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  [No.256] Seven Legends 投稿者:魁炎   投稿日:2011/03/30(Wed) 10:05:35   40clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

皆さん、初めまして。魁炎(かいえん)と申します。

初めて此処に来たとき、皆さんの小説を見て、

『私も皆さんと一緒にポケモン小説を書いて語りあいたい!』

と思い、こうして小説を書こうと思った次第です。

登場するポケモンはBWまでのもので、舞台・内容は完全オリジナルです。(ゲームの設定が過去の話として出たり、ゲームの登場人物が話の中に出ることはあります。)

まだ書きなれていないこともあり、文章が拙いものになってしまうかもしれませんが、

頑張って書いていきたいと思います。

改善すべき点・感想等も遠慮なくどうぞ。

【批評していいのよ】


  [No.257] 第1話 旅の始まり 投稿者:魁炎   投稿日:2011/03/30(Wed) 12:09:37   55clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ここは…カントーやジョウトといった世間的に広く知られている地方とははるか遠くにある、ランパ地方。

この地方は、今まで発見されたポケモンがほぼすべて生息しているという、非常に珍しい場所である。

しかし、この地方では、新種のポケモンは未だ発見されていない。否、あるいは…存在しないのか。

どちらなのかは、誰も知らない。誰にもわからない。

だが、真相をするべく、ランパ地方について研究している研究者は少なくない。

そして、このランパ地方では、毎年ポケモンリーグが行われている。

全国から腕自慢のトレーナーが集まる、ランパ地方屈指の祭典である。

この話は、ポケモンリーグ優勝を目指す、三人の少年少女の成長を画いた物語である。

だが、彼らはまだ知らなかった。

自分達がこの旅のなかで、ある大きな事件に巻き込まれることを…。

*      *      *

ここは、ランパ地方の始まりの町とも呼ばれる、『コノハタウン』。

今日、このコノハタウンから、一人の少年が旅立とうとしていた…。

「っは〜、いよいよ今日から旅立ちかぁ。」

彼の名はアレン。今日で15歳の誕生日を迎える少年だ。

彼は、旅立ちの日を15歳の誕生日と決めていたのだ。

「どんな旅になるか、楽しみだな!ゴチミル!」

アレンにそう聞かれゴチミルは頷いた。

このゴチミルはアレンが幼いころからずっと一緒にいる、彼の良き相棒である。

「そうだ!シラサギ博士が旅立ちの選別にポケモンをくれるって言うんだ!ゴチミル、研究所にいくよ!」

アレンとゴチミルは町外れにあるシラサギ博士研究所に向かった。

*      *       *

「シラサギ博士ー!」

アレンは研究所の扉を思い切り開けた。

「よっ、アレン!今日から旅立ちだな!」

甘いマスクでメガネをかけた20歳前後の青年が気さくに声をかけてきた。

彼こそがシラサギ博士である。この地方について研究を進めている。

何故この地方にほぼすべてのポケモンが生息しているのか、この地方に新種のポケモンは存在するのかを。

「シラサギ博士、前に旅立つ時にポケモンをくれるっていってたじゃん!早くポケモンをちょうだいよ!」

「早速だな…。まぁいいや。この三匹から好きなのを選んでくれ。頑張って探したんだけど、こいつらしか見つけられなかったんだよな。」

そう言ってシラサギ博士は三つのボールを出した。

ボールの中にはそれぞれヒノアラシ、ミジュマル、キモリが入っていた。

「うーん…。よし!これに決めた!」

アレンはミジュマルのボールを手にとった。

「おっ。なかなかいいのを選んだじゃねーか!そいつはきっとお前のいいパートナーになってくれるぞ。」

「ああ。僕はこいつを立派に育て上げて見せる!そして、ポケモンリーグで優勝してやるんだ!」

「おおっ!ポケモンリーグ優勝かぁ!いい目標だな、頑張れよ!」

「もちろんさ!それじゃ、行ってくるぜ!」

「ああ!たまには顔見せに来いよなー!」

こうして、少年・アレンの旅が始まったのであった。


  [No.259] 初めまして 投稿者:あつあつおでん   投稿日:2011/03/30(Wed) 21:33:40   47clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

