1 不思議に満ちたこの世界とはいえ、君の背中に咲くであろう花が美しいということは、今もはっきりわかるのだ。
2 今の君を見るのは太陽と僕だけ、この時間が続くよう、花など咲くなと願う我儘を許してくれ。
3 その鮮烈な匂いに魅かれたのは確かだが、それだけではないのだと、君はわかってくれるでしょうか。
4 僕の眼前で大きく揺れる小さな炎、自惚れても良いのだと思ってしまいそうだ。
5 振りかざされるは青白い炎、それでいい、恋とは何より激しい戦いなのだから。
6 百戦錬磨のその火炎を以てしてさえも、君に向けるこの激情は熔かせやしない。
7 わかっているとも、その円らな両の目が甲羅の隙間から、こちらを絶えず伺っていることくらい。
8 長寿の印は柔らかな尾、君への気持ちも万の年が巡ったその日まで。
9 まったく、どれほど強い力で射抜くことが出来るのか。心臓が幾つあっても足りやしない。
10 思わず鼻をつまんでしまったが、これは僕が君に触れた証拠でもあるのだろう。
11 その殻すらも耐えられないほどの哀しみに遭ったなら、どうか僕を頼ってください。
12 何輪の花を集めたならば、君は此処へ来てくれるのだろう、美しい羽をはためかせ。
13 綺麗な薔薇には棘があり、甘い蜜には毒がある……そして、可愛い棘にも毒がある、と。
14 今は止まったままの君の世界が動き出す日に、僕は過ぎ行く景色の一つになってしまうのだろうか。
15 三つの針を全部折ったら、拒絶という毒は抜けてくれるのでしょうか?
16 目に入れても痛くない。たとえ、掛けられた砂が目に入っても。
17 見つけてくれ、僕は此処だ。とっくの昔に、君に捕らえられてはいるけれども。
18 その輝きを目に焼き付けたいというのに、どうして君はそうも瞬く間に飛び去ってしまうのか。
19 何処でも生きていけるのならば、是非とも隣で生きてくれ。
20 太陽も雲も風も、勿論ブロック塀とやらも、君の前には無力そのものだね。
21 高く飛ばなくて良い、どうか、この目が捉えられるところにいてほしいから。
22 一日のおしまいに、君が降り立つその場所に、僕はなりたいと願っているのに。
23 そうやってグルグルしてくれるから、どの方向から君を見ても目を合わせることが出来るのだよ。
24 君と目を合わせるのが、まだ少しだけ恥ずかしいから、お腹の顔とお話ししてもいいですか。
25 君のほっぺをつついたら、きっとちょっぴり痛いのだろうなぁ、悪戯な初恋の甘辛さみたいに。
26 いつの日か、君を以てしても逃しきれず、痺れてしまうような衝撃を与えてみせる。
27 君が夜露に濡れる時、少しばかり柔くなった君に触れてもよいだろうか。
28 皮膚がそのようでは、抱きしめた時に刺さってしまうではないか。しかし、まあ、それも僥倖。
29 一人前のレディーとして扱いますから、その棘だけはどうかご勘弁を!
30 穏やかな顔で棘をしまってくれるのは嬉しいが、たまには君の猛攻も恋しくなってしまうのだ。
31 母とはすなわち女王たることなのだと、良き賢い君に学びました。
32 大きな耳の少年よ、全身に流れるのは毒じゃなくて夢なのかもしれない。
33 若き紳士に気性の荒さはつきものだから、君の暴走はある種の気品となり得るのだ。
34 力強く気高き王よ、その腕でも折られないくらいの忠誠を誓います。
35 君に逢うためならば、永遠に丸く明るい月を夜空に浮かべ、終わらない月夜を楽しもう。
36 あれほどまでに月が綺麗なものだから、君を二度と帰したく無いんだ。
37 六つ目の尾が熱を持つその時は、君と僕の新たな始まりになるのだろう。
38 一千年後の今日の世界が、君の九尾を引き立てるに足るものであることを、心の底からお祈り申し上げます。
39 君の歌に名前をつけるならば、眠っている時でも君に会えるよう、「夢」なんて。
40 君に触れたら離れられないだなんて、そんなこと、ずっと前からわかりきっていたともさ。
41 君の眼が世界を見渡すその日まで、僕は今より綺麗にならなくては。
42 死んでもいいけど、死ぬわけにいかない。ずっと君の腹を満たし続けたい。
43 夜になったら外に出て、君と一緒に種を蒔いて歩くんだ。
44 君が此処にいることを訴える、生きているのだと叫ぶような、この刺激は命の風だ。
45 君の一歩は僕の半歩、空気を染めるこの色と共に。
46 君の背中のそいつが羨ましい、君と共に生き、君と同じ時間を過ごせるのだから。
47 その茸と君自身、一体どちらが君なのか? 問題無い、どちらも一番愛してる。
48 僕は君を一つしか見ること叶わないのに、君は無数の僕を見ているというのだろうか。
49 その羽が夜の空気を揺らすたび、君の命が僕を巣食う。
50 地中にも、太陽と呼ぶに値する存在がいるのだな。
51 この星の真ん中はどうなっているのだろう、いつか君達と、確かめに行ける日は来るのだろうか。
52 一枚のコインになれたらいいのに。僕じゃ、君の目を輝かせることはとても出来ない。
53 煌びやかなその宝石よりも、その下にある、柔らかな額を少しだけでも撫でさせていただけたのならば。
54 君に会ってから、僕も頭が痛いんだ。おかしいな、念力なんて使っているはずもないのに。
55 不思議なほどの速さで、水平線の向こうへ消えてしまう君に、僕は何を言えたものだろう。
56 ひとりぼっちで怒るのならば、君をずっと笑顔でいさせてみせるのに。
57 怒りたいのはこっちの方だ、君に出会ってからというもの、何もかも手につきゃしないんだから。
58 君がそうやって僕を慕ってくれるのは、果たして君の習性か、それとも。
59 三千世界の果てに辿り着いた、君の終着点がここだったのなら良かったのに。
60 ぐるぐるぐる。君のおなかがぐるぐるぐる。僕の頭もぐるぐるぐる……
61 どうして水の中に戻ってしまうのだろう。地上の僕に気づいてくれれば、ずっと此方にいてくれるのかな。
62 海の向こうまで泳いでいこう、休まず一直線でもいいけれど、なるべく時間をかけてもほしい。
63 夢の中で君に会った。夢の君がテレポートしてくれたのかな?
64 僕は精密機械なんかじゃない。にも関わらず何なんだ、この調子が狂うのは。
65 全てのことを覚えなくていい、あらゆることを記憶なんてしなくていい。ただ、僕のことだけを。
66 君にも抱えきれないくらいの気持ちを持てそうだ、でも、それじゃあダメだな。
67 力仕事が好きなのか、それは知っているけれど、じっとしてるだけでもいいんだけど。
68 さて、どうしたものか。どう頑張っても全ての手を繋げない。どの順番にしようか、一緒に決めよう。
69 どれだけ細かろうと、絶対にこの手で抱きしめてみせるのだ。
70 切り裂かれそうな衝撃と、溶かされるみたいな夢心地。あとは君に、食べられるだけ。
71 僕を食べるのは構いません、しかしこれだけ知ってください。甘い蜜につられたのではないことを。
72 この広い広い海、君に触れられる確率はどれほどのものだろう。
73 80本も要るものか。そんなものがなくたって、僕はとうに捕まっているのだ。
74 君以外のものは全て、路傍の石コロと見分けがつかないね。
75 じゃあ、スピード勝負をしようか。君が山道を転がり落ちるのと、僕が君に堕ちるのと、果たしてどちらが速いかどうか。
76 猛き君が生きていた証はかくも脆く、砂上の楼閣よりも呆気ない。
77 そんなに速く走らないでくれ。生憎、僕の気持ちはまだ追いついていないんだから。
78 颯爽と駆け抜ける君はまるで煌めく風のようで、いいや、こんなに美しい風などあるはずが無いな。
79 甘い甘い。尻尾など噛まなくても。今この時こそが。
80 シェルダーに嫉妬だなんてアホらしいと、そう君は笑うだろうか。それとも、それにすら気づいていないのではないか?
81 重力を遮っているはずの君に、僕は強く引きつけられたんだ。
82 ああそうか、その磁力のせいなのか。君の前で、上手く心を伝えられないのは。
83 それを離してはくれないのか? それはそれは、では、空いたそちらの片翼を拝借。
84 かわりばんこでお話しよう、かわりばんこでキスしよう、そして一緒に笑い合おう。
85 三対一じゃあ、この駆け引きに勝てるわけがないじゃないか。完敗だ!
86 君がここに居たいというなら、寒さくらい我慢しよう。なに、この心が熱すぎて困っていたところだから。
87 人魚とはかくも美しいものだろうか? むしろ、人魚を君と見間違えたに違いない。
88 君を求めるこの心は汚く醜く、どうしようもなく穢れてるんだ。さあ、どうか、持っていってくれ。
89 なんという好都合。これなら、何処にいたって君を見失うことなんて出来るわけがないからね。
90 今日も君は固く閉じたまま、曝け出してくれるのはいつになるだろう。
91 そうやってまた君は、自分だけは余裕の戦法。いつだって、痛くて悩ましいのは僕ばかりだ。
92 君に包まれる。全てを覆い尽くされる。気絶してる場合じゃ、ない。
93 大きな舌を持っているようだけど、この気持ちを食べ尽くすのに、何口かかることだろうね?
