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  [No.2592] 【ポケライフ】捕獲屋Jack Pot の日常 投稿者:NOAH   投稿日:2012/08/30(Thu) 20:28:16   120clap [■この記事に拍手する] [Tweet]


Jack Pot(ジャックポット)とは

ギャンブルにおける大当たりのこと
ただし、何を以ってジャックポットとするか
という明確な基準は存在しない。

語源には諸説あるが、ポーカーに
由来するとする説が良く聞かれる
転じて、日常生活においては
大成功という意味としても使用される
(出典・ウィキペディアより)


小さなテーブルを囲む4つの影。
1人は、黒い髪の少年。
1人は、その少年の兄と思われる青年。
1人は、紫の髪に、鋭い金色の目の少年
1人は、オレンジの髪に赤渕の眼鏡をかけた青年

そして、彼らの手にはトランプが握られ
4人の側にはそれぞれ、エネコ・クルマユ・ブラッキー・コロモリの姿

そのすぐ近くに、紫の髪の少年そっくりの
桃色の目の少女とエーフィがいた。

「……いいか、てめえら。」
「うん。いつでもどうぞ!」
「俺も大丈夫。」
「ボクもOKだよ。」
「……わかってんな?これに負けたヤツは
ヒウンアイス全フレーバーを自費で買ってきやがれ。」
「……ただパシリ決めんのに大げさだな、お前ら。」

鋭い金色の目の少年が、荒々しい口調で
顔色を全く変えずに罰ゲームの内容を告げた。
少女の皮肉を無視して、紫の少年は目線を合わせると
全員、異議無しと頷き、彼の合図でカードを出した。

「フルハウス!」
「ボクもフルハウス!!」
「げ……2ペアだ。」
「ヴィンデは?」
「…………。」

ヴィンデと呼ばれたのは、先ほどから仕切っていた紫の少年だ。
にやりと笑うと、カードを降ろした。

「ロイヤルストレートフラッシュ……俺の勝ちだ。」


******************


「あっちぃ……。」

カードで負けた黒髪の青年は
クルマユを抱えて、人で溢れるヒウンの中心街である
モードストリートを歩いていた。

「ヴィンデのヤツ……あの場でロイヤルストレートフラッシュって……
リラ姐さんといいヤツといい……さすが双子の悪魔。強運姉弟……。」

ぐちぐちと人込みの合間をすり抜けて
青年はアイスの販売ワゴンについた。
最近、客足が減ったのか、前ほどの賑わいは
あまりなかった。(買いやすくはなったが。)

クルマユは早くしろと言わんばかりに
青年の腕を無言でべしべしと叩いていた。

「ぼたん、大人しくしろ、財布取辛いから。」
「…………。」
「よし……すみません。」
「はぁーい!」
「全フレーバーのヒウンアイスをセットで。」


*あとがき*
今回はわが子を出しました。
リラとヴィンデは、だいぶ前から
皆さんの前に出したかったキャラです。

ポケライフつけて書いてみたけど
これからは関係無しに書くかも
もしかしたら続くかも。

とりあえず、今回はこれにて。

【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】


  [No.2598] Re: 【ポケライフ】捕獲屋Jack Pot の日常 *ヒウンアイス* 投稿者:NOAH   投稿日:2012/09/01(Sat) 16:10:11   83clap [■この記事に拍手する] [Tweet]


ヒウンシティ。
イッシュ南部に位置する、世界と繋がるビジネス街。
その街の中央にあるセントラルパークに繋がる大きな通りが4つある。

その中の1つ、スリムストリート。人通りがまばらな狭い道。
そこに、名のある捕獲屋(ハンター)や密猟者(裏ハンター)達が
「風雲児」 とも、「最強」 とも呼び恐れ敬う、サザンドラのシルエットが目印の
人気No.1の「捕獲屋Jack Pot」があるのだ。


「ただいま戻りました。」
「るまー♪♪」

気温30度を越える中、アイスを買いに行った青年が戻って来た。
出かけたときのまま、クルマユを腕に抱いていて、そのクルマユは
行きとは違い、にこやかな表情でアイスの入った紙袋を持っていた。

「おお、アズキ。お帰り。」
「……あれ?リラ姐さんだけ?」
「ああ、ヴィンデとウィルはうちに喧嘩吹っかけてきたバカ共の粛清。
イズナは帰って来たルルーメイとポケモンバトルの特訓。
特訓組はともかく、喧嘩組はすぐ帰ってくるよ……何もなければだけど。」
「ああー…じゃあ、先に選びます?」
「……ロイヤルブラックティー&モカ。」
「わかってますって。」

小さな机の上に乱雑してるカードを片付けて、アズキの腕の中のクルマユが
アイスの入った紙袋を机の上に置いた。

「ヒウンアイスか。久しぶりに食べるな。」
「本当ですね……そういえば、期間限定のフレーバーもありましたよ。」
「あー、あれだろう。新人ジムリーダーの3人をイメージした。」
「ええ、それです。詳しいのはこれに書いてますよ?」
「……それはあとでいいから。アイスが溶ける。」
「はいはい。」

