ポケモンストーリーズ!投稿板
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  •   [No.1709] いたずらマイナン 投稿者:akuro   投稿日:2011/08/08(Mon) 16:11:12     80clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

     心地よい日差しがさす、ある夏の日の午後のこと……
     ひとりのトレーナーが、旅の途中でおとずれた湖のほとりで、休憩しようとしていた。
     「みんな出てきて!」そのトレーナー、シュカは腰につけたモンスターボールを取ると、軽く投げた。
     ポン、とはじけるような音がしたかと思うと、そこには5匹のポケモンがいた。

    「少し休むから、自由行動しててね♪」
     シュカはそう言うと側にあった木に背を預け、スヤスヤと寝息をたて始めた。
     残されたポケモンたちは、主人のマイペースぶりに呆れ顔を見合わせた。

    「まったく! いつもこうなんだから……」
    そう呟いたのは、ロズレイドの、のばら。
    「もう、何とかならないかしら!」
    「たぶんムリだと思うな……」
     そう続いたのは、エンペルトのうみな、ドンカラスのこくあ。

    「ま、いいじゃん♪それじゃ遊びに行ってくるね♪」
    そういって、駆け出していったのは、マイナンのらいむ。綺麗な青い耳と、素早いのが自慢だ。
    「あ、ちょっとらいむ!」
     案の定、うみながそう言ったときには、らいむの姿はすでに見えなくなっていた。

    「どんだけ速いのよ……まあいいか」
    うみなはそう言うと、地面に座って毛づくろいをはじめた。エンペルトたるもの、いつも綺麗でいなくてはいけない。

     ちなみにのばらは少し離れた所で技の練習を、こくあは木の上でうとうとしていた。
     そしてすっかり紹介を忘れていたキュウコン、ひばなはシュカに、膝枕ならぬ、尻尾枕をしていた。もふもふしていて気持ちよさそうだ。

    そうして、しばしの時間がすぎた……



     毛づくろいを終え、くつろいでいたうみなの所に、いつ戻ったのか、らいむがやってきた。

     ……ニヤニヤと笑いながら。

    「ね〜ね〜うみな♪」
    「あ、らいむ!どこ行ってたのよ!」
    「えへへ〜♪ひ、み、つ♪えいっ!」
     らいむはうみなに駆け寄ると、いきなり弱い電気をあびせた。
    「きゃっ!!何すんのよ!」
    「あはははは〜♪だーいせーいこー♪」
     らいむはそう言うと、自慢の足で素早く駆け出した。
    「こ、こら!待ちなさーい!」
    うみなも、慌てておいかけた。

    「えへへ〜♪ここまでおいで♪」
     らいむはそう言うと、木にのぼった。

    「よーし!れいとうビーム!」
    うみなの口から冷気が発射される
    「おっと♪」
     らいむはそれを軽々とよけた。しかしそこには……!
    「あ!」

    うとうと眠っているこくあがいた。
    「ん? え? うわあああ!」
    哀れ…こくあは凍ってしまった。まるで彫刻のように、黒い翼を上げて。

    「うわあああ!こくあが凍っちゃった!ど、どうしよう」
    うみながオロオロしていると、「どうしたの?」と声が聞こえた。

    「あれ! ひばな!? シュカは!?」
     そこにはシュカに尻尾枕をしていたはずの、ひばながいた。

    「寝てる。それよりどうしたのさ。」
    「わたしのせいで、こくあが凍っちゃったの!」
    ひばなは、凍ったこくあを見上げた。
    「なるほど、わたしが溶かすからさ、うみなはらいむを追いかけなよ。」
    「じゃあ、おねがい!」
    そう伝えると、うみなはらいむを追いかけていった。

    「よし、かえんほうしゃ!」

     ひばなは凍ったこくあに、かえんほうしゃを当てた。
    「あっちゃあああ!」
    「あ、強すぎたか、ゴメン」
    「ゴメンじゃ済まされないよ!」
    「溶けたんだしいいじゃん。」
    「こんどは火傷したんだよ!」
    「自分でなんとかしたら?わたしは寝るから」
    「ええ!?ちょっと、ひばな!」
    「zzz……」
    「はぁ、ひばなとシュカって、なんか似てる気がするな……」


     その頃らいむたちは…

    「あはははは〜♪」
    「まてー!」

     まだ追いかけっこをしていた。

    そこに、
    「…なにやってんの騒がしい…」
     暇をもてあましたのばらがやってきた。
    「あ、のばら!らいむを止めて!」
    「また暴れてんの?まったくシュカといいらいむといい、何とかならないかしら」

     のばらは素早く、らいむの前に回り込んだ。
    「あ、のばら♪」
    「いけ!ウェザー……」
    「えいっ♪」
     左腕のブーケから技を打とうとしたのばらの口に、なにかが投げこまれた。
    「……!?キャーー!!」
    ゴー! と、まるで漫画のような音を立て、のばらの口から火柱があがった。

    「のばら!? らいむ、あんた何投げたのよ!」
    「ノワキのみだよ♪」
    「ノ、ノワキ!?」
    「じゃあね〜♪」

    「こらー!待てー!」


     …この追いかけっこは、シュカが起きるまで続いた。

    [何してもいいのよ]


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