ホウエン地方からめでたく帰還。おまけもいっぱいで屋敷に帰ってきました。
ゴ―スゴーストどもがわらわらお出迎え。ゲンガ―もぞろぞろやってきて、愕然としていた。
そりゃあなぁ。
数十匹の無表情な抜け殻、密航してまでついてきた穴掘り職人、こちらで珍味でも食おうかと思ったのか黒坊主どもに、実家から送られてきた段ボールに詰まっている黒ぬいぐるみ。
あげく、こちらに来てまで新ルート開発する気満々の案内人ぷらすアフターケアサービス。
・・そりゃ同類でも唖然とするよなぁ。
私だってどうしてこうなったんだかもう良く分からん。もー好きにしやがれお前ら。
どたばたと一気に館が狭くなる。おいこら、掃除するんだ。居候する気ならお前ら手伝わんかい!
ほらそこ、ハタキ持って。雑巾絞って!丁度いいや、古新聞あるから窓磨いてくれ。そっちは庭で草刈りよろしく。洗濯は私の特権だ、邪魔するな。手ぇ抜く奴は片っ端から掃除機で吸いこんでやるから覚悟しやがれぇぇ!
こうして帰って来たその週末で全面掃除を終わらせた。いや―数がいると早く終わるね本当に。
そんでもって日常で何か変わったかと言えば、かわらねー。びっくりするくらい変化がない。
ヨマワルガイドがついてゴ―スがついて来てたまーにヌケニンがついて来てくれるレベル。うん、ホウエンと変わらん。
ゴ―スを洗濯、ゴーストとのデート拒否、ゲンガ―と菓子作り、以下略、面倒になってきた。
それでもゴースト人口は増える。解せぬ。・・ネタやってる場合じゃない。
カゲボウズと一緒に洗濯もの取り込んでたら、物干し竿になんか引っ掛かってた。
とゆーか絡まってた。
紫風船・・フワンテかこれ。
「ふゆーん」
「ぷわわー」
・・・そんな情けない声でこっち見るなよ。なにがどうなったらお前ら人の家の物干し竿に器用にこぶ結びで絡まってられるんだ。
仕方がなく、物干し竿と一緒に風船も取り込んだ。
さて、こいつらをどうするか。両手が仲よく・・は、無さそうだけども細―い腕がゴチャッとなってる。
興味津々なゴ―スども。まぁ、確かにこの辺はフワンテなんてあんまり飛んでこないしなぁ。
・・しかしこれを手でほどくとなると結構面倒くさそうなんだけども。
あ、ゴースト何それ。ハサミ?あぁ、切っちゃえば簡単にほどけるっていう発想ね、ナイス。
・・・って、やめんかい、アホ。
フワンテどもビビりまくってるじゃないの。ほら片付けた片付けた。
そういえば知恵の輪苦手だったな私・・。ほどけねー。むしろさらに絡まった。どうしよう。
おい誰か手がある奴で手先が器用な奴交代して。私無理。パス。
結論、何匹か試行錯誤した結果どうにかほどけた・・。
「ふゆーん」
「ぷわわわー」
ふゆ―んの方をフユンテ、ぷわわ―の方をぷわんてと呼ぶことにして見分ける。かわいいと言えばかわいいけども、正直言ってもう絡まるんじゃねーぞって言う気持ちの方がデカイ。
あともうゴーストタイプ増えんな――!
叫んでも無駄な気がする・・けどね。
とりあえず外に返す。あっさり風に流されて飛んでった。
後日、また絡まったのは言うまでもない。数が増えて。
「だからどうしてこーなるんだ!」
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余談 ゴーストシリーズを根性で書いてみたらこうなった
【これもう疲れてきた】