【総評】


お前ら全員よく聞け

・お前の小説を読む人間はお前の小説のファンではない
・よって読みやすいこと、とっつきやすいことが何より大事だ。

・読みやすいことのために情報を出す順番と量を考える
 ・たとえば、孤独な主人公を演出したいのであれば何が必要かを考える
 ・「どんな情報がどんな印象を人に与えるのか」を計算しながら書く
 ・このことは後に586さんからコメントをいただきます(勝手に名指し)
 ・漢字とひらがなとカタカナのバランスを考える
 ・一人称と三人称を混ぜない

・とっつきやすいことのために
 ・文章の総量をどうしたら減らせるかを考えろ。長いことはそれだけで悪だ。
 ・この文章は本当に必要なのか? 同じ意味の文章を二回繰り返す意味はあるのか?
 ・この小説は基本的にポケモン小説です。皆が知っていることは書かなくてもいいんじゃないか? 10歳で旅に出ることなんてみんな知ってるよ?
 ・登場人物が無駄に多くないか?  すべての人物に「その人にしかできない役割」があるか?

どうでもいいけど
シンボラーと結婚したい

(りえ/【023】P)


どうも、ポケノベの電光石火、でりでりです。
 皆様お疲れ様でした。
 いやー、お疲れ様ですね。最初の過疎とは一体なんだったのか。
 見ての通り、今回は作品を投稿していませんが前回に引き続き投票させていただきました。
 さて、今回は前回と比べて感想の躁鬱の平均化と感想書くときのポイントを変更しました。その辺については自分の目で確認しての通りです。まあだからどうなのという訳でもないんですが。一応☆の付け方だけは変えていません。
 前回よりは小粒揃いな印象です。爆発力は欠けましたが総合力ではよくなっているんじゃないでしょうか。
 今回はお題がお題なだけに、「お題の」奇抜な発想は少なかったですね。それに相まってネタ被りも目立ちました。
 しかしタイトルといい、中身は特別目立ったものがいくつもありました。むしろタイトルは普通の方が浮いていた。
 こういう機会なので、特に必要がある訳でもないですがなんか話をしましょう。
 「柔軟な頑固になれ」。余計なお世話だと思いますが。
 今回もたくさんの批評や感想があったと思います。その中で、本当に自分に足りなかったなと思ったところをたくさん吸収していってください。
 なんと言われようとこれだけは譲らない。そんな所がある? 結構です。そのままでいてください。
 「譲れない」その部分があなたの芯となるでしょう。その芯だけは簡単に変えてはいけません。
 芯となるモノをベースに、変えるべきところは変えて、変えないところは変えない。とにかくその芯は簡単に揺るがさないで欲しいです。
 芯とは書いてあるように心という字が含まれてあります。つまり、小説を書く上での芯、心を大事にして欲しいのです。
 心の無い小説ほど胸に響かないモノは無いですので。
 自分だけの芯、自分だけの心を大事に、その周りを成長させてより良いものを創っていってください。
 変に話が長くなりましたが、とにかく、運営の017さんを筆頭にポケスコに携わっていた方々に溢れんばかりの感謝を。
(でりでり)


後半は、出てくるのが遅かっために一つずつ評価が下がってます。
理由はもうお分かりですね。あのさらしに耐えられなかったので。
そんな中、クラウディアは大ヒットです。あのキャラ好きですクラウディア。
ベルばらを読んでいるようだったのもあります。

ロゼッタストーンとは、人によって物語の最後がどうなったかが違う話のこと。
こういう作品は、少し評価が下がってます。

ポケスコでは、同じものを読んで、みんなで雑談するのが楽しいということを教えてくれました。これにはポケスコ開催した鳩さんおよび投稿者の方々に深くお礼申し上げます。

(きとら/【001】With Heart and Voice)


・前回よりいいたいことだけまとめた
・実は前回みたいな書き方をしていたが全部データが吹っ飛び脳内バックアップでもう一回書く気にならなかった
・スピード感がない作品ばっかりだった(人のこと言えない)
・三回目で皆様お題に苦しんだりしたとおもわれる(俺もそうだった)
・ちょっと全体的にたるんじゃった感まんさいだった(俺もだけど)
・次回は頑張れ(俺も頑張る)
(音色/【011】日々の送り方)


一読目はあまり心に引っかかるものを感じず、ん?って思っていたのですが読み返すうちじんわりしみてきました。
ただ、前半より後半の方がよいと思うものが多かったように思います。
もちろん私の好みの問題ですが。
ほとんど一言の感想になってしまいましたが、純粋に好きだなって思った気持ちを書きました。
特にぶちまるがかわいいです。ぶちまるがかわいいです。
大事なことなので二度書きました。

今回は参加できて本当によかったです。
直したい点は多々ありますが、形にできたことが今はただ嬉しいです。
本当にありがとうございました。

(砂糖水/【032】きみへ)


正直、難しかった。書くのも評価するのも。これが第一声です。前回もかなりエネルギー使いましたが、今回はそれ以上だった気がします。
「送/贈」というテーマは具体的なものではなく、行為だったり状況だったり。これは本当に難しいです。ちょっとゆらぐとすぐに他の動詞とすり変わってしまう。
お題の使われ方重視で星振っていたので、このゆらぎが故に星の数が一つになった作品も多かったように感じます。そこは私が別の動詞だと感じてしまったという作者〜私間で生じた「ゆらぎ」なので、ご容赦いただければ……と思います。
あと、今回は「二次創作」であることにも重点を置いて見てみようと考えたのですが……難しいですねこれ。途中考えすぎて頭が爆発しそうになりました。そんなわけで、自分が「二次創作」であることひたすら考えて書いたわりには、「二次創作」である意義はそこまで評価に反映されませんでした(苦笑)
そして評価であまりに精神使いすぎて、全てに感想付けられなくてすみません。

