それは、はるか昔の物語。
それはイッシュ地方に日が差し込まなくなったとき、蝶の姿をしたポケモン、『ウルガモス』が空高く舞い、イッシュの大地に太陽の代わりとなった。
その後、ウルガモスは太陽の化身としてまつられ、同じくイッシュの大地に光が差し込まなくなったときには、必ず空高く舞い、太陽の代わりとして、イッシュを支えた。
その後の消息は不明。
唯一つ分かることは、ウルガモスは今でも存在すると……。
ダイスケ「……………」
ダイスケは読んでいた本を閉じ、次の目的地に向かおうとしたが…。
女性「きゃ…!」
突然、女性にぶつかってしまった。
ダイスケ「大丈夫か?」
女性「え……ええ」
ダイスケが道路のほうを見ると、一冊の本が落ちてあった。ダイスケはその本を見ると『ウルガモス』と書かれた本だった。
ダイスケ「……ウルガモスか」
女性「え……?」
ダイスケ「おれはこいつを追っているんだ」
女性「そ…それは本当のことで!?」
ダイスケ「ん?まぁ、そうだが」
女性「実は、私も追っているんです。ウルガモスの消息を」
ダイスケは彼女が持っていた本を返した。そしたら、いきなり名前を聞かされた。ダイスケが仕方がなく、自己紹介を始める。
ダイスケ「俺の名前はダイスケ、ポケモン博士だ」
ダイスケはポケモン博士であると証明する免許を出す。
女性「私の名前はマリーです。もしかして、ポケモン博士ってことは…」
ダイスケは少し笑顔を出し、こう答えた。
ダイスケ「まぁ、ポケモン博士とは言ったってまだ駆け出しさ。この免許は去年取得したものなのさ」
マリー「そ…そうなんですか?」
ダイスケ「この免許は特別だ。前にも言った通り、俺はウルガモスを追っている。急いでるからじゃあ、また」
ダイスケが次の場所に行こうとした瞬間、マリーに突然腕を掴まれた。
マリー「実は、私もそれを追っているんです!」
ダイスケはいきなり驚いた。初耳だったのだろうか、硬直している。ダイスケにとってウルガモスを探している人は自分ひとりだと思っていたのだ。
マリー「あ……、あの……、どうかしましたか?」
ダイスケ「ん?あ…ああ!あんたもウルガモスを探してるのかと思って(汗」
マリー「汗だくだくですよ……」
その後、ダイスケは「また会おう」と言って別れた。この出会いが、予想もしないことが起こることをまだ知らなかったのである。
続く