マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.255] Section-10 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/03/27(Sun) 17:14:34   50clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

警察隊はバンギラスデパート駅から地下鉄構内に入っていった。
草体が生えた影響か、駅は至る所天井がはがれ落ち、壁が崩れているなどのダメージが見受けられていた。
ホームに降り立つと、向こうに暗闇の中、怪しく光るいくつかの点が見られていた。さっきのポケモンが地下鉄の中でも活動しているのは間違いない。
「総員、戦闘配備!」
警官達は持っていたモンスターボールから次々にポケモンを繰り出す。出てきたのは全員ガーディだった。
「目標、向こうの謎のポケモン。慎重に行動して乗客達の救助に向かえ!」
警官達は懐中電灯やヘルメットのライトで周囲を明るく照らしつつ線路を進んでいく。やがてそのむしタイプともでんきタイプとも区別のつかないポケモンが警察隊に向かって迫ってきた。
「ガーディ、かえんほうしゃ!」
ガーディ達が一斉にかえんほうしゃを放つ。だがそのポケモンはかえんほうしゃをものともせず、警官隊に向かってエレキボールを放った。
「エレキボール!?ひるむな!ガーディ、ほのおのうず!」
ガーディ達が続いてほのおのうずを放った。だがエレキボールはほのおのうずを突き抜け、警官隊に向かって迫ったのである。
「何なんだ、あのポケモンは・・・!」
「むしタイプなのか、それともでんきタイプなのか!?」
その間にもそのポケモン達はちょうおんぱを放ってガーディ達の行動を封じる。ちょうおんぱの影響からか、一部のガーディには混乱してしまっているものもいた。
「だめだ、らちがあかない・・・!」
1匹でも手こずっているというのに、奥にはまだ無数に赤く光るものがある。それらは全部がこのポケモンの仲間なのは間違いない。
「無念だ。総員、撤退!かえんほうしゃを放ちつつ、駅まで後退せよ!」

駅の入り口から警察隊が方々の体で出てきたのは、それから間もなくだった。
「あのポケモンは私たちの概念が通用しない。我々のガーディがいとも簡単に敗れてしまった・・・!」
自分たちの知識が通用しない。それはこの警察隊がアスカとチヒロの参加を止めたときにも言っていたが、まさかそのまま自分たちにも跳ね返るとは思っても見なかっただろう。
「じゃあ、あのポケモンはどうすれば倒せるの・・・?」
チヒロが困惑の表情でアスカに聞く。
「あたしにも分からないわ。あのポケモンは警察隊のガーディ達でも歯が立たなかった。この戦い、今まで以上に苦しいものになりそうね・・・。」

<このお話の履歴>
2011年3月27日、ポケ書内ポケボード・ラティアス部屋にて掲載。


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