評価基準はお題の使い方に唸らされた(発想の勝利)もの、もしくはお題が伝わり単純にいいなと思ったものを☆☆。その中でも特に気に入ったものを☆☆☆にしました。

とにもかくにも、主催者の鳩さん、私含め35名の筆者の皆様、そして全ての作品を読み投票に参加された皆様。本当にお疲れ様です。そしてこのような場や素敵な作品、思い思いの評価をくださり、ありがとうございました。グラシデアの花を贈ります。

(レイニー/【009】Ultra Golden Memories)


観想をつけるという事自体が初めてで、とまどいながらも全部読ませていただきました。作者当てなんてする余裕もありません!! もしかしたら、話ごとにテンションが全く違うかもしれません。何日もかけて書いたので、その日の気分が入ってしまっていたらすみません。『これ私が言えたことじゃないな…』と自分自身に突っ込みを入れたくなるほど素直に観想をつけさせてもらったつもりです。☆の付け方にはけっこう悩みました、心にガッツンとくるものがそう無かったような気がしなくもない…です。前回とかと比べると、大人しめの物が多いのではないでしょうか…。
個人的に気に入った作品を上げてみたいと思います。
【019】あかいはな 読むうちに悪寒が走ってきたのは、きっと私もゲームと妄想が好きな少女だったからでしょう。
【021】たった一言 短くて、内容もその分薄いから☆☆にした…のですが、心にしみるほどのあたたかさを感じます。
【030】サ一タヒ廾ソ天之 タイトルから内容まで、インパクトとか衝撃性がすごい。今回のコンテストで、一番私が『泣ける!!』と思ったのがこれです。
【032】きみへ 話の淡白さから評価は☆☆にしてしまったのですが、何度も読むうちに響いてくるような…そんな感じでした。
(☆二つの作品が二個…)
皆さんとは、多分評価の観点や好み、感覚が違ったりするかと思います。『とある素人の目から見ると、こんなんなんだ』と思っていただけると嬉しいです。

(銀波オルカ)


★総評
 最初は前回より数が下回るかと思いきや、締め切り前に怒涛のポケスコラッシュ(またの名をゴールドピジョンラッシュとも(以下略))が起きて、前回と同じく総勢35作品! どれも素敵な物語でした! 声を出して読ませていただきましたです。(ドキドキ)
 今回は独特なタイトルが多いかなぁ(特に30番の作品とか)と思ったり、なんか登場ポケモンがちらほろ被っていたりしてるなぁ、と思ったり。
 それと、まさかの情欲物が三つ(正直に言おう、自分だけだと思ってた)しかも、まとまって一つのゾーンを作っているし、これが先着順だというのだから、不思議な縁を感じたりしました。
 せひとも情欲組で酒を酌み交わしてみた(以下略&すいません)

★コンセプト
 これは前回と同じです。
 まず、読んで面白かったかを一番に自分の感覚に任せて星を降らせていただきました。コンテストという勝負に乗じて、各星に席数を設けているのも前回と同じです。今回も35作品なので、前回と同じ、星三つは10人、星二つは12人、星一つは13人(自作品含む)という感じになっています。今回も星三つ枠がオーバーしたりと悩みましたです。
 それと感想に関しては「こういう考えをした奴もいるんだ」という感じで受け取って下さったら、幸いです。(汗)
 ちなみに個人的にトップ5は『たった一言』『記念日』『あかいはな』『笑顔でメリークリスマス』『キャモメが五羽飛んだ』です。大好きです、と改めて、この場を借りて告白させてもらいます。(ドキドキ)

★最後に。
 管理人のNo.017さん、いつも管理や,そして集計作業などお疲れ様です。今回のNo.017さんの作品予想は『負け犬から勝者へ』(毎回&間違っていたらスイマセン)にベット(しかし賭けるものがなかった!(オイ))しておきます。
 そして参加した皆様、お疲れ様でした! 次回まではしばし期間が空くとの話ですが……楽しみにしております! ありがとうございました! 

★オマケ

好きなキャラ(人間編)
・『俺』(14番:とある絵師のファンタジー)
・ヒズミ(17番サニーゴの死骸)
・ツツイ(23番:P)
・ユウスケのお母さん(31番:母のおくりもの)
・きんのたまのおじさん(9番:Ultra Golden Memories)


好きなキャラ(ポケモン編)
・ハート模様を持ったザングース(14番:とある絵師のファンタジー)
・ゾロアーク(18番:記念日)
・ルーン(19番:あかいはな)
・デリバード(13番:笑顔でメリークリスマス)
・ファーザー(26番:ベトミちゃん)

それでは、失礼しました。

(巳佑/【022】こなゆ。)


◆はじめに
 まずは作者のみなさま、お疲れ様でした。
 全ての作品に感想を差し上げられず申し訳なく思っております><
加えて当人の作品の割に感想上の小樽は偉そうなことを言っている節が多々ありますが、「読むのと書くのは違うんだぜ?」というのは当人もいたく感じているところでありますので、堪忍してやっていただけたら幸いです……
◆評価基準
 ☆三つの作品が他から差をつけられるように、☆三つは6作品とさせていただきました。今回は二つ・一つも含め、あらかじめ☆の数を決めてから配分させていただいております。お題の活かし方やストーリー構成、テーマ性などを勘案しての結果ですが、私の好みが入っている部分も多いと思います。
 また、評価には大きく反映してはいませんが、用法による文字の誤りや単語の誤用については細かそうなところも突っ込ませていただきました。人の作品を拝見する時のクセのようになってしまっているので、「そんなの細かすぎるだろ!」という箇所が万一あっても大目に見てやってください(苦笑)
◆雑感
 お題が動詞ということもあり、過去二回のお題ほどは解釈の仕方に大きな差が出なかったように思います(ほとんどの作品が“手紙・通信システム・見送り(転じて「死別」)・贈り物のいずれかのお題の活かし方”で括れるでしょうか)。それゆえに、構成や語の選択による雰囲気づくり、明確なメッセージ性、キャラクターの描き込みといった点で差をつけた人が高評価を手に入れられたのではないかと拝察いたします。
 あと、えっちぃネタ(失礼)が多かったのはびっくりしました。一作品に留まらなかったのもなお、ですね(笑) これでコンテストにまた新たな可能性が!
◆おわりに
 私は執筆側に回るのは初めてでしたが、納得よりも反省ばかりが非常に残りました。しかしこれもコンテストという舞台を経験させていただけた(自分の作品の良し悪しや納得の具合は別にして)からこそと思います。執筆者として切磋琢磨することができ、また純粋に読者としても楽しませていただけるこのコンテストが末長く続いていくことを願っています。
 精一杯の尊敬と感謝とを篭めて。ありがとうございました。

