ばあちゃんちに遊びに来たらコ―タスが火鉢の周りでぼんやりしていた。
丁度あったかくなっていたのでそのまま火鉢にあたる。
ぺけぺけと呑気な足音をさせてぶちまるが餅の袋を持ってきた。
「ぷやぁ」
焼いてくれ、とでも言いたげに差し出してくる。
しょうがねぇなぁと3個ばかりだして金網の上に乗せる。まだ膨らむまでは時間がかかる。小皿と調味料を取りに行った。
海苔と醤油と、後はチーズなんかも良いかも。落とすとまずいのでぶちまるにはマヨネーズを持たせた。
戻ってくるとコ―タスが欠伸をかまして餅を睨んでいる。ふくらみはまだまだといったところか。
早く焼けろとばかりにぶちまるは耳を揺らしながら餅を眺めている。焦ったって焼けねぇっての。
餅を見るのに飽きたのか、コ―タスの背中をぱしぱし叩いて反応を見たりしている。遊べ―とばかりにコ―タスまとわりついているが、湯気亀は全くの無反応。
そうこうしているうちにぷっくら来た。醤油とマヨネーズをあえてソースを作っている間にひとつ、ぽんと弾けてぶちまるが飛びあがった。
チーズをかけて海苔に挟む。ほら、火傷するなよ。
猫の手は使えるくせに猫舌じゃないらしいぶちパンダははふはふ言いながらびよよよんと伸びる餅を頬張る。
コ―タスの分も焼くべきかなぁ、とぼんやり思いながら頬張った。
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余談 前田くんちのおばあちゃんちには火鉢があります。決してコ―タスの名前ではない。
マヨ醤油チーズ餅は至高。コレステロール値は保証しません
【好きにしちまえばいいのよ】