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02 ミルホッグ・デー  リング(HP


PDFバージョン  フォルクローレに採用されると見開きの片側に絵がつきます。


2月2日:
 ポケモンの一種、ミルホッグで春の到来時期を占う「ミルホッグ・デー」が、今年も行われました。
 このミルホッグ・デーは、イッシュ地方では毎年恒例の行事であり、例年イッシュ地方はライモンシティの遊園地で占いが行われ、大賑わいを見せるのです。
 占い師役のミルホッグは、お茶の間の子供達にとってはおなじみの子供向け番組『これってなぁに?』に登場するミルホッくん。
 彼の占いを見るために遊園地の広場に押しかけた人々の様子は、まるで絨毯のようにびっしりと並んでおり、地面がまったく見えない状況でした。
 寒い冬は、野生のポケモンも都会のポケモンも、人間達も、早く終わって欲しいと思うもの。それだけに、皆さんはこの占いに興味心身なのでしょうね。
 皆さん、まだ冬も終わっておらず寒いと言うのに、分厚いコートを羽織って固唾を飲んで見守っておりました。
 あれだけの人数が集まっていれば、真ん中付近の人たちは寒くないでしょうね。

 このミルホッグ・デーの占いというのは、かつては巣穴から出てきたミルホッグ。つまり冬眠から目覚めたミルホッグが、自身の影を見るか否か。
 その結果で、冬はまだ長く続くか、それとも春はもうすぐ訪れるかという事を占うものとされています。
 元は別の地方や、宗教における言い伝えが源流となっている文化ですが、数年前にミルホッくんを占い師役に起用してから注目され始め、今ではイッシュでも認知度の高いイベントとなっています。
 今現在行われているのは、巣穴ではなくモンスターボールから出た際の行動で占いの結果が変わるもの。ボールから出た際に自分の影に驚いて物陰に隠れたりした場合は、冬がまだまだ(具体的には六週間ほど)続くとされ、自分の影を見ずに平然としていれば春はもうすぐ訪れると言われています。

 そして、気になる今年の結果ですが、モンスターボールから自力で這い出たミルホッくんは、とても落ち着いた様子で周囲を確認して、進行役を勤めるコートを着たおじいさん方に後ろから抱きかかえられても、終始落ち着いた態度でした。
 それはすなわち、春はもうすぐ訪れるとのことです。

 それからしばらくすると、寝起きでお腹がすいていたのでしょう。ミルホッくんがギュウギュウと鳴いてエサを要求した時には、同じく『これってなぁに?』に出演するお姉さん役のシャムロさんがミルホッくんに大層ご満悦な様子で近付いていきました。
 そして、ミルホッくんの影を指差して『これってなぁに?』と尋ねてしまい、その時はびっくりして物陰に隠れてしまったというオチ付きです。その様子を見て、会場が笑いに包まれたおかげで、心まで温かくなって春の訪れが感じられるものでした。

 他の街でも、街を代表するミルホッグ達が次々と、春の訪れは近いと占ってくれているようです。と、なれば季節も変わり目、この時期は体調を崩しやすいので、皆さんは風邪に気をつけてくださいね。