94 命でも何でも、いいからさっさと奪ってくれ。下がるほどの体温が、上がる一方でたまらないんだ。
95 この二本の足の下を君が行く。それたけで、前へと歩こう、そう思えるんだ。
96 どんな味がするのだろうね。君と過ごす時間を見る夢は。
97 振り子なんて目に入らないから、いつまで経っても不眠症。ついつい見てしまう、君のせいだよ。
98 その二つのハサミをとりあげてしまえば、君は横じゃなくて此方へ真っ直ぐ、やってきてくれるのかな。
99 小さなハサミに、僕が手を添えてみよう。そうすれば、バランスがとれるかもしれないから。
100 モンスターボールの中にはポケモンを、そして君の中には僕の、気持ちを。
101 君と一緒に爆発したなら、それで完成だ!
102 君の一つになれたなら、君の言葉がわかるのだろうか? でも、君になったら、君を見ることが出来ないな。
103 好きなことをそれぞれ考える三つの頭、全てが僕のことを考えてくれればいいのに。
104 君のお母さんには、なれないけれど。でも、僕はここにいるから。
105 強くなって、しっかり生きて。それでももし、辛くなった日には、僕が抱きしめてもいいですか。
106 その長い長い脚が伸びきるよりも速く、僕はがら空きになった君の手を掴んじゃうんだ。
107 握られた手を避けるのでもなく、受け止めるのでもなく、僕の両手で包み込んでもいいだろうか。
108 全身使ってキスをしよう。君は口先だけだけど。
109 君に詰まったこの空気を吸い込めば、君の気持ちがわかるかもしれない。
110 交代で萎む君の両方を、僕の気持ちでいっぱいにしてやりたいんだ。
111 そうだ、そのまま真っ直ぐ、全てを壊してもいいから僕のところまで早く来て。
112 マグマの中で生きるなら、僕の心だけ、ひとつ持っていってほしい。
113 君を捕まえなどしなくても、もう十分なのだから。
114 その蔓を全て合わせたら、世界の果てまでも辿り着けるだろうか。まだ見たことのない場所へも。
115 君の血を引くその子が羨ましい、君の腹の中を知るその子が羨ましい、僕の知らない君の部分を知ったその子が羨ましい。
116 闇の中でも君を見つけたい、たとえその闇が君によるものだとしても。
117 前へ前へ進む君に触れることは出来ない、ならばせめて、隣を泳ぐくらいなら。
118 この手に収まる宝石箱へと君を移せたら、どんなに素晴らしいことだろう。水底だなんて、余りに遠い。
119 美しさは強さと同義なのだろうかと、宝玉に勝るその角に思う。
120 遠い星なんかと話さないで、僕だけと通じ合って。明滅など無くともわかってみせるから。
121 君という名前をつけた夜の星が、こうして僕と共にいるんだ。
122 見えないものだって、君のおかげで信じられる。そこに無いものも、あるけど見ることの出来ないものも。
123 ああ、まったくだ。いつの間にか、君に心を斬られてた。
124 踊ろう、踊ろう、いつまでも。そうすれば、言葉なんていらなくなるから。
125 君にはあまり近寄りたくないんだ、この心臓がビリビリするものだから。
126 君の姿が揺らいで霞む、僕はずっと見ていたいのに。それが君の生きている証なのだとしても。
127 千切れるまで離さないで、未来永劫、千切れないから。
128 こっちの戦意はもう極限だ。さあかかってこい、僕のところまで、まっすぐに。
129 誰よりも大空を目指す君が今ここにいることに、少しの疑問も抱けるはずが無いんだ。
130 何もかも焼き尽くされることを望むこの僕に、君を激昂させるほどの度量はあるだろうか。
131 金曜日に君が笑う。僕の言葉に笑うという。あと何度の金曜日が来れば、僕は君の言葉を知れるだろう。
132 一つだけ、君にもなれないものがある。君は昨日の君になれないんだ。今日の君の方が、僕を好きだと言うのだから。
133 君はどんな君になるだろう。僕の隣で笑ってくれる、そんな君になってくれるだろうか。
134 この水に溺れて沈んだならば、君と僕はきっと一つになれるんだ。
135 この稲妻全てが、僕に対して君が抱いた感情なのだから、全てを僕が受け取ることは当然なんだ。
136 僕の吐息と君の吐息、三秒後には、摂氏千七百度。
137 こんなことを願うのは間違ってるね、それでも思わずにはいられない、僕への恋心、君にプログラムされてりゃよかったのに。
138 君の足が水を掻き分ける、十万の年を超えて、そうして僕のところへ。
139 ならば六畳一間でいいだろうか、広すぎても幸せになれないのなら。その代わりに、同居人を一人おつけします。
140 三億年前、君は何を見ていたの。赤い両眼を光らせて、僕じゃない何かを見ていたんだ。
141 何のために海から来たの、陸に上がれば滅びたのに。それでも、だから君に会えたのだけど。
142 遥か昔を夢想する。蒼の空で君が笑う。だけどそれは変わらないから、僕は今、生きていて良かったと思う。
143 食べると満足して眠ってしまう君の気持ち、何も食べられなければ、そうすれば、僕に向けてくれるのかな。
144 銀世界じゃ足りないよ。僕は、君の通った後じゃなくて、君の側で生きていたいんだから。
145 雷鳴の中に君を見た。何も無い世界に僕だけが立っていたのなら、見つけてくれたかもしれないのに。
146 春なんてずっと来なければいいんだ、だってそうすれば、君をずっと待ち続けられるんだ。
147 龍神となっていつか飛んでいってしまうくらいなら、君はいないままでよかったのにね。
148 君に会いに行く。昨日買った傘を持って、君のところへ走っていく。
149 君の家を地図に書き足した。七つの海の何処でもなくて、僕という小さな島の右隣に。
150 それでも君は僕の一番だ、二番目なんかじゃないんだ、だから一緒に考えたいんだ。二番じゃなくて、僕たちの、新しい名前を。
151 何になろうとしたところで、君は君にしかなれないんだ。だって、僕が好きなのは君だけだもの。
152 一緒に外に遊びにいこう、おひさまのよく笑う原っぱまで。
153 君といると元気になれる、違うな、最近は君のことを考えるだけでも元気になれるんだ。
154 君がもうひとりいたのなら、君が死んだときに悲しまずに済んだのに。
155 僕の背中と君の背中は違うけど、僕だって君と会ったときには、そうやって炎を出しそうになったものだよ。
156 一目見ただけでやられたんだから、君の纏う炎ときたらすごいものだ。
157 揺れる陽炎の向こう側、見えもしない君に心全てを焼き尽くされた。
158 ああ、噛みつかないでくれ。きっと、苦くてまずい味がするから。
159 固すぎず、しかし柔らかすぎず。君が離れない程度に保つのは、とても難しいことだ。
160 一瞬のうちにズタズタにされて、もう君なんて見たくないのに、こういうときだけ君はなかなか立ち去ってくれないものだから。
161 君に見つけてほしいから、尻尾の長さを計算式に当てはめる。
162 この腕の中も、君以外の誰にも合わないように作られてるんだ。
163 君の瞳が僕を見る、君の声が僕を呼ぶ。変わらぬ時間で毎日毎日、しかし日毎に違う色で。
164 たとえ君が僕を見つけられようと、やっぱり僕だって君を見つけたいから、世界は明るい方がいい。
165 一緒にいればいいじゃないか、そうすれば怖くも、寒くもないんだから。
166 僕の中に君を閉じ込めて、星たちから隠してしまったら、君はどんな絵をその背に描くのだろう。
167 この細い糸に触れるだけで僕のことがわかるのだろうか? どちらにしても、僕はそれだけじゃ物足りないけど。
168 そうだそのまま、僕についた糸を辿ってくるがいい。至る先は僕と、君の棲家なんだから。
169 飛びつかれたのなら肩を貸そう、羽は一枚も無いけれど、僕は足になることくらいなら出来るから。
170 海の底へと灯りをいくつ落としたら、君へのアイラブユーが伝えられるのだろう。
171 夜空の星を取ってくる方が、きっとずっと簡単なんだ。
172 いつでも君を驚かせて、笑っていてほしいから、僕の痺れは取れないままだ。
173 君の名前を三回呼んだ、消えてしまう前に、急いで、お願いだからそばにいて、と、
174 いつまでも弾んでいられるよ! 君といるのはそれほどに楽しい。
175 君のカラの中はどうなってしまうのだろう、だって僕は優しくなんかない、この汚い気持ちは幸せを生むはずがない。
176 純で無くては君がいなくなるというから、僕はいつまで経っても君に恋が出来ないんだ。
177 あまり見つめないでくれないか、この心を見透かされてるかと期待してしまうから。
178 その両眼が君にとって幸せなものであるようにと切に願おう、出来ればそこにいつでも僕がいることを付け加えて。
179 君を抱きしめていると眠りに落ちてしまいそうだけど、この電流のおかげで君との時間を思い出せる。
180 君は君の激情を、君自身で知ることが出来ないんだ。
181 遠くの国へメッセージを送るだなんて、僕はいつもすぐ隣にいるのに。
182 なんてこった、太陽がライバルだなんて! 厳しい恋になりそうだ。
183 大きな浮き輪を買わなくちゃ、君と遊びに行くために。
184 直接言うのが恥ずかしいから水の中で囁いたんだ、泡になったこの言葉、君の耳はわかってしまうのだろうか。
185 雨が降ったら隣で傘をさしてあげよう、でもそれじゃあ、どのみち木のフリは出来ないね。
186 一生の奉公を誓おう、だってその恩は、僕の前に君が現れたその時点で貰っているのだから。
187 君を探して自転車を漕ぐ、春の丘を下っていく、そうして風になればいつか君に出会えるのだ。
188 花が咲いたら教えてよ、一緒に春風のはじまりを見に行きたいんだ。
189 掌に握る綿毛を一本、また君がここに帰ってくる日まで、おかえりを言うその日まで。
190 尻尾と片手じゃ、握手とは呼べないかな。じゃあ、僕たちだけの呼び名を考えようか。
191 ある朝、君が降ってくる! 神様からのおくりものだ。
192 君という太陽を追いかけるのだから、僕と君はひどく似ているのかもしれない。
193 何処にいたって君が見張ってるものだから、すっかり君専属の僕になってしまった。
194 こんな忌々しい壁は取っ払って、本当は君に直接触ってしまいたいんだ。
195 今日も君に会いに来たのに、君はやっぱり気づかなくって、意地悪に川下へと泳いでいった。
196 君にはわかってしまってるのかな、僕が二秒後、君の額にキスをすることが。
197 月など隠してしまおうか、そうすれば君は真っ黒のまま、誰に気づかれることもないんだから。
198 こんなに苦しくなるのなら、君と出会わなければよかったのだ。まったく、とんだ不幸で、とんだ甘美だ。
199 僕のことをいくら考えたとしても、そいつがいなくなれば、君は全部忘れてしまうのだろう。
200 ああ、怖い、怖くてしょうがない。君が僕の隣にいて、僕の腕に抱かれていて、僕にそっとキスをするのが、僕はたまらなく怖いんだ。
201 どれだけの文字数を使って書いた愛の言葉より、君一文字の方がずっと強いメッセージ。
202 そうなんだ、君が好きなんだ。一度でいいから、君の気持ちも聞きたいんだ。
203 君が眠っている間は、そっちの君とおしゃべりしよう。君の夢を邪魔しないよう、小さな小さな声で。
204 君の味はあまい、にがい、からい、しぶい……それとも、すっぱいのかな?