(小樽ミオ/【031】母のおくりもの)



今コンテストに関わった全ての皆さま、本当にご苦労様でした。
たくさんの作品を気兼ねなく読ませて頂けるとてもいい機会となりました。印象は人様によると承知の上で言わせていただくと、私個人としては多くの良作に触れられて満足しております。評価に関しては「このポケモン小説読んで!」と誰かに薦められるかという観点に絞りました。ですので、
内容のボリュームがちょっと足りない・釈然としない箇所がある・躊躇されるといったマイナス面に目がいってしまったものを星1とし、ぜひ読んで感想を聞かせて貰いたいと思ったものを星3としてそれ以外は星2をつけさせていただきました。
最後になりましたが、日頃別サイトを拠点としている身としてはこのようなコンテストに参加出来たこと自体が貴重な体験であり、嬉しく思っています。この場をお借りして感謝いたします。それでは、またお会いする日まで。
(レイコ/【026】ベトミちゃん)


No.017さんの本でこのコンテストがあることを知り、参加させていただきました。ただ、コンテストの締切前に学園祭用の小説やレポートを書かなければならなかったので、ここ用の小説を書き始めたのが1週間前となってしまいました。
スケジュール管理って大切ですねっ!

参加するからにはもちろん全力を尽くして書かせていただいております。しかし、他の方のを読むとどれも素晴らしく、まだ経験値&レベルが足りないなと痛感させられました。お題の「送・贈」も意表を突く使い方をしていて、発想の広さに驚かされました。

さて今回点数をつけるにあたって、予めそれぞれの作品数の上限を決めさせていただきました。☆×3が5作品、☆×2が20作品、☆×1が10作品となっております。なので、☆×2、☆×1の方も作品が気に入らないから低評価をつけたわけではありません。逆に☆×3の方は私が特に気に入ったものです。どんと胸を張ってください。後半の方は時間が足りず点数だけといった形になってしまいましたが、きちんとすべて読んでいます。次回からすべての作品に感想を書けるように努力したいと思います。

感想は読んで思ったことをほぼそのまま書いています。小説の感想を書くのはほぼ初めてなので、全く見当違いなことを言ってしまったかもしれません。その時はごめんなさい。まったく穂風というやつは……とカゲボウズに恨みを送ってください。

こんな機会を用意してくださった主催者、審査員の皆さん、ありがとうございます。
また開かれるときは、ぜひ参加させていただきます。それまで努力値を溜めに行ってきます!

(穂風奏/【029】ともだち記念日)


星3評価というのはどこに基準を置くかが難しいものですね。
全ての作品を星3にしてもいいんじゃないかとも思いましたが……それでは評価にならないですしねww
結果的に話にすんなり入り込めたとか、分かりやすかったとか、全て私の好みでつけさせていただきました。
星1の評価がかなり多めになってしまいましたが、決してその作品がダメだというわけではありません。
もうちょっと工夫を加えられればさらにいい作品になりそうな物がたとあったように思います。
本当ならひとつひとつの作品にコメントをつけるべきなのでしょうが、時間の関係上(思いっきり言い訳です……ごめんなさい)評価だけとさせていただきます。
(朱雀)


今回のポケスコは似た傾向の話が多かった気がして、お題の消化に難航したのかなぁと思われました
似た傾向の話があったため、どうしてもその作品と比べて評価をつけた作品がけっこうありました
あと、個人的にポケスコとは微妙に関係はないのですが、チャット内での批評会をやられていたのが、印象に残ってます
あのぐらいストレートに感想を言い合うのは普段のポケストじゃできないことでいい感じでした
ただ、チャットの批評会だと自分がいないときに感想をもらえないのが難点なので、もし俺が入室していない時に俺の作品の感想を言われてるログがあるなら、もらえるとうれしいです
(西条流月/【033】負け犬から勝者へ)


自身に文才が全くないので、独断と偏見での読みやすさ・展開、テンポの良さ、ストーリーやキャラクター、セリフ運びなどに重点を置いて読ませていただきました。 せっかく書いた作品に0をつけるのは忍びないので、全員必ず☆1以上つけさせていただきました。
オチや事件、きっかけの起こり方が悪い意味で上手く見えない作品をいくつかお見受けいたしました。ただ最初から書き綴るよりも、そこから何を起こすか、どう締めくくるかは重要な点かな、と感じました。
これからも皆さん、頑張ってください。
(匿名)

今回初めて作品を出しての参加ということで、改めて出品すると、テーマで作品を書くことの難しさに打ちのめされました。 最後の一文が凄く気持ちいい作品が多かったのが印象的でした。
(クロトカゲ/【007】キャモメが五羽飛んだ)


今回は全体的に、文章のレベルは高かったと思います。

けど、やったら長い、いらないこと書いてる、難しく書きすぎ、しようとしすぎ
そんな印象をうける作品が多い。原稿を目の前で読まれているような、ぺらっとした感じがします
訴えてくるものがない……?

