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  [No.4060] 奇人たちのバトルタワー 投稿者:造花   投稿日:2018/01/06(Sat) 22:21:38   64clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

注意、このお話はポケモンとは関係ないキャラクターの設定を借りてポケモントレーナー化&もしポケモンの世界にいたらというIf設定(妄想)を盛り込んでいます。
たぶんキャラ崩壊してるので苦手な人はごめんなさい。
彼は手じゃなくてリョナに目覚めてます。ついでにたぶんケモナー。




 世界のどこか、例えば南国の観光リゾート地に、天を穿つ巨大な高層ビルがそびえたつ。その名はバトルタワー。
 壁面全体にガラスをあしらった近代的な姿は、辺りの景観を損なうことなく、この土地が誇る象徴の1つとして、人々から好意的に受け入れられていた。
 一見すると大企業の本社ビルか、或いは高級高層ホテルのように見えるが、実際のところは観光・レジャーを兼ね備えたポケモントレーナーのポケモントレーナーによるポケモントレーナーの為のポケモンバトル施設である。
 年間1000万人を越える観光客たちの大多数は、その高層ビルを必ず訪れていると言っても過言ではない。
 ある者は展望スペースで南国のパノラマを一望し、ある者はビル内部で繰り広げられている無数のポケモンバトルを観戦し・・・或いは自ら挑戦者となり、数多のポケモントレーナーたちと戦いを挑んでいる。
 挑戦者に課せられるルールは次の通り。
 トレーナーは異なる種類のポケモン三体まで用意する。ポケモンに道具を持たせる場合、それらは全て異なるものでなくてはならない。対戦相手と7連戦し、全勝するか敗北・棄権するまで出ることはできない。
 トレーナーは、ポケモンに対してアイテムを使用できない。ポケモンへの行動指示とポケモンの入れ替え、ギブアップのみが許される。
 7連勝を達成すれば、バトルポイントを貰うことができ、貯まったバトルポイントは、ポイント引き換えコーナーでアイテムと交換することができる。
 連勝し続ければ、施設のオーナー「タワータイクーン」の称号を保持する凄腕のポケモントレーナーと戦う権利が与えられる。
 挑戦者を迎え撃つ応戦者たちは、バトルタワーと契約を結んだ社員トレーナーである。彼等にも挑戦者と同様のルールが課せられるが、挑戦者が7連戦の間に如何にして撃ち破らなければならない使命を帯びている。
 挑戦者と応戦者、彼等は純粋にバトルを楽しみたい者、自分の実力者を試したい者、バトルの修行を目的とする者もいれば・・・ただ暴れたいだけの乱暴者や対戦中毒の戦闘狂、自分の強さを誇示したい自惚れ屋、対戦相手をいたぶりたい変態もいる。
 トラブルを招く人物はどこにでもいるが、個人レベルの諍い程度ならまだ許容範囲内だ。
 バトルタワーにとっての真のトラブルメーカーとは、タワータイクーンを二度に渡り撃ち破るだけでは飽きたらず、連勝記録を伸ばし続ける規格外の化物ポケモントレーナーたちである。
 その化物の連勝記録を打ち止める事を使命とする社員や用心棒たちは、昼夜を問わず死に物狂いで応戦している。
 一見すると華やかな観光地の一名所に過ぎないが・・・・・・ここはポケモンバトルの魔境である。

 ★

(興醒めだな・・・・・・"これ"は見るに耐えられない)

 バトルタワー実戦部門課長補佐を務める中年男性"ビジネスマンのキラ"は、控え室の椅子に座りながら真っ白に燃え尽きて、項垂れるタワータイクーンを見て思う。
 彼女はポケモンリーグチャンピオンとも互角以上に戦えるポケモンバトルの実力者であり、鍛え上げた数多のポケモンたちの中には伝説と評される貴重な個体も存在する。
 そんな彼女が本気で挑んでも全く歯が立たず、悔しさのあまり変装してまでリベンジマッチを幾度となく繰り返したが、全て返り討ちにされてしまっているのだ。
 今の彼女は、青髪の縦ロールのカツラを被り、ミニスカートに黒タイツを履いた若々しいエリートトレーナーのコスプレ(本人は完璧な変装と言い張る)をしており・・・・・・文字通りと言うべきか見た目通りと言うべきか、とにかく無理をして病んでいる状態なのは間違いない。

