Jack Pot(ジャックポット)とは
ギャンブルにおける大当たりのこと
ただし、何を以ってジャックポットとするか
という明確な基準は存在しない。
語源には諸説あるが、ポーカーに
由来するとする説が良く聞かれる
転じて、日常生活においては
大成功という意味としても使用される
(出典・ウィキペディアより)
小さなテーブルを囲む4つの影。
1人は、黒い髪の少年。
1人は、その少年の兄と思われる青年。
1人は、紫の髪に、鋭い金色の目の少年
1人は、オレンジの髪に赤渕の眼鏡をかけた青年
そして、彼らの手にはトランプが握られ
4人の側にはそれぞれ、エネコ・クルマユ・ブラッキー・コロモリの姿
そのすぐ近くに、紫の髪の少年そっくりの
桃色の目の少女とエーフィがいた。
「……いいか、てめえら。」
「うん。いつでもどうぞ!」
「俺も大丈夫。」
「ボクもOKだよ。」
「……わかってんな?これに負けたヤツは
ヒウンアイス全フレーバーを自費で買ってきやがれ。」
「……ただパシリ決めんのに大げさだな、お前ら。」
鋭い金色の目の少年が、荒々しい口調で
顔色を全く変えずに罰ゲームの内容を告げた。
少女の皮肉を無視して、紫の少年は目線を合わせると
全員、異議無しと頷き、彼の合図でカードを出した。
「フルハウス!」
「ボクもフルハウス!!」
「げ……2ペアだ。」
「ヴィンデは?」
「…………。」
ヴィンデと呼ばれたのは、先ほどから仕切っていた紫の少年だ。
にやりと笑うと、カードを降ろした。
「ロイヤルストレートフラッシュ……俺の勝ちだ。」
******************
「あっちぃ……。」
カードで負けた黒髪の青年は
クルマユを抱えて、人で溢れるヒウンの中心街である
モードストリートを歩いていた。
「ヴィンデのヤツ……あの場でロイヤルストレートフラッシュって……
リラ姐さんといいヤツといい……さすが双子の悪魔。強運姉弟……。」
ぐちぐちと人込みの合間をすり抜けて
青年はアイスの販売ワゴンについた。
最近、客足が減ったのか、前ほどの賑わいは
あまりなかった。(買いやすくはなったが。)
クルマユは早くしろと言わんばかりに
青年の腕を無言でべしべしと叩いていた。
「ぼたん、大人しくしろ、財布取辛いから。」
「…………。」
「よし……すみません。」
「はぁーい!」
「全フレーバーのヒウンアイスをセットで。」
*あとがき*
今回はわが子を出しました。
リラとヴィンデは、だいぶ前から
皆さんの前に出したかったキャラです。
ポケライフつけて書いてみたけど
これからは関係無しに書くかも
もしかしたら続くかも。
とりあえず、今回はこれにて。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】