うまい人が手抜いて書いたものよりも、へたくそががむしゃらに書いたもののほうが伝わるものがある気がするんです。
この人、文章はめちゃくちゃだけど、こういうことを書きたくて、こういうことを伝えたいんだなってつたわればいいんです

そして、なにより、楽しく
書いているときは苦しいとかあるかもしれませんが、苦しい100パーで書いてもいいものが生まれるとは僕は思いません
自分が書きたくてたまらないあのシーンにたどりつくまでは苦しくても書くんだ!とか苦しいけど、なんか楽しい!みたいな、そんな気持ちがかけてしまっている気がします

それが、全体的に第一回、第二回に負けてしまっているところだと思います

書きたいものを書ければ幸せです
いくらジュペッタが飽きたといわれようと僕は書き続けます。飽きた人にも読んでもらえるような小説を書きたいです。もっと言えば読んでもらえなくても、書ければいいです。

企画してくださった鳩さん、審査してくだった審査員のみなさん、応募された方々、おつかれさまでした! いろいろ言いましたが、このような素敵な作品達と会うことができて、そして僕の作品を読んでもらえて、僕は幸せです。ありがとうございました!

(teko/【035】Best gifts !)


レベルの上下は私なんかには判断できませんが、読んでいてとても楽しかったのは本当です。
面白い小説を読ませてくれて、本当にありがとうございました。
(SB/【025】風の便り)


どうも、きとかげです。
 僭越ながら感想や批評ぽいものを書きました。星も振りました。批評や指摘点を書くのがはじめてなので、至らぬ点あるやもしれません……。
 とりあえず、いっぱい作品読めて楽しかったよ! とだけここには書いておきます。
(きとかげ/【018】記念日)


今回は応募できず、投票のみの参加となってしまいました。
全体として、死を扱ったものor愛情溢れる贈り物の傾向があったような…?
とても興味深く読み進めました。
僭越ながら感想なんか書きましたが、日本語苦手なので三割減で理解していただくと幸いです。
素敵な作品ばかりでした!
作者の皆さん、お疲れ様でした。
(海星)


自分のことを棚に上げる鶏が現れました。
とにもかくにも皆様お疲れ様でした。今回は色々な意味で過去最強だったと思います。
とは言ったものの、第一回・第二回に比べて飛び抜けた面白さの作品はなかったのではないかなと思います。
一部を除いて、どの作品も評価されることを気にしすぎて無難な作品に仕上げてしまったのではないでしょうか。かく言う私がその一人です。前回に比べてレベルが上がることを予想し、第二回で指摘された部分を直していこうと考えた結果、第三回はおとなしい作品でいくことにしました。私だけではない気がします。
それから、評価についてですが、全体的に厳しめです。半分以上が☆一つになっています。
さて、せっかく審査員になったので審査員っぽいことを書きます。
純粋に作品として読めばおもしろいものがほとんどだったが、批評しようと身構えて読んだ結果、手放しで称賛できる作品はほとんどなかった。どこかしら欠点があり、疑問点があり、そういった部分を指摘しなければいけなくなった。だからもっと☆をあげたいと思っていても、どうしてもあげられないという作品があったように思う。
しかし今回の批評を通して私は、作品に欠点があってもいいんだなと思った。
言ってしまえば何を欠点だと思うかなど人によって違う。それは好き嫌いや価値観が分かれることと同じで、誰が読むかによって左右されうるものではないだろうか。
それに何より私たちはプロ作家ではない。と同時に、私たちはプロの批評家でもない。
酷評された作品が多いと思われるが、あくまで参考程度に留めて、欠点を気にしすぎて書きたい作品を書けないなどという事態に陥らないように気をつけた方がいい。
アマチュアの作家というのは、書きたい作品を好きなように書くことを許されている人種なのだから。
今回のコンテストは私自身も非常に勉強になった。
色々なことを問い直し、改めて答えを見つけられた気がする。ただ評価に一喜一憂するだけでなく、コンテストを通して色々なことを考えることができるはずだから、この際だし今後創作していくうえでの糧になることを考えてもいいと思う。
次回では個性の強い作品を読みたいなあ、などと鶏ごときが口走ってみます。嘴る……? はっ

審査員特別賞は言わずもがな、【027】境界線の溝です。

(鶏/【017】サニーゴの死骸)



第二回とは打って変わって、色々な飛び道具的作品が集う第三回。まずは、今回の評価方法からお伝えしたいと思います。
「第一印象(好み)」「完成度(展開の安定感)」「読了感」の3つの視点から、1〜3点をつけ、5点以下の作品には☆を、6〜7点の作品には☆☆を、8〜9点の作品には☆☆☆を割り振り、感想を書き終わったところで結果に対して修正を加えています。公開していませんが、直接聞いて頂ければお教えします。
それぞれの作品に対して、出来る限り作者の意図を汲んだ上での感想を書くことに努めたつもりですが、もし見当違いのことを指摘してしまっていたのなら申し訳ないです。それぞれのランクに対して、全体の印象を交えつつ一言。当てはまらない人もいます。
☆(17作品)……多くの作品において、個性派であるというよりも物事の本質を理解しないまま文章に起こした作品という印象を受けました。ちゃんと作品の中で突き付けられた問題に、あなたは向き合いましたか。どんなに反論されても、誰もが納得できる返答ができる主張を手に入れましたか。その主張は一言で言い切れる、明快なものですか。僕からだけでなく、他の多くの人からも☆一つを貰った方は特に、そこまで考えて頂きたい。
☆☆(14作品)……「あれ?」と思わされる作品が多かったように思います。序盤はインパクトのある面白い設定だなと思っても、終わりに近づくにつれ描写が雑になったり、冒頭で定義した問題が全く解決されていなかったり。1万字近い作品では、字数制限により言いたいことが言えなかった印象を受ける作品も多かったです。ストーリーの山場を二つ盛り込むことは、この文字数では難しそうですが。……あともうちょっとだけ、頑張ってみてください。
☆☆☆(4作品)……最初から最後まできっちり面白い作品たち。鉄板。上記の評価で最高の9点を付けたのは4「居候、空を飛ぶ」、18「記念日」。9「Ultra Golden Memories」と13「笑顔でメリークリスマス」は8点でした。きっちりお話を締めくくっていて、それぞれ光るポイントがありました。

