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  [No.591] SpecialEpisode-8(2) 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/07/23(Sat) 17:56:51   46clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

SpecialEpisode-8「セイリョウ山!伝説のトレーナー現る!!」

(2)

ルリカは、カントーリーグを優勝したトレーナーがいるという情報を聞きつけて、ジョウト地方でもシロガネ山と並んで霊峰として知られるセイリョウ山に足を踏み入れていた。
セイリョウ山は、年中深い霧が立ちこめており、洞窟の中は明かりがないと暗い。さらに山肌の道はごつごつしており、所々ロッククライムでもしないと登れそうになかった。
「(さすがはポケモントレーナーが修業のために訪れる山だけのことはあるわね。シロガネ山もそうだけど、この山も人を寄せ付けない何かがあるわ。)メガニウム、ロッククライム!」
メガニウムはロッククライムでルリカを崖の上に運んでいく。
「メガニウム、この山の道は普通の山道とは違うわ。だから気をつけて進んだ方がいいわ!」
メガニウムも大きくうなずく。
そして周りを見ると、野生のポケモンが至る所に生息しており、それはさながらポケモン保護区域と言った感じである。――ルリカの視界に入るだけでも、ゴルバットにクロバット、ビブラーバ、フライゴン、そしてリングマにドンファンと、シロガネ山と似た環境と言うことも手伝ってか、野生ポケモンもとても手強そうに見えた。
さらに山を登っていくと、外は絶えず雪が降り続く空模様となっていた。
(今の私の服だと、風邪を引いてしまうかもしれないわ。)
ルリカの服装は高い山にはきわめて不向きといえる薄着であり、このままでは風邪を引いてしまう。そのため、用意していた上着を羽織ることになった。
「(これなら心配ないわね。)メガニウム、これから山頂に行くに従って寒くなっていくから、気をつけてね!」
メガニウムもルリカの声にうなずいて答えた。

さらに洞窟を抜けていき、いくつかのごつごつした崖をロッククライムを駆使して駆け上がっていくと、洞窟の出口に出た。
(ここが洞窟の出口。これを抜ければ山頂も近いわね。)
ルリカは洞窟から外に出た。
そこは、降りしきる雪で視界がふさがれているが、セイリョウ山の山頂と言っていい場所だった。
(ここがセイリョウ山の山頂ね。ほぼ毎日雪が降っている場所だけど、はれていたらきっといい眺めだと思うわ。)
ジョウトでも有数の霊峰として知られるセイリョウ山。そこの山頂から見る景色は、いつもは降りしきる雪に閉ざされてほとんど期待できないが、晴れていればシロガネタウンの町並みはもちろんのこと、フスベシティとワカバタウンやヨシノシティを結ぶマウンテンロード、遠くカントーのお月見山やグレン島、そしてセキエイ高原まで見渡すことができるのだと言う。
(そう言えば、ここで修行しているトレーナーって、どう言う方なのかしら・・・。こんな寒いところなのに、大丈夫かしら。)
ルリカはそう思いながら周りを見渡す。と、雪の中に人影が見えたではないか。
「あなたがここで修行しているトレーナーかしら?」
人影はルリカの声に気づいたのか、ルリカの元に足を進める。積もった雪を踏みしめる音が響く。
やがて人影がはっきりと姿を現した。
その人物は、ルリカとほぼ同じ年頃か、もしくはやや年下という感じの女性だった。――背丈は1メートル65程度と、女性にしてはやや高い部類に入るが、それでも1メートル80近くあるルリカよりはかなり低かった。服装は緑のコートに深緑色の長いスカートという出で立ちだった。
「(確か、この方って・・・。)私はジョウトリーグ四天王のルリカ。あなたは?」
「シオリ・・・。」
ルリカにとって聞き覚えのある名前だった。――3年前、それはサトシが出場したすぐ後のカントーリーグに出場、圧倒的な実力で優勝を手にした女性トレーナーだった。チャンピオンリーグでも初回の相手に勝利を収め、2回戦進出を果たしたのである。一時期は「伝説のトレーナー」とも呼ばれていたが、その後は音沙汰がなくなり、トレーナー界でも一線を退いたものと見られていた。だが、まさかここで修行していようとは・・・。
「シオリさん。あなたのお噂はかねがね聞いていたわ。是非バトルしましょう!」
「・・・。」
シオリは無言のままモンスターボールを投げた。中から現れたのはジバコイルだった。
「(ジバコイル。相手にとって不足はないわ。)行くわよ、リーフィア!」
ルリカはリーフィアを繰り出した。
果たして、ルリカは伝説のトレーナーとまで言われたシオリを相手に、どう言ったバトルを繰り広げるのだろうか。

(3)に続く。


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