[掲示板へもどる]
一括表示

  [No.2681] 【突発性】バトルしようぜ!【企画】 投稿者:aotoki   投稿日:2012/11/06(Tue) 19:58:27   81clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ポケモン小説の醍醐味の一つ、バトルシーン。
でもバトルシーンってそこまでのシチュエーションを考えるのが結構めんどくさくないですか?
だから書いてないって方、意外と多いんじゃありませんか?

・・・・え?私だけ?

・・・・

そ、そんなことないよね!みんな黙ってるだけだもんね!ね!///


というわけで(謎)、勝っても負けてもお祭り騒ぎ!バトルしようぜポケモンバトル!!


****
・TEST版の「77の質問」で「バトルシーン書いてる?」と聞かれて何も答えられなかったaotokiによる突発企画です。
・皆さんが思いついたバトルシーンをとにかく集めてみよう!オリトレ・原作可です。
・さすがに「シチュエーション」「登場人物(そこにいる人)」は初めに書きましょう。
・マサポケの趣旨にあるとおり、「気軽に書く!」思いついたところまでで全然かまいません。
 べつに勝敗つかなくて「俺たちの本当の戦いはここからだ!」でも。

【例】
(軽トラの荷台に男が一人、後ろから車が何台か迫ってきている)
アカザ:荷台に立つ男 カイドウ:気楽な運転手

「―来たぞ!」

オレが叫んだのと同時に、車から大量のガーメイルが飛びたった。

「うっわ何だありゃ!!流石にキモイな!」運転席の窓からカイドウが顔を出した。
「いいからテメェは運転してろ!トゲキッス!10万ボルト!」
「ふにゃうっ!」
トゲキッスの羽が金色に光り、バチィン!と一気にガーメイルがあさっての方向に飛んでいく。
「ガーメイル、さざめけっ!」車から男の声がする。




  [No.2682] バトルとはちょっと違うかもですが 投稿者:No.017   投稿日:2012/11/06(Tue) 20:33:28   73clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

