スピンオフ作品の第6作となる今回は、ナナシマ編のクライマックスとなったバトルチャンピオンシップスのもう1つのエピソードに触れてみたいと思います。
本棚収録はSpecialEpisode-5の後を予定しています。
SpecialEpisode-6『もう1つのバトルチャンピオンシップス!』
(1)
カントー地方の南にある、7つの主な島とその回りにある無数の島々から成り立っている地方・ナナシマ。それまでポケモンリーグやポケモンコンテストも行われていなかったこの地方が、初めて行われたバトルとコンテストの大イベントに盛り上がった。「ナナシマ・バトルチャンピオンシップス」である。
ナナシマ・バトルチャンピオンシップスは、7のしまにあるトレーナータワーをメイン会場に、周囲に配置されたバトル大会とコンテスト大会の会場が舞台となり、マサト達を始め、たくさんのトレーナーやコーディネーターによる息詰まる熱戦、そして華麗なる演技が繰り広げられ、大成功のうちに幕を下ろすことができた。そして閉会式において、ポケモンリーグのケロ会長はナナシマリーグの設立を宣言、トモヤを始めとする5人のトレーナーがジムリーダーに選ばれたのだった。
そして、バトル大会ではミキ、コンテスト大会ではユカリが優勝、マサト達もバトル大会決勝トーナメントやコンテスト大会二次審査・コンテストバトルに揃って進出、優秀な成績を収めたのだった。
しかし、バトルチャンピオンシップスを成功に導くまでには、裏で多くの人が働いていたのである。そして、マサト達の知らないところで、いくつもの名勝負が生まれ、あまたのトレーナーやコーディネーターがバトルを繰り広げていたのである。
このお話は、そのナナシマ・バトルチャンピオンシップス、大成功の裏で繰り広げられた、もう1つの物語である。
(2)に続く。