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  [No.1546] #67159 「イシツブテ合戦」 投稿者:   《URL》   投稿日:2016/05/19(Thu) 19:38:19   32clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

Subject ID:
#67159

Subject Name:
イシツブテ合戦

Registration Date:
1991-04-14

Precaution Level:
Level 1 (1991-04-14時点) → Level 0 (1995-12-03時点) → Level 1 (1996-04-07時点) → Level 0 (1997-03-21時点) → Level 2 (1998-09-05時点)


Handling Instructions:
これまでに刊行された資料において「イシツブテ合戦」と呼ばれるゲーム(ゲーム#67159)に関する言及が見られた場合、当該資料を全面的に監査対象としてください。監査の手順は資料M-67159を参照してください。これまでの監査結果はリポジトリに格納されたレポートR-67159群にまとめられています。案件担当者は、レポートR-67159群へのフルアクセス権が付与されます。

[1995-12-03 Update]
案件担当者及び拠点監督者の判断に基づき、当該案件の警戒レベルとしてLevel 0(無力化済/案件管理対象外)が設定されました。所定の保留期間を経て、当該案件は凍結される予定です。

[1996-04-07 Update]
前担当者の退職に伴い新たな案件担当者が割り当てられ、新担当者の再検査により案件が未だ継続しているとの判断がなされました。警戒レベル引き上げの申し出がなされ、裁定委員会はこれを承認しました。警戒レベルはLevel 1に再設定されます。

[1997-03-21 Update]
前担当者の死亡に伴い新たな案件担当者が割り当てられ、新担当者の再検査により当該案件の警戒レベルとしてLevel 0(無力化済/案件管理対象外)を設定することが提起されました。拠点監督者はこれを承認しています。所定の保留期間を経て、当該案件は凍結される予定です。

[1998-09-05 Update]
監査委員会による全案件の検査過程で、短期間に警戒レベル変更が複数回行われている不審な案件として当案件がピックアップされました。案件担当者の変更が行われ、少なくとも五年間は警戒レベルの変更が禁止されます。警戒レベルとして、従前よりも高いLevel 2が再設定されました。取り扱い手順の変更はありませんが、監査で得られた情報からゲーム#67159あるいはゲーム#67159に関わる情報は、当局に対して何らかの情報災害をもたらす存在であるとの懸念が示されています。


Subject Details:
案件#67159は、少なくともカントー地方のほぼ全域で言及される「イシツブテ合戦」なる未知のゲーム(ゲーム#67159)とゲーム#67159に関わるすべての情報、及びそれらに掛かる一連の案件です。

1990年10月下旬、ホウエン地方フエンタウン第三支局からカントー地方ニビシティ第五支局へ赴任してきた局員が、「自分の地元にもイシツブテはいたが、イシツブテ合戦なる遊びは聞いたことがない」と現地局員に発言したことにより、局内で異常性の疑義ありとの提起がなされました。初期調査により、カントー地方在住の局員の多くが「イシツブテ合戦」というゲームの存在やルールについて知識があったにも関わらず、実際に「イシツブテ合戦」を行ったり、あるいは行っている場面を目撃した局員は存在しないことが判明しました。また、当年発行されたカントー地方版の携帯獣図鑑を初めとして多数の資料に「イシツブテ合戦」についての記述が見つかりましたが、実際にゲームを行っている様子を撮影した写真は一切発見されませんでした。案件立ち上げが承認され、担当者の割り当てが行われました。「イシツブテ合戦」というゲームには、「ゲーム#67159」という管理用の名称が付与されました。

ゲーム#67159は、これまでのところカントー地方のほぼ全域で言及されている「イシツブテ合戦」なる未知のゲームです。調査により得られた情報からは、非異常のゲームである「雪合戦」に類似したルールを持つものと推測されています。プレイヤーは概ね2から4のチームに分かれ、互いに携帯獣の「イシツブテ」を投げ合うことにより、相手チームを全滅させることを目的とします。投擲されたイシツブテが直撃したプレイヤーは戦線を離脱し、残っているプレイヤーの応援に回るのが一般的なルールですが、一部の地域では相手チームへ移動してゲームを続行するというローカルルールも確認されています。この場合、すべてのプレイヤーが一方のチームへ移動するまでゲームが継続されます。これらは「雪合戦」とルール的に変わるところが無く、投擲するものが異なる以外は同一のゲームと考えることも可能です。

イシツブテは個体差こそありますが、平均して20kg程度の重量を持ちます。確認されている最小の個体でもおよそ10kgの重さがあり、少なくとも人間が資料で言及されているような「互いに投げ合う」ゲームに用いることは物理的に困難です。また、イシツブテは全身が岩石のような硬質の皮膚に被われており、人間に直撃した場合は同等の重量を持つ岩石が衝突した時とほぼ同等のエネルギーが加わります。これは人体にとって致命的なダメージをもたらすものであり、非常に危険です。これらから、互いにイシツブテを投擲し合うようなゲームは現実的に不可能であり、ゲーム#67159はルールそのものが破綻していると考えられます。

ゲーム#67159の特異な点は、上述した通りゲームとして成立し得ないルールを持つにもかかわらず、カントー地方のほぼ全域で「伝統的な遊び」「一般的な遊び」と認知されている点にあります。ゲーム#67159の市民の認知度は高く、およそ30,000人に対する目的を伏せたヒアリングでは、9割を超える約28,500人がゲーム#67159について知識があるとの結果が出ています。これに加えて、「ゲーム#67159のルールについて不審な点は無いか」という質問を併せて行いましたが、ほとんどの市民はルールの矛盾点について回答することができませんでした。

一方で、「イシツブテ合戦」というワードを伏せた上で「平均して20kgの岩石を投げ合う遊びは可能か」という趣旨の質問を行うと、回答したほぼすべての市民が「不可能である」と回答しています。ゲームのルール自体は同一にもかかわらず、「イシツブテ合戦」というキーワードの有無により認知の仕方が異なっている可能性が示唆されました。このことから、「イシツブテ合戦」には何がしかの情報災害をもたらすファクターが含まれているとの仮説が提唱されました。

ゲーム#67159の正確な起源は不明です。確認された最古の資料は1930年代に執筆された児童向けの遊びを特集した書籍ですが、その書籍には「昔ながらの遊び」としてゲーム#67159が紹介されています。ゲーム#67159に関する言及がカントー地方に限定されている理由も明らかになっていません。同じくイシツブテの生息するジョウト地方・ホウエン地方では、ゲーム#67159に関する言及は確認されていません。今後の案件対応は、ゲーム#67159の起源を特定することと、ゲーム#67159に関する情報が市民にどのような影響を及ぼしているのかを究明することに焦点が当てられます。


[1998-09-05 Update]
案件管理局監査部門による追記:
本案件は過去に二度、ゲーム#67159の情報災害の影響を受けていたと推定される局員により「無力化済」への警戒レベル変更が行われています。いずれも案件棚卸時に管理部門が検知したことで案件終了を免れていますが、一つ間違えば継続対応すべき案件が終了されていた虞があります。このことを鑑み、監査部門判断により警戒レベルを一段階引き上げ、今後少なくとも五年間は終了対象外案件として取り扱います。


Supplementary Items:
本案件に付帯するアイテムはありません。


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