紙袋から取出した、アイスの入ったバラエティーボックスを机に置き
ふたを開けて、アズキはリラ姐さんがリクエストした、紅茶とカフェモカがミックスされた
1つのカップアイスと、備え付けのスプーンを彼女に渡した。

「やっぱりこれが一番でしょう。」
「姐さん、紅茶好きですもんね……あ、だから手持ちも紅茶の品種なのか。」
「そういうこと。ほら、他の連中が帰って来る前にさっさと選んで冷凍庫に入れとけ。」

彼女に急かされて、アズキは1つ選んで残りを冷凍庫に入れると
クルマユと半分ずつ食べながら、他のメンバーの帰りを待つことにした


*あとがき*
どうも、NOAH です。捕獲屋の話ですが基本的にほのぼのしてます。
ヒウンアイスは彼らの好物なので、必ずどこかで入れるつもりですが
フレーバーの名前があまり思いつかないので大変です。

今回は2人+クルマユのみ。
クルマユの鳴き声これであってたっけ?

【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】


  [No.2603] Re: 【ポケライフ】捕獲屋Jack Pot の日常 *依頼* 投稿者:NOAH   《URL》   投稿日:2012/09/06(Thu) 09:29:20   120clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

まだまだ暑いヒウンシティに、少しずつ秋が近づいてきた
どこか遠くで雷が鳴る音がするため、そのうち雨が降るかもしれない

僕の名前は、その雷から名づけられたらしい。
雷の綱と書いてイズナ。それが僕の名前だ。

ルルーメイさんが帰ってすぐに、無理を頼んでお願いした
特訓を終えて、お気に入りのフロストヨーグルトアイスを口に入れた

―Pi Pi Pi ♪

「……はい。お電話ありがとうございます。
捕獲屋Jack Pot です。……依頼ですか?」

リラさんが受話器を取った。メモを取りながら、今出れそうな人を
思案しつつ、相手からの情報を詳しく聞き取って行く

「……迷子のポケモンの保護ですか……メノクラゲ?
……一回り小さく、うち一匹が色違いと……。」

「……アズキ兄さん、メノクラゲって?」

「アジア圏のクラゲポケモンだよ。水タイプと毒タイプね。
この間の、ホウエンを直撃した台風の影響かもしれんな。」

「荒波で仲間とはぐれたってこと?」

「正確には、親のドククラゲとだな……色違いか
早めに行った方がいいな……リラ!今回は俺が行くよ。」

「……………。
わかりました。すぐに向かわせます。怪我は
ジョーイさんの指示に従って手当をして下さい。」

電話で指示を出す一方で、アズキ兄さんは
クルマユのぼたんをボールに戻して、ケンホロウ(♀)のひなぎくを出した。
彼女を窓から外に出すと、応対を終えたリラさんが
兄さんにメモを渡した。

「急な仕事だからね。気をつけなよ。」

「わかってるよ。じゃあ。」

それだけ言って、兄さんはそのまま、窓から外に出ると
セイガイハシティへと、ひなぎくと共に向かって行った。

またどこか遠くで、雷が鳴った。

*あとがき*
お仕事受注編です。秋が近づいて来ましたね。
最近は雷がひどかったり突然強い雨が降って来たりなため
洗濯物がなかなか乾かないのがイラつきます。

雷と聞いて、一番最初に思い浮かぶポケモンは
やっぱりサンダーです。今度サンダーがメインの
小説でも書こうかな……。

【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】


  [No.2607] Re: 【ポケライフ】捕獲屋Jack Pot の日常 *夕立* 投稿者:NOAH   《URL》   投稿日:2012/09/07(Fri) 00:23:21   94clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

※暴力表現注意。苦手な方は閲覧を控えて下さい

スリムストリート。
ヒウンのセントラルエリアへと続く狭く暗い道

その道の一角に、うずくまるたくさんの人影。
その中心には、男の胸ぐらを掴んで威圧する紫の少年がいて
近くに、オレンジの髪に赤渕メガネだった物を持っている青年がいた

「あーあ、どうしてくれちゃったのよ。……弁償してくれる?ねえ。」
「あ、あく、ま、が……!」
「はあ?そっちから喧嘩吹っかけといてそりゃないでしょう……弁償しろよッ!!」
「ぐっ……ぅ、……。」
「……ウィル。」
「チッ……。」

オレンジの髪の青年は、そのままタバコを取り出した。
あとは少年に任せるらしい。

「……おい、てめえがリーダーか?あ゛ぁ?」
「っ、ちげーよ……俺ァ、あんたを潰せって頼まれただけだ……。」
「そうかよ……なら、そいつにこう言っとけ。
『いつかぶった切ってやる』ってよお!!」
「ぐぅっ!?」

