世界の終わりに果てる想い

☆ 8 ☆☆ 15 ☆☆☆ 3 合計47

(自由感想)
まず百文字であることに吃驚しました。短い! それでいて寂しいというか、八方塞がりな感じがします。 どこかどん詰まりのように感じるのに、百文字という短さゆえか、なんとなしに続きを期待してしまいます。 余地を活かしているというか、上手く言えませんが。 表現も綺麗だし……。 贅沢を言うと、百文字の枷をとってもう少し読みたい、読ませて欲しい、とこれはまあ世迷い言です。 拙文失礼しました。
きとかげ


非常に短い作品ではありますが、タイトル・文体等から創られている世界観にとても好印象を持ちました。
kodama310


わざと短文でインパクトを狙ったのかも知れないが、果たして小説と言えるのか… だが、想像力をかき立てられました
re


たった100文字、されど100文字。短い文なのに奥深さを感じました。


見事まとまっていて、後味すっきり。100文字なのに、情景が目に浮かぶ。


モチーフはミカルゲさんと鴨志田さんが現れる前のポケスコトップ画かしらと想像。そして百文字ぴったりという発想に脱帽です。 私の想像したポッポは、愛するオニスズメのオニちゃんのために荒廃した大地の向こう側からモモンの実を運ぶ男前。
CoCo


たった百文字で、このポッポからドラマを感じさせるのが、すごいと思いました。
いったい、このポッポに何があったのか……首から提げた袋が指す意味とは?
色々と想像が膨らんでしまいます。
巳佑


余韻のある作品ですね。短い文章なのに光景が目に浮かんできます。ぜひともNo.017さんの絵付きで読みたいです。 もう一度飛べたら。の部分が個人的に好きです。
砂糖水


短いですがさっとその情景が浮かんできます
もけはらまこと


100文字という応募規定最低の文字数でありながら、綺麗にまとまっていると感じます。その100文字の中にも確かに風景を感じ取ることができ、特に最後の「遥か地平線まで続いている」足跡が効果的で、テーマに相応しいものと考えました。この足跡は風景を描いていながら、足跡が文中に現れるまでになされてきた描写により自身も強調されて描かれている、という印象を受けます。 より文字数が多く相対的に表現が豊富な文章と比較した結果どうしてもこのような評価となってしまいましたが、100文字で収められた小説としてはさらに良い評価がついても何ら不思議ではない作品だと思います。この場面の前後はどのような展開なのか気になる、と思わせる一作でした。


本作はとても短いですが、絵が浮かぶ感じがします。100文字ちょうどでこのクオリティはなかなかすごいのでは? と思ったので加点1です。
SB


まさかのジャスト100字・一番乗りと言う英雄的行為に、先ずは敬意を評させて頂きます……!(笑)
この作品の投稿によって、今回の企画に無形的な勢いがついた事はほぼ間違いないと、個人的には踏んでおったりしますので……そう言う意味では、まさに待ち望まれた一作とも言えるでしょう。
内容の方も、僅か百文字のみで構成されているにも拘らず、きちんと目に見える形で情景が纏められていて、ボリューム相応以上の感銘を受けました。 ……もし次回がありましたなら、今度は是非とも本格的な規模の作品を、拝見させて頂きたいものです――
クーウィ


・キーワード  ポッポ,幻想的,詩的,物理的な足跡
・感想  この作品自体は、ここから様々な派生的な想像をすることが出来ます。ここに至るまでの流れや、あるいはここからの流れなど。ただ、読者に委ねる部分があまりに大きすぎ、読者の想像した物語と筆者が本来意図した物語との乖離が発生する可能性は否めません。読者の想像をそのまま評価につなげても良いのかは微妙と判断し、点数を付与しました。
発表後間もなく提出された仕上がりの早さ、一作目にして100文字きっかりに収めるという手腕は、コンテストの起爆剤という意味で☆とは別に高く評価させていただきたいと思います。
586

☆☆☆
秀逸である。
わずか100文字の中に凝縮された苦難に満ちた旅路は、果てしない時間の経過と、遥かな空間の広がりを 容易く背後に想起させる。 手法において極めて挑戦的であるとともに、読者の想像力を極限まで喚起する逸品。☆☆☆。 ☆の数に悩んだが、ボリューム不足よりも、先陣を切ったインパクトと挑戦的技法を重視し、☆☆☆とした。
余談。主人公はポッポであると思われるが、初読時はそれに気づかず比喩として読んでいた(^^;)
サトチ


応募第一号にして、百文字ちょうどという意欲作。こうした熱意はコンペティションを盛り上げるもので、有り難いことです。
今回のような企画には、企画者・投稿者・読者それぞれが主体的に取り組むことが大切で、先陣を切って本作が投稿されたのは、本当に素晴らしいことである。
作品について。 短編小説のコンペティションに出品された作品として見るに、本作を高評価するのは難しい。抽象的なタイトルと、やはり輪郭のはっきりしない本編。トレーナーの語りなのか、ポッポの思念なのか、作中主体を確定できない。 このコンペのタイトルは「ポケモンストーリーコンテスト」である。よってストーリーを堪能したいのだが、誰のどんな物語なのかさっぱり分からないのだ。
思うに、これは散文詩だったのではないか。タイトルはテーマであり、本編がその隠喩なのだ。中には、第八文「首から提げた袋が落ちた。」という詩的に優れた一節もある。
しかし全編にこうした詩性を散りばめるのではなく、きちんとしたストーリーの格子を組み立てなければならない。その上で“袋が落ちた”のならば、読者は大いに衝撃を受けたことだろう。
参考までに、私が入れた赤メモ。
第一文「どれだけ遠くまで」:「目的地」よりは近いはず。第二文「視界の中」:「視界」は範囲を表現する語。「中」はリズムを悪くしている。第二文「目的地」:どこ?
第九文「地平線まで」:海抜0mから海を見ると、水平線がおおよそ4km先。それほど遠くない。「まで」ではなく、「〜の彼方」くらいの言い回しが必要。
渡辺タテタ


コンテストの規定を逆手にとってきた作品。ちょうど100文字という点を面白いと思えるか否か、最小限の文章で背景を想像して楽しめるか否か。それがこの作品の評価の分かれ目になるところだと思う。ただ、作品単体としての評価だとどうしても辛くはなってしまいますね。
コンテストのトップバッター、読み始め、きっかけという点では大いに貢献してくれたと思います。「足跡」という名前の文庫本の冒頭に書いてある、何かの文章の一節的なそんな感じですね。何作品か出そろってはじめて真価が出るような気がします。
No.017








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