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133 青行灯 砂糖水


PDFバージョン  フォルクローレに採用されると見開きの片側に絵がつきます。


 みなさんは青行灯を知っているだろうか。青行灯は百物語の最後に現れるとされる妖怪だ。
 百物語はみなさんもご存じだろう。百物語は百本の蝋燭に火をつけ、怖い話を一つするごとに火を一つずつ消していく。そして最後の蝋燭を消したとき怪異がおきるという。作法についてはいくつか存在し、青い衣をまとう、魔よけの刀を飾る、行灯に青い紙を貼るなどがあるようだ。また、通常は怪異が起きないよう百話目は行わず、九十九話目で終わりにする。
 青行灯の姿は長い黒髪の鬼女であるとか、巨大なアリアドスであるなど様々なことが言われているが、最も多いのは青い炎が現れるというものだ。突然青い炎が現れると、どこからともなく出現した何かに連れ去られるといった話が多い。
 この青い炎はゴーストタイプのポケモンが良く使う「おにび」のことではないだろうか。ゲンガーなどゴーストタイプのポケモンは、人を連れ去るといった話には事欠かない。
 ところで青い炎といえば、皆さんは思い出さないだろうか。そう、ヒトモシを。ヒトモシ系統のポケモンはみな青い炎をその身に宿している。さらに、彼らにまつわる恐ろしい話として、ヒトモシは人の生命力を吸い取っているといったものがある。

 百物語の百話目を終えたとき、異界の門が開くともいわれる。もし百物語をするときにはご用心。もしかしたらどこかへ連れていかれるかもしれない――――