鳩尾に思いっきり拳を叩き込むと、相手はそのまま気絶した
それからまるでタイミングを計らったかのように、雨が降り出して来た。

「……あ、結構ひどくね?そういや、さっき雷が鳴ったような……。」
「……どうだっていいさ。戻るぞ、ウィル。」
「はいはい……結局、尻尾は掴めずか……いい加減ムカついてきた……。」
「それは俺もだが、まあなんとかなる。」
「そのうち痺れ切らしてヤバイ連中けしかけてきたりして。」

冗談にしては、かなり怖い事をさらりといいのけたウィルだが
ヴィンデは寧ろ、笑って賛同していた。

捕獲屋Jack Pot。たった6人の最強の捕獲屋。
だからこそ、裏の人間に恐れられると同時に
今回みたいに因縁吹っかけられて狙われる。

「夕立。ひどくなったね。」
「ああ……メガネ。どうすんの。」
「同じタイプのを買うよ……金掛かるけど。」

本格的に強くなった雨に打たれ、鳴り響く轟音にぜめぎられながら
2人は帰るべき自分たちの居場所へと、ゆっくりと戻って行った。

*あとがき*
誰も書いてくれないって正直寂しいですね……。

今回は喧嘩組の話し。案外短く終わった……。
ヤバいよ。ネタが尽きそう……!!

【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】


  [No.2600] 捕獲屋Jack Potの日常 番外編1p 投稿者:NOAH   投稿日:2012/09/03(Mon) 00:26:08   115clap [■この記事に拍手する] [Tweet]


「困りましたぁ……。」
「ばにぃ……。」
「しかし、客が集まらんことにはなぁ……。」

ヒウンアイス。
2年前、ヒウンシティで大人気だったアイス。
私はそこの売り子で、この2年間、ここで働いて来ましたが
最近はお客さんが減っちゃいまして……。

今でも買ってくれる人と言えば、近所の捕獲屋さんと
ワルビアルとエルフーンを連れた男性と子連れの家族。
あとは各町のジムリーダーさんが時々買って
それにあやかって誰かが買って行くくらい……。

「やっぱりぃ、バニラ味だけじゃダメなんですよぉ
チョコレートとかぁ木の実とかぁ、いろいろ使って
味を増やして客受け良くしないとダメですよぉ!」
「それは構わんが……アイデアがあるのか?」
「…………。」
「何も考えてないのね……。」

うー…申し訳ない……。

「すみませーん!」
「!!」

この声……まさか!!

「シュロさああん!!」
「うおおっ!!?」
「シュロさん助けてえええ!ウチのアイス屋のピンチなんですぅぅ〜!!」
「わかった!わかったから落ち着け!!首、くびが、しま、る……っ!!」


**************


「新商品?」
「そうなんです……今、うちの店に来る人は
シュロさんとスリムストリートにある捕獲屋の皆さんと
子ども連れの方ぐらいで……。」
「なるほど、客層を増やす為に
味のバリエーションを増やしたいと。」

それから、彼は腕を組んで考え込む
その横では、ワルビアルの膝の上で、エルフーンが
この上なく幸せそうな表情で、アイスを頬張っていた
ヤバイ、可愛い。超和む。

「……こういうのはどう?イメージング・シティアイス。」
「はい?」
「簡単に言えば、イッシュ各地の街のイメージを
アイスにしてみてる……っていうの何だけど。」

イッシュの街を……イメージしたアイス……!?

「それです!さすがシュロさん!ありがとうございます警部どの!」
「警部って……確かに俺刑事だけど……
今それ関係ないよね?って、聞いてる?おーい。」

こうしちゃいられない、急いで案を練らなきゃ!!
あ、そうだ!!

「シュロさん!ありがとうございます!今日はお代いらないんで!!」
「あ……ちょっと!……行っちゃったよ……。」

―くいっ

「んー?もういいのか?……なら、行こうか。」
「ガウガ?」
「お代?そりゃ置いてくよ、なんか悪いし……
それにしても彼女、いつもながら行動が素早いね。」
「わぅ……。」
「確かに、呆れるな……まあでも、そこが
看板娘である彼女のいいところなんだから
……新商品、楽しみにしようぜ。」

それから二週間後。

ヒウンアイス、新商品のおかげで、前よりも
お客さんが増えました!!

今日も大忙しですぅ♪

*あとがき*
今回は番外編です。
番外編版の主人公登場です。
私の運営してる小説サイトのメイン主人公ですが
ここでは時々登場します。

捕獲屋の皆さんとも絡ませる予定。
彼のワルビアルとエルフーンは、父親と幼い娘みたいな関係です
基本、番外編は彼とワルビアルとエルフーンとアイス屋の看板娘と
彼女のバニプッチ+シュロの他手持ちで進んで行ったり。

【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【寧ろ書いて(描いて)下さい】
【批評してもいいのよ】