「キラさん・・・・・・私また負けてしまいましたわ」
「えぇ、そのようで・・・次は私の出番なので、それでは」

 タイクーンのかすれるような声を右から左へと受け流し、キラは足早に控え室から出ていく。
 彼女の言葉は怨嗟の念が込められているように重苦しく聴こえてくる。
 まともに取り合っては呪われてしまいそうな負の念を、彼女が纏っているように見えてしまう。
 馬鹿であるが高潔な彼女は、決して口に出しはしないが・・・・・・そもそもこんな醜態を晒している原因は、挑戦者の連勝記録を打ち止められないでいる腑甲斐無い応戦者たちにあるのだ。
 故にキラは次の戦いで必ず勝たなければならないが、相手はタワータイクーンを何度も撃ち破る化物。
 しかし、手段を選ばなければ勝算がない訳ではない。
 タワータイクーンは高潔なポケモントレーナーだ。ポケモンリーグが制定した公式戦のルールに準じた模範的な正当な戦いで1つの頂点まで上り詰めており、それ故に対戦相手を徹底的に対策したメタゲーム・奇策縦横させる柔軟な戦い方をしようとしない節がある。
 キラは挑戦者にコテンパンに打ちのめされたタワータイクーンのポケモンたちの姿を思い出し・・・・・・自身の倒錯的な異常性癖を静かにたぎらせながら、勝ち筋を思案する。
 ビジネスマンのキラ、彼はバトルタワー実戦部門課長補佐であると同時に、バトルタワーに所属する社員トレーナーの中でも有数の実力者であるやり手の危険人物(ヘンタイ)だ。
 彼は時々考える・・・・・・もし自分がポケモンとの出合いがなく、ポケモントレーナーとして成功していなかったとしたらどうなっていたのだろうか?
 しかし、それはまた別のお話で。



 バトルタワーの頂点に一番近いバトルフロア。そこに招待されるポケモントレーナーは連戦連勝記録を更新し続ける者たちだ。
 今その場を陣取るポケモントレーナーは、見た目こそ10代前半くらいの少年だが、ポケモンリーグに挑戦したトレーナーの中でも最速最年少で四天王とチャンピオンを打ち負かし、殿堂入りを果たした稀代の天才ポケモントレーナーと評される逸材だ。
 その面構えは決して変わることがない事で有名らしく、どんな危機的状況に陥っても崩れない完璧なポーカーフェイスを維持し続ける様は、彼の異名・・・もとい蔑称を『サイコパス』やら『マシーン』と足らしめているらしい。
 サービス係が手持ちポケモンを回復している間も、彼は表情1つ変えることなく、新たな対戦相手・・・・・・ビジネスマンのキラが入室しても変わらない。

「君はここまで飽きもしないで勝ち続けしまったんだね・・・・・・うらやましいよ・・・ヒマそうで」

 年上の大人に嫌味を言われようとも、どこ吹く風が如く気にしていない。それどころか取り合おうともしないで堂々と無視を決め込む始末だ。
 ならばとキラは切り口を変えて相手の出方をうかがう。
「私の名は『キラ・ヨシカゲ』 年齢33歳。自宅はここからそう遠くない北東部の別荘地帯にあり結婚はしていない。仕事は『バトルタワー』の社員トレーナーで 毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。
タバコは吸わない。酒はたしなむ程度。夜11時には床につき、必ず8時間は睡眠をとるようにしている。寝る前にあたたかいミルクを飲み、20分ほどのストレッチで体をほぐしてから床につくと、ほとんど朝まで熟睡さ。赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに朝目を覚ませるんだ。健康診断でも異常無しと言われたよ」

(・・・・・・何言ってるのキラさん!?)