205 いっそこの身を投げ出せば、本当の君がわかるのだろうか。僕だけが知ればいいことだから、帰れなくとも構わない。
206 僕を見ながら地面深くまで、君のことを追いかけることは出来なかった。
207 びっくりした、これ以上無いほどの驚愕だ。だから、もう離してやらない。
208 どれだけ強く抱き締めても壊れやしない、それは本当かな。あまりに君が好きすぎて、そんなことまで心配なんだ。
209 可愛さ余って好きが百倍、早くこっちに来て、一緒に遊んで欲しいんだ。
210 僕だって怖くて仕方が無い、だからこうして君に噛みつき返してしまいそうになる。
211 つんと突いてやりたくなった、ぷっくり膨らむ君の中にいっぱいなのは何だろう。
212 最後の最後まで、君に見つめられている気持ちになるんだ。
213 ドロドロに溶けきったこの気持ちも、君とまとめて飲み干してしまいたい。
214 君の食事を妨げるなんてことはしないから、そんな君を独り占めするのを許してくれないかな。
215 ずる賢さならいい勝負、君の知らない間に君に恋をしてやったんだ。
216 一口だけでいいからお願い、その甘い甘い手に一つ、一つだけのキスをさせて。
217 いつでも美味しいものを用意しておくから、毎日此処を見つけ出してくれ。
218 ずっと歩いていよう、君がずっと変わり続けてられるように、もっと僕を好きになるように。
219 君のどこにも触れられないんだ、僕と君のどちらかが傷ついてしまうから。
220 温泉よりも君を温かく出来るって約束するから、僕のところに辿り着いてくれ!
221 君の視界が拓けたとき、雪景色よりも先に映りたいと望んでいる。
222 もしも海が枯れ果てて、水が残らず汚れてしまったとしても、僕は君の美しさをちっとも疑わないのだろう。
223 生まれ変わったらマンタインになろうか、そして君と共に大海全てを回るのだ。
224 真っ暗になった世界を掻き分け、緋色の君の腕を取る。
225 開けてみるまではわからない贈り物のように、この恋も始まってみないとわからないんだ。
226 大らかな君は、僕が隣を進んでいても許してくれるのだろう。でも、少しは気づいてほしい。
227 でもその羽はきっと、誰かを傷つけるものではなくて、君を守るためのものだから。
228 この頃僕も、君の声がわかるようになってきた。僕だけのための、声があることも。
229 君が僕を呼んでくれるだなんて、地獄の死神の呼び声など比べ物にならないくらい、それほどまでに震えてしまう。
230 目の回りそうな水流を深く深く潜っていけば、君におはようが言えるのだ。
231 よく晴れたこんな日にはレインコートを着て、君と一緒に遊ぶんだ。
232 君が訪ねてきたら家が壊れてしまうかな、そしたら君と、坂のもっと下へ引っ越そう。
233 僕に恋をするというシステムエラー、君のプログラムはそれを選んでくれるだろうか。
234 この輪を眺めて幾時間、君という世界に取り込まれてしまいそうだ。
235 僕の描いた片方だけのハートマーク、続きを描き足してくれるのは君以外にいないから。
236 ふたりでトレーニングを始めよう、焦らず最初から、一歩を一緒に踏み出して。
237 見惚れて呆けて目を回して、君に惹かれたところできつく鋭い一撃を心臓に、ひとつ。
238 何度でも確かめて、何度でも覚えて。僕という僕を、君しか知ら無いこの味を。
239 君の両手を僕が掴んでしまうから、いつまでもこの部屋は暗いままなんだ。
240 どれだけ貴い命なんだろう、君の身体に流れる熱は。
241 君の生命をこの腹に流し込んで、僕が生きながらえるというのなら、そんな生には意味が無いのに。
242 タマゴじゃ駄目なんだ、僕が幸せになるためには、タマゴだけじゃあ全然足りない。
243 春の嵐を知っているか。君への恋は、それによく似ているんだ。
244 君が吼えて何処かの火山が噴火する、同時に僕の心も少しだけ熱を請う。
245 この胸の内に揺蕩う水面が穢れたままならば、北風は君を連れ去らずにいてくれるのか。
246 君に早く会いたいけれど、その食事を邪魔するのは多分、君と会えなくなるということなんだ。
247 何にぶつかっても壊れないというのならば、そうして拒む必要も無いはずなのに。
248 君が僕の所まで来るまでに、何度でも地図を新しくして、何度でも君の足跡を刻むのだ。
249 四十一日目、青空が顔を見せる前、凪ぐのをやめた海で君を待っている。
250 幸せだなんて嘘ばかりだ。誰もが見惚れる虹の袂で、僕はたった一枚の羽根だけ残されて、涙を流すしか無いというのに。
251 昨日も明日も十四年の前の日も、君が行き着く全ての時間で、僕は君に恋をする。
252 君にとっての床はどんなものなんだろう、僕が座っている場所と思ったくれたらいいのだけど。
253 走る風に君を見る、翠の陰に心まで揺さぶられたようだった。
254 この森の中では君なんて、一本の樹木と相成るのかもしれないけれど、だけど僕は、君が隠れられていないと思うんだ。
255 君を抱き締めると感じるこの温かさ、君も僕に覚えてくれていたのなら、こんなに嬉しいことは無い。
256 一秒間に十の数、同じだけ、僕は君に惚れている。
257 もしも今、その強靭な両の脚が柔いものになったとしても、君が一番の戦士だということは変わりないから。
258 かくれんぼしよう、見つける方なら君の独壇場、見つかる方なら僕の独壇場。
259 この先ずっと、君と行く道が、これ以上君の足を鍛えてしまうようなものでないことを望んでる。
260 今日は嵐が来るのだと君が言ったから、今夜のスケジュールに君の名前を書き入れた。
261 愛のお返しをしたいけれどもそれが出来ない、そうすると君は逃げてしまうもの。
262 僕が優れていないということか、好きになんて、ならなくていいんだって何度も、何度も、言っているのに。
263 君といると、世界のすみっこまで知り尽くせるような気がするんだ。小さな小さな、地図の果てまで。
264 曲がり道なんていらないよ、君の望む道を、ただまっすぐ進んでいくだけで幸せは約束されてるんだから。
265 君を襲うつもりは無いんだ、少しだけ君を感じたいだけなんだ。これじゃあ、君に近寄ることすら出来ないじゃないか。
266 そのままでも僕は構わないから、今すぐこの糸を切って君とどこかに行きたいと望むのだけど。
267 窓に咲くスイートピーに憐れみの言葉をかけるんだ、こんなに綺麗に咲いたのに、君が来たら霞んじゃうなんてかわいそう、ってさ。
268 今のうちに、君をたくさん愛しておこう。忘れないように、あわよくばいつか返ってくるように。
269 眠い目をこすって君を待つ。部屋の明かりはつけたまま、ベッドサイドの時計を眺めて。
270 ハートの形に切った色紙、いったいいくつ乗っけたら、君は気づくのだろうね。
271 釣り糸を垂らして君を待つ、どちらが悪戯者かなんて、誰が決められたことだろう。
272 今日は何を歌おうか、どんなリズムを刻もうか。僕から君へのこの気持ち、僕と君の鼓動に乗せて。
273 早く驚かしてくれないものだろうか、こっちの木の実もあっちの木の実も、さっぱり動く気配が無いんだから。
274 この木の先に君がいなかったら、と考えてしまうこの気持ちを不安と呼ぶならば、なるほど君は策士だな。
275 冷たい木枯らしの中、必死に目を細くする。高笑いで飛び去る君を、少しも見失えやしないんだ。
276 決して臆さぬ君に倣って、僕も君へと言葉を紡ぐ、取り繕わずに、怖がらずに。
277 青と白を切り裂く君の影ひとつ、君がここに辿り着くのと、僕が君へと両腕を広げるのと、どっちの方が早いかな。
278 潮の匂いが流れてく。この先が君の前方だから、今日は帆を空へと張ろう。
279 海の運び屋だという君に、この想いを届けてもらうには、誰に頼めばいいんだろうか。
280 君はとっくにわかっているだなんて、ああダメだ、熱くなるのは君だけじゃ、ないんだ。
281 楽しむだなんて余裕が僕には無いのだとわかっているくせに、君はしてやったりとくるくる回る。
282 僕のために命なんて懸けなくたっていいんだ、そうでなけりゃ、僕は何のために生きているのかわからなくなってしまう。
283 この水面に一滴だけ、それでも君が此処にいる証として、水の全てが君に染まる。