☆☆だけど特にお気に入りの作品→16「手紙とアンノーン」。23「P」。27「境界線の溝」。描写等に難ありなので☆☆☆は付けられませんでしたが、正直ストーリーだけで言えば☆☆☆の4作品以上に大好きです。
好きなキャラ(主役以外)→7の山男。11のぶちまる。15のフワライドツヨシ。23のヤマダ(男の方)。26のファーザー。34のザングースやハブネークのチビ達。

・10000字と言うのは、アニメにすると丁度一話分くらいのストーリーだと言う話を聞きました。この制限された文字数内でしっかり構成し、言葉を選び取ることは、きっと今後の活動にきっと役に立つことだと思います。今回のコンテストは、字数内に話を収めることの難しさと大切さを、ひしひしと実感したのではないでしょうか。今回の企画が、今後の皆さんの実力向上に繋がることを切に願っています。まだまだ我々はこれからなのです。ありがとうございました!

審査員特別賞。
☆☆だけど好きな作品の中で迷ったのですが、「【016】手紙とアンノーン」に差し上げたいと思います。

(乃響じゅん。/【028】飽食のけもの)


評価難しかったぁぁぁぁぁぁ
いやね、もう少し何段階にも分けられるのでしたら、こんなに最低点をつけることもなかったと思うのです。
5段階なら2点をあげられた人、4点をあげられたひと……そういう人が多くて、歯がゆい思いをしながらの採点をした祭典でした。

そんなこんなで、かなり厳しめにつけてしまった評価ですが、果たしてほかの人はどのように評価して、私の作品にどんな評価をしてくださるのでしょうかね?
ドキドキするとともに、皆さんの作品はとても楽しませてもらいました。
管理人、参加者、評価してくれた皆様、お疲れ様でした。

(リング/【005】ポケモンの遺骨を譲ってください)


早いもので、もう三回目を迎えた『マサラのポケモン図書館・ポケモンストーリーコンテスト!』。 何時もながら作者の方々ならびに関係者の方々、本当にお疲れ様でした! 毎回多くの作品が集まって来るのも、一重に皆さんのご参加と努力の賜物であると、このタイミングで毎度のように思っております(おいコラ)

 その第三回ですが、今回は何と無く、節目の時期に当たるのかなぁと思ったりしていました。……その理由として、作品の様相が多様化すると共に、同時に作者自らでも上手く制御し切れていないと思われる作品が、チラホラと目に付くようになって来たからです。
 自らの描く作品が制御出来ないと言うのも奇異に聞こえるやも知れませんが、実際の所これは誰にでも起こりえる『病気』であると共に、書き手ならばほぼ誰でも通る事になる、一つの『関門』だったりします。

 我々が行っている創作とは、正しく『自己表現』であり『自己主張』の、一つの形態です。……中には無自覚な方や、「いや、俺はそうじゃないぞ」と思われておられる方も居るやも知れませんが、これは人間心理にしっかりと結び付いた活動であって、別段恥ずかしがる事も、特に気にする必要もありません。
 ただ問題なのは、人間やっぱり―と言うより、動物はみんなそうなのですが―自分の事を、より良く見て貰おうと……そして時には自身の分限以上に、自らを大きく見せようと振舞ってしまう時がある、と言う事です。言っちまえば、身の丈以上に見栄を張ってしまうんですね。
 創作活動もそれと同じで、ある程度書き物に慣れた辺りで、この発作が訪れます。……気が付いてみれば、当初思っていた以上に挑戦していたテーマが難しくて、メモ帳やワードのページを前に、ウンウン唸っていた事ってあるのではないでしょうか?
 特にこう言った企画の場は晴れ舞台ですから、普段よりも幾つかギアを上げた作品を投入するのは、極自然な流れです。……そう言う時に、件の症状は現れて来る訳ですね。

 まぁしかし、こうは言っているものの――実はこの病気と言う奴は、我々を成長させてくれる為には、無くてはならないステップなのです。……身の丈に合わない作品に取り組むという事は、同時に普段出している力の限界を超えて、創作に取り組んでいると言う事。古来より手強い敵と戦う事によって幾多の新戦術が生み出されて来た様に、我々の創作能力と言う奴も、普段慣れていないような環境でこそ、思わぬ突破口が開けて来るものです。
 また、仮に何も得る事がなく、後悔ばかり残して敗退したとしても、別に意気消沈する事はありません。……何故なら、書き手はそれによって成長こそしませんでしたが、『そのジャンルは今の自分ではどうする事も出来ないほど不適である』という事実を、如実に知る事が出来たからです。
 自らが最も得意としているジャンルやスタイルを、確立する事――これこそが物書きにとって一番大事な武器なのですから、不適なものを除いて視界をはっきりさせるのが、無意味である訳は無いのです。次は、『もっと自分らしい作風で臨めば良い』――ただ、それだけの事です。
 そうした事を繰り返しつつ、皆成長して行く。確かに個人差やセンスもありますが、身に降りかかった経験をしっかり受け止め、逃避せずに噛み締めて行けば、誰だって幾許かのものは、手元に残る筈ですよ。……一番問題なのは、それ以前に自らの抱える見栄に負けてしまって、場に立つ事が出来ない事です。

