ポケモンストーリーズ!投稿板
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  •   [No.944] 7番手。砂糖水、逝っきまーす! 投稿者:砂糖水   投稿日:2010/11/09(Tue) 00:04:05     55clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

    処女作、という言葉の定義に悩みました。
    というのも、初めて書いたポケモン小説は誰にも見せることなくお蔵入りしたので…。
    ちなみに長編(中編?)で完結済み。人生で唯一完結させた長編です。
    とりあえず、データになっている初投稿作を晒すことにします。

    以下、軽くデータ。

    それまでのストーリー創作歴:
    中学時代にオリジナルの長編を書こうとして挫折。
    高校に入ってからは短編をちらほら。

    ちなみにポケモン小説の存在自体は中学から知っていましたが、書こうと思ったのは高校入ってから。
    『ウバメの森の図書館』様を発見してから書きたいと思うようになりました。
    でも間もなく受験生になったので、投稿は先送り。
    あと投稿できそうなものもなかったし。
    とか言いつつ、お蔵入り作はこの頃に書いてました(笑)

    書いた時期:大学1年初夏? うろ覚え…

    執筆の背景:
    大学に入ったし、何か書こう! と思い立って2週間くらいで仕上げたもの。
    最初に考えたネタが頓挫(継続中)し、何かないかなと思いつきで書いた。
    ノーパソの前でうんうん唸りながら下書きなしでぽちぽち打ってました。
    なお、この時のあまりの書きづらさにこれ以後は紙に下書きするようになった。


    まあ、大体こんな感じです。
    ということで本文逝きます。
    ちなみに文の最後に「。」がないのは仕様。



    −−−−−−−−−−−−−−−−−



    気づくと、君の声が聞こえた
    ぼくの名を呼ぶ声
    ねえ、ぼくはさっきまで夢を、見ていたんだ
    とても、幸せな夢だよ
    君とぼくが出会った時の夢
    ねえ、覚えてる?あの時のこと


    名前を呼んで


    ぼくが君と出会う前、ぼくは人間が大嫌いだった
    いまでもあんまり好きじゃない
    君にそんなこと言ったらなんて顔、するのかな?
    悲しそうな顔?
    だろうなぁ、きっと
    君は優しいから
    でも、ぼくと君は話せない
    君は人間で、ぼくはポケモンのグラエナ
    もし話すことができたらどんなにいいだろうね?
    そうしたらぼくは君にありがとうって言えるのに
    君は特別なんだ。だって君は
    大丈夫って言ってくれたから
    手を差し伸べてくれたから
    抱きしめてくれたから
    だから

    冷たい都会の路地の隅っこで
    ぼくは一匹のポチエナとして生まれた
    親なんて記憶の片隅にしか存在しない
    覚えているのはぼくを護ろうとしている汚れた背中
    泥やいろんなものがこびりついて
    何色なのか表現できない、その背中
    兄弟もいたはずなのにぼくは気づいたら一人ぼっち
    ぼくはたった一匹であそこにいたんだ

    あの頃ぼくは人間に傷つけられてばかりいた
    ぼくは動くものにすぐ噛み付いてしまうから
    それがたとえ人間であっても
    だからよく人間に敵視されてはいた
    でもそれがだんだんエスカレートしていった
    ぼくは無闇に噛み付かないようになっていったのに
    人間はぼくを攻撃するようになった
    ぼくが何もしなくてもぼくを見つけると
    ぼくを攻撃するんだ
    足で蹴られたり踏まれたり棒で叩かれたり
    ポケモンをけしかけられることもあった
    笑いながら、楽しそうに
    ぼくはいつも傷だらけだった
    最初は抵抗していたんだ
    でも、諦めたんだ
    反抗してももっと傷つくだけ
    逃げてもまた捕まって余計痛い思いをするだけ
    だからやがてぼくはされるがままになって
    泣きもせず、逃げることもせず、ただなすがまま
    でもね、本当は
    痛かった、苦しかった、つらかった
    心はずっと悲鳴を上げていたんだ
    助けてってずっとずっと叫んでいたんだ
    あの時、そうあの時、君が現れるまでずっと

    あの頃はもう、人間なんて信じていなかった
    人間なんて皆同じ。ぼくを傷つけるもの
    そう思っていたんだ
    だから君に攻撃したんだ
    せっかく手を差し伸べてくれたのに
    優しさなんて信じられなかったんだ
    本当はずっと救いを求めていたくせに
    誰よりも心から
    なのにぼくはその手に噛み付いてしまった
    あの時君は「大丈夫?」って声をかけてくれたのに

