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  •   [No.874] 書いてしまった「他の歴史も読みたい」 投稿者:こはる   投稿日:2010/10/28(Thu) 21:37:46     50clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

    「キュウコンに関連する本を探してます! 普通じゃ見かけない趣向のものを!」
     入館してすぐカウンターへ直行した俺は、きっと目をぎらぎらさせていたんだと思う。なにせ、ふだんは優しいおっちゃんが、顔を引きつらせていた。
    「具体的にはどんなのをお探しですか?」
    「キュウコン教授を納得させられるような本」
    「……またですか」
    「またです」
     おっちゃんはため息をつきながらも、パソコンを操作してくれる。かたかたと規則正しい音がしばらく続いて、おっちゃんが手を止めた。
    「こんなのはどうですか?」
    「歴史関連の本? これがキュウコンに関係あるとでも」
    「この『語り部九尾』は、歴史分類ではありますけど、一応はキュウコンが標目に入ってますので」
     こちらです、とおっちゃんに案内されたのは、滅多に行かない奥まった場所だ。というか、存在していたんだな、こんなところ。
    「はじめてきた」
    「できれば、足を伸ばしてもらいたいです」
     おっちゃんはにこやかに言うが、俺にはムリだ。あまりに林立した書架のあいだを歩いてきて、すでに居場所すらわからない。
    「あ、ここですね。えっと、この本です」
     差し出されたのは、キュウコンの姿が描かれた濃緑色の本。けっこう分厚いので、重たい。うけとって、ぱらぱらとページをめくってみて、すぐにおっちゃんを見た。これは、人間が言い伝えたキュウコン伝説ではない。
    「伝承じゃなさそうだけど」
    「史実と照らし合わせて、再編成されてますからね、歴史分類です。キュウコンも伝承の世界ばかりで生きてるんじゃないんですよ」
     おっちゃんが笑いながら去っていくと、俺は書架の間にひとりで立って本をめくる。
     千年生きるというキュウコンが語り残した歴史。
     大陸へと向かった留学生の話、帝になろうとした将軍の話、国を覆った戦乱の話、三英傑の話、平和が訪れた時代の話……。
     それぞれ歴史を、史実を一頭のキュウコンが語り残していく。ポケモンの目から見たこの国の歴史は、さまざまな色味をもっている。人間が語り残した史実とは、ひと味違ったものだ。歴史を振り返るように語られ、そうして、やがてキュウコンの語りがぱたりとやむ。
     ――借りて、読もう。
     ゆっくり読んで、キュウコンの語りに耳を傾けてみよう。一頭のキュウコンが生きた証でもある語り残したものを抱え、俺は気づく。
    「――出口、どこ……?」

    ◇◆◇◆◇◆

     九尾というタイトルに惹かれて読んだら、いつの間にか書いていた。あのね、ほら、他のも読んでみたいなーと思っちゃったんです。オチは気にしないでください(オチが無かったので、つけてみただけ)。
      人間側からみたキュウコン伝承しかないのかしら、と思っていたら、こんな見方もあったのか!って感心してる間に書いちゃったんです。 ほかの史実もよんでみたいのですが……とさりげなく催促したい。というか、すでにしてますね。

     すてきな語りに耳を傾けてみました。そして書かせてもらいました。


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