 しかしそうは言っても、失敗や挫折は誰だってきついもの。ですのでここは、そう言う目に遭い難い方法を、一つ披露させて頂きましょう。
 その方法とは、実に単純です。……単に少しだけ、心構えを変えてやればいい。具体的には、『本気出す!』と言う意識を、『やらかしたる!』にすり替えてやればいいのです。
 この裏技には、『一回分の挑戦権を失う』と言うかなり痛いデメリットがありますが(汗)、反面下手に気負いこんで作品に打ち込むよりは、遥かに有効に機能することがしょっちゅうあります。
 即ち、『本気で』書く作品と言うのは、得てしてテーマも重く高尚なものになりがちで、従って選べる文体や台詞、言葉も非常に窮屈なものとなり、二進も三進も行かなくなってしまう事も珍しくありません。
 逆に『やらかす』事を目的としているなら、要は参加者達にあなたの予想外の部分を見せつけてアッと言わせてやれば良いのですから、あらゆる面において非常に柔軟な姿勢で取り組む事が出来ます。ギャグも良いし、逆に馬鹿らしいほどのどシリアスでも良い。普段のあなたのイメージを覆して話題に上れば良いのですから、自然と気持ちは緩んで、何にでも挑戦したくなって来ると思います。

 ここで出て来た、『挑戦』と言う気持ち。……実はこれこそが、今まで長々とエラソーな事をほざいて手繰り寄せようとして来た、最良の解なのです。
 身の丈以上に『背伸び』をするのが見栄からだとすれば、自分からどんどん負ける事も前提に入れて飛び込んでいく『挑戦』の姿勢は、自分をありのままに自己表現しようとする、勇気によって支えられています。
 ……ここまで言えば、言いたい事はわかりますよね?(笑) そうです。我々創作者が、最も忘れてはならない事――それは、何時だって自分をありのままに見せる勇気を忘れず、どんな時でも自分の為に、自らを表現した作品をこそ、描き続ける姿勢です。
 どんなに拙くても、女々しくても厨二病がかっていようと構わない。あなたならではの、あなたにしか描けない作品を叩き付けてこそ、初めてあなたは一人の描き手として、自らのアイデンティティを得る事が出来るのです。
 その為に必要なのは、自らを格好良く見せる為の小洒落たテクニックなんかではなく、どんな場所でも平気な顔でオレイズム(俺イズム、です!)を発揮出来る、泥臭い根性です。

 見栄よりも勇気を。形の美しさより、下らない拘りを―― 次の機会には、より多くのオレイズム、より多様なマイワールドを拝見出来る事を夢見て、このクソ長い駄文を納めさせて頂く次第。
 今回皆さんが経験されたやも知れぬ迷いや憂鬱が、次の戦いの場に於いて、灼熱の炎となって燃え上がらん事を――!

 尚、末尾となってしまいましたが……何時もながら心労の積もる企画の立案・管理を孤軍でこなす、我らが盟主・No.17さんに、心からお礼申し上げます。 暫くは企画やイベントからは遠ざかると言う事ですので、この機会にゆっくりとお休みになられて、英気を養って下さいまし……!
 ……後、毎度ながら作品エントリーや批評がロスタイム入りになっちゃって御免なさいです(汗) 一応反省はしておるのですが、何分こう言う屑ヤローですので、反省文を入れ墨ででも入れん事には、どうにも……(汗) あ……無論、いきなり彫り師の知り合いとか作って、ブスブスやるのは勘弁して下さいね? 自分、イタイの大嫌いですので(汗)

 また、前回の批評の際に致命的なミスを犯した事についても、合わせて謝罪の程を…… 
『よわむしかがみ』をエントリーして下さったヤシマさん、本当に申し訳ありませんでした…… お仕掛けになったトリックを最後まで見破れず、頓珍漢な批評を撒き散らしてしまった事、心よりお詫び申し上げます(涙)
 今更このような場をお借りしてお詫びする事自体、無礼千万常識外れも良いところなのですが、どちらで活動なさって居られる方なのかが分からず、このような次第と相成ってしまいました。 本当に御免なさい……

審査員賞、今回は自分は、一番好きなお話だった『まんまるふくろう、タマネギを待つ』を審査員特別賞に挙げさせて頂きます。

(クーウィ/【034】赤い月)


おっす、未来のチャンピオン!!あんたに伝言が届いてるぜ!!
適当に読んでおきなッ!!
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おっす、未来のチャンピオン!!元気にしてるか?俺だよ!!
いやー最初審査員をやらないか? と言われた時はヤダ…この人私を誘ってるの!? イヤンバカ〜ン☆と思っていたけど、
実際会場(ココ)に来て作品を読んだらビックリしちまったよ!!
世の中にはこんなすげえ奴らがゴロゴロいるんだな…ってなァ…!!まるでスーパーサイヤ人のバーゲンセールだぜオイ…。

いや、今までポケモンの二次創作小説っつったらポケモン本編のIFストーリーとか本編で語られなかった部分の空想活劇とかかな〜〜〜〜
あっ空想活劇といえばVOFの新作買わないとな〜ってタカをくくってたら全然そんな範疇を超えてんだよ。これすげーな!!
ポケモンと戯れてキャッキャウフフするお話ばっかかなーって思ってた自分がアホウだったぜ…!!ミキサーの音量を下げないままプラグを引き抜くくらい油断してたよ!
いやー、文章から長い間離れてた俺がこんなすげえ作品を評価していいのか…!?(やべえ作品多いな…と思ったのは内緒)と心配になったけど、とりあえず勢いだけでやってみました。
勢い!!!勢いのパワーはんぱねーーーー!!!ヒョオオオ!!!

