【010】空を望む人影

☆ 14 ☆☆ 11 ☆☆☆ 1 合計39

(自由感想)
簡潔な文章の中に、空への想いを感じました。 進化したのにやっぱり飛べない、それでも空への想いを自分なりに抱き続ける主人公さん、格好いいです。 空を飛べなくとも、そういう“空の飛び方”があったか、と思う次第です。 ところで、ポケモンはタイトルと合わせて“ヒトカゲ”かな……なんて思いました。一度では駄目でも二度進化したら飛べるようになるし……どうでしょう。 飛べなくても十分いいんですけどね。 では、拙文失礼しました。
きとかげ


な なんのポケモンなのか わからなかったぜ……
CoCo


作風がすごく好みの作品です。ただ、全体的に説明不足かなと思います。
もう少し具体的にポケモンの名前とかを出していればもっとよかったと思います。
砂糖水


ヒトカゲ、でいいんですよね?(間違えてたらごめんなさい!)
彼の生きる想いと空に向かっていく想いが足跡に力強く残っていくのが印象的でした。
巳佑


遮断されたかに思えた夢への道が、僅かでも残っていることに気付いたときの喜びと決意。読んでいてわくわくしました。


進化して空を飛べるようになるポケモンの視点がありありと浮かんできます
もけはらまこと


作風がすごく好みの作品です。ただ、全体的に説明不足かなと思います。もう少し具体的にポケモンの名前とかを出していればもっとよかったと思います。


割とあっさりしたストーリーだったと思います。 文章はとても読みやすいですし、もうすこし凝ったお話にしても良かったのではないかなと思います。
SB

☆☆
主人公が何者か、ちょっと迷った作品(笑) …しかし、何者であったとしても、その生き方には変わりはありませんよね。
これまた短い作品。 ……しかし、余韻はそれには不相応なほどに深かった(汗)
内容は単純かもしれませんが、選ばれた言葉一つ一つがツボに来て、終わった後には、何とも言えない気持ちが残っていました。 単純に長い話の方が、詰まっている中身が多いとは限らない……そんな感慨を抱けた一作です――
クーウィ

☆☆
最初何気なく読み出して、読み終わって改めて見直したところでタイトルに気づいた(笑)
よくある題材で、しかもうっかりすると月並みになりがちなテーマを描きながらも、料理の仕方が上手いと思った。
あえて最終進化まで語らないところがミソ。☆☆。
最後の4行がいい。もっと画力があれば、ぜひイラストを描いてみたくなった。
サトチ


・キーワード  絶望から希望へ,物理的な足跡
・感想  作品を通して読者に伝えたい「メッセージ」は極めて明快で、分かりやすい形になっていると思います。
「足跡」というテーマの消化も的確といえます。ただ、メッセージそのものは明快で分かりやすいものの、作品自体が些か短く感じ、話の流れが少々速いのではないかとも思いました。
評価の難しい作品でしたが、読者の空想・想像に委ねられている部分が多く、伸びしろはあると思っています。
586


タイトルによってポケモンを暗示し、作中に名前を出さない手法は面白い。いつか翼が生え、彼が空を飛ぶ日が来ることを、温かい目で見守ることができる。
しかし、それ以上の盛り上がりがない。作中のポケモンが空を飛ぶためにした試行錯誤や、気に張り付いていたポケモンが進化するシーンに出会う道程など、より具体的な場面が描かれていれば、なお感情移入ができただろう。即ちストーリーが書けているのだ。普遍的な言葉(概念)は誰にでも意味を伝達するが、それを具体的にイメージさせない。むしろ具体を描くことで、その意味を相手に想起させる作品こそが読者の心に残る。彼が「足跡をつける毎日」をどう過ごしたのか、それを描いてほしかった。
渡辺タテタ


まず私の物語の解釈を述べる。以下この解釈があっているだろうという前提の元、話を進める。違っていたら許して貰いたい。
タイトルから推察するに主人公はヒトカゲ。生まれて初めて見た高い高い空をかけて行く大きな生き物とはおそらくリザードンだと思われるが、一匹で生きてきたヒトカゲは自身の最終進化を知らないと思われる。空を飛びたいと思っていたが、お前には羽がないから無理と言われガッカリ。でも森でトランセル(あるいは他の蛹か虫系)が羽化するのを見て、進化すれば空を飛べるに違いないとの希望を抱く。ところがいざ進化してみると(リザードになると)たくましくはなったものの翼が無かった。しかしここでのポイントはなんといっても心の成長という点だろう。最初の段階では飛べないと知ってガッカリするのであるが、次の段階では飛べないなら飛べないなりにやっていこうと決意する。初期とは受け取め方が違うのである。おそらく次の進化で主人公は飛べてしまうのだろうけど、私はここにポケモンに限らない、人間の成長のようなものが暗示されているように感じた。実際人間(ポケモンでも)望んで手に入れられないものは多い。それでもそれなりに希望を見いだして生きていく。ここがこの作品の本質であるように思う。この点は高く評価したい。
が、もちろん難もある。具体的には描写に工夫が欲しいという点である。
「僕が生まれて初めて見たものは高い高い空をかけて行く大きな生き物だった。」
「木に張り付いていた物から羽が生え、木から、地面からふわりと、飛んだ……。」
全体的に空を飛ぶという主人公にとって強烈なシーンの描写があっさりしすぎていて、主人公の空に対する憧れというのが我々の眼前に迫ってこない。大きな生き物とは具体的にどれだけ大きかったのか、そいつは何色だったのか、翼は大きかったのか、描ける部分はたくさんあるはずだ。当然地面に影が映るはずだからそういった描写も入れることが出来ると思われる。最も、最初のシーンは生まれてはじめて見た光景なので具体的に描写するには無理があるかもしれない。だが二回目はどうであろうか。主人公が再び希望を持つシーンである。もっと具体的な描写があってよいのではないか。こういった感動がもっと全面に押し出されてくればさらに主人公に感情移入出来たと思われる。イラストでたとえるなら下書きはいいが、塗り方がわからずに全体的に色が薄い感じを受ける。
また、漢字は「羽(羽根)→虫」「翼→鳥、ドラゴン」といった使い分けがあるので主人公のことを考えると、羽よりは翼という表現のほうが適切だったと思われる。
No.017








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