マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.189] Section-2 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/02/09(Wed) 18:21:10   38clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

流星雨の落下予想地点と言われたシンオウ地方のシンジ湖。3年前のギンガ団事件のときはこの湖もギンガ団の作戦の舞台となったのだが、現在は以前の静けさを取り戻しつつあるかに見えた。だがその晩、宇宙の彼方からやってきた流星雨の一群がこの湖のすぐ近くに降り注いだのである。
そしてそのうちの1つが、大気圏を突き抜け、この湖のそばに轟音とともに落下したのだった。
その落下音は湖にほど近いフタバタウンやマサゴタウンでも聞くことができた。
そして、隕石落下と同時にシンオウ地方のポケモンレンジャーに緊急出動命令が下されたのである。その中には、ちょうどシンオウに研修に出向いていたアスカとチヒロの姿もあった。
「お姉ちゃん、今回のミッションは?」
「今回はシンジ湖に落ちた隕石を調べるミッションだわ。隕石本体を調べることで、どういった仕組みになっているかというのがわかると思うわ。」
「うん。それじゃ、行こう!お姉ちゃん!」
アスカとチヒロはキャプチャ・スタイラーを手にとって駆け出していった。

シンジ湖の湖畔はジュンサーによる非常線が張られており、一般の人が近寄ることは不可能に近かった。だが周辺の住民が非常線の周りを囲んでおり、湖の方向を心配そうに眺めていた。
「隕石が落下したシンジ湖の湖畔ですが、周辺の住民たちが心配そうに湖の様子を見つめています。ですが、シンジ湖周辺は警察による非常線が張られており、一般人が湖に近づくのは不可能といった状況です。また、現在201番道路はフタバタウンからシンジ湖湖畔にかけて、交通規制が敷かれております・・・。」
テレビのアナウンサーが湖畔から臨時ニュースを伝える。その画面を映し出しながら、アスカとチヒロの乗った車はシンジ湖を目指していた。
と、画面に一瞬ノイズとおぼしき現象が入り込んだ。
「何かしら、今の?」
チヒロがテレビ画面を見つめながらアスカに聞く。
「分からないわ。でも通信状態は非常にいいはずよ。」
アスカがそう言ったときだった。今度ははっきりとノイズが写り込み、画面に一瞬シンオウ地方の地図――それはタウンマップでよく使われる表示だった――が映ったのである。
「待って。これは電磁波の影響があると思うわ。」
「えっ、どうして?」
「ある特定の電磁波はテレビやラジオの放送に影響を与えることがあるわ。今回の隕石にもそう言った物質が入っているのかもしれないわ。チヒロ、これは注意した方がいいかもしれないわね。」
「うん。」
そうしている間にも画面はタウンマップとニュースの映像を交互に映し出す格好となっており、電磁波の影響を強く受けていることが伺えた。

やがてアスカとチヒロの乗った車はシンジ湖湖畔に設けられた検問所に到着した。
「ポケモンレンジャーのアスカです。」
「同じくチヒロです。」
「ご苦労様です。ポケモンレンジャーの方ですね。どうぞお進みください。」
ジュンサーに道を通してもらい、アスカは車をさらに先に進める。そしてたどり着いたのは、隕石が落下したとみられるクレーターだった。
「ここが隕石の落下地点ね。チヒロ、気をつけていきましょう!」
「うん!」
まだ隕石が落下して間もないことは周囲の状況から安易に想像できた。果たして、アスカ達は隕石を見つけ出すことはできるのだろうか。

〈このお話の履歴〉
2011年1月30日、ポケ書内ポケボード・ラティアス部屋にて掲載。


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