ささててさてさて、評価は別に☆1こが「これキライ!おうちに帰れ!!」とかじゃないので安心してください。
具体的に言えば☆1=好きよ… ☆2=やだ…私のツボに入っちゃったわあ… ☆3=AHHHHHHHHHHHH!!!これイイッ!!イイわッ!!って感じかな? 勢いでやりました。超めんご。ダイジョウブ、もともとぼくはこういうひとです。
その他細かいところの指摘とかは他の方がやってくれるだろうと信じて、俺はただ思ったことをそのままブチ撒けてやりましたブハハ。まるで贓物をブチ撒けるように。
よってこれ全然批評じゃねえだろってのがあるけど(自分でもすごくよく分かるぞ…)勢いで読み飛ばすか笑ってスルーすればいいと思う。
またはBrain Drillでも聴いてすべて忘れるといいと思う。

じぶんでもびっくりするくらいすばらしいぶんしょうがかけたー!ハハッ!
しかし今回こんなコンテストに参加して分かったのは、読んでるこちらもインスピレーションが働くってことかな?
読んでるうちに脳が刺激されてこっちも創作意欲が湧くんだよ!これってトリビアになりませんか?
俺は普段絵と音楽方面でちまちまやってるけど、すごく刺激されました。自分の中にある「衝動」を形にして出せば、それが一見関係なさそうなところで誰かに影響を及ぼしているんだ…!!
少なくとも俺はなんだか活力が湧いてきたぜ。

さて、お別れの時間がやって参りました。様々な物語が読めて楽しかったです。
また機会がありましたらお会いしましょう。皆様素晴らしい作品をありがとうございました。
では勝手ながら最後に私が人生で影響を受けた、ある言葉をひとつ残して〆とさせて頂きます。


「あの砂丘に飲み込まれく家、俺のなんすよwwwww」


クッソ何度見ても笑うwwwwwww 
はい終わりーーーーーーーー!!!!!バイバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!

PS:こんなに支離滅裂な文章になったのは、あと10分で締め切りだからです。めっちゃ焦っているのです)

(tac-ティス)


参加されたみなさんには、執筆、批評、投票おつかれさまです。主催のNo.017さんには加えて運営という重荷がのしかかっており、本当におつかれさまでした。

三回目のコンペティションだが、作品が小粒になったなという印象。個性的なモチーフも、表現上の挑戦も、ほとんど目に留まるものがなかった。
その中で幾つかの作品に「☆☆」を振りました。着想がいいもののテキストに難がある、或いはいい文章だが内容が無難など、あと少し足りなかった。そして何れもその弱点を突き抜けて感動をもたらす力は感じられなかった。よって「☆☆☆」はゼロ。

「送」のお題から死に別れるモチーフの作品が多かったが、つまり発想はステレオタイプだと反省してほしい。それでも書かなければならない強い動機があるのか。「5.ポケモンの遺骨を譲ってください」のように着想のよいものもある。もし、どうしても死別を描きたいのなら、そのメタファーとして別の喪失を書くのも手である。

手紙ものも多かったが、完全なる没個性。それならマシな方で、キモい思い込みのラブレターなど読むに耐えないものが目に付いた。誰が感動して恋に憧れるだろうか。優れた恋愛小説はフィクションであっても感動と憧れを抱かせる。今回の投稿作には、実体験も読書量ももっと求められる。

人間が動物である以上、「快」は生命の維持と種の保存に近しく、「苦」は死に近しい。栄養の豊富な食事は美味しく、毒は不味い。均整の取れた体型の健康な異性は美しい。それは当たり前なのだ。
花は受粉のために開くときが一番美しく、鳥は求愛のために翼を広げ鳴くときが一番美しい。人間はセックスをするときが一番美しいに決まっている。本気で美しいものを書きたいのなら、セックスから逃げてはならない。

そういう観点からは、性表現を伴った作品があったことは嬉しく思う。が、作品のクオリティは中途半端な印象だった。性表現に負けて、主題が霞んでしまっている。セックスが強い関心を引き、美しく映るのは当たり前なのだから、それを越える文章表現で対抗しなければ小説としての評価は上がらない。

今回は私情が立て込んでおり、二日間で斜め読みをしての評となってしまったことをお詫びします。それでも目に付いた違和感を頼りに、可能な限りコメントをしました。もし、もっと個人的に批評を必要とする方がいらっしゃれば、いつでもご連絡ください。助詞の一つひとつまで読み込んでお返事をいたします。uuonderground@gmail.com

審査員賞としては、「28.飽食のけもの」を推したいと思います。自分のメモを読み返して、なんのコメントもないのに「☆☆」になっていた。今回集まった作品の中では、(相対評価として)高いクオリティを持っていたのではないかと思います。

他に「☆☆」を付けた作品は、内容はよかったもののテキストに難がありました。さらに多筆を心がけて精進してみてください。

☆☆ 17.サニーゴの死骸、25.風の便り、26.ベトミちゃん、28.飽食のけもの
☆の内、よかったと思う作品 5.ポケモンの遺骨を譲ってください、19あかいはな

(渡邉健太)


 えー、お疲れの様子だった主催の鳩さん、がちがちの緊張の中結果発表で爆発しまくった作者のみなさん、そうじゃなかったみなさん、とにかくすべてのみなさんほんとにほんとにお疲れ様でした!
 第三回目のこのお祭り、またまた楽しく参加させていただき、光栄のきわみです。感想でも本文でもロスタイムを伸ばさせたりいろいろして本当に申し訳ありませんでした。いやー難しいお題でしたね。なんも思いつきませんでした。

 今回なんの気の迷いか自ら義務を負っておいて思ったことは、自分にはほんとうに感想を書くということが向いていないな、というものです。
 なにしろ生来の自己中で、基本、何を読むにも「自分ならこう書くなぁ」というのが切り口なものですから、野暮にならないはずがない。
 どこぞでサドチさんも言われていましたが、書いた奴が一番エラいんです。批評でもお節介でも、全部飲んだら良くなるなんてこたありません。今流行りのなんとかリテラシーみたいな感じで、取捨選択することが大切なのです。
 頭の良さそうな言葉を選んだらよくわからないことになりました。

