色違いを見つけた。ちなみに2匹。
ズバットとメノクラゲの2匹で、よく見ると、2匹ともメスである。
ここはホウエン地方の南東に位置する小さな島村・ムロタウン。
その近くにある洞窟の前の砂浜に、瀕死手前の状態で倒れていた。
ズバットはまだ、翼をバタバタとさせて、何とか飛ぼうとしている元気はまだあるが
問題は、その横で力なく倒れているメノクラゲの方で、かなり酷かった。
麻痺状態に加えて、体中大きな怪我だらけ。
普段はゼリー状のツルツルとした体は乾燥気味だ。
よく見ると血も出ている。息はしている。しかし、意識は無い。
早く治療しないと、このままでは死んでしまう。
重症のメノクラゲをそっと抱き上げると、ズバットが隣で
キィーキィーと、先程より甲高く鳴き、威嚇してきた。
どうやらこのズバット。メノクラゲを守ろうとして返り討ちにあったらしい。
「大丈夫だ。落ち着けよズバット。俺はこいつをポケモンセンターに連れていくだけだ。」
「キィー!キィー!」
「大丈夫。女の子に手荒なマネはしない……信じてくれないかな?」
「キィー……。」
ズバットは悲しそうに、耳を垂れ、俯く。
友達であるメノクラゲを守れなかったことを悔やんでいるようだ。
「大丈夫。お前の友達は必ず助ける。俺はタケル。
しがないトレーナーだが、お前やこの子を守ることはできる。
だから、信じてくれ、ズバット。」
ズバットは、悲しそうな表情のまま、俺に抱き着いてきた。
相当悔しかったし、悲しかったし、何より辛かったのだろう。
「よしよし。よく頑張ったな……大丈夫。大丈夫だから。な?
さあ、早いとここの子を助けに行こうぜ?」
ズバットは泣きじゃくりながら頷く。
俺はもう一度、彼女の頭を撫でてからメノクラゲと一緒に
腕にしっかり抱えると、ムロタウンのポケモンセンターへ、大急ぎで向かった。
*あとがき*
NOAHです。今回は色違いに関するお話し。
タイトルの意味はそのまま色違いです。
ズバットとメノクラゲにした理由は、初めてサファイアをプレイしたとき
ムロジム攻略に意気込んでポケモンを育てようとムロタウンの北の洞窟で
偶然色違いのズバットに遭遇。
そのあとボロの釣竿を貰ってさっそく使い
初めて釣り上げたのが、色違いのメノクラゲでした。
同じ日に2匹の色違いに出会ったことに興奮したのはいい思い出です。
サファイアではその後も大活躍してくれた
愛着のある2匹です。そのため、この2匹を主幹に置いて書いてみました。
私がどくタイプ好きになったのもこの子たちのおかげです。
NAME:タケル
モデルはRSE の男主人公。性格は勇敢
パートナーはミズゴロウのアグリ。性格は慎重
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】