第1話
ピカピカの赤い靴を履き、真っ白なひもをキュと結ぶ。彼は、今年から10歳になり、トレーナーズスクールを卒業した、新人トレーナーだ。
名前は、レイヴンという。
「じゃあ母さん、行ってくるね。」
「レイヴン。ポケモンたちを大切にするんだよ。行ってらっしゃい。」
10年育った家に、別れを告げる。
レイヴンの母の従姉で、ポケモン博士の、アララギにポケモンを貰うことになる。数歩歩けば着くほど、近い。
到着。(早
ドアの前に、少年がいる。
「おせーぞ、レイヴン!」
彼の名前はエルト。トレーナーズスクールの同期生で、親友。
「わりぃわりぃ。」
レイヴンとエルトは一緒にドアを開けた。
「うわぁ!!」
中で叫び声をあげたのは、アララギ博士だ。逆にレイヴンたちも驚く。
「何だ君たちか。用意してるわよ。最初のポケモン!3体しかなかったの。ゴメンね。」
何かテンション高いアララギ。
「俺が先!」
真っ先に手を伸ばしたのはエルト。中身は・・・
ポンッ!!ポカブだ。
「ポカーー!!」
「これはポカブね。炎タイプで、最終進化系は、エンブオーよ。」
「エンブオーかっこいい!これに決まり!」
「エルト!お前は見た目で選ぶのか?」
「当たり前ーー」
呆れながらレイヴンもモンスターボールに手を伸ばす。
ポンッ!!ツタージャだ。
「これはツタージャ。草タイプで、最終進化系は、ジャローダよ。」
「へへーん!お前より俺のほうが弱点つけるぜー」
確かに、草タイプは炎タイプが弱点だ。しかし、
「これにしよ。」
レイヴンはあっさり決めた。
「おぅしレイヴン!2人ともポケモンゲットしたんだから、バトルしようぜ!」
「えぇ?!早くない?」
アララギは止める。
「でも、やろうぜ!」
「おう!!」
2人は研究所から出て、木の棒で線を引いた。
「ここがバトルフィールド。いいな?」
「もちろん!」
貰ったばかりのピカピカのモンスターボールを握り締め、気合をためる。
「いけーーっ!ポカブ!!」
「いでよ!ツタージャ!」
ポンッ!
ポンッ!
2人とも気合十分。さてどちらが勝つ?!
続く