    ぼくはその時薄汚れた路地で怪我をして動けなくなっていた
    通り過ぎる人間はぼくに気づかないか
    薄汚いものを見るように目を背けるだけで
    誰一人、ぼくを気にかけてくれやしなかった
    君の声は優しい声だったけど、ぼくは攻撃されるって思ったんだ
    すごく怖かった
    君は絶対そんなことしないのにね
    体が弱ってて力なんてほとんど入ってなかったけど
    ぼくは君の手に噛み付いた
    君は驚いて手を引っ込めた
    ぼくは君がいなくなると思った
    もうぼくに近づかないと思った
    もしかしたら本当に心配していてくれたのかもしれない
    そう後悔したけど、でも人間は敵だからこれでいいんだって
    自分に言い聞かせて、それで終わりだって思った
    だけど君は「大丈夫だよ」って言いながら手を伸ばした
    ぼくはもう一度噛み付こうとしたけど、できなかった
    だってぼくは動けなかったから
    その手に縋りたいと願ったから
    でも、一度拒んだものを受け入れるのは難しい
    君にすべてを預けることも、逃げることもできずに
    素直になればいいのに、ぼくは動けなかった
    君はぼくのそんな気持ちを見抜いていたの?
    差し伸べられた手を取りたいと望みながら
    その手を取れない臆病なぼく
    それら全部を掬い上げるように君はぼくを抱きしめてくれた
    君の腕の中は痛いくらいに暖かで、ぼくは泣いた
    嬉しくて悲しくてぼくは泣いた
    「つらかったんだね、苦しかったんだね
    分かるよ、わたしもそうだったから
    痛いよね、悲しいよね
    でも、もう大丈夫。わたしがいるから
    だからもう」
    そう言っている君は悲しそうで
    今にも泣きそうで
    「泣かないで」
    そう言っている君のほうこそ泣きそうなのに

    君は優しいから、いっぱいつらい思いをしたんだね
    君がぼくの心を救ってくれたように護ってくれたように
    今度はぼくが君を護る、そう誓ったんだ
    君がぼくに名前をつけてくれた時に


    黒い刃、黒牙(くろは)


    それがぼくの名前
    ぼくがどんなに嬉しかったか言葉に表せないくらい
    本当に嬉しかった
    誰もぼくをぼくとして認めてくれなかった
    誰一人、ぼくを生きていて心があるって認めてくれなかった
    でも君はぼくをぼくとして認めてくれた
    ぼくを生きている、心があるって認めてくれた
    その証に名前をつけてくれた
    名前を呼ばれる度に嬉しいんだ
    それだけなのに幸せなんだ
    ずっとずっとつらかったけど君に逢えて本当に幸せだよ

    ああ、君の声が近づいてきた
    何度も何度もぼくの名を呼んでいる
    でもぼくは聞こえない振りをする
    しばらくして君はぼくを見つけた
    「どこいってたの?心配したでしょ」
    ぼくは今起きたと言う風に目を開けた
    口では怒っているように言ってるけど
    本当は安心したように笑っている君が見える
    「行こう?」
    君がぼくの頭をなでる
    ぼくはあの頃と違って大きくなったし
    毛並みもずっと良くなって君に褒めてもらえるくらいになった
    でも君はあの頃と変わらないままの笑顔でぼくの名前を呼ぶ
    「黒牙」


    君を護るよ
    あの時の誓いは変わらないまま
    でもたった一つだけ願いを言わせて
    それだけでいい、それだけで幸せだから
    だから、

    名前を呼んで




    −−−−−−−−−−−−−−−−−


    これは酷い厨二。
    特に名前。それに読みづらい。

    内容は進歩してないし。いまだに似たようなの書いてるっていうね。

    ちなみにこの後トレーナー視点と、ちらりとも出てこないもう一匹の仲間の話を書きました。
    いつかリメイクしてここに投稿予定。



    それから冒頭書いたお蔵入り長編はミュウツーの話。
    もし読みたいっていう奇特な人がいたら晒そうかな…。
    もう絶対書かないんで。




    【みんな晒せばいいと思うのよ】



    最後に一言。
    クーウィさん処女作なのにレベル高すぎ。





    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



    (以下12月12日追記分)


    げに恐ろしきは夜中のテンション……。
    勢いで晒すって書いたはいいものの、改めて読み返してその黒歴史っぷりにへこみました。
    すごい勢いで後悔したものの、まさか誰も読みたいだなんて言うと思っていなかったから半分安心してたんですが……。
    まさかまさかのご要望をいただいちゃいました。
    なんというかこのスレも埋もれかかっているんですが、晒します。



    高三のころに書きました。第一志望? 落ちましたが何か。




    なお、この話はミュウツーの逆襲に追加エピソードがあったことも、続編があったことも知らずに書きました。
    そのあたりを頭に入れてお読みください。





    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――






     自己と他者、夢と現の区別もつかないまま一体どれだけの時が過ぎていったのだろう? 私と仲間たちはただそこにあるだけだった。
     やがて一人、また一人と仲間は脱落していった。力の大きさに耐え切れずにしんでいくもの、自らの体が崩壊していくもの、失敗作とみなされて消されるものと様々だった。
     見たわけではない。感じたのだ。

     私が初めて見たものは人の顔。顔はどれも緑がかっていて歪んでいた。私が『水槽』の中にいたせいだ。緑色の液体とともに私はいた。
     私はまた、周囲の音を聞き言葉を覚えていった。

