マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment

[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

  [No.593] SpecialEpisode-8(3) 投稿者:あゆみ   投稿日:2011/07/24(Sun) 10:17:56   44clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

SpecialEpisode-8「セイリョウ山!伝説のトレーナー現る!!」

(3)

セイリョウ山の頂上で修行していたのは、かつてカントーリーグを優勝、伝説のトレーナーと言われたシオリだった。ルリカはシオリとのポケモンバトルに挑むことになった。ルリカの最初のポケモンはリーフィア、シオリの最初のポケモンはジバコイルだった。
「リーフィア、リーフブレード!」
リーフィアがリーフブレードを放つ。だが元々はがねタイプも併せ持っているジバコイルにくさタイプのリーフブレードはあまり効果がない。そしてジバコイルが光を1点に集めてリーフィアめがけて放ってきた。ラスターカノンだ。
「(ラスターカノンだわ!)リーフィア、穴を掘ってかわして!」
リーフィアがとっさに穴を掘って地中に潜り、ラスターカノンをかわす。だがジバコイルはそれを見透かしたかのごとくいくつにも分身に分かれた。かげぶんしんだ。
「(どれが本物か分からないわ。だけどやってみなきゃ!)リーフィア、今よ!」
地中から飛び出たリーフィアが攻撃をかける。ジバコイルはどうやら本物に命中したらしく、そのまま吹っ飛ばされていった。効果は抜群だ。
しかしジバコイルも体勢を立て直しつつ強力な電撃を放つ。10まんボルトだろう。
「リーフィア、かわして!」
リーフィアがジャンプで10まんボルトをかわす。
(シオリさん、何も技の指示を出してないのに強力な技を出してるわ。それだけポケモンと心を1つにできると言うことなのかしら。さすがはカントーリーグを制しただけの実力はあるわね。)
ルリカはシオリが技の指示を出さないのにポケモン達が強力な技を出すのを見て思っていた。こう言うポケモンバトルでは多くの場合、ポケモンが技を出すときはトレーナーの指示がものを言う。だがシオリはポケモンに指示を出さずしてポケモンが的確な技を出しているのである。ここまで卓越したポケモンさばきができるトレーナーはそうはいない。
「(シオリさんはポケモンと心を1つにすることで、より的確な技の指示ができるのね。)だったら私たちだって負けないわ!リーフィア、リーフブレード!」
リーフィアがリーフブレードを放った。さすがに2発目のリーフブレードは耐えることができず、ジバコイルは戦闘不能となっていた。
シオリはジバコイルをモンスターボールに戻す。そして無言のまま、次のポケモンを繰り出した。バタフリーだ。
「(シオリさん、次はバタフリーね。それなら私だって!)戻って、リーフィア!」
ルリカはリーフィアをモンスターボールに戻す。
「次はあなたの番よ!行くわよ、トロピウス!」
ルリカはトロピウスを繰り出した。
バタフリーはトロピウスの姿を見るや、いきなり色鮮やかな粉をばらまいた。ねむりごなだ。
「(まずいわ!バタフリーの特性はふくがん。ねむりごなを受けたらほぼ確実に眠ってしまうわ!)トロピウス、かぜおこしでねむりごなを跳ね返して!」
トロピウスがかぜおこしを放つ。かぜおこしはねむりごなを一気に吹き飛ばしていった。だがバタフリーはそれを見るや、空気の刃を集めて一気に放っていった。エアカッターだ。
「(エアカッターだわ!)トロピウス、かわして!」
トロピウスが飛び上がってエアカッターをかわそうとする。だがエアカッターは一気に向きを変えてトロピウスに襲いかかったのだった。
「トロピウス!」
さらにバタフリーが勢いよく鳴き声を上げる。むしのさざめきだろう。
「(むしのさざめきね。向こうがそれなら私たちだって!)トロピウス、のしかかり!」
トロピウスがバタフリーにのしかかり攻撃をかけた。バタフリーはトロピウスの攻撃をかわすことはできず、大きなダメージを受けてしまった。だがまだまだ戦えると言ったところだろう。そしてバタフリーは至近距離から再びエアカッターを放ったのである。
「トロピウス!」
至近距離からエアカッターを受けて勢いよく吹っ飛ばされたトロピウスはそのままフィールドに叩きつけられ、戦闘不能となった。
「トロピウス、よく戦ったわね。ゆっくり休んでね。」
ルリカはトロピウスをモンスターボールに戻した。それを見てシオリも無言のままバタフリーをモンスターボールに戻す。
(シオリさん、次はどのポケモンを出すのかしら・・・。)
ルリカがこれまでバトルしたバタフリーとジバコイルは、いずれもカントーリーグで活躍したポケモンとして知られている。カントーリーグのときはまだレアコイルだったが、修行を重ねてジバコイルに進化したのだろう。
そしてシオリは次のモンスターボールを投げた。ボールから出てきたのはガルーラだった。
(ガルーラだわ!)
ガルーラ。それはシオリの一番のパートナーとして語られており、カントーリーグの決勝戦は今に至るまで語り継がれる名勝負となっている。シオリは残り1匹まで追い詰められていたのだが、そのとき最後のポケモンとして繰り出したのがこのガルーラであり、相手のトレーナーのポケモンを一気に3匹倒して優勝を手にしたのである。それだけ強力なポケモンと言うことが伺えた。
「(シオリさんの一番のパートナーね。それなら私も!)行くわよ、メガニウム!」
ルリカはメガニウムを繰り出した。
互いに一番のパートナーを繰り出して挑むことになったこのバトル、果たして勝利を収めるのは、ルリカか、それともシオリか。

(4)に続く。


- 関連一覧ツリー (★ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 削除キー