キュウコン「さあ、今日は私の先輩との座談会です。お、来ましたね。グラードンさん!」
グラードン「おお、久しぶりだねキュウコン君。しかし先輩はいいよ。自分の初登場は君より遅いんだから」
キュウコン「そんなことはありませんよ。私は特性『ひでり』を後からもらいましたから、れっきとした先輩です」
グラードン「そ、そうか。ではさっさと始めようか」
キュウコン「はい。まずはグラードンさん、2010年の世界大会はお疲れさまでした」
グラードン「いきなり古い話題だな、おい」
キュウコン「確かに。でも優勝者の手持ちにいたそうじゃないですか」
グラードン「その通り。決勝は確かルギア君が相手だったね。お互いその大会では中々人気がなかったから、なんとも言えない気分だったよ。まあ、自分は後半から増えたけど」
キュウコン「バンギラスやメタグロスをはじめとして、一般ポケモンにはかなり強かったですからね。ホウオウさんも似た境遇だったはずです。グラードンさん自身はルンパッパと組むことが多かったようで」
グラードン「本当は、ワタッコと組みたかったんだけどね。かわいいし。ルンパッパには雨対策兼サポートとして戦ってもらったが、非常に助けられた。カイオーガが腰巾着にするのもうなずけるな」
キュウコン「そう言えば……2004年の全国大会でもグラードンさんは優勝しましたよね」
グラードン「カイオーガと一緒にな。あやつは敵に回せば恐ろしいが、味方にすれば頼もしい限りだった」
キュウコン「カイオーガさんとの仲はどうなんですか?」
グラードン「悪くはない。ついこないだも、うっかり現れたレックウザを一緒に撃退したしな」
キュウコン「へえ、それは意外ですね。てっきり犬猿の仲なのかとばかり」
グラードン「それは使う側の偏見だ。そういう周りの声が我々の仲を険悪にするのだよ。他にもこういう奴がいるな、晴れは弱いから嫌い、雨は強いから好き。コンセプトがまるで違うせいでよく嫌われるが、使わないポケモンを勝手に毛嫌いするなと。迷惑極まりない」
キュウコン「その話、実によく分かります。私は最近ニョロトノ、バンギラスとユキノオー、カバルドンと仲良くなったんですが、きっかけが主人同士の言い争いなんですよ。お互い全く譲らないので、こちらは愚痴ばかりでした。私の友人のキュウコン、は同じパーティに天候変化役が何匹もいるので恵まれていると言えますね」
グラードン「なんと、そのようなパーティがあるのか。自分もかつてカイオーガに背中を預けた経験があるせいか、とても懐かしい」
キュウコン「異常気象パと言われるパーティですね。ほとんど全員が天候を変えられるので、他のポケモンの邪魔にならないのが魅力とのこと。私もあのようなパーティで戦いたいです」
グラードン「自分も、今一度カイオーガと肩を並べたいものだよ」
キュウコン「……おっと、そろそろお時間ですね。ここからは一杯やりながらということで、一旦お開きにしましょうか」
グラードン「そうだな。今日はありがとう、久々にゆっくりできたよ」
キュウコン「こちらこそ、ありがとうございました。では行きましょうか」
お題が晴と聞いて即座に思いついた。本当はキマワリとかチェリムとかワタッコもおあつらえ向きだろうけど、それはまた別のお話。