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  [No.1601] #147398 「『転載元不明』」 投稿者:   《URL》   投稿日:2017/05/13(Sat) 20:38:46   26clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

Subject ID:
#147398

Subject Name:
『転載元不明』

Registration Date:
2016-09-16

Precaution Level:
Level 3


Handling Instructions:
過去に取得されたオブジェクト#147398のデジタルコピーは、案件別サーバに1024bit以上の鍵を使用して暗号化した上で保管してください。閲覧に際しては、適切なセキュリティクリアランスを持つ案件担当者及び案件副担当者に対して、当局の定めるレベル3認識保護装置を搭載したデバイスでのみ閲覧が許可されます。

オブジェクト#147398と非異常性のイラストを識別する自動化手順は確立されていません。案件副担当者はレベル3認識保護装置を装備した端末を使用し、ソーシャルネットワーク上で話題を集めているイラストが無いかを監視してください。オブジェクト#147398と推定されるイラストを発見した場合、手順M-147398-1に基づき本来の製作者を割り出す作業を行い、手順M-147398-1がすべて完了しても製作者が特定できなかったイラストをオブジェクト#147398に指定してください。オブジェクト#147398に指定されたイラストはデジタルコピーを取得した後、標準プロトコル「権利者削除」を実施してください。


Subject Details:
案件#147398は、ある特定の経路でのみ出現する製作者不明のイラスト(オブジェクト#147398)と、それに係る一連の案件です。

少なくとも2015年中頃から、明らかに人間または携帯獣の手によって描かれたにも関わらず、製作者が実在しない、または不明とされるイラストが、ソーシャルネットワークサービス内で広く共有されるという事例が確認されていました。対象となるイラストは、その大部分について他者が権利を持つイラストを無断転載する自動化されたアカウント(bot)によってネットワーク上に拡散されていました。複数の事例を取りまとめた上で、当局は案件化を決定しました。

オブジェクト#147398の特徴は、いかなる方法においても製作者を突き止めることができないという点にあります。イラストには製作者の名前やアカウントIDが記されているケースがしばしば見られますが、それらの情報はいずれも無効であり、該当する製作者は見つけることができません。アカウントについてはそのすべてが存在せず、サービス提供元の調査においても過去にアカウントが利用された記録は見つかりません。

オブジェクト#147398は、無断転載を行う自動化アカウントによってネットワークサービスへアップロードされる形で出現し、その後他のアカウントに伝播しながら自身の拡散を続けます。拡散の過程で非自動化アカウント(一般的な利用者が存在するアカウント)によって転載が行われるケースも確認されていますが、非自動化アカウントが発端となってオブジェクト#147398の拡散が開始されたというケースは確認されていません。

自動化アカウントの管理者にヒアリングを実施したところ、ほとんどの場合において「別のアカウントがアップロードしたファイルをコピーしてアップロードした」という回答が得られます。コピー元を辿る試みは成功しておらず、複数のアカウント間で矛盾した経緯となるか(相互に相手が最初のアップロード者であると証言する)、管理者不明のアカウントに辿り着くかのいずれかの結果に終わっています。これまでのところ、最初のアップロード者を突き止めることができたオブジェクト#147398は存在しません。

過去に確認されたオブジェクト#147398は一切の例外なく、視認した人間に対してオブジェクト#147398を拡散させようと働きかけるレベル3認識災害の特性を持っています。この特性はオブジェクト#147398に描かれている内容によって作用する仕組みが異なり、個人や社会に対する問題提起を目的としたイラストはある種の使命感や義務感を、愛嬌のあるキャラクターや携帯獣が描かれたイラストは単に「広く共有したい」という感情を、通常想定されるレベルを超えて強く惹起させます。いずれにせよ、オブジェクト#147398が自身を拡散させようとすることに違いはありません。

オブジェクト#147398の製作者は不明です。すべてのオブジェクト#147398が同一人物の手によって製作されているのか、異なる複数の人物によって製作されているのかも判断が分かれています。一部の局員からは、非異常性のイラストがオブジェクト#147398に変質したとの仮説が提起されています。この仮説については、現在副担当者二名が実証を進めています。


Supplementary Items:
本案件に付帯するアイテムはありません。


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