284 そんな哀しそうな顔をしないでよ、夕立が来たら、一緒の傘に入ればいいんだから。
285 君を胸いっぱいに吸い込んで、この痛みさえも心地良い病魔となる。
286 君とのデートは楽しすぎて、本当に夢に落ちそうになるのだけれども、そのたびに怒ってみせる君が、また今日も見たくって。
287 時計の針の三本目、一周するのと一緒に君の音が響くのが、嬉しくって眠くなんかなりゃしない。
288 本当だ、君のいうとおり。じっとしていると、必要以上に君のことを考えてしまいそう。
289 ここにふたりで寝転がって、君を好きだというパワーを溜めているんだよ。
290 僕のことは見えるだろうか、眩しくないと君が言ってくれるなら、こんな自分にも自信が持てるんだ。
291あまりに速すぎて、君の姿がもう見えないけれど、君の愛の歌はしっかり聞こえているんだ。
292 君は何処から来たんだろう、君は誰だというんだろう。君に取り入れられてしまえば、僕は君になれるのだろうか。
293 本当はいつだって、君には、僕への愛で鼓膜を蹴破ってほしいんだ。
294 僕と君とで「好き」の大きさを比べよう、この勝負ならば、君にさえ負けないくらいに叫べそうだから。
295 いつでも隣にいてあげるから、一メートルだって離れないから、僕だけに聞こえる音で、僕が好きだと囁いて。
296 あいにく僕は君ほど根性が無いものだから、一度でも拒まれると泣きそうだから。だから、お願いだ。
297 僕の方へと突き出されたその掌が、まさか握る形になるだなんて、思いもよらなかった。
298 振り回されたこの尻尾を捕まえて、水の中から引き上げてしまいたいと言ったら、君は怒るのだろうか。
299 だから、僕はいつも南を向いている。
300 僕に目もくれないで、そればかり追い回しているのなら、いっそのこと切ってしまおう、五百円で売ってしまおう、そんなことを思うんだ。
301 僕には決まった住処がある。君の隣、という特等席が。
302 美しさとか価値だとか、そういう定義は君と僕とじゃ違うんだろうけど、君が至高ということは共通項にしてほしい。
303 油断なんか出来るものか、可愛い見た目の裏には、もっと素敵な本性が隠れているんだから。
304 君のせいで列車が止まってしまった、おかげで予想外の恋が始まった。
305 僕と君とじゃ鋼の音を響かせられないけれど、代わりに静かに、この腕の中に。
306 本当は君に一つの傷もつけてほしくないし、戦績の一つも刻んでほしくない。ただ、此処にいてほしい。
307 きっと僕が君のような力を持っていたら、君のことだけを考えて、君みたいに浮かべるかもしれない。
308 どれだけ感覚を研ぎ澄ませても、君は僕の想いをなかなか察してくれないんだ。
309 君の魅力に指先を弾かれてたった一瞬、既に君の姿は無い。
310 雷の日には窓を閉めなきゃいけないはずなのに、君の居場所が知りたくて、いつでも外を眺めてしまう。
311 この恋がうまくいくように、君に応援してほしい、だなんて。
312 君が応援してくれたから、この恋はきっと素敵なものになる。
313 ライトでハートを描いてみたけれど、多分に君は、僕じゃなくて別の光に向かってしまう。
314 どうかお願い、君に誘われた僕のため、一つでいいから愛を描いて。
315 この世で一番美しい、その手を拝借。いいんだ、もう、毒にはとっくにやられてるから。
316 何でも溶かしてくれるなら、際限なしに溢れ出す、この気持ちも溶かし続けてほしいんだ。
317 どうか一思いに丸呑みに、君に恋をした、一生で一番幸せなこのままで。
318 君に噛み砕かれるまでもなく、君を知ったその時点で、この船は沈む運命になったんだ。
319 抱き締めてみたら血が滲む、身体の奥まで君と触れ合えた気がした。
320 僕の知らない海の香りを、君が此処まで運んでくれるのが、楽しみで仕方ない。
321 何よりも大きなはずの君が、時折波の狭間に見失いそうに、島の一つに消えてしまいそうなるものだから。
322 僕が腕を回したこの背中、燃えているのは何だろう。
323 次の噴火が起こるときも、またその次の噴火でも、僕のためであればいい。
324 ダイヤモンドの兄弟が、君のエネルギーと成り得るのだから、君はそれほどまでに貴い存在なんだ。
325 こんなに悲しいことはそうそうない。この手で抱き締めてしまったら、君の鼓動が止まるだなんて。
326 もしかして惑わされているだけなのではないか、と不安になるから少しだけ、その真珠を隠してみてくれないか。
327 もしも君と全く同じ姿がいたとして、それは君によく似ただけの、僕を好きじゃない別物だ。
328 一度囚われたらもう戻れない。君の罠と、この世の理は同じことを教えてくれた。
329 砂丘と砂塵しか見えないこの視界では、頭が割れそうなこの音さえも、君を報せる手がかりになる。
330 黄色の土煙に垣間見た君の姿は、どんな御伽噺の精霊よりも美しく、そして切なく、哀しかった。
331 毎晩君の上で雨を降らせたら、君は何かが変わってくれるのか。
332 君の姿を砂の中に見つけたその時点で、僕の旅路はそれ以上、進むことが出来なくなる。
333 僕と同じシャンプーの香りが、君のふわふわから漂ってくるようになった。
334 空に雲が浮かぶ日は、君が連れていかれてしまうような気がして、歌う喉元をこっそり裂いてしまいたくなる。
335 きっと僕の前世は藍の大蛇だったに違いない。でなければ、こんなにも強く、君に惹かれるはずがないだろう。
336 因縁と運命とは紙一重。そう思うと、紅の獣が羨ましくて仕方ないんだ。
337 空の月が無くなるその日、君も一緒に消えてしまいやしないかと、ほんの少しだけ不安になる。
338 天高く浮かぶ太陽は眩しすぎるから、代わりに君を見ようとしたけれど、こちらの方が、ずっと眩しいんだ。
339 人差し指と、親指でそいつをつまんでピンと引っ張ってやった。ねえ、僕はどんな味。
340 君はわかっていたのだろうか、僕の心臓が、君に揺れるということを。
341 君ならば、このどうしようもない感情の中だって、ずっといてくれるのどろうか。
342 何度君に追い払われようと、こっちだって譲れないんだ、君の隣が僕の家なんだから。
343 三百六十分の一しか、君は僕を見てくれない。
344 君に想いを込めた人と、これから想いを込める僕、多分会ったら、喧嘩してしまうんだろうな。
345 一万年前に君が欲しいと望んだものが、今でも君の中にいるのなら、すぐに掻き出してしまいたい。
346 神様が海をなだめてくれたら、君と僕の世界は一緒になる。
347 君が飛翔したいつかの海は、青い空の果てより遠い遠い場所にある。
348 君が二度といなくならないよう、今度の地上はとっても楽しいものにしないとね。
349 君が醜いだなんて認められないけれど、もしもそんな勘違いをみんながしてるおかげで僕が君と巡り会えたのなら、なんて。
350 君に恋をしてしまったこと、これをきっと、天罰と呼ぶ。
351 明日の天気は君のち君、そしてときどき、君と僕。
352 僕の腕の中、君がだんだん見えなくなる。少しの間だけ、僕と君はひとつだけ。
353 こんなにも僕を夢中にさせる君が恨めしくて仕方ないから、いつでも僕の家にいて。
354 恋心は呪いよりも強いんだって、それが本当だとしたら、君を僕だけの人形に作り変えられるかな。
355 君のために虚勢張って、君のために反骨して。いつだって僕は、君にとっての悪い子でいたい。
356 君の中を覗き込んだら、君は多分、僕になっちゃうんだと思うんだ。君の好きの何倍も、僕の好きが大きいから。
357 一年にたった二回だけ、見えない気持ちを君が見えるように教えてくれる。
358 風が運ぶ君の声に、この汚い気持ちが弾き飛ばされるんじゃないかと思うから、僕は風上から君を見る。
359 誰かにとっての災いは、誰かにとっての幸せなんだ。君が呼んだのは、間違いなく、僕にとっての幸せだった。
360 そうなの、そうなの。僕の言葉は跳ね返されるばかりなんだ。ねえ、早く、その続きを聞かせてよ。
361 今だけの約束で構わないから、僕とこの家で過ごしてほしい。
362 君と目が合った瞬間、本当に時間が止まったんだ。
363 幸せなら手を叩こう、手を叩けば幸せになる、一緒に、何度も、手を叩こう。
