ゾロアークってマジ歌舞伎役者。
それがそもそもにきっかけであります。たぶんデザイナーは意識してると思います。
あの目のアイライン(隈取)、ふっさふさたてがみ……どう見たって連獅子やん。
連獅子って何? って方はこちらをご覧下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/wakadanna009/49445378.html
さて組合せが決まったら、どうデッチ上げるか、であります。
今回、取り上げたのは実際の事件「江島生島事件」。
何で知ったかというと「大奥」って漫画なんですけど。男女逆転してるほうね。
夕霧名残の正月もこの話にちらっと出てきますので、そこから調べ始めました。
登場人物は以下の通り
・市川團十郎(主人公)
・生島新五郎
・大奥のエライ人
生島新五郎というイケメンは團十郎の師匠なんですけど、
大奥のエライ人とチョメチョメして、これが大問題になっちゃったのね。
それで島流しになっちゃった。
「おいおい師匠が島流しになっちゃったよ。どーすんだよ」
途方に暮れる主人公。
これはこういう構図です。
また、團十郎について調べた結果、
使える! と思ったネタが何個か散見されました。
・市川團十郎のお父さんも役者で体格がよくて 荒事が得意だった
・対する息子はあんまり体格がよくなくて 芸に悩んでいた
・でも生島新五郎に可愛がられて、そこから艶っぽい芸を吸収した
・隈取りってメイクをはじめたのは市川團十郎
おお、役者の葛藤いいね!
じゃあ、それをゾロアークが導くような形にしよう。
というような形でこのストーリーになりました。
この話ではゾロアークの外見を強烈に覚えていた主人公が自分のメイクに取り入れた。
という事になっています。
実際は逆なんですけどね。
恨人形心中語もそうですが、九十九草子の収録作品は
「絵になる組合せを決める」
(例)歌舞伎とゾロアーク
↓
「テーマについて調べて、使えそうなパーツを探す」
↓
「使えるパーツ同士を組み合わせて、ストーリーを組み上げる」
という手法をとっている作品が多くあります。
「ポケモンの二次創作」であると同時に、
「実際にあるもの、実際にあった事件の二次創作」でもあります。
ポケモンを入れずに後者だけを採用すると
一次創作、オリジナルと言われてるものになります。
「一次創作、オリジナル」という名前はついていますが、あれは二次創作だと私は思っています。
つまりなぜ二次創作が、二次かといえば
著作権やら版権がついてるかの違いでしかないんじゃないかな、と。