目覚めた僕が目にした世界は、やはり変わり果てていた。唯一眠る前と同じなのは、目の前に佇むポケモンの名前くらいだろうか。
「君は強いね――もう会えないとばかり思っていたのに」
僕の言葉に、彼は首を振り答えた。
「いや、僕は弱いよ――千年経っても、君の事を忘れられなかったんだから」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
twitterで行われていた140字以内のコンテストに参加したもの。お題は「忘れない」。これ( https://twitter.com/140pokecon/status/1190283457261293569 )ですね。
片方はジラーチですがもう片方は決めてないです。素で千年生きていても良いですし、願いの力で千年生きていても良し。
確かパワポケに「私は強い女です。あなたの事は決して忘れません。私は弱い女です。あなたの事は忘れられそうにありません」みたいなフレーズがありまして、印象に残ってましてね。それを踏襲する上でやっぱり強いと弱いは同じキャラに言わせたかったんですが、上手い事噛み合わず断念しました。無念。