364 一度目はその鼻先に、二回目は、もうちょっと下の方に。
365 三年の間、君に触れていたならば、君は僕を覚えてくれるかな。
366 僕の顔を映し出す、君の心は最初で最後、一度しかない、はじめましてのメッセージ。
367 何も見えないこの世界で、どうやって君を見つけよう。僕と君の目が、同じだったら良かったのに。
368 君に逢うため海に沈んでいく、だってよく言うじゃないか、君の下には死体が埋まっているべきなんだから。
369 一億年昔に生きてたひとと、今君を見る僕が、違う君を見てればいいって願うのだ。
370 君に君を贈ることは出来ないから、代わりに未来の君をプレゼント。頬を染めて笑ってる、幸せにあふれた君を。
371 空なんて、そんないいものじゃないんだよ。君と離れたくなくて、ついついそんな嘘をつく。
372 知らず知らずに変わっていく君、姿ばかり変わって何も育っていない僕。どうかあと一日、あと一日だけ、このままで。
373 願った通りに君は飛ぶ、神様はなんて冷たい合理主義、意地の悪い僕の願いは叶わぬままに。
374 君がSなら僕はNに、君がNなら僕はS、そうして常に引き合いたい。
375 もしも君の半分が僕を嫌いと言ったらどうしよう、僕は僕を半分に分けられない。
376 喜ぶ君と怒る君、哀しむ君と楽しそうな君。その全てを独占しちゃう、たった一人だけの僕。
377 君を造る長い長い歴史、僕の刻んだ足跡も、いつかこうして君になる。
378 世界が凍ったその日はどうだった、全部溶かしてくれる誰かを望んだりとかしなかった。
379 誰も知らないなら今から決めてしまおう、何も入ってないなら今からいっぱいしまっていこう。
380 日傘を一本買ってきたんだ、君の姿がこのままで、僕の君でいるように。
381 まだそこまで勇気が無いんだ、君がどんな風に僕を好きかなんて、知ってしまえるほどに僕は勇敢じゃないから。
382 海がこんなに広くなければ君のところまですぐ行けるのに、君がここにいるしるしを見てそんなことを考える。
383 海岸線を一周しよう、ここからここまで君の姿、僕は知っていたいから。
384 君といるとどのみち息なんて出来やしないから、僕も一緒に連れていってほしいんだ。
385 願い事はひとつだけ、君に今度のおはようと、大好きを言えるのが、この僕でありますように。
386 宇宙に何があるのかも、恋に落ちるメカニズムも。人間なんて、知らないことばっかりだ。
387 太陽みたいにだなんて、なれるはずもないけれど、それでも君というものを作ることが出来るなら。
388 たくさんの命が息づく森にはまだ遠くとも、その背に無数の想いを乗せて。
389 君から始まり君に終わるなら、ここ以外の世界を知る必要なんか無いじゃないか。
390 僕と君の世界が暗くなったら、夢の町まで少しお出かけするんだ。
391 膨らんだ影が君を包む、それが炎だって気づくまで、世界が君だけになったんだと本気で思ってしまった。
392 全身使って僕を愛して、こちらも五体で翻弄されよう。
393 愛されるより恋したい、言葉だけは一丁前なんだ、恋のこの字も知らない君は。
394 君を好きだという気持ち、この一番だけは譲れない。君から離れて今日も主張。
395 誰かを愛することなんて、いかにプライドを傷つけるかってことなんだ、もう、揃ってボロボロになろう。
396 君だけの声を知りたいけれど、君は君だけでしゃべってくれない。
397 君は君だけでも十分すぎるほどに素敵だけれど、そうじゃないってうるさく叫ぶ。
398 頭をそっと撫でるくらい、許してくれてもいいと思うのに、ひとりを絶対やめないんだ。
399 これほどまでに僕の心を削っておいて、君は素知らぬ顔なんだもんなぁ。
400 ダムを作って欲しいんだ、今僕らが一緒にいられる、時間がここでせき止められるように。
401 君の声を真似て古いギターを弾いてみる、でもこれじゃダメなんだ、君から聞かなきゃ気が済まない。
402 僕は君ほど器用じゃなくて、君への言葉はいつでも迷ってしまうんだ。
403 まだまだ君は子どものまま、僕の本心を知る由もなく、目だけ光らせてこちらを見てる。
404 僕は絶縁体なんだ、君と誰とも繋げなくないんだ、ここで全部終わらせたいんだ。
405 君が見つけてくれたんだね、がんじがらめにされた奥、君を好きだと叫ぶ気持ちを。
406 まだ言わない、まだ伝えてあげない。ちゃんと綺麗になるまで、君には隠しておきたいんだ。
407 右腕なら恋に堕ちて盲目に、左腕なら愛に溺れて呼吸困難。嗚呼、なんて酷い毒。
408 腕の中目掛けて飛び込んで来るんだ、まんまと仕留められてしまったんだ。
409 二文字と五文字の言葉だけ、何度も何度も君にぶつけてやるんだよ。
410 背中から抱きかかえるのが君は嫌いだと言うけれど、なんだかこっちの方が、君を見れているように思えるのだ。
411 いくら強い鉄壁だろうと無駄なんだ、僕はその壁を赤く染められるんだから。
412 君と僕の写真を撮ろう、たくさん撮って君にあげよう、君は僕との時間を纏うんだ。
413 絶対終わらないファッションショー、次のドレスはどこで作ろうか。
414 ミツハニーと訴訟を起こしてやるんだ、君の罪状は窃盗罪、懲役永劫、僕の傍。
415 昨日は君が僕と出会って、、今日は君が女王への忠誠を忘れてしまって、明日は君が巣から離れて僕のところへやってくる。
416 あゝ愛しの女王陛下、その身が子息を守るよう、僕はこの身を貴方の騎士に転じたい。
417 大きな尻尾に小さなキスを、返ってきたのは一度っきりの痺れだった。
418 あー、ちょっと待っていて! 市販の浮き輪はそう簡単にしぼまないんだよ。
419 君みたいに、簡単に浮き沈みを選べたら。君を想う僕の心なんて、沈む一方なのに。
420 こっちだって君なんだ、君のためにいなくなる君なんだ、最後は僕の舌の上で消えてなくなる、君なんだ。
421 太陽よりも早く、君の顔がみたいから、光すらも遮るほどに、君との距離を詰めてまつ。
422 僕の隣で過ごす君、海を見たことのない君は、どんな君になるのだろう。
423 誰かを拒む代わりにそっと受け止めようと変わった、君に今会えてよかったと思う。
424 僕の両手で繋ぎ合わせても、君にはまだ手が残ってるから、いつでもキスは君の好きなよう。
425 消えてしまっても何が困るものか、だってこうしていないと消えるのは君なんだもの。
426 君のために地図を書こう、君が辿り着いたその先が、世界の始まりで終わりだから。
427 せめて一言だけでもいいから、跳んで逃げる前に僕の言葉を聞いてってば!
428 君の顔の横で揺れるこれには、かのラプンツェルさえ嫉妬するほかないだろうね。
429 呪文はアイラブユーの六字、効果は動悸、発熱、君しか見えない幻覚作用。
430 夜の帳を君が下ろせば、一番星をお土産に、僕は声のするとこまで歩いてく。
431 美味しいご飯と素敵な夢見、それがあるなら僕を愛しましょうだなんて、君はいつ爪を立てるかわからないくせに。
432 いつのまにか、僕の横が君の居場所になっていたんだ。なんて図々しいやつめ!
433 もう君の声しか聞こえない、ねえ、君には僕の声が聞こえているの。
434 君がどこかにいるってわかる、それだけで、僕は調子崩れになってしまうんだ。
435 君の証をここに残せば、どれくらいの間、君は消えずにいてくれるだろうか。
436 ここに宿る不思議な力、見る僕全てを狂わせて、不治の病にかける呪い。
437 お願い、雨を降らせてよ。そうすればみんな家に帰って、僕らはふたりきりになれるもの。
438 別にウソの涙だっていいんだよ、ホントに君が泣いてるよりも、ずっと、ずっと。
439 僕のことを好きになって、そう君は、僕に言う。僕のことが好きな僕の真似をしていれば、自分も僕が好きになるからと。
440 これは僕と君とのタマゴ、孵化の予定日は十年後。生まれてくるのは、今とは違う、僕らの絆。
441 好きも大好きもこっち来て、も僕が教えた言葉だけれど、愛してるだなんて伝えたことは無いはずなのに。
442 五百年経った今、君はまた悪さをしたね。僕を恋に落とした罪で、今度は僕に繋ぎ止めておこう。
443 ねえなんで、君の口はそんなに大きいの。キスがたくさん出来るため?