単行本「霊鳥の左目、霊鳥の右目」より引用します。


 このあたりでいいだろうかと、あたりをつけて青年はキャモメ絵馬の一番上に新たな一枚を重ねる。この神社の御利益は勝負事――彼は願掛けの相手を想った。神など信じてはいなかったが、誰かの為に足を運び、願を掛けるのは悪くないかもしれない。こんな事を考えるのも追いつめられて、ヤキが回ったからかもしれなかった。
 御利益か。運べるものなら運んでみせろよ。
 青年は内心で呟くと、白い翼を広げた鳥ポケモンを軽く撫でる。来た道を戻り始めた。尤も「彼女」なら、こんな事をしなくても叶えるだろう。そんな事を思いながら。
 湿った落ち葉を踏みしめながら青年は戻っていく。用を済ますと関心が薄れたのか振り返るような事はしなかった。
 ただし、からん、と乾いた音がするまでは、であった。
「?」
 絵馬と絵馬とがぶつかりあって鳴らす音。青年は振り返った。
 見れば先ほど絵馬を奉納した掛所に、小さな鳥ポケモンが一羽、ちょこんととまっていた。
 緑玉。そのように青年は思った。緑の玉に赤いアンテナと黄色の嘴がついている。向けられる目線は鳥というより人に近い。なんというか目に力がある。
 ネイティ、小鳥ポケモン。遺跡や神社に現れる彼らは、鳥ポケモンという側面の他にエスパーの顔を併せ持つ。
「………………」
「……、……」
 両者は一定の距離を保ったまま、しばし互いを見つめていたが、先に緑玉が動き出した。屋根に足を引っかけ、ぐぐっと小さな身体を伸ばす。青年が先ほど掛けた絵馬の紐をくわえると、ひょいっと掛所から降り立った。同時に絵馬が落ちた。先ほど願を掛けた絵馬が。
「……え」
 緑玉の思わぬ行動に青年の反応は遅れた。地面に降り立ったネイティは、今度は絵馬の板そのものをくわえ、しっかりと持つ。まるで邪魔なものを除けるのだと言わんばかりに、ぴょんぴょんと移動を始めた。
「おい、ちょっと待てよ!」
 状況を察した青年が踵を返した。が、ちらりとネイティが振り返って目が合ったかと思うと、次の瞬間にぱっと姿が消えてしまった。
「テレポートか!」
 青年は叫んだ。訳が分からなかった。今掛けたばかりの絵馬が持ち去られた。何の為に? まったくもって意味が分からなかった。
 待て、落ち着くのだ。青年は自身に言い聞かせた。確かこの前ガイドで読んだ。ネイティのテレポートはそう遠くには移動できないらしい、と。
「……出ておいで」
 落ち着いた声になって青年は言った。足元から伸びる影がざわざわと蠢いて、無数の影が飛び出した。
「行け」
 青年は言った。この林にいるポケモンを炙り出せ、と。角付きてるてるぼうずが足元から次々と湧き出して、無数の影が林の中を飛んでいく。緑玉の探索が始まった。
 そうして、すぐに場所は特定された。キキッと斜め上のほうでカゲボウズの声がしたからだ。
 捕らえたか。そう思ってその方向をむいた瞬間、パシイッとハリセンで叩くような炸裂音がしてカゲボウズが落下してきた。
「!?」
 青年は落ちてくるカゲボウズを受け止める。見れば目を回して、気絶していた。後頭部に強い力で思い切り叩いたような痕がついている。がさっと音がして少し離れた場所に何かが降り立った。ネイティだった。絵馬を嘴にくわえたままのそれはちらりと青年を見、消えた。
「……逃がすな」
 その一言で動きを止めていた影達が再び動き出す。だが、また数メートル先でパシイッとハリセンで叩くような音が響き、またカゲボウズが一匹、落ちた。
 ネイティが別の掛所の上に姿を現す。行け、と青年が叫び、影達が向かっていく。が、また消えた。と、思うとカゲボウズのすぐ後ろにふっと姿を現して角の生えた頭に小さな翼を勢いよく叩きつけた。
 スパンッ。林に音が響く。カゲボウズがまた一匹、地面に落ちて目を回した。
「……!」
 青年は目を丸くした。まさかこの小さな鳥ポケモンがそこまでやるとは予想していなかった。
 青年の動揺はそのままカゲボウズ達に伝わった。スパンッ、パシイッと連続して炸裂音が響く。近くの動けずにいるカゲボウズ達が緑玉に落とされていった。周りに邪魔者がいなくなると、ジャンプとテレポートを繰り返し、緑玉は逃げていった。結局、青年と影達はその姿を見失ってしまった。
「…………嘘だろ」
 青年は唖然として、そうとしか言う事が出来なかった。誰が予想するのだろうか、神社でポケモンに絵馬を盗られるなどと。不意を突かれたとはいえ、多数対一羽で負けを喫するなどと。
「………………」
 ポケモンというものを甘く見ていた。青年はある種の概念を打ち破られた気がした。
 だが、いや、と彼は思い直した。そういえば昔あったではないか。たった一匹に痛い目に遭わされた事が。ここのところ痛んでいなかったからな、と青年は胸を撫でた。だがそれにしたって、相手は一匹の小さなポケモンだ。こう鮮やかにしてやられた事自体は驚きであった。
「的が小さいからな……人間と違って」
 そう青年は小さく呟いた。不意を突かれて逃がしてしまったが、今度は逃がしはしまいと思った。御利益を信じていないとはいっても、邪魔をされるのは気に食わない。一度、灸を据えてやらなければなるまい。
 林が風でざわざわと鳴った。再び静けさを取り戻した林は先ほどより暗く、湿っているように思われた。


  [No.2683] 練習 投稿者:あつあつおでん   投稿日:2012/11/06(Tue) 21:48:24   67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

人:サイチョー、クーカイ
状況:対戦用コートで、練習

「いけ、スターミー!」

「ゆくぞ、バンギラス!」

 サイチョーとクーカイの練習が始まった。サイチョーはスターミー、クーカイはバンギラスである。どちらも目を光らせている。スターミーの場合は目というよりコアだが。そしてどこからともなく砂嵐が巻き起こってきた。

「微妙な鉢合わせだな。退くぞバンギラス、代わりにナットレイ!」

「隙あり、めざめるパワー!」

 勝負はいきなり動いた。クーカイがバンギラスとナットレイを入れ替えるのをまるで見計らったかのように、スターミーは赤い閃光を放つ。ナットレイはこれをまともに食らい、所々が熱で曲がってしまった。

「ぬう、しまった!」

「良いぞスターミー、そのままとどめだ!」

 クーカイが息つく間もなくサイチョーが指示を送る。持ち前のすばやさでスターミーは矢継ぎ早の攻撃を展開し、ナットレイを丸焼きにしてしまった。スターミーの懐にはちょっとこだわりがありそうなメガネがある。