    「ミュウ」「実験」「成功」「失敗作」「できそこない」

     そんな言葉がよく交わされていた。誰に教えられるわけでもなく私は言葉の意味を理解していった。
     やがて私は何のために作られたのかを知った。そのころには仲間の数はかなり少なくなっており、そして私ほど明瞭な意志をもつものはいなかった。
     だが、おそらく人間たちは私のような存在を予想していなかったに違いない。奴らが欲しかったのは従順な人形だったからだ。


     私は一体何のために生まれてきたのだ。


     軍事目的。兵器として私は生まれた。それは分かっていた。だが私は、私は違うと言いたかった。


     絶対に違う! 私はそんなことのために生まれたんじゃない。
     私は、私は……。


     どんなに否定しても事実は変わらないのに私は違うと思い続けた。我々に植え付けられた殺意は微睡みと共に私の中にもあったというのに。
     だがしかし、仲間たちは私のように思い悩むことはなかった。彼らは人間の操り人形でしかなかった。



     人の声が聞こえた。

    「『ミュウ・チャイルド』ちゃん達〜。もうすぐ、お目覚めですよ〜」

     こういう声をなんというか私は知っている。別の人間が言っていたから。『甘ったるい猫なで声』だ。
     こういう声を聞くだけで気分が悪くなってくる。『イライラする』とでも言うのだろうか?

    「ねぇ」

     我々ではなく、他の人間に話しかけたようだ。

    「『ミュウ・チャイルド』って長くない? 呼びかけづらいんだけど〜」

    「ああ、それならもう決定しているぞ」

     一体、どんな名前だというのだろう? 生物兵器に着ける名前というのは。

    「ミュウツー、だ」
    「『何それ〜。ずいぶん安直じゃあない?」

     『ミュウツー』、第二のミュウ。

    「物事というのは得てして、単純なものの方がいい。それに分かりやすいだろう?」

     相手を馬鹿にするような言い方だ。きっと心の中ではもっと馬鹿にしているに違いない。ここの人間は皆そうだ。

    「それに私が決めたのではないのだから、私に言っても無駄だ」

     先ほどの馬鹿にした言い方は『ぷらいど』を傷つけられたからのようだった。
     その後、人間達は別の場所に行ってしまい、話は聞けなかった。


     我々は第二のミュウ。


     そう、我々はミュウの遺伝子を基に造られた。そして同時に人間の遺伝子をも組み込まれた。
     人間のこういった話は嫌でも耳に入ってきた。だから私は知っていた。
     我々は第二のミュウだ。扱いやすく、戦闘能力を強化されたミュウミュウの代わりであり、生物兵器だ。
     毎日考えてきた、だがしかし、考えたくないことを突き付けられた。

     私は一体どうすればいいのだろう?

     悩んでいる暇はあまりないようだった。間もなく我々は目覚めさせられる。その前に行動を起こさなければならない。
     そして、その時。私の中で微睡んでいた獣が目覚めた。



     殺せ……、殺すんだ……。全て壊してしまえ……。



     私は、その獣の言うままに行動した。








     気付くと辺りは炎に包まれ、血と何かが焦げるような臭いがした。生きているものはなく、ただ火のはぜる音がした。
     私がやったのだ。この目の前の惨状は。



      ――残酷表現につきカット――


     施設内のすべての生き物と機械を破壊した後、私は我に返った。しばらく呆然としていたが、徐々に自分のやったことを理解した。
     私は自分のやったことに恐怖を感じ、逃げ出した。




     燃えさかるそこを抜け出し私はただ当てもなく彷徨った。
     何も考えたくなかった。己のした行為に、自らの力に怯えていた。だが私が最も怯えたのは自分自身だった。
     自分の中に潜む獣に身を任せ、すべてを破壊する時、私は楽しんではいなかっただろうか? 命を奪うことに喜びを感じてはいなかっただろうか?
     私はこんな、命を奪うような生物兵器として生まれてきたのだ。そのことを突き付けられ、私はただ自分自身に怯えた。





    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



    その後
    疲れ果てたミュウツーは洞窟で眠りに就く。長い長い眠りから覚めたミュウツーは声なき声に導かれ山奥のとある施設にたどり着く。
    そこにいたのはミュウツー同様に遺伝子をいじられ生み出された生き物たち。
    実はミュウツーが破壊した研究施設に残ったわずかな資料から生み出された存在だった。
    そのことに責任を感じるミュウツー。
    彼らはミュウツーにその施設の破壊を頼む。そして同時に人間にしか見えない、けれどミュウツー同様に生み出された少女を連れ出してほしいと頼んだ。
    迷うミュウツー。けれどこれ以上の悲劇を生みださないために施設の破壊を決意する。

    で、まあ最終的にはどこぞに隠れ住む。みたいな内容でした。


    少女の役どころが正直自分にも分らない。女の子出したかっただけです。
    ただ、アイツーは無関係です。



    精根尽き果てました。
    クーウィさんに捧げます。


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