444 君が選んだ相応の、素敵なものになれるよう、この恋が世界で一番綺麗で目映い、そんな宝石になるように。
445 酸素分子すら君には歯向かえないんだ、たった一人、君の嫌いに好きを思い続ける僕以外。
446 そんなに慌てて食べないで、よく噛んで、ゆっくり、一口ずつ。僕らの今を、味わって。
447 こんなにも心臓がドキドキしてるのは、初めての恋を怖がった、君の心が伝わっているからだ。
448 何処にいたって、何をしてても、君が僕を見つけるときには、僕はいつだって同じ気持ちで君を思ってる。
449 君の涙は何で出来てるんだろう、渇いてしまって流れないのなら、代わりに僕が泣いてしまう。
450 君の思いが僕の口から、喉へ、肺へ、心臓へ。あまりにそれが強すぎて、僕はその愛にむせるのだ。
451それほど長い間、待ってた先に現れた僕だから、その時間に報う恋をしよう。
452 君がトドメを刺してくれるのを、僕は今か今かと待っている、こんな素敵な恋はこれっきりで、いいんだ。
453 君の頬が膨らんで、僕に宣戦布告する、そんな簡単には実らなそうだと苦笑した。
454 いくら考え込んでも練り直しても、この気持ちは君への毒に、ちっともなってくれそうにない。
455 君がその口をぱっくり閉じれば、そこに差し込まれていたのはハートマークの小さな贈り物。
456 こんなにも冷たい、この海の中にも春が来る。君は塩辛い春風に乗っていく。
457 君と僕と、そして僕らの出会った水面を結べば、海に浮かぶは大三角。
458 僕たちを分ける境界線、そこから君が飛び出すたびに、僕はそちらへ行きたくなる。
459 興味本位が始まりで、足跡の先に一度はがっかりして、それから本当に始まる話。
460 雪しか知らない君のとこまで、春夏秋の全てを運ぼう、君の白を彩るために。
461 君のサインに紛れ込ませた、僕の刻んだ四文字の言葉。あまりに動転した君は、今年初めての空振りをしたね。
462 磁力じゃこれ以上変われない、じゃあ磁力以外を試そうよ、君で変わった僕の言葉で、君も変わってほしいんだ。
463 痺れるようなキスをした、それは長い長い、そんなキスだった。
464 大自然の怒りにも、君は耐えてみせるという、僕の笑みには顔を背けてしまうくせ。
465 休むことなく生まれ変わる君へとそのたびに、僕は新しく愛を刻む。
466 先っちょだけじゃ足りないよ、全身駆使して、僕へと全てを伝えるんだ。
467 君の身体に白が差す、その瞬間を見逃さず、僕の色を注いでやる。
468 それでも僕は認められないんだよ、君が僕じゃない、別の誰かのところへ行ってしまうだなんてこと。
469 もしも首だけになったなら、それでも君とキスは出来るし、好きだと伝えることも出来るし、君を見つめることだって。
470 お互いの息を交換するんだ、僕と君とで、ずっと続く呼吸をしよう。
471 世界が全部凍ったならば、僕が最後に見たものを、君にすることが出来るのかな。
472 僕の急所を、君は見分けることが出来るの? 耳も目も口も手も、胸の奥の奥のこのハートも、君のために全部必要なんだ。
473 どうしてだろうか、君ほど温かいものがいたというのに、どうして氷が溶けなかったのかな。
474 もう一回、エラーが起こってくれないかな。僕のそばから移動出来なくなるっていう、深刻、重大、幸福なエラー。
475 君の手の存在理由が、誰かを守るためじゃなくって、僕へと伸ばしてくれるためになればいいと思うんだ。
476 右手を差し伸べたこちら側、左手で受け止めるこっち側、もう一方向から君を見る。
477 使い捨てのこの命、君と共に世界を行ったり来たりするために、いくつ命があっても足りないんだ。
478 最後に君に逢えたなら、これを遭難と呼ぶ義理は無い。何と呼ぼうか、救済か、僥倖か、それとも名前なんてつけずに君を見てようか。
479 テレビをつけりゃ大写しになるハートマーク、ラジカセつければ大音量のラブソング、洗濯機からは水流で描かれたアイラブユー。
480 昨日の君しかわからない、昨日の君しか愛せない、そんな僕の目を君は、愚か者だと睨みつけた。
481 君が施す感情構成、余分なオプションを一つつけて。苦しくも哀しくもなるけれど、それ以上に輝く感情、恋心を一つだけ。
482 明日という魔物に立ち向かえるのは、きっと君って武器が僕を助けてくれるからなんだ。
483 最初から流れ続けた君の時間を、僕は今三秒間だけ、その間だけ止めてしまおう。
484 もしも今、この空間が歪んでめちゃくちゃになったなら、僕と君の距離がゼロになるかな、とかいう馬鹿な御都合主義。
485 頂上で落ち合って、空を見よう。君は一瞬で、僕はゆっくり時間をかけて。
486 本当言うと、君が僕以外を見るくらいなら、君が目覚めないままでもいいかなって思ってたんだ。
487 何もかも通用しない世界ならば好都合、僕と君だけで一つずつ決めてこう、ふたりの常識ってやつを決めてこう、君の当たり前に僕への好きを。
488 夜空はこんなにも笑ってるのにとんだ悪夢だ、こんなの早く覚めてくれ、だって君が出てこない夢なんて。
489 今日の波はちょっと高いよ、おかえりを言うまで、こうして海風に君への言葉を乗せてみる。
490 僕の心とも通い合うかな、そうだったらいいな、でもやっぱりそうじゃなくっていいかもしれないな。
491 もう二度と目が醒めなくていいよ、だって夢の外には君がいないんだ、悪夢を僕の世界には出来ないんだ。
492 ありがとうを伝えたいのは君なんだ、だから、空なんて飛ばないで、ずっとここにいて。
493 君が始まりだというのならば、なるほど世界は、こんなにも素晴らしくて美しい。
494 君のジンクスを僕は曲げてしまったんだ、だって、恋っていうのは落ちたほうが。
495 カーテンを開けて君を呼ぶ。今日は二日ぶりのいい天気だから。
496 僕がそっと撫でたところに、この心が移り込んで、君の息するのを邪魔したりはしないだろうか。
497 睨まれただけで怯えてられようか、視線が合ったそのときが、僕らの始まりなんだから。
498 鼻先をぶつけ合って君と遊ぶ、しかしヒートアップに要注意、僕にとっちゃあ度胸試しだ。
499 僕の心をひとつまみ、スパイス代わりに料理する。君の炎に生まれ変わりますように。
500 二本の腕と二本の足、さあゴングを鳴らそうか、僕と君っていう熱い勝負にこの志を燃やして。
501 指の先に滲んだ血、君につけられたこの傷が、永遠に塞がらなければいいのに。
502 君だけのやり方で、君だけの奥義で、僕の心を刻んでしまえ。
503 君の両眼がこっちを向いた、黙っちゃってる場合じゃない、君に言うことがあるんだから。
504 僕の心がここにあるよう、どんな時でも見張ってて。
505 暗闇の中に輝く君から、目を離さないのは僕の役目。
506 僕とのたたかい始めたの、それは僕がその程度ってことなのか、それとも捨て身の恋なのか。
507 君のやるべきことはひとつだけ、だって君以外、僕は何もいらないから。
508 この身一つを投げ打って、荒れる雪山か深い海底、何処かで死にかけたとしたら、君を呼ぶことが出来るのか。
509 何度奪われてもそのたびに、君への好きが新しく生まれてしまうから。
510 噛みつかれれば甘い痺れに満たされる、君の猫舌には耐えられないでしょ、僕に流れるこの血の熱が。
511 君といるだけでじゅーぶん元気だから、そうカッコつけてみた僕に、嘘つき野郎と君が言う。
512 良薬口に苦しというけれど、僕の良薬は苦くて痛くて、そしてとっても愛おしい。
513 これも焼いたらおいしそうだから、と食い意地張った口実で、必死に君を誘い出す。
514 ひとつ落とした甘いキスは、燃える口付けにすぐ変わった。
515 君が咲かせたこの花が、あまりに嬉しそうにしているものだから。
516 僕の涙を吸い上げて、強さに変えてしまえる君が、この世で一番、素晴らしい。
517 夢のことなんて忘れてしまおうか、君のいるこの現実こそが、僕の世界なんだから。
518 僕の夢はきっと君とおんなじ色をしてるに違いない、朝が始まる、明けの空みたいなあの色を。
519 何度でも僕は命じよう、僕を愛してと命令しよう。そのたびに僕たち、新しい恋を始めるんだ。
520 ここだけは忘れないのだと君は言う、覚えなくてもいいから一緒にいようって僕が言う。
521 何億何兆の愛してるには見向きもしないで、たったひとつの好きにだけ、そんな君の、僕でいたい。
522 ゆっくり時間をかけて五回、光った君の姿に僕も、ゆっくりゆっくり口を動かす三回だけ。
523 どこからでも君を感じたくて、時々わざと怒らせたくなるんだ。
524 かわいこちゃんはこちらこちら、手の鳴る方へ、こっちこっち。
525 いつでも僕の方を見て、そのままこっちへ早くおいで。
526 太陽の光でさえも、君にかかればもっと眩しくなってしまうんだから。
527 僕の頬にはピンク色のハート型、おそろいだねって君に笑う。ここと君の鼻先と、あとはふたりのむねのなか。
528 どれが何の意味を持ってるのかな、僕にとっては全部、ここにいる、としか聞こえないから。
529 こんな夜は地面に寝転がって、君が息する音を聞こう。
530 そうだ、待ってられないんだ。トンネルが終わるのだなんて、早く光があるところで、君の姿を見たいんだ。
531わかるでしょう、こんなにドキドキしてるんだ。身体がどうにも熱いのも、君のせいに違いない、絶対に。
532 何を作ろうか、どんなものを組み立てようか。僕と君のいつかの家を、今から始めることにしようか。
533 胸張る君は自信満々、対する僕は不安暗澹。君に持ち上げられるかな、好きで膨らんだ重たい僕を。
534 少しの力しか使わないで、涼しい顔でそうやって、君は僕を振り回すんだ。
535 両手で君のほっぺを挟む、伝わる振動その意味は、慣れない気持ちが怖いんだって。
536 水たまりを踏んだこの足に、君の合図を感じたから、あと十秒で君に会う。
537 君と愛を語るときにはいつだって、余分な力を込めちゃうんだ、君があまりに全力だから。
538 ああいけない、投げ飛ばされる! だから目を瞑ったんだけど、君は僕を抱き上げたまま。
539 邪魔したくなるのもわかってくるよ、僕の右手に握られていたその左手に、斬られる空気が羨ましいんだ。
540 せっかく君の自信作なのに、僕の指は意地悪なもので、もう剥ぎ取りたいって望むのだから。。
541 今日は気持ちのいい晴天だから、こんな日は君とふたり、布団にこもってぐうたらするんだ。
542 そんな風に、同じ様に。裸になったこの心、君に隠してほしいんです。
543 瞬く間に身体に君の毒が回って、好きに振り切った気持ちのままに、ここから少しも動けない。
544 閉じた殻の中、君は何を考えてるの。そうしてひとりで考えてたら、目が回ったりしないのかい。
545 愛したいと愛されたい、二律背反の僕に君がトドメを刺した。愛してやるから愛しなさい。
546 君を抱き締めようとしたのに、ああこれじゃあ、雲を掴むような話にすらなりゃしない。
547 部屋の窓を全開にして、本当ならば壁もとっぱらいたい。つむじ風を呼んでいるんだ、おまねきの準備はバッチリだ。
548 苦いものは嫌いなんだ、甘いキスと一緒に食べたいな。
549 構い過ぎると花は腐るというけれど、この気持ちを抑えるだなんて、意味の無い恋はしたくない。
550 紫色にしかなれない僕を、君は嫌う? それとも、どっち?