 その場にいたサービス係の女性は、キラの唐突な自己紹介に困惑の表情を浮かべる。
 しかし、当の挑戦者はノーリアクションのまま、困惑するどこれか苛立って口を挟むこともなく、最後までキラの自分語りを行儀よく(?)聞いてくれていた。
 サービス係りと目が会うとキラは思わず、ギラリと睨み付けてしまい、彼女を萎縮させてしまう。

(すまない、君は悪くないのに・・・しかし、これではまるで私が赤っ恥をかいているようではないか!!)

 挑戦者もサービス係も誰も悪くない。キラが相手の出方を探ろうとして勝手に自滅しただけなのだから。
 しかし、このままでは締まらないので、話を早々に切り上げて勝負を仕掛ける。

「何故こんな話をしてるかって・・・・・・それは君が、私の睡眠を妨げるトラブルであり敵という訳だからさ。さて準備はいいかね?」

 キラはスーツの懐からモンスターボールを取り出すと、少年モンスターボールを取り出して構えて見せ、準備万端であることを伝えるように頷いてみせた。

 バトルフィールドにモンスターボールが投げ込まれ、戦いの火蓋は切られる。

 少年が繰り出した先鋒のポケモンはゲンガー。濃紫色の卵型の体には短い手足と尻尾・とがった耳が生えており、赤い双眸をギラギラ輝かせながら、口が裂けそうになるまでヘラヘラ嗤っている。
 ずんぐりむっくりとした愛嬌のある姿をしているが、見た目に反して身のこなしは軽やか、その実は暗闇に潜みながら人の奪い取ろうとする危険なポケモンだ。
 対するキラの一番手のポケモンはアシレーヌ。白と青のツートンボディはアシカと人魚姫を掛け合わせたような美しい姿をし、頭部は泡の髪止めで纏めた水色の長い髪が生え、ヒトデの髪飾りを付けており、実際の性別に関係なく女性的な雰囲気を漂わせる。
 アシレーヌはフィールドに出てくるや否や、口から水のバルーンを無数に放出し、臨戦態勢を整えた。

「ヘドロ爆弾」

 少年が短く口火を切ると、ゲンガーは口を大きく開けると吐瀉物・・・ではなくヘドロの塊をアシレーヌ目掛けて吐き出す。
 フェアリータイプのアシレーヌにとって毒タイプの攻撃は弱点である。初手はセオリー通りの手堅い責めだ。

「うたかたのアリア」

 対するキラはアシレーヌの弱点を突かれようとも、決して焦ることなく攻撃技で応戦するよう指示を仰ぐが、相手の出方を受け追加のオーダーを出す。

「プラン通り"夜の女王"で行こう」

 夜の女王とは、古の音楽家が手掛けた歌劇で歌われるアリアである。その歌に秘められた思いは、絶対に果たさなければならない復讐、バトルタワーの威信をかけた失敗は許されない必勝の作戦が動き出す。

 アシレーヌは水のバルーンを歌声の音波で自在に操る特殊な力を持つ。透き通った綺麗な歌声を響かせながら、先ほど発生させた大小様々な水のバルーンは幾つもの層をなす壁となり、迫り来るヘドロ爆弾の進路を防ぐ。
 バルーンに接触したヘドロ爆弾は汚泥を辺りに撒き散らしながら破裂するが、バルーンの防壁は表面の層が破裂するのみで、他の層は緩衝材となり、攻撃の影響を受けずに形を保っている。
 水のバルーンには触れると破裂する物としない物、二種類のパターンが存在し、ヘドロ爆弾を防いだのは後者、アシレーヌが飛び乗っても破裂しない耐久性を持つ。