 さて、私はこれを他の人が書いた総評を読んだ後に書いているのですが、これ以上なにか言うことがあるだろうか? という気持ちです。なぜなら私が漠然と感じたことの全てが、なにもかも誰かの言葉によって具体的に書かれてしまっているから。
 ということで、どうでもいい話をします。
 お話を面白くするという話です。
 面白いネタを思いついても、ただ書くだけでは面白くなりません。どうやったらもっと面白くできるか? を考える必要があります。例えば、淡々とした三人称の中に淡々と書かれる激情はすごく印象的になるし、長い長い一文の後にぽん、ぽんと短い言葉がくるとはっとするし、盛り上がりを盛り上げるために谷をつくったり落とし穴を掘ったりすればドラマチックに仕上がったりするわけです。
 そういうことを、もっと徹底的に考えるべきだと思うのです。
 完成度が上がるから、とかじゃなくて、それをすると、凄まじい愛着が沸くのです。
 ぜひこれを味わってほしい。
 めっちゃ苦しいんです。工夫することも、それを考えることも、感情についてひたすら考えてそれをぐりぐり捻じ込むことも、めんどくさいし苦しいです。でもそれに【完】をつけると、とたんにその結果がいとおしくてたまらなくなります。かけた分のものが必ず戻ってくる。女神が微笑む。これだから物書きはやめられない。
 いまぽちぽちとキーボードをたたく風呂上りの腕の茹だったような感じを描写するだけでも、風呂に入る前の凝り固まったような指先と比べてみたりとか、もしくは少しずつ冷めていく手の甲と、PCの熱を吸って固まらない手首の関節が経過していったりとか、まあいろいろできます。たぶん。
 ともかく、サイコーにいとおしい話を書くべく、素敵なテーマを探して、素敵な感覚を探して、楽しく暮らしていただけたらと思います。

 審査員特別賞には、サ一タヒ廾ソ天之を推します。毎度ツボにはまったと思ったら久方さんだなぁ。悔しいような嬉しいような……。
 時間の都合で適当になってしまった13〜29の感想もそのうちに書き直します。

 野暮代表、カレー屋でした。
(CoCo)


後で追加
(586/【002】Limbo)


今回はいつも以上に厳しい戦いになりました。有効投票38人、想定最高点114ポイント(作者投票の場合112ポイント)、すべて☆☆だった場合が76ポイントなのですが、76ポイント上をいった作品が35作品中たった7作品、☆が半分以上を占めた作品が18作品という厳しいジャッジが下っています。だから平均☆☆だった作者は喜んでいいし、☆が多くてもあんまりがっかりしないでね。
これは読んでる人が慣れてきて要求が上がった or 私が事前にベスト作るよ!という情報を流したためという説が考えられますが、真偽はよくわかりません。全体レベルが下がったわけではないと思いますが、たしかにあんまりあばれてない作品が多かったかな?
いや、暴れてるのもあったんですよ。でも文章力で届かなかった感じがします。おもしろい切り口のというのはいい作品の第一歩でしかなく、最終的には「説得力」が必要なんだと思うんです。それは「文章が読んで理解できる」だったり、「構成」だったり、「結論をどう収めるか」なんですが、そういうのを加味して総合力で勝ったのが今回の入賞作品かなという気はしますね。
コンテストで批評書かないといけないから、審査員は理解しようとして一生懸命読みますけど、一般読者はそうじゃないんですよ?(自分のことを棚に上げつつ)
かなりの☆☆☆を集めた作品も文章が客観的に伝わらないために、同時に☆もいっぱい貰ってしまって、損してる作品がずいぶんあるように思いました。個人的には、ですが。

あと、個人的に「サニーゴの死骸」が3位圏内に入らなかったのは意外だった。私はこれ読んで自作の「居候」は負けるなーと思った。まーこれに負けるならいいかなーという感じで。あと「飽食のけもの」「ベトミちゃん」は1万字規定だったからあの順位なのであって、2万字、3万字のコンテストだったらもっと上いったと思っている。
「飽食のけもの」はウインディあっさり燃やされすぎ、婦人があっさりベトベトン処分しすぎなんだけど、もうこれは本人もわかってて、たぶん1万に圧縮した結果、犠牲にせざるおえなかったんだと思う。
「ベトミちゃん」が中途半端なラストだったのも、これも明らかに文字数不足だと思う。もっと過程を描けるもの。
だから、この二作品に関しては文字数にとらわれずに書きたいだけ書いてしまうのがいいと思う。

さて、評価基準。
☆☆☆……ポケスコベストにぜひ載せたい
☆☆………改稿次第で載せたい 〜 好みは分かれそうだけど私は好き、個性がある
☆…………まとまってはいたが好みでなかった 〜 がんばりましょう

・☆☆と☆は幅をもたせてあります。正直、同列にするのは酷かなっていうのもありますが三段階しかないので許して。
・いつものことですが、だいぶ好みが入ってます
・今回もなかなかの死亡率です。
・審査員賞としては【025】風の便り(SBさん)を推します。とにかく空気が抜群にいい。
・今回も応募&投票ありがとうございました! 盛り上げてくださった皆さん、ここまで支えてくださった皆様には改めてお礼申し上げます。ありがとう。そしてありがとう!

<余談>
・【022】〜【024】のスーパー情欲タイム(CoCoさん命名)なんだけど、別に私が狙って並べたわけではなく、来た順番で並べただけです。何かの力が働いたとしか思えない。 とりあえず未読のお前ら、ここのゾーン読む時は覚悟しろwww
・【024】アヤマチのラストをいかにエグくするかについて、586さんとりえさんと鶏さんと飲みながら話し合ったのは良い思い出。その結果出た結論についてはりえさんの批評を読まれよ。
・あと、エロ三部作の戦いを制したりえさん、おめでとうw

(No.017/【004】居候、空を飛ぶ)






【035】 【総評】 【読み終わったら閉じましょう】