ポケモンストーリーズ!投稿板
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  •   [No.2331] サクラサク 投稿者:ヴェロキア   投稿日:2012/03/30(Fri) 09:57:02     47clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

    ちょっとだけ挨拶します。こんにちは。
    もう桜の季節ですね。このお題にナットク!
    でわ、スタートッ!!




    ここはイッシュ地方のカノコタウン。もうすぐ桜の季節だ。

    川沿いを歩いていたツタージャは、ぷかぷかと浮いているコアルヒーを眺めていた。

    「ようゼスト!何かあったのか?」

    このツタージャの名前はゼスト。オスのレベル11らしい。

    「ううん。別に。」

    ゼストは体育座りでため息をついた。

    「絶対なんかあっただろ。え?!」

    コアルヒーがゼストのほうへ飛んできた。ツタージャの頭をなでている。

    そこへ、凄く小さな黄色い物体がのそのそとやって来た。

    「バチュバチュ、カル、何してるの?そしてこのツタージャ誰?」

    その物体はバチュルだった。コアルヒーを呼んだようだが、ツタージャには聞こえなかった。

    「おいおい、お前、カルって言うの?」

    「うん。そしてコイツは友達のミオ。」

    全く知らなかったので、ツタージャは握手を求めた。

    「僕はゼスト。よろしく。」

    しかしミオは聞いていない。

    「もしもし?」

    「あぁ。えーと、ゼストって言うんだったな。よろしく。」

    握手をすると凄く手がしびれた。

    「うわわわわ・・・・なんだこれ。」

    「ごめん。女の髪がモサモサ(アララギ博士)の家から電器吸ってきちゃった。」

    そう言うので、皆はアララギ博士の研究所を覗いてみた。

    <なんでパソコンが使えないのよッ!エイッ!あぁーーー!!」

    「何か騒動になってるな。」

    【クスクスクス】

    笑い声が聞こえた。

    「僕もアララギの馬鹿な行動見てたんだけどさ、あんた達もおもろくってさぁ!アハハハハハ!!」

    「バル!!」

    またコアルヒーが名前を呼んだ。バルジーナのバルというようだ。

    「カル、お前知り合い多いな。」

    「それより、アララギの研究所見てみろよ。おもろいぜ。」

    アララギ博士が感電していた。

    「アハハハハハハ!!!」

    一人だけバルが爆笑していた。周りはシーンだ。

    「もう解散しよ。明日の午前10時ね。ここ集合。」

    続く?!


      [No.1914] 何者かが水の中で 投稿者:銀波オルカ   投稿日:2011/09/23(Fri) 13:38:56     62clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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    狂喜乱舞している!!

    > スーパーブラボー!
    > ああ…オルカちゃん、成長したなあ(失礼)(そして目元を拭う)

    なななななんですってぇぇ!! ブラボー!? ブラボーってなんでしたっけっ!?(ちょ
    失礼だなんて…ここにコメントもらえて舞い上がっている鯱が一匹いるのですよ…!

    > > ・紀成様から『向日葵前線』を書かせていただく許可をとったのに、もう九月終わるよー
    > > ・中二病バリバリダーどころの話じゃないと思う

    > 私の向日葵前線は短かったなあ… ダークライ好きです。あの設定が。
    > いえ、外見も好きですよ?
    > そして中二病じゃないと思うこれは。ってか、私が書くシリーズの方がよっぽど中二だよ!レディー!レディー!

    この小説が中二じゃなくて、紀成さんの小説が中二だなんてそんなバナナ。ファントムさん大好きですよファントムさん。

    > > 実は、「明るい少女とダークライ」の構図は、ポケモンの小説を読んで間もない頃の小四くらいの時の私が、一番初めに考えた自分の小説の構図でもあるのですw。

    > 一番初めに書いたポケモンの小説は… ああ、中一か。
    > 今は無き黒歴史が詰まったノートはどこいったんだろう

    そう、私の黒歴史としか言いようの無い発想からこの話はできていたのであります。

    > 良かった!すごい良かった!まさか見そこねたアニメチェックしてふとポケスト!を覗いたらこんな素敵な小説がアップされているとは…

    素敵な小説だなんて、恐縮なのです…。

    > > 【書いてもいいのよ】

    > phantomのマスター出してみるか… 叔父様、姪のこととなると止まらなくなるんだよなあ

    ナ…ナンテコッタ……

    > ありがとう!そしてありがとう!では!

    はい、駄文鯱、もっと上を目指してがんばります! ありがとうございました!!


      [No.1505] 思い出と写真 投稿者:キトラ   《URL》   投稿日:2011/07/07(Thu) 20:04:35     59clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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    写真というものが嫌いなのですが、こういうときに使われるのかなあと思ってやはり友達のは少しくらいとっておこうって思いました。
    特にハートゴールドの中の写真