551 砂なんかに負けるものか、体温上げることならば、僕の腕だって自信あるんだ。
552 砂嵐が止んだら君に会いに行こう、砂漠の太陽の眩しさで、何も見えない僕たちふたり、互いの手だけで感じ合おう。
553 どうせ君には見えないだろうと思って、にやけた口許君が笑う、視界いっぱい遠くの僕だから。
554 君はそうやってぐうぐう眠っているけれど、胸の炎が小さくならないままの僕は、いつまで経っても寝れやしない。
555 この恋愛はあまりに激しいもので、いい加減にしろと怒鳴った君は、とうとう一時停止ボタンを押しちゃったんだ。
556 リズムに乗せればこの気持ち、照れずに言える気がするけれど、君とのダンスが楽しくて、今日も言えずにまた終わる。
557 君のおうちにお邪魔します、愛してるの家庭訪問です、いらっしゃいませじゃなくておかえりって言って。
558 その家を、叩き壊せば、そしたら君は、空っぽな僕に住んでくれるかな。
559 君はなんてズルいんだ、ほとんど隠しているくせに、キスすら出来ないポーズのくせに、僕を見ることだけは忘れないなんて。
560 これが目に入んねぇのかよなんだよお前なめてんのかよ、偉ぶる君に思わず笑う、飛んだキックすら甘酸っぱい。
561 昔の町の話をしよう、君の守ったその場所に、響きわたった鐘の音を、ふたりで一緒に口ずさもう。
562 袖触れ合うも他生の縁、昔の君にはあった袖が、昔の僕の落とした涙で水玉模様になったんだ。
563 君の中にいるコソ泥なんて、今すぐ引きずり出してやろう、またいつ君を、奪われるかわかったものじゃないじゃんか。
564 海の底まで潜っていこう、次に一億年経った後、ひとつの化石になりたいんだよ。
565 君の手を握って尋ねる、限界まで鳴り響く、心臓の味はお嫌いですか。
566 空なんて飛べなくていいんだよ、手に入らないから美しいんだよ、それでも君は、その例外でいてほしいけど。
567 どれだけ頑張って君を追いかけても、結局君は、僕の手の届かないところへ行ってしまうのだ。
568 いけないことだとわかっているけど、君の気を引くためならば、マナー違反もやっちゃいそう。
569 誰かの捨てたもの達が、こうしてここに寄り集まって、僕にとっての無二となるとは、不思議なこともあるものだ。
570 何も言わなくてもわかる、君は君なんだろう、だってあまりにかわいくなりすぎなんだよ。
571 実はこの世界全てが幻なんだ、今すぐ君にそう言われても、何も驚くことはない。君みたいなやつに出会えるなんて、それこそ幻みたいだから。
572 目も合わせられないこの僕ら、まともに恋を始めるために、あと何回の横目がいるの。
573 抱き締めるのもキスも駄目、触れることすら出来ない君も、この言葉だけは受け流せない。
574 君にしか見えないってことはつまり、君だけに見られてるってことだろう。それが僕だったらどんなにいいか。
575 さては僕も操られたに違いない、こんなにも星が綺麗だから、たったそれだけで、君に会いに来ちゃうなんて。
576 そんなに涙を流さないで、お星様なんて嘘つきなんだよ、僕が君に出会えることも、あいつら教えてくれなかったもん。
577 君の中にはひとつの世界、こことそっちが別々みたいで、僕はすごく寂しくなるんだ。
578 そっちの君が僕を恋しいって言って、もう片方の君が僕を愛しいって言って、そうして最強の、好きになる。
579 僕とじゃなんの力にもならないかな、違うや、一番素敵なものを作ろう、君と僕で、手を繋いで。
580 ただでさえ君のせいでびしょ濡れなんだ、これに涙まで加わったら最悪じゃないか!
581 君が見た目通りのやつならば、海の向こうの君と春を待つだなんてこと、しなくていいのにな。
582 突き刺す寒さに窓を開けたら、君がおはようって笑ってた。
583 小さな氷じゃすぐ溶けるんだ、僕はそれくらい熱いんだ、君を見失いなんてしないんだ。
584 明日の朝起きたなら、君が作った白の世界が、ドアの向こうにあるはずだろう。
585 せっかく君が教えてくれるのに、僕には全部同じなんだ、君がいれば、一年通していつだって。
586 今、一番綺麗な場所に、一番好きな君と移り住む。
587 小さな雷雲が飛んできて、痺れそうなほどのかわいいを運んでくれた。
588 僕と君とじゃ無理なのかなぁと、コンセントの先に指を当ててみるなんて、なんとも馬鹿なことをする。
589 君みたいになれたなら、どうしようもないこの苦しさから、守る鎧を持てたなら。
590 騙されたフリをして君に近づいて、ボールなんかには絶対しないことをしてやるんだ。
591 全く以て、君にはひどく騙された。僕は単なる獲物のつもりだったって、そう君は言ってたじゃんか。
592 本当に沈んでいけるのかい? 君と抱き合えたことだけで、僕は天にも浮かんでいきそうなんだけど。
593 君に奪われたのは命じゃなくって、僕の船の行き先と、航海にかかる時間全て。
594 何回だって血を流す、何度だって皮膚を裂く。君が甘やかすせいなんだ、寄り添う熱を覚えちゃったんだ。
595 君のために頑張れば頑張るほどに、鼓動が汗に変わるものだから、ちっとも起こせやしないんだ。
596 四肢の自由を奪われて、指の先まで痺れさせて。哀れな僕に残されたのは、骨へのキスを待つことだけ。
597 それなら僕の中にもあるから、早く僕にくっついて、残らず全て持ってって。
598 情け容赦無く突き刺さる、君の棘に裂かれてく。それでもきっと僕の言葉の方がずっと、君のことを傷つけるんだ。
599 君は僕でしか動けない、僕は君でしか生きれない、そんなふたりに、なれたらいい。
600 大は小を兼ねるとか、そういう話じゃないんだよ、君がそうして回るから、僕の心も動いてるんだ。
601 きっとすぐにいっぱいになるはずだ、好きってものは、一つだけに収まるわけがないんだから。
602 僕の皮膚の下に流れるものと、君の皮膚の下に流れてるのは違うけど、それでもこうして、愛し合えるんだ。
603 食いしん坊の君が、好きなものを最後にとっとくタイプなんだって、僕はよく分かってる。
604 泳げないはずの君が海にいるのは、いつか昔にこうしてこの手でこの腕で、僕と溺れたからじゃないかって。
605 未知との遭遇だなんて当たり前だ、だって僕たち初めて生まれて、生まれて初めて会ったんだもの。
606 僕の記憶を書き換えて、今の今まで君に会えなかっただなんて、そんな無駄な人生全て、君との時間に書き換えて。
607 地獄までの道案内をどうぞよろしく、どうせ君を好きになったその瞬間、僕が生きる意味なんてこれ以外無いんだよ。
608 死んだら君と空を飛ぶんだ、そう思うだけで僕の人生、死ぬまで頑張ろうって思えちゃうんだ。
609 きっと僕の魂じゃあさ、そんな綺麗に燃えないよ、諦め悪くみっともなくて、そのくせいつまでも消えてやれないんだ。
610 左手の薬指に傷が一つ、君が刻んだ、なわばりじるし。
611 この手が弱くてよかった、もう少し力があったなら、君をぽっきり折ってしまって、癒えない僕を刻み込んだから。
612 この想いは存外頑固で、刃こぼれしながら君がもがくのを、痛みの中で笑えるんだ。
613 泣いてるせいじゃないんだって、わかってるけど、それでも不安になっちゃうんだ。
614 月明かりを道標、七つの道を君と並んで、異国の風が吹いてくるまで。
615 この両手首に手錠がかかる、吹雪で出来た牢屋の中で、死刑宣告を待っている。
616 君と一緒に何かが起きるだなんてズルいから、君から電気を遮ってしまうんだ。
617 忍ばせるのはやめにしよう、どんな術を使っても、いつかは御用になるんだから。
618 上目遣いの君をどうにか、笑わせてみたいものでして、僕の両手で回路を作る。
619 頬に触れたのはなんだったんだ、あまりに速くてわからないなんて、もったいないにもほどがある。
620 叩きつけられ腫れた手に、最後にやられた一発は、ふわりと広がる君の腕。
621 いつか僕が冷たくなったその日には、君も同じ体温になって、動かずそこにいてほしいんだ。
622 君を作った昔の人は、きっと頭が悪かったんだ、だってそうだろ、恋心なんて付加しないだろ。
623 誰かを守るために作られた君を、誰に言われたでもない僕が、守りたいと望んでる。
624 傷つけることしか出来ないだなんて、その言葉がもし本当ならば、君を抱きしめた時に流れるこの血がこんなに温かいわけがない。
625 いつでも君は高みの見物、今に見てろよ、恋は一対一でしかないって、思い知らせてやるんだから。
626 見境無いだなんて嘘ばかり、君の進行方向を、この場所だけに定めることに、どれだけ時間がかかったか。
627 無謀なのはお互い様さ、いいとも揃って立派になって、釣り合わない恋を目指そうよ。
628 初めから決まっているんだ、勇敢な戦士は最後に勝つって、物語の読み手だけが、地上で惨めに眺めてるんだ。
629 死してなお、君を守れるこの亡き誰かが恨めしい。
630 僕が死んだら君との結婚式を挙げるんだ、この世で一番の純白のドレス、君のために作るから。
631 ゆっくり溶かしてほしいけど、僕の貧弱さじゃきっと、一瞬で焦げておしまいなんだろうね。
632 君の役割は僕が決めよう、一生幸せに生きること、僕の隣で笑うこと。
633 僕はいいご馳走だよ、どうせ見えやしないと嘘をついたら、君はぽかんと首をかしげた。
634 君が君と喧嘩しないよう、僕を半分に分けておこう、だけど心は分けられないから、君が大事にとっといて。
635 こっちとこっちの君だって、僕にキスをねだるんだから、そこには意味があるんだろうって。
636 東で生まれた君を連れ、ゆっくりゆっくり西へと向かう。
637 君は僕の太陽で、あまり近づくと目が眩む、恋をするには君はあまりに輝かしすぎるんだ。
638 君に刃向かい愛を叫ぶ、クーデターを起こすんだ、そしたら君も暴君になってさ、ちゃんと向き合えるに違いない。
639 壊れた世界の中君は、僕を助けも怒りもせずに、どこか遠くへ消えてしまった。
640 神話を書き換えようと思うんだ、仲間を守るために戦う君は、君を守った裏切り者と、恋に落ちてしまったと。
641 何で作った家ならば、君を出迎えるにふさわしいんだ、いつもいつも、淹れた紅茶ごと飛んでくからさ。
642 空が光って数秒後、君のノックの音がする。砂糖二つのコーヒーは君好み、湯気を立ててる避雷針。
643 真実だなんてこれだけで、君がいるってそれだけで、それ以外はみんな嘘だとしたって、十分すぎるほどなんだ。
644 僕の理想を話そうか、必要なのは君自身、それと少しの恋心。ねえ、手伝ってくれるかな。
645 喜ぶ皆から少し離れて、僕は地面を涙で濡らす。一年後の今頃にこそ、実ってほしいと思ってたんだ。
646 真実も理想も持ってないんだ、それでも君を埋め尽くせるよ、アイラブユーでいっぱいにするよ。
647 気づいてからが早いんだ、何も知らない恋ってやつは、海の潮風よりも速く、僕の前を過ぎていく。
648 君の声たった一つで翻弄される僕だけど、きっとどんな歌を聴いたって、嫌いを感じることはないんだ。
649 ただ一つ、感謝の言葉を強いて言うなら、三億年前のやつらが知らない君に会えてよかった、とは思う。
650 君の頭を撫でる手が、ちくり、悲鳴と歓喜の声。
651 ぶつかり合いの恋をしよう、僕と君とで同じように、ふたりで強くなっていく。
652 君を壊れるほど愛するためには、どうしようか、大空から愛を叫ぶしか無いのかな。
653 内緒話は危ないからさ、大声で言うしかないじゃない、恥ずかしくっても仕方ない。
654 ちょっとした出来心なんだ、君に火をつけられる、その枝きれに嫉妬するんだ、火傷を負ってみたいんだ。
655 君が僕に魔法をかけた、ああ、熱くてたまらない。頬の中と胸の中、喉の奥まで大火事だ。
656 君が飛ばしたシャボン玉、天まで届いていつの日か、僕らの愛を連れてくるんだ。
657 僕の気持ちもそこに閉じ込めて、何メートルも向こうに投げといて。僕らの進むべき、道の在り処を示すように。
658 命取られる覚悟なんだよ、いつでも準備万端なんだよ、奇襲じゃなくて当然なんだよ。
659 僕より君はその耳の分、地球に近くなっているんだ、それでも僕と君の方が、ずっと近くにいるんだ。
660 僕の大好きと君の大好き、全部運び終わったら、心ゆくまでのんびりしよう。
661 君の歌とダンスに合わせ、明日の幸せを数えてる。
662 少し時間をかけてもいいじゃない、その火が明るく灯るまで、僕とここでお話ししよう。
663 全身で感じる君の柔さに、あの熱量が隠れているなど、どうしてわかることだろう。
664 君と違って僕の身体は不便なものでして、まあなんというか要するに、寒いからもっとこっちに来てよ。
665 隠れた君を見つけたのなら、精一杯におどかして、いつもと違う君を見る。
666 一番最初に春になる、僕の生まれたこの町の、色を宿した君が好き。
667 君のほっぺたが熱すぎて、この恋が僕らにとっての強敵なんだって、そんなことがわかってしまう。
668 君に揺れる炎の火花の一つ一つ、それが全て君なのだと、思慕のキスを少しだけ。
669 君が選んだその花の、花言葉を教えてあげよう、答えはひとつ、君が好き。
670 どこもかしこも花でいっぱいになったら、いつも同じことを思うんだ。なんて君は、どれよりも。
671 無数の花を君に贈ろう、あらゆる言葉を持つ花で、あらゆる愛を伝えたい。
672 僕にとってのいちばん最初も、同じように君だったんだよ。
673 君に悟られないようにこの手を握る、強くしすぎると愛の重さがバレてしまうし、弱すぎたなら臆病な恋がわかるから。
674 その顔を何度でも、何度でも僕の手で変えてやりたいから、君の強がりが愛おしい。
675 この弱い心をいじめてくるのは、他でもない、何より強い君なんだ。
676 僕と君の間にあるこの距離だけは、たとえどれだけ伸びたとしても、ハサミを入れたくなんか絶対にないんだ。
677 いいじゃないか、たまには見せて。抑えられなくたっていいよ、僕だって同じなんだよ。
678 もしも溢れ出したって構わないから、耳のすぐそばでこれだけ言わせて、君だけに聞かせたいことがあるんだ。
679 そんなの待っちゃいられないから、君を持ったその瞬間、君を胸に突き立てたい。
680 右心房が君に斬られて、左心房が君に刺されて、それでも未だにこの胸が、君を好きだと叫びたがってる。
681 全てのひとに忌み嫌われても、クーデターが起こっても、処刑台で首を刎ねられても、君がいるならそれでいいんだ。
682 君とずっと一緒にいれば、僕の纏う空気もいつか、君と同じになれるだろうか。
683 もうこの鼻はおかしくなってしまったようで、どうしてだろう、君以外の匂いが何もわからないんだ。
684 初めての恋は涙の味がしたんだ、甘ったるくて溶けそうな、そんな涙の。
685 多分に僕が浮気症だったとしたら、この甘やかさは残らず鋭い辛さに変わるんだろうね。
686 逆立ちをして君を見るんだ、僕の声に合わせて光を紡ぐ君の姿を、もう少し見ていたいから。
687 僕の身体を操って、君に何度もキスさせて、君の身体に手を回させて、君の好きなように愛させて。
688 両手を君と繋ぎ合わせる、これで僕には何も持てなくなったんだ、君以外には何も持てない。
689 自分勝手な君はまた、そうして全身使って好き勝手、僕をめちゃくちゃに愛してくる。
690 気づかないはずがあるわけないんだ、だって君ほどかわいらしく、水底に揺られるやつなんて。
691 君のそばに足を踏み入れたこの僕は、二度と生きて帰ることもなく、君と幸せに暮らしましたっていう、ハッピーエンド。
692 避けるか避けないか、生きるか死ぬか――でも、どっちだっていいとも思えるんだ。
693 こんなにも鋭い君なのに、涙のスピードだけは僕と同じだってことを知ってるかい。
694 お日様を動力にする君を、これまた動力にして僕は、今日も元気でいられるんだ。
695 高い高いビルの最上階じゃなくっても、薄暗い四畳半だって、君の明るさは同じだろうよ。
696 昔に君に噛み砕かれた、そんな羨ましいやつは、もう破片すら残っていなければいいだなんて。
697 今だって君には敵無しだろう、僕という時代を生きる君は、いつも唯一で一番なんだ。
698 氷の中では時間が止まるんだってさ、じゃあ僕らもう一回、遠い未来にタイムスリップでもしようか。
699 この壁を壊してよ、そうでなければ春風を呼んで、無理にでも君に抱きついてしまうから。
700 君限定で束縛されたいタイプなんだ、重くても痛くても、だってそれは大好きっていう枷なんだもの。
701 猛進だけの僕の愛、君は表情一つ変えずに、ヒラリとその身をかわすんだ。
702 何度やってもダメなんだ、僕の愛の言葉はいつも、圏外だって電波が言うんだ。
703 この地面の下に問いかけるんだ、君と過ごした時間はどうだったのか、僕の知らない君はどれほど素晴らしかったのか。
704 ゆっくりゆっくり、焦らずに、滑り落ちない思いを伝える。
705 僕の耳に届く君の声と、君が知ってる僕の声が、同じことを言ってたらいいな。
706 このまま歩くのは危ないからさ、もう少しの間だけ、ふたりで抱き合ったままでいよう。
707 目の前に立ち塞がった、君としか開けられないこのドアを、僕らきっと運命って呼ぶ。
708 二回の終わりの先に生まれた君との恋は、最後の始まりで終わりにしよう。
709 終身刑で償おうか、君の心を荒らした罰は。判決文は君の口から聞かせてほしい。
710 君との旅路が始まったなら、きっと僕はいつまで経っても、成仏なんて出来ないんだよ。
711 月も見てない暗い夜、恋に落ちてしまった僕を、君はなんて笑顔で見てるんだい。
712 君の吐息と僕の言葉、多分混ざってちょうどいい。
713 見かけによらないっていうのは本当にそうで、こんなにもしてる一喜一憂が、全然わかりゃしないんだ。
714 君の大好きは聞こえないけれど、へたりこんでしまうくらいには、強い気持ちを感じられるから。
715 道しるべも何も無い、そんな夜に君と待ち合わせ。声をかけてくれるのは、僕を見つける君の方なんだ、いつも。
716 君に目覚めのキスが出来るなら、千年だって永遠だって、あっという間の一瞬にしかならないよ。
717 君の終わりがどうか願わくば、僕と君だけのおしまいで、二度と始まらないおしまいで、そうあってくれますように。
718 悲鳴の轟く世界で恋をしよう、絶望の底で愛を歌おう。たとえ世界が崩れ落ちたって、ここに君がいるんだから。
719 全世界に犯行予告、今日の日付が変わるとき、この世で一番綺麗なダイヤを奪う、ふたりで捨て身の恋をする。
720 世界の歪みに僕は微笑み、六回きりのキスをした。
721……? いつか君に出会うその日まで、恋する準備をしておこう。
to be continued…