「門とは、空間と空間の境目に置かれるもの。つまり、ここから先は別世界ということを表しているんですね」
一説によると鳥居は別世界への入口だとも言われている。他にも冷蔵庫やトイレから異世界に飛ばされたなんて話も書籍になっている。
だからなんだって『境目』にあればいいんじゃないかとも僕は思っているが、初めてその話を聞いたときは気にも留めず、またそんなものかと妙に納得した。
その話を聞かせてくれたエリートと呼ばれる部類の格好をしているトレーナーは、ここから先に行くバッチを持っていないと苦笑いしていた。
では何故ここにいるのか。そう問うとこう答えた。
「僕はね、ここで証を提示し、開いた道を潜り、吸い込まれるように進んでいく人々が閉じる門を見るのが好きなんだ」
それはまるで、新しい世界へ旅立つようじゃないか。何時かボクもその門をくぐる時が来るまでは、眺めていたいなぁと思うんだよ。
ふぅんそうなの。変わっているなぁとその時は思って、じゃあお先に、とだけ言って私は門の傍らに控える人物にバッチを見せる。
門番が頷き、激励の言葉をもらって門が開く。黙って進む背中に、あの青年の視線が突き刺さっているのだろうか。
鈍い音がして背後の扉が閉まる。振り替えても、そこには硬い扉があるだけだった。
それが、二年前の話。
直後に起こった事件のおかげで、あの場所へ通じる道は閉ざされた。
あそこで幾多のトレーナーを通したあの門は、それを見守っていた門番は、そしてあの青年は胸を張ってくぐることができたのだろうか。
23番道路に新しく設置された近未来的な代わりの場所は、スキャンシステムを採用して潜るべき場所を排除していた。
しかしそれはもう野暮というべきものなのだろうか。
かくしてゲートは役目を終え、今も担っている。
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鳥居に出そうとしたけどどの辺が民俗・文化っぽいのかと聞かれたらどこもかすってないので泣く泣くあきらめた。うーん、何とかイッシュの、というかソウリュウっぽいものをだそうとして撃沈。そもそも僕は黒と黒2しか持ってないから近代的なソウリュウしか知らなかった。ホワイトに出てくるソウリュウならいい感じにネタにできたんだろうかね。わからぬ。
あと短い。2000字すらない。記事に出すにはちょっと長いというね。そして記事っぽくもなかった件。
上手くできなかった。バッチチェックゲート僕は大好きなんですけどね。そばにいるベテラントレーナーがかっこいい。
リハビリしてこれとかなんかうん、レベル下がったな。がむばります