「くっ、ナットレイが落ちるとは。だが、今こそ好機よ。出でよバンギラス!」

 先ほどまでぐうの音も出ない状態だったクーカイだが、スターミーの持ち物を見て立ち直ったようだ。再びバンギラスを戦場に送り出す。

「まずいな、メガネだってばれてる。スターミー、ひとまず交代だ。サザンドラ!」

 サイチョーはやや警戒しながらもスターミーとサザンドラをチェンジした。サザンドラの首には夕暮れの紫色をしたいのちのたまが備わっている。

「りゅうのまい!」

 一方クーカイ側は、まさにこの時を待っていたかのごとく踊り狂った。りゅうのまいを使ったバンギラスからは蒸気が発生している。

「そこからけたぐり攻撃!」

 ここからバンギラスは速かった。サザンドラを凌駕する瞬発力で接近し、足元を力一杯蹴りつける。そのダメージや、耐久に定評のあるサザンドラが一撃で伏すほどだ。

「さ、サザンドラ!」

「ぬふふ、これで持ちなおしたぞ。さあ、最後のポケモンを出せ」

「言われなくても、スターミー!」

 クーカイの余裕をよそに、サイチョーはスターミーに全てを託した。両者はまたしても合まみえる格好だ。

「これが勝者の余裕よ、いわなだれ!」

 バンギラスはその手で地面を削り取り、次々と投げつけた。それらはスターミーに襲い掛かるものの、あと一歩で当たらない。結局不発に終わってしまった。

「……よし、外れた。たった一度のチャンス、無駄にはしない。ハイドロポンプ!」

 奇跡的に得た攻撃の機会に、スターミーは一縷の望みを賭けた。スターミーが撃った水の槍は深々とバンギラスに突き刺さる。サイチョーは息を呑んで見守る。

「ぐ、ぐおおおお……などとでも言うと思ったか? きあいのタスキを持たせた我輩に抜かりはない。かみくだくでとどめだ」

 しかしながら、勝利の女神はクーカイに微笑んだらしい。バンギラスは背中に隠していたきあいのタスキを投げ捨て、文字どおりスターミーに牙を剥くのであった。

「や、やられたあっ!」



ダメージ計算は流れ通り。サザンドラは臆病CSで計算すればこの通りになります。

バンギラスとナットレイは弱点がかぶるので併用は少ないと思います。そこが反省点か。


  [No.2684] 時渡りの英雄より(ポケダン空のアグノムイベント) 投稿者:リング   投稿日:2012/11/06(Tue) 22:04:21   49clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