初めまして、長編板で連載しているおでんと申します。これからよろしくお願いします。

さて、早速第1話を読んでみました。【批評していいのよ】タグがありましたので、気付いた点を書いておきます。

本文では、会話の間に動作を表す文があまりありませんでした。序盤ならまだ大丈夫ですが、登場人物が増えてくる中盤以降は読みにくくなりそうです。なので、会話の間に「誰が話しているか」を書くと、より分かりやすく素敵な文章になりますよ。また、登場人物が少ないなら口調で誰か分かるようにするのも効果的です。

何はともあれ、続きを期待してます!


  [No.260] Re: 初めまして 投稿者:魁炎   投稿日:2011/03/31(Thu) 08:13:39   45clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

>>あつあつおでんさん
こちらこそ、宜しくお願いします。
「誰が話しているか」ですか…。なるほど、参考にさせていただきます。
これからもがんばって続きを書いていきます。


  [No.261] 第2話 初めてのバトル 投稿者:魁炎   投稿日:2011/03/31(Thu) 11:05:42   49clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

アレンはゴチミルと新たな手持ち、ミジュマルと共に301番道路を進んでいた。

「くぁ〜。やっぱこの辺の空気は新鮮で気持ちいいなぁ〜。」

そう言ってアレンはグッと伸びをした。

そして歩き始めてから1時間…。

「…ふう。流石にちょっと疲れたな。この辺で少し休憩するか。」

そう言ってアレンは地面に座り込んだ。そしてゴチミルとミジュマルをボールから出した。

「そう言えば…ミジュマル。君への自己紹介がまだだったな。僕はアレン。で、こいつが僕の相棒のゴチミル。」

アレンの視線を受け、ゴチミルはミジュマルに一礼した。ミジュマルもうれしそうに礼をした。

と、その時、一人のトレーナーが話しかけてきた。

「おい、そこのトレーナー。俺と勝負だ!」

あまりにも突然だったので、アレンは少し驚いた。が、すぐに返事をした。

「…ああ、いいぜ。」

「よし、決まりだな。いけ!オニスズメ!」

トレーナーはボールを投げた。ボールは華麗に宙を舞い、中からオニスズメが出てきた。

「相手はオニスズメか…。こっちはどうするか…。」

そう言ってアレンは自分の手持ちポケモンに目をやった。すると、ミジュマルがいかにも戦いたそうな眼差しで彼を見つめていた。

「…行ってみるか?ミジュマル。」

アレンのその言葉に、ミジュマルは力強くうなずいた。

「よし、いけ!ミジュマル!」

アレンにそう言われ、ミジュマルは意気揚々と前に出た。

「早速こっちからいかせてもらうぜ!ミジュマル、たいあたりだ!」

ミジュマルはオニスズメに思い切り体をぶつけた。オニスズメはミジュマルの攻撃を直撃でくらったため、勢いよく吹っ飛んだ。

しかし、まだ完全にはやられていなかった。

「頑張れ、オニスズメ!つばさでうつだ!」

オニスズメはものすごい勢いでミジュマルにアタックした。その衝撃でミジュマルは宙に弧を画くように吹っ飛んだ。

「ミジュマル!大丈夫か!」

ミジュマルはふらつきながらも立ちあがった。

「ミジュマル、まだいけるか…?」

ミジュマルはアレンのその問いかけに頷いた。

「…そうか。だが次に攻撃をくらったらまずいぞ…。」

アレンは少し焦った様子でそういった。

「次で決めるぞ、オニスズメ!つばめがえしだ!」

オニスズメは翼を広げ、さっきよりも速いスピードでミジュマルに向かってきた。

「つばめがえしは必ず命中する技…。くそっ、どうする?」

アレンが悩んでいる間にオニスズメはミジュマルにどんどん迫っていく。

「…いちかばちかだ!ミジュマル、シェルブレード!」

ミジュマルはお腹のホタチを手に取り、オニスズメに斬りかかった。と、同時にオニスズメのつばめがえしも命中した。

そして、倒れたのは…オニスズメの方だった。

「…勝った。勝ったぞミジュマル!」

アレンは勝利を大いに喜んだ。ミジュマルもうれしそうにアレンに駆け寄った。

トレーナーはオニスズメをボールに戻し、アレンに歩み寄り、こう言った。