一方、触れると破裂する水のバルーンは、群をなして一斉にゲンガーの方に迫り来る。その様は群を成したヨワシが如く。

 しかし、少年は冷静な指示をゲンガーに仰ぐ。

「影の中に避難しろ」

 バルーンの群の真下には、半透明の影が無数に出来ていた。
 ゲンガーはシャドーポケモンと分類される通り、影に潜り込む特殊な能力を持つポケモンだ。
 一度、影の中に潜伏してしまうと物理的な力で強引に引きずり出すことは難しいだろう。
 目標を失ったバルーンは床に接触し破裂、強烈な水飛沫と衝撃波を発しながら次から次へと連鎖爆発を起こし、大半が役目をまっとうできないまま消失する。
 最後尾のバルーンが破裂すると同時に、影に潜伏していたゲンガーは依代を失い姿を表した。
 ゲンガーは影から影へと移動しており、既にアシレーヌの目前にまで迫っていた。

 しかしアシレーヌの破裂しないバルーンの防壁は未だ破れる事なく展開しており、その守りの布陣は分厚いまま。

「バルーンを利用して高くジャンプだ。目標はアシレーヌの影」

 少年の指示を受けたゲンガーは、辺りに漂うバルーンに次々と飛び移り、アシレーヌお株を奪うかの如く宙を舞う。
 邪魔なバルーンを飛び越えてアシレーヌの影に潜伏し、近距離から確実にヘドロ爆弾を当てる算段だ。

 「題目を変えよう・・・"誰も寝てはならぬ"」

 キラはほくそ笑みながら、自分とアシレーヌにしか分からない暗号の指示を出す。
 それは先程の"夜の女王"と同様に、古の音楽家が手掛けた歌劇で歌われるアリアの一種である。
 アシレーヌの歌声が辺りを柔らかく包み込む。その特殊な音波は聴く者を微睡みの世界に誘う催眠効果を有するポケモンの技"うたう"だ。
 しかもアシレーヌは"うたう"と並行して、バルーンを自在に操っていた。
 バルーン利用して跳躍していたゲンガーは、催眠音波の影響を受け、意識を保つことができず落下するが・・・バルーンの集合体は対戦相手を優しく受け止めた。
 プカプカと優しく包み込まれ、ぼやけた視界は宙の中・・・まるで空に浮かぶ雲の上でお昼寝しているかのような錯覚に陥る。
 心地よい感触と耳障りの良い音色、夢と現実の境目が曖昧になり・・・人を呪い殺す影に潜む怪物・ゲンガーは睡魔に堕ちると同時に、戦いを忘れそうな、ほんわかふわふわした気持ちになりそうだった。
 しかし戦いの最中、一時の心地よさに流されて眠ってしまう者の末路は、惨めな敗北しかない。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 キラの気配が変わる。
 不敵に笑いながら両腕を交差させる。その右腕にはZリングが装着しており、必殺のZワザを発動するべくゼンリョクポーズをしようとしていた。
 しかし、少年も何もしないまま黙って必殺のZワザを受ける気は毛頭無い。

「眠るくらいなら舌を噛み千切れ」
「・・・・・・」
「もう一度言う。眠るくらいなら舌を噛み千切れ」
「・・・・・・!?」

 少年は決して感情は現さないが、物騒過ぎる激励の命令を僕に送る。

 すると心地良い歌声の中でガブリ・・・と嫌な音がした。

 ゲンガーはワナワナと身を震わせたかと思えば、飛び跳ねながら微睡みの世界から覚醒し、そのままアシレーヌの影に飛び込んだ。

「なにぃ!!?」

 あの状態で意識を覚醒させるとは想定していなかったキラたちは、完全に虚を衝かれてしまう。
 影への潜伏を許してしまった事も手痛いミスである。キラたちが発動しようとしていたZ技・わだつみのシンフォニアは、対戦相手と十分距離を取らなければ、巻き添えを食らいかねない大技なのだ。
 しかし、影に潜入された以上、下手に逃げ出しても後方からヘドロ爆弾の直撃を受けるてしまう・・・アシレーヌは追い詰められていた。
 しかし、追い詰められた時こそ、冷静に物事を対処しチャンスをモノにするのだ。
 キラ・ヨシカゲはいつだってそうやってきたのだ。今まで乗り越えられなかったトラブルなど一度だってないのだ。

