まず簡単にあの世界での学校制度についての考察。
一般的にあの世界では10歳になれば旅に出ることができる設定で一貫しているため、そのような制度を持ちつつ、現実での学制に当てはめた場合を考える。
あの世界では「ポケモンうまくやっていける」スキルが重要視され、より早くポケモンと慣れ親しむべくより若いうちに、10歳で旅に出る伝統が続いている。
昔はポケモンに襲われて死ぬことが多く長生きできなかったため、少年少女のうちから積極的にポケモンを扱えるように十の年で許す文化があったのだろう、時代は変わったのでそんな伝統を崩すべきだという声も多いが、昔からの考えを大事ににようと伝統を崩さずにいるのだろうと思われる。
幼稚園は2年制と3年制で現実と同じ制度とされる、またゲームの中では園児もポケモンを使い戦わせているが、いくら早く慣れさせる教育の一環とは言え、さすがに危ないのでこれは黙認されたグレーゾーンだろうと思われる。
小学校4年(10歳)で義務教育が終了し、その4年の卒業時に簡単な試験を受けて合格すればトレーナー免許を取ることができる。
トレーナー免許とは「自分名義のポケモンを所有すること(お店でボールを買える)」「ポケモンを用いたいろいろな行為(波乗りや空を飛ぶなど)」などを許可するもので、バッジ取得や学校を卒業することなどでグレードアップして許可されることが増えていく。ポケモンセンターやフレンドリィショップの利用もこのトレーナー免許が必須になる。
ちなみにトレーナー免許を持たない小学生が、炎ポケモンで焚き火に火をつけたり、洞窟を電気ポケモンで照らすと法律違反になる(捕まるようなことにはならないが)。
小学校卒業した多くの者はここで旅に出ことになる。旅に出ない者は、そのまま小学校に残って2年間授業を受けることができる。便宜上は5年,6年生と呼ばれるがこの期間は正式な学校ではないため、正式には予備校扱いとなる。
中学校は12歳から入学することができ、ここで旅に出た組と出なかった組が合流することになる、2年間の学力の差があるため出なかった組は通常は中学受験を行い、上の中学に入学することになる。
旅組は、中学校に間に合うように2年以内に旅を切り上げて戻ってくるか、戻らずそのまま旅を続けてトレーナーで身を立てるかを選択する。旅をあきらめるかは2年がボーダーラインとなる。
小学校のカリキュラムはポケモンの生態や技や危険なものなどポケモンに関する教養を教えることで精一杯になる(特に4年生はトレーナー試験対策に掛かりっきりだろう)ため、国語や数学をはじめとする学問らしい基礎教養はほとんど中学校で教えることになる。
15歳からは高等学校や専門学校に進む。このあたりは現実と同じ感じだと思われる。
この世界ではあまり学問の重要度が高くなく(そもそも学問自体があまり解明されていない様子)、大卒の需要も無いため大学に行く人は少なく、大学自体の数もかなり少ないと思われる。大学に行くような人はみんな変人と言われそうである。
むしろ専門学校の需要の方が高く、ブリーダーなどの資格はここで取ることになる。それらの資格はトレーナー免許にも記載されて、晴れて自分のトレーナーとしての肩書きとして使うことができる。トレーナー免許もそれに合わせてグレードアップする。免許のグレードアップとはバッジが増えてできるようになることと同じとイメージしている。
ところでゲームでの公式設定だがポケセンでの回復時には必ずトレーナーカード(免許証)を提示し、これがゴールドカードだとジョーイさんの態度が変わる。またバッジの数でショップで買えるものが違うことから、公共機関利用にあたって免許のグレードは結構大事だろうと思われる。
学校卒業時にはトレーナー免許のグレードアップがあるだろうから。将来鳥ポケモンが手に入るかもしれないので「空を飛ぶ」を使えるように高校は卒業しておこう、という考えにもなるだろう。
ちなみに義務教育は10歳で終了のため、大検を受けて小卒で大学に進むことも一応可能である。