晴れた。
快晴。
三日三晩降り続いた忌々しい雨の痕跡も、ほとんど無くなっている。
昨日、やけに機嫌のいいアメタマが、悪いことが続いた後には絶対にいいことが起こるさとかなんとか言っていたが、その通りになった。
ただ彼は、落ち込んでいる私の考えている『悪いこと』が雨天のことだとは思わなかったようだ。
そして今。
木の下でうずくまるように佇んでいるアメタマは、明日雨になりやがれ太陽の莫迦野郎、と酷く汚い言葉を吐いている。
三日も雨を浴び続けたくせに随分と欲張りなものだ。
向日葵に似た花びらを、太陽に向けて開くと、心地よい熱が全身を駆け巡る。
嗚呼、気持ちいい。
何だか君の暖かさを嫌う者もいるようだけど、私は君が大好きだよ。
キマワリ