マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.254] Section-9 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/03/27(Sun) 17:13:21   51clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

アスカとチヒロはムックルの群れをキャプチャ、現れたポケモンと見られる生物をかぜおこしやエアカッターで牽制した。だが、そのポケモンと見られる生物に対しては思ったほどの効果は見られない。
「どうして・・・?」
チヒロがムックルの群れを見つめながら言う。ムックル達はそれでもなおそのポケモン達に対して攻撃をかけていく。
「あれは間違いなくポケモンだわ。だけど、あたし達が知っているポケモンとは違う。明らかにあたし達を敵と見なしているわ。」
アスカの言葉通りだった。そのポケモンは勢いよく技を繰り出した。エレキボールだ。
「ムックル!」
ムックルの群れはエレキボールをよけきれず、強烈な一撃を受けてしまった。効果は抜群だ。ムックルはそのままリリースされてしまった。
「あのポケモンはまともな手段では太刀打ちできないわ。」その様子を見ていたジュンサーがアスカとチヒロに言う。「確か、あの草体が現れたとき、この近くを地下鉄が走っていたと思うわ。デパートはまだ開店前だったから人はいなかったんだけど、地下鉄があのポケモンと似た生物に襲われたって言う報告もあるの。」
「地下鉄が!?」
アスカが驚いて尋ねる。
「ええ。ネットレールの方から時刻表をお借りしてきたわ。」
ジュンサーはそう言うと時刻表をアスカとチヒロに見せた。――バンギラスデパートを草体が突き破る少し前、バンギラスデパート駅に差し掛かろうとしている1本の列車があるのが見受けられた。
「この列車にも乗客が閉じ込められているかもしれないわ。警察の方が乗客の救助に向かうことになっているから、よかったら協力して!」

警察隊の一団はバンギラスデパート駅の入り口に集結していた。アスカとチヒロもそれに加わろうとしたが、警察官に制止された。
「ポケモンレンジャーのアスカです。」
「同じくチヒロです。地下鉄の乗客の救助に向かいたいのです。」
「だめだ。今のキャプチャを見ていたが、あの生物は並大抵のことでは太刀打ちできん。君たちはしばらく地上で様子を見ていてくれないか。」
「ですが・・・。」
アスカは必死で食い下がろうとする。だが警官の答えは絶対だった。
「あの生物は我々の知識が通用しない。ポケモンだとしてもやっかいな存在になる。地上に残ってジュンサーさん達を手伝ってくれ。・・・総員、戦闘配備!」
そう言うと警察隊は地下鉄構内に向かって降りていった。
アスカとチヒロは手にキャプチャ・スタイラーを握りしめながらデパートの方向を見つめていた。

<このお話の履歴>
2011年3月27日、ポケ書内ポケボード・ラティアス部屋にて掲載。


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