コリン:物語の主人公の1人。ジュプトル
アグノム:やれば出来る子


 周囲の気配に気を配りながら歩いているうちに、コリンは不意に殺気を感じた。右手に見える湖から、突如顔を出しての火炎放射。直前まで気配を感じさせなかった不意打ちにしかし、コリンは冷静に前方へ転がって避ける。
 不意打ちをしてきた相手はまだ戦闘経験も浅いのだろう、この静かな場所で気配を消せていたのはさすがであるし攻撃能力は高そうだが、最後まで殺気を消せないあたりは落第点だ。コリンは大きな道具が入っている袋を投げ捨て、戦闘に備える。
「……お前が、ここの番人か」
「一応聞いておく……お前がテレスやアンナから歯車を奪ったやつだな?」
 殺気に満ちた形相でアグノムはコリンを睨みつける。
「……ユクシーとエムリットのことなら、それで正解だ。二人は生きているか?」
 済ました顔で、嘘偽り無くコリンは問いに答え、質問を返した。アグノムの殺気が増した。
「生きている……」
「そうか、よかったな……」
「なにが『よかった』だ!! そんな言葉で惑わそうとしたって無駄だ!! お前は僕の敵だってことに変わりはない!!」
 アグノムはサイコキネシスで砕け散った水晶を湖から引き上げ、大量の礫となったそれをコリンへと投げつける。
 大量に投げられた破片は回避が不可能で、コリンは急所をかばうが、体のいたるところに擦過傷と裂傷が刻まれる。もちろん、その間コリンはただ怯んでいたわけでは無い。
 腕についた葉で顔面を守りつつ、水晶の暴風雨がやむと同時に、チャージしたエナジーボールを撃つ。しかし、アグノムは木の葉のようにひらりとかわして、反撃とばかりに、追加で水晶の欠片を大量にばらまいた。
 敵は見た目通りというべきか、やはりどんな攻撃も簡単にかわしてしまうだけの身軽さと小ささを併せ持ってる。直接攻撃じゃないとまともに当らないと判断したコリンは走って接近し、虫の波導を纏った腕の葉で、アグノムを十字に切り裂いた。
 アグノムは硬質化させた尻尾で受け止め、ダメージを最小限にとどめるものの、相性の悪い虫の波導を喰らって如何にも痛そうな顔をしている。
 ふわり、コリンの体にサイコキネシスの力が及んでいることを示す青い光が纏わりつく。コリンはユクシーから湖へ溺れさせられ、エムリットもあのヒコザルに同じことをした恐怖を思い出し、素早く湖とは反対の方向へ飛びのいた。
 例え攻撃力のきわめて高いポケモンであろうと、これだけ距離も離れていれば、いかなサイコキネシスと言えど、湖まで運ばれる前に振り払ってやれるさ――と、タカを括っていたが、コリンは忘れていた。
 まだ、床に散らばった水晶のカケラはそのままなのだ。サイコキネシスでコリンは鋭くとがった欠片へ叩きつけられる。冷たい、の後に熱い。二つの感覚が同時に背中へと奔った。
(なるほど……そのための破片だったというわけだ。だが、サイコキネシスは一度振り払われれば、連続使用が出来るものではない。今のうちに、勝負を……決めてやればいい……)
 今度はシザークロスなどという柔な技では済まさないつもりで、跳ね起きたコリンは、次にサイコキネシスを使われる前にアグノムに距離を詰める。アグノムが苦し紛れに放つ火炎放射を前方に受身を取りながら飛び込み頭の葉を焦がしながら紙一重で避ける。
 転がりながら体を捻り、右前方へ移動し、勢いを殺さないようにジグザグ移動。下は磨き上げられた水晶の床だけに、もしも足の裏に棘がなければ滑って転ぶことは避けられなかったであろう。本当に、この体の構造には感謝である。
 アグノムは、湖の上にさえいれば直接攻撃もできないであろうと、水上まで避難していた。しかし、コリンは止まらない。すさまじい脚力でもって水面を走り、アグノムの尻尾を掴みそのポテッと膨らんだわき腹に牙を突きたて、噛み砕く。コリンはアグノムを抱えたまま走って、水面に浮かぶ水晶までたどり着くと、口からアグノムを放し、鋭い六角柱の水晶に後頭部を叩き付ける。コリンは勢いを殺さず自身の足で水晶を蹴って反転、湖畔まで跳ね戻る。
 アグノムを自身が仕掛けた砕けた水晶に突っ込ませ、かつ自分の被害をなるべく最小限にとどめるべく、その上で効率よくダメージを与えられるように――コリンは空中でアグノムの頭にしっかりと爪を食い込ませ、その後頭部を下にして着地。砕けた水晶が小さな体に余すところなく食い込んだ。

 濡れた水晶の上では、叩きつけられた後も体がスリップして、水晶には血の路線図が描かれる。その滑りが止まる前にコリンは再び噛みつきを再開し、顎に力を込める内に、グチャリという血肉の爆ぜるような音。歯が食い込ませた肉の一部が胴体から粘土のように千切られ、アグノムは子供が泣き叫ぶような甲高い声を上げる。鼓膜に直接引っ掻き傷をつけるというか、絹を裂くというか、そんな表現がよく似合う嬌声を上げながら、痛みに耐えかねてコリンを突き飛ばし、のたうった。

 普段何を食べているかも知れないような伝説のポケモン達の血肉。味など想像だにしなかったが、コリンは咀嚼してみると存外に美味い事に気がついた。肉の臭みが、ゼロと言ってもいい。癖があまりにも無いから、肉が苦手な者でも美味しく食べられそうだ。
 アグノムの生き血を啜るなど、ご利益があるのかそれともバチが当たるのか、そのどちらでもないのかは分からない。
 ただ、バチを当てるにしても、アグノムの『意志が消えうせ、何も出来なくなる』ようなバチを与えることは不可能だろう。コリン自身がどこかに姿を消してしまえば、コリンが意志のない人形になったまま野垂れ死に、時の歯車は永遠に行方不明と言うこともありうる。
 だから、相手も下手に呪いをかけることは出来ないはずだ。
(じゃあ、少なくとも七日間は姿を消しておかねばな……)
 明らかに戦いを続行できないような傷を負ったアグノムはたとえ不屈の心をもってしても、あの痛みでは精神を集中して波導を練ることは不可能である。勝負はすでについており、勝者であるコリンは少し余裕のできた心持で、これからの事を漠然と考える。

***
なんというかあれだ。コレは酷い……

使用した技

コリン=ジュプトル
・シザークロス
・たたきつける(水晶に)
・エナジーボール
・噛み砕く(と言うか噛み千切った)
・高速移動(水面も走れます)

アグノム
・サイコキネシス
・アイアンテール(防御に使ってた)
・火炎放射