この部屋は、少しボロついている。が、水や電気、ガスが止まっている訳ではない。特筆するとすれば、汚れたソファーと、薄暗い部屋くらいであろうか。いや、立地も悪いな。路地裏にあるってんだから、そりゃボロくなる訳だ。そんなこんなで、彼はその部屋へと向かった。
「ただいまッスー!」
夕飯の買い出しから帰ってきたドーブルの声が少し暗い部屋になり響く。そこには、5つの影があった。
「お帰りなさい、ドーブルさん♪」
キルリアが笑顔で言葉を返す。
「お、お帰り・・・」
次いでマニューラ、ゲッコウガ、ジャローダ、ルカリオの4人がうつ伏せになりながら一斉に言葉を発した。
「何か・・・大変そうッスね・・・」
ドーブルは労りの声と疲労の声が混ざり合わさった声で応答した。ドーブルの性格から出た言葉であろう。
5分後、動けるようになった4人が少しボロついた柔らかいソファーに座り、2人も続いて同じソファーに座った。
さて、ここからはルカリオ視点で物語が展開していくので私とはここでさようなら。
物語をとくとご覧あれ。