 キラとアシレーヌは覚悟を決めた。
 33歳独身のビジネスマン・キラは両腕で波を描くようにゆらゆら動かし、水タイプ特有のゼンリョクポーズを決める。
 するとキラと共鳴したアシレーヌは、Zパワーを体にまとうと、全力のZワザを解き放つ。

 わだつみのシンフォニア

 ゲンガーが影の中から姿を表し、アシレーヌの無防備な背中にヘドロ爆弾を放つが・・・トレーナーと共鳴した全力の歌姫は、その身を汚泥で穢されようとも歌うことを決して止めない。

 アシレーヌの頭上には既に巨大な水のバルーンが出来上がっており、その場で勢いよく破裂する。
 水飛沫と共に凄まじい衝撃波がバトルフィールドに解き放たれる。トレーナーたちはバトルタワーの特殊防護システム"透明な防御壁"によって戦いの影響を受けることはないが、フィールドのポケモンは、あの一撃をまともに受けては一溜りもないだろう。
 歌を最後まで歌いきったアシレーヌだが、ヘドロ爆弾とわだつみのシンフォニアの直撃をまともに受けて立っていられるハズがなく戦闘不能状態、力なく倒れ伏していた。
 その痛ましい姿を目の当たりにして・・・・・・キラは息を荒げて性的な興奮を感じていた。
 台無しである。彼自身自分が最低だという自覚はある。しかし生れ持った性(サガ)というヤツは、爪が自然に伸び続けるように、誰にも止める事はできないのだ。

 アシレーヌを失ったが引き分けに持ち込めたなら上出来だ。細やかな絶頂(エクスタシー)に浸るキラだが・・・すぐさま冷静さを取り戻す。いないのだ。肝心のゲンガーの姿がどこにも見当たらないのだ。

 まさか・・・その嫌な予感が的中する。


ゲーゲッゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ!!!

 嗤い声がどこからともなく聞こえたかと思えば、倒れ伏したアシレーヌの体が宙に吹き飛ぶと、その影の中からゲンガーが飛び出てきた。
 口元を邪悪に裂かせ、悪魔のようにゲラゲラ嗤う。その舌先にはカートゥンアニメに出てくるような冗談みたいな大きな絆創膏がワザとらしく貼られていた。

 キラは激しく動揺する。
 コイツを刺し違えてでも仕留められなかったのは非常に不味い。コイツはまだあの凶悪な技を温存しているのだから・・・!

 
 ▶To Be Continued


〜〜〜〜〜〜・・・・・・!

次回予告(仮)

 キラの次鋒・第2のキラークイーンは抱擁ポケモンサーナイト。彼女は場に出るや否やメガシンカ状態になる。
 異常性癖者とのキズナが編み出したとっておきの技は、ポケモンリーグが、その危険性から公式の技から除外した禁じ手ブラックホール!
 キラたちは独自に改良を重ね、ブラックホールをポケモンバトルで使用できる技のレベルまで落とし込めたのであった!

「コレプサーバリア!」

サーナイトの周囲に、擬似的に産み出された極小のブラックホールが無数に展開される。

悪鬼羅刹のゲンガーが繰り出したシャドーボールは、ブラックホールに吸収されてズタズタに引き裂かれてしまう!

さらにブラックホールを超能力で転移(テレポート)、形を維持するサイコパワーを解放すると・・・

「コレプサーボム!」

極小のブラックホールは瞬く間に蒸発!そして大爆発!!!

止めて!地球が壊れちゃう!!でもそんなの関係ねぇ!!!ポケモンバトルは今、新たなフェイズに移ろうとしていた!!!

それでも鬼畜ゲンガーは、極悪非道の奥義"道連れ"をチラチラちらつかせメガサーナイトと互角以上に渡り合う!

ブラックホールが未来に託される時、勝負は決まる!!そしてあの最凶のドラゴンが動き出す!!

 
次回、メガサーナイト死す
ポケモンバトルスタンバイ!