おお、久しぶりな気がする新作乙です!
私はサンムーンは未プレイなのですが、これはプレイ後に読むと楽しみが増しそうな創作です……!
作中において土着の守り神が起こしたとされる出来事が、実際は未知の生物が起こしたものだったという視点は面白いです。
「プレイヤーの得られる情報がすべて事実とは限らない」という視点は、このレポートやサンムーンに限らず、創作物全般で重要になると思います。
後々矛盾点が出る可能性があるという危険をはらんでいますが、むしろ作品間の矛盾を解消するテクニックとして使われることもあり……
(私が案件コンペに出たのも元々はそんな動機でしたし……)
腹に口がある太ったサザンドラのような生物、今でこそ「アクジキング」という名がついてますが、
管理局では「生体#137629」と呼ばれていたり、エーテル財団では"UB05 GLUTTONY"と呼ばれていたり、
団体によって別々の呼び方をされているのはまさに未知の存在という気がして楽しいです。
作中においてポケモンの正式名称がつけられる過程は不明(私が知らないだけかも)ですが、
例えばポケモン学会のようなお偉いさんたちが真面目に話し合って「マッシブーン」みたいな名前を考えているのかと想像すると笑えてきます。
あと、インシデント#137629にて、しれっとポケモンがポケモンを殺している記述が入っているのが気になりました。
健全なイメージのあるポケモンバトルでも、事故やら故意の結果などでそういったことが起こり得るというのは不思議な気分です。