すみません、セリフだけです。
スタイリッシュな女主人公の場合
水を全身から被った主人公と、四天王ズミが対峙している。
「……わからない。そこのお方、お尋ねしたいことがあります。ポケモン勝負芸術足りえるものでしょうか?」
(え、この人コックさんみたいな格好して、何言ってるのかしら。とりあえず、こういう時は「いいえ」って言っておこう)
「いいえ」
「この痴れ者が!!!!」
「!?」
「胃袋にモノを収めること、ただそれだけが目的ならば、なぜ料理人がいるのだ!
食べればなくなるものを、よりおいしくするため苦労する。それが料理人の心意気。
トレーナーも同じであろうが!」
主人公はうつむきながら、震えている。
「この……痴れ者がああああああっ!!!」
「!?」
「いきなりエレベーターに乗ったらでかい剣が降ってくるし!!
好きなところから選んで挑戦すればいいって言われたから、ドラゴンを二番目に選んだら怒られるし!
炎に焼かれるかと思いながら進んだら、別に悪いことしてないのに、あなたが憎らしくてとか言われるし!!
それと!!
ポケモンリーグ制覇のために、わざわざミアレで髪型を変えて、メゾン・ド・ポルテで全身コーディネートしたのに、この部屋入ってきた瞬間に、ずぶ濡れにするとは、何考えとんじゃああああああ!!!!
あの店で全身買うとなぁ、50万は軽くかかるのに、全部濡れたじゃないかあああっ!!!
うわああああん」
「あ、ま、まぁ、とりあえずバトルしよう。君もそのために来たのだろう?」
「ぐすん」
バトル後……
「竜舞ギャラに6タテされた……。対人のテンプレみたいなのに、ホントに潰された……」
結構実話です。
今回の四天王って、キャラが濃い気がします。
私はズミさんに怒られるためだけに、リーグに通い詰め、いいえを選択し続けてます。