「お前、なかなかやるな。いいバトルだったぜ。」

「ああ、こちらこそ。」

アレンとトレーナーは堅い握手を交わした。

「ところでお前、名前は何て言うんだ?俺はユウキ。」

「僕はアレン。」

「お前とは…またどこかで会いそうだな。」

「ああ。その時は、またバトルしようぜ。」

アレンはユウキに別れを告げ、301番道路を進んでいった。


  [No.271] 第3話 ポケモントレーナーダルク 投稿者:魁炎   投稿日:2011/04/06(Wed) 16:21:43   42clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

「っは〜、やっと着いた〜。」

アレンは301番道路を越え、『スガワタウン』に到着した。スガワタウンは自然に満ち溢れ、南には浜辺もある、ランパ地方屈指の観光スポットである。

「さて、まずはゴチミル達を休ませるためにポケモンセンターに向かうとするか。」

*       *      *

「お待たせしました。お預かりしたポケモンは皆元気になりましたよ。」

「ありがとうございます。」

アレンはジョーイからポケモンを受け取り、ポケモンセンターをあとにした。

*       *      *

「さて・・・これからどうするか・・・。」

アレンは何となくまわりを見渡した。すると、一人の少年が木陰で寝ているのを発見した。年齢はおそらく17歳くらいだろう。

アレンはその少年に何かを感じたのか、そこへ歩み寄って行った。そしてしゃがみこみ、少年の顔をじっと覗き込んだ。

「この人・・・もしかして・・・。」

すると、少年が目を覚まし、急に起き上がった。その所為でアレンは顎に思い切り頭突きをくらった。

「ふぼっ!」

「す、すまない!大丈夫か!?」

「あ、ああ。なんとか・・・。」

アレンは改めて少年の顔を見つめた。アレンはこの少年に見覚えがあったのだ。

「・・・?どうした?俺の顔に何かついてるのか?」

「いや・・・。どっかで会ったような気がするんだけど・・・。」

「そうか・・・。」

その少年は考え込むように腕組をした。

「・・・俺はお前に会った記憶はないんだが・・・。」

「そっか・・・。一応聞くけど・・・君の名前は?僕はアレン。アレン・デュナスだ。」

「俺はダルク。ダルク・レイジェル。ポケモントレーナーだ。と、いっても、少し前に旅を始めたばかりだがな。」

「ダルク・レイジェル・・・。」

アレンは暫くの間考え込んでいた。そして、

「・・・!!ダルク!もしかして、ランパ地方に伝わる『七つの伝説』を先祖代々伝え続けている、レイジェル家第13代当主の!?」

「ああ。もっとも、当主と言っても代行だけどな。だが、さっきも言ったように俺はお前とは会ったことはないぞ?」

「テレビで見たんだよ。君がインタビュー受けてるところを!」

「そうか・・・。それでか。あれを見ていたとはな。」

少年――――ダルクは少し恥ずかしそうに頭をかいた。

「ところでお前・・・七つの伝説の内容については知ってるのか?知らなければ教えてやるが・・・。」

「うーん・・・。一つだけなら聞いたことがあるんだけど・・・。自分の気に入ったトレーナーのパートナーとなり、勝利をもたらすポケモン、ビクティ二の事。」

「そうか・・・。」

ダルクは再び腕組をして、南にある浜辺の方を見た。

「残りの六つは知らないんだな?」

「うん、全く知らない。ビクティニの伝説のほかに後六つあるってことだけ。」

「そうか。では、話すとするか・・・。少し長くなるかもしれんが、構わないか?」

「全然いいよ。僕どうせ今暇だし。」

ダルクは軽くうなずくと、一呼吸置いて、話し始めた。



★―――――★――――――★
後書き:本編シナリオでは七つの伝説の内、三つを画いていきたいと思います。他の四つは番外編として他のキャラの視点から書いていきます。


  [No.310] 第4話 白き真実・黒き理想〜レシラム・ゼクロム〜と悪夢の化身〜ダークライ〜 投稿者:魁炎   投稿日:2011/04/24(Sun) 17:12:31   40clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

「まずは、白き真実と黒き理想・・・レシラムとゼクロムの伝説についてだ。」

「レシラムと・・・ゼクロム。」

「はるか昔、伝説のドラゴンポケモンのレシラムとゼクロムはそれぞれある双子のパートナーとなった。」

ダルクは淡々とした口調で語っていく。

「レシラムは真実を求める兄の、ゼクロムは理想を求める弟のパートナーになり、このランパ地方を発展させるのに貢献し、ランパ地方を滅ぼさんとするものと戦った。その双子の姿に民は心酔し、『黒白の英雄』と崇めた。」

「黒白の英雄!?」

「なんだ、知ってたのか。」

「いや・・・名前は聞いたことあったけど・・・七つの伝説の一つだとは知らなかったんだ。」

「そうか・・・。まあいい。話をつづけるぞ。」

ダルクは一呼吸置いて、再び伝説について語り始めた。

「しかし、ある日双子はそれぞれ求めるものの違いから仲たがいを起こし、決闘を始めるに至った。」

「・・・!」

「決闘は三日三晩続いた。疲れ果てた二匹のドラゴンポケモンは石となり、永い眠りについた。双子の兄弟は自らの過ちを反省し、いずこかへと旅立っていった・・・。」

「それで・・・その後はどうなったんだ?」

「いや・・・俺が知ってるのはここまでだ。だが・・・二人の英雄とパートナーのドラゴンは今でもランパ地方のどこかで祀られている。どこなのかは知らんが。」

「そっか・・・。」

「あと、これは噂なのだが・・・その双子の英雄の子孫がランパ地方のどこかに居るとのことだ。」

「伝説の英雄の子孫が!?」

「ああ。その噂から察するに、七つの伝説はただの昔話ではなさそうだということだな。」

「・・・ふうん。」

「よし、では次の話をするぞ。次は、ダークライについてだ。」

「ダークライ・・・。」

「大昔・・・と言っても、さっきのレシラムとゼクロムの話ほどではないが、ある村が盗賊団に襲われた。だが、その盗賊団が村の空き家で寝ていると、世にも恐ろしい悪夢を見たという。」

「悪夢・・・?」

「ああ。ダークライは悪夢を見せる力を持っている。もっともダークライ自身に悪気はなく、自分の身を守ったりするためにやっているが。」

「ふうん・・・。悪夢を見せるっていうから、どんな恐ろしい奴とか思ってたけど。」

「話をつづけるぞ。その後、盗賊団は村から逃げ出した。しかし、村人たちはダークライを恐れ、村の外れにある森の祠に封印した。」

「どうして?ダークライは村人を助けたんじゃないの?」

「話の中では、自分たちも悪夢を見るのが怖かったのではないかとされている。無論、ダークライにそんな気は一切なかった。だが、結局やつは封印されてしまったんだ・・・。」

「それで・・・その後は?」

「いや・・・話はここまでだ。すまない・・・。」

「謝る必要はないって!・・・で、次は?」

「ああ、次は・・・」

その時、ダルクに突然3匹のポケモンが襲いかかった。

「・・・っ!」

「だ、大丈夫か!?・・・このポケモン達は?」

「レパルダスにガラガラ、そしてへラクロスだ。しかしこいつら、野生にしては様子が変だな。・・・まさか!」

「そう!そのまさかさ!」

上からこえがしたかと思うと、木の上から3人の男が降りてきた。

その容姿は頭以外の全てを覆い隠した黒い全身タイツのような服装に灰色の手袋と靴を履いている。

「おい、ダルク。何なんだ、この悪趣味な連中は。」

「こいつらはデス・クロノス。俺は三日前、こいつらの襲撃を受けた。勝ったのはいいが、まさかまた現れるとはな。」

「さて・・・こんどこそ、我々についてきてもらうぞ。」

「ふっ・・・断る!」

「そうか・・・ならば我々にも考えがある。

すると、周囲の茂みから同じ服装の男女が10人ほど出てきた。

「ふふ・・・これならどうだ。」

「ふん。流石は悪の組織。卑怯な真似するな。ま、敵対する奴等なら、この方が戦いがいがあるがな!」

ダルクはそう言って、6個のモンスターボールを放り投げた。
★―――――★――――――★
追記:編集しました。今後、このようなことがあるかもしれません。ご了承ください。
以降、内容が描きかけの時は『編集中』と添えておきます。


  [No.385] 第5話 ダルクの実力 投稿者:魁炎   投稿日:2011/05/04(Wed) 11:38:55   45clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ダルクが投げたボールから出てきたのは、ドリュウズ、ワシボン、ヒトモシ、フシデ、モノズ、ツタージャだった。

「さて・・・一気に片付けるぞ!ヒトモシ、かえんほうしゃだ!」

ヒトモシのかえんほうしゃが次々と相手のポケモン達を倒して行く。

「な、なに・・・!?」

「ふっ・・・どうだ。」

「くそっ!こうなったら!!」

デス・クロノスの団員達は、新たにマタドガスやイワーク、モココ等のポケモンを出してきた。

「ふん、ポケモンを追加するか。とことん卑怯な奴らだな。どこぞの反則王よりもタチが悪い。」

ダルクはそう言いながら、呆れたように手を顔にあてた。

「まあ、いい。ならこちらは一斉攻撃だ!」

ダルクは、左手で相手ポケモン達を指差した。

「ワシボン、つばめがえし!フシデ、どくづき!モノズ、あくのはどう!ツタージャ、グラスミキサー!」

ワシボン、フシデ、モノズ、ツタージャが一斉に攻撃した。敵ポケモンは次々と倒れ、残るはレディアン、テッカニン、アメモースのみとなった。

「残すは全員むし・ひこうタイプか。ならばドリュウズ、いわなだれだ!」

ドリュウズは、大量の岩を3匹のポケモンに向かって落とした。残った3匹のポケモンはあっけなく倒れてしまった。

「うう・・・く、くそ・・・。」

「おぼえてろよー!」

団員達は、ぼろぼろのひこうポケモン達に捕まり、飛んで逃げて行った。

「・・・戦闘不能のポケモンに、無茶させやがるな。」

「・・・・・・。」

アレンはこの様子をじっと見つめていた。そして、アレンの中にいくつかの疑問が浮かんでいた。

真相を確かめるべく、アレンはダルクに話しかけた。

「なぁ、ダルク。ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・。」

「・・・?何だ?」

「もしかして、ダルクもポケモンリーグ優勝を目指してる?」

「あ、ああ。・・・!?『も』って、まさか・・・お前も!?」

「あー、うん。そうなんだよ・・・。」

「こいつは驚いたな・・・。こんな形でライバルに逢うことができるなんて。」

ダルクは、そう言いながら頭を掻いた。

「おはは・・・。バトルがすっごい強かったから、もしかしたらって思ったんだ。」

「強いだなんて・・・俺もまだまだだよ。」

「あと、ダルクってもうポケモンを6匹持っているんだね。」

「・・・アレンは何匹持っている?」

「えっと・・・2匹。」

「ふむ・・・ちょっと、ついてきてくれないか?いいポケモンを捕まえられそうな所が近くにあるんだ。」

「あ、うん。わかった。」

アレンは、ダルクに連れられて、302番道路へ向かった。


  [No.386] 此処に来てキャラクター紹介 投稿者:魁炎   投稿日:2011/05/04(Wed) 11:49:51   42clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

いまさらですが、此処でキャラクター紹介をば。(物語の進行に伴い編集、名前が判明しているキャラクターのみ記載。)

メインキャラクター
アレン・デュナス
この作品の主人公の一人。
悪いことは絶対に許せない、正義感の強い性格。時節感情的になることもある。
服装はポロシャツに短パン。
中世的な顔つきで女性に間違われることもある。
現在の手持ち:ゴチミル、シママ、ミジュマル。

ダルク・レイジェル
この作品の主人公の一人。
クールな性格でいかなる危機的状況でも感情だけで行動せず、冷静に状況を分析したうえで行動する冷静さの持ち主。
服装はコートの下に白い無地のTシャツ、ジーパンをはいている。また、赤い宝石のペンダントをつけている。
頭にアホ毛が一本軽く巻いた感じで立っている。(本人は結構気に入っている)
現在の手持ち:ドリュウズ、ワシボン、ヒトモシ、フシデ、モノズ、ツタージャ。


サブキャラクター
ユウキ
第2話でアレンとバトル。
エメラルドの男主人公そのもの。
現在の手持ち:オニスズメ


  [No.462] 第6話 ポケモンゲット 投稿者:魁炎   投稿日:2011/05/22(Sun) 13:41:42   49clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

アレンはダルクに連れられて302番道路に向かった。

「ここは色んな野生ポケモンが生息している。新人トレーナーが新しいポケモンを捕まえるにはうってつけの場所だ。」

「・・・ふ〜ん。」

アレンが辺りを見回すと、ヨーテリーやポチエナ、ガーディ等のポケモンが元気よく走りまわっている。

「色んなポケモンがいるんだなぁ・・・。どれをゲットしようかな。」

すると突然、アレンに何かの影が体当たりしてきた。

「ぐほっ!」

「大丈夫か!?」

「あ、うん。なんとか・・・。」

アレンはお腹をさすりながら立ちあがった。

「今のは・・・ポケモン?」

「ああ、おそらくあいつだろう。」

ダルクが指差した先には、たいでんポケモンのシママがいた。

「どういうつもりだ・・・?僕に体当たりしてきて。」

「おそらく、お前のポケモンとバトルがしたいんだろうな。」

「・・・?どういうことだ?」

「どういうことも何も、ただそれだけのことだろうが。おおかた、お前を挑発してバトルしようってとこだろうな。」

「・・・よし!そう言うことなら、受けて立つ!」

アレンは、ボールを持ってシママに近づいた。

「いけっ!ゴチミル!」

アレンはボールを放り投げ、中からゴチミルが登場した。

「こっちから行くぞ。ゴチミル、ねんりきだ!」

ゴチミルはシママに向けて念力を放った。効いてはいるものの、まだ倒れはしなかった。

すると、シママの稲妻のような形のたてがみが光り出した。

「・・・っ!気をつけろ!でんげきはが来るぞ!」

「!?」

シママのたてがみから電撃が放たれ、ゴチミルに華麗にヒットした。

「ゴチミル!」

ゴチミルはよろけながらも、何とか立ち上がった。

「こいつはすごいや・・・。是非ゲットしたいな!」

「それはいいかもしれないが・・・まだゲットできるほどに体力は減ってない。もう少し弱らせないと・・・。」

「わかってるって!ゴチミル、もう一度ねんりきだ!」

ゴチミルは、再びシママに向けて念力を放った。念力は見事命中し、シママにダメージを与えた。

その時、突然シママの様子がおかしくなった。左右にフラフラ動き回り、時々自分に向けて攻撃している。

「・・・?どうしたんだ?」

「・・・そうか!ねんりきの追加効果で混乱したんだ!チャンスだ、アレン!!」

「よーし、いっけー!モンスターボール!!」

アレンはシママに向けてボールを投げた。シママはボールに収まり、ボールが三回揺れたのちにカチッと音がした。

「ゲットしたか。やったな、アレン!」

「ああ。」


  [No.524] 第7話 お嬢様は逃亡中 前編 投稿者:魁炎   投稿日:2011/06/13(Mon) 18:14:52   49clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

シママをゲットしたアレンは、ダルクと案内の元、302番道路を越え、『リンガシティ』に到着した。

「この街にはポケモンジムもある。バッジを8個集めれば無条件でポケモンリーグに出場できるから、挑戦する価値ありだ。」

「へぇ〜。」

「しかしジムリーダーは強い。油断しない方がいいぞ。」

「そっかー・・・。ねぇダルク、どこかその辺にポケモンを鍛えられそうな場所ってない?」

「そうだな・・・。あそこにある『緑の横穴』とかはどうだ?」

そう言ってダルクは、街はずれにある洞窟を指差した。

「へぇ〜、なかなか良さそうなところだ。早速行こう!」

「ああ。」

その時、こちらに一人の少女が走ってきた。そして、アレンと正面衝突してしまった。

「うわっ!」

「きゃあっ!」

ぶつかった二人は、ほぼ同時に尻もちをついた。

「だ、大丈夫か!」

「あ、うん。僕は何とか・・・。そっちの女の子は大丈夫かな?」

「いたた・・・。」

「・・・どうやら、大丈夫そうだな。」

「・・・ご、ごめんなさい!私、急いでいたものですので・・・。」

「いや・・・いいよ別に。ところで、何をそんなに急いで・・・」

「いけない!もう追手が来てしまいます!お二人とも、失礼します!」

そう言って少女はその場を去った。

「何なんだ・・・?あの娘。追手がどうとか言っていたが・・・。」

「うーん・・・。」

アレンとダルクが考え込んでいると、突然黒服の男たちが走ってきた。

「くそっ・・・!見失ったか!」

「早く連れ戻さないと、旦那様に叱られてしまう!」

「あの・・・皆さん、どうかしたんですか?」

「ああ。実は、お嬢様がポケモントレーナーになると言って家出をしてしまったんだ。」

「旦那様はお嬢様を箱入り娘のごとく大切にしていたからな・・・。連れ戻すのに失敗したら、どんなに叱られることか・・・。」

「・・・で、そのお嬢様の外見特徴は何だ?」

「あ、ああ。黒に白縁のリボンを頭につけて、ゴスロリを着た・・・君と同じくらいの年の娘だ。」

黒服の男の一人は、そう言ってアレンを指差した。

「それって・・・さっきの子かな?」

「ああ、おそらくな。」

「君達・・・お嬢様を知ってるのか!?」

「あ、はい。さっき僕とぶつかったので・・・。」

「それでお嬢様はどちらに?」

「えっと・・・確かあっちの方です。」

「ありがとう!」

黒服の男のリーダー格の男はアレンたちにお礼を言い、その場を去った。

*         *         *

「はっ・・・はっ・・・。」

少女は走っている。しかし、ずっと走り続けてきたためか、息も絶え絶えだ。

「・・・っ!このままじゃ、追いつかれてしまいます・・・!」

「いたぞ!お嬢様だ!」

「・・・っ!」

少女は、ついに黒服の男達に追い付かれてしまった。

「お嬢様、いくらポケモントレーナーになることを反対されたからといって、家出などとは!」

「旦那様もすごく心配してます。どうかお屋敷にお戻りになってください!」

「残念ですが・・・そのお願いは聞けません。」

「くっ・・・ならば、力づくで連れ戻させていただきます!」

黒服の男のリーダー格の男は、ヤンヤンマ、サイホーン、グラエナを繰り出した。

「・・・私のポケモンが3匹であることを知っていて、3匹出したのですか?フェアプレイのおつもりですか?」

「いえ・・・しかし、ポケモントレーナーになりたがるお嬢様のことでしょう。卑怯なことを嫌うと思いましてね。ここはトリプルバトルで行かせてもらおうかと。」

「・・・いいでしょう。その勝負、乗らせていただきます!」


  [No.553] 第8話 お嬢様は逃亡中 後編 投稿者:魁炎   投稿日:2011/06/28(Tue) 05:59:37   52clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

「いきます!ポカブ!コアルヒー!バチュル!」

少女はモンスターボールから、ポカブ、コアルヒー、バチュルを繰り出した。

「手加減は致しません!ポカブ、ヤンヤンマにひのこ!」

ポカブは、鼻からひのこをヤンヤンマに向けて発射した。むしタイプであるヤンヤンマはほのおタイプの攻撃で大ダメージを受けた。

「なかなかやりますね・・・。しかし、そう上手くは行きません!サイホーン、バチュルにロックブラスト!」

黒服の男のサイホーンがバチュルに向け、ロックブラストを放った。バチュルは立て続けにダメージを受け、瀕死寸前の状態となった。

「バ、バチュル!・・・あのサイホーンは厄介ですね。私の三匹のポケモン全てに効果抜群のダメージを与えますし、早急に倒さなければ・・・。コアルヒー、サイホーンにみずでっぽう!」

コアルヒーはサイホーンにみずでっぽうを放った。いわ・じめんタイプであるサイホーンは水タイプの技になすすべなく一撃で倒されてしまった。

「ふう・・・これで一番の不安要素が無くなりました。」

「なかなかやりますね・・・。しかし、油断は禁物です、お嬢様。グラエナ、バチュルにかみつく!」

グラエナはバチュルにかみつく攻撃をした。瀕死寸前であったバチュルは今の攻撃で倒されてしまった。

「バチュル!」

「これで2VS2ですね・・・。ここからが本当の勝負です。」

「・・・望むところです。」

*          *          *

一方、アレンとダルクは『緑の横穴』にてポケモン修行をしていた。

「それにしても、さっきのは何だったんだろうね。」

「・・・何のことだ?」

「ほら、さっき会った女の子と黒服の人たちだよ。」

「ああ、あれか。・・・しかしあの娘、どこかで見たような気がするんだが。」

「その子・・・テレビに出てくるような有名人なの?」

「いや、テレビで見たとかじゃなく、実際に逢ったことがあるような気がするのだが・・・。」

「・・・?」

*          *          *

少女と黒服の男とのポケモンバトルは今だ続いていた。

「コアルヒー、つばめがえし!」

「ヤンヤンマ、ソニックブーム!」

コアルヒーはヤンヤンマのソニックブームをくらいつつも、つばめがえしを見事にヒットさせた。その威力でヤンヤンマが倒れると同時に、今までのダメージがたたったのか、コアルヒーも倒れた。

「とうとう1VS1ですね。」

「私とお嬢様の一騎打ちというわけですね。進化している分、私の方が有利でしょうな。」

「・・・いいえ?わかりませんよ?ここまでのバトルで、二匹ともかなりダメージを負っています。逆転の兆しは十分にあります。」

「ふふ・・・どうでしょうかね。一気に決めますよ!グラエナ、かみくだく!」

「ポカブ、ニトロチャージ!」

グラエナとポカブの攻撃が同時にぶつかり、辺りに土煙がまった。

そして、土煙が晴れた中に立っていたのは・・・ポカブだった。

「か・・・勝ちました!」

「く・・・流石はお嬢様だ。しかし、このことを旦那様にどう説明すれば・・・。」

「・・・しばらくは捜索しているフリをしたらどうですか?そうすれば、私も貴方達も少しはお得だと思いますが。」

「し、しかし・・・。」

「正直、私も貴方達が酷い目に逢うのは我慢なりません。しかし、ポケモントレーナーをしての旅も続けたい。ならば、それがいいと思うのですが・・・。」

「お嬢様の思いもわかりますが・・・しかし、我々はお嬢様と接触した以上、このことを旦那様に報告しなければならないのです。お許しください。」

「・・・わかりました。では、その際、この手紙をお父様にお渡しください。」

そういって少女は、手紙を男に差し出した。

「了解いたしました。では。」

そう言って黒服の男達は去って行った。

「・・・ふう。これで暫くは、平穏な旅ができます。」