マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.190] Section-3 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/02/09(Wed) 18:25:31   53clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

シンジ湖に落下したとされる隕石。その本体を調べよと言うミッションを受け、ポケモンレンジャーのアスカとチヒロがシンジ湖を訪れた。
すでに夜は明け始めており、アスカ達のほかにも各地から派遣されたレンジャーや警察部隊などが隕石の調査に携わっていたのだった。
「ポケモンレンジャーのアスカです。」
「同じくチヒロです。隕石の調査のために派遣されました。」
「アスカさんとチヒロさんですね。どうぞ。」
そう言っている間にも上空は隕石の落下でおびえていたのだろう、ムックルやズバットなど、この周辺に生息する飛行ポケモンが群れをなしているのが見受けられた。
「空からも探した方がいいわね。」
「うん!」
アスカとチヒロはムックルやズバットをキャプチャする。他のレンジャーもそうした方がいいと判断したのだろう、上空を飛び交うポケモンをキャプチャして状況を判断しつつ捜索を行うのだった。

「昨夜、シンオウ地方・シンジ湖付近に、隕石群が落下したという情報が入りました。隕石本体を確認するべく、現在、警察部隊やポケモンレンジャーがシンジ湖周辺を捜索しています。なお現在、フタバタウンからマサゴタウン付近にかけては厳しい交通規制が敷かれており、とりわけシンジ湖周辺における一般人の立ち入りは、厳しく制限されております・・・。」
グリーンフィールドのポケモンセンター。マサト達はジョウト地方でも有数の観光地として知られるグリーンフィールドに滞在していたのだった。
「ポケモンレンジャーも派遣されてるんだね。」
テレビ画面を見つめながらマサトが聞く。
「そうね。」と、コトミも言葉を続ける。「あ、あれはアスカさんじゃないかしら。」
「本当だわ!アスカさん、それにチヒロさんも派遣されてるわね。かなり大がかりになっているわ。」
ミキも画面を食い入る形で見つめる。
「こうして見ると、隕石ってかなり大きかったのかもしれないね。」
「でもそれだけ大きな隕石だったら、すぐ本体が見つかってもおかしくないはずでしょ?なのに、未だに本体が見つからないって、不思議な気がするわ。」
マサトとコトミがテレビ画面を見つめて言う。確かに、それだけ大きな隕石が落ちたのであれば、本体がどこかしこに残っていても不思議ではない。だが、警察部隊やポケモンレンジャーの捜索の甲斐もなく、未だに隕石本体が発見されたという報告はなされていないのである。
「ちょっと待って!」ミキがマサト達の言葉を遮って言った。「画面の上、妙なものが浮かんでいる気がするわ。注意して見てごらん!」
その言葉に気づいてマサト達は画面を見つめる。
「・・・!!」
マサトとコトミは驚いて息を飲み込んだ。
何と、画面に映し出されたシンジ湖のライブ映像に、緑色のオーロラが映り込んだのである。
「妙だわ。シンオウでもあんなオーロラが鮮明に写り込むなんて言うことはほとんどないわ。」
ミキの言うとおりである。カントーやジョウトと比べれば緯度の高いシンオウ地方とはいえ、この時間帯にオーロラというのはごくまれである。しかも緑色のオーロラと言うこと自体が珍しい話である。そしてミキはさらに続けた。
「確かマサト君って、以前サトシ君達と一緒に冒険してたとき、ラルースシティでデオキシスとレックウザのバトルを目撃してたのよね(注:裂空の訪問者・デオキシスより)。あのときはどうだったの?」
「あのときは、デオキシスは仲間を求めていて、それでオーロラを交信手段として使っていました。ですが、今回のオーロラはデオキシスとは全く違います。少なくとも、ラルースシティのときはこんなオーロラは見たことがなかったです。」
「マサト、それは本当だったの?」コトミも聞き返す。「あたし、ラルースの出来事は小さかったのであまり覚えていないんだけど、復旧までにかなり時間がかかったって言うのは覚えてるわ。だけど、本当にデオキシスのときとは違うの?」
マサトはうなずいた。
「デオキシスではない、となると、どう言ったことが起こるのかしら・・・。」
ミキはどことなく表情が曇っていたのだった。

〈このお話の履歴〉
2011年2月6日、ポケ書内ポケボード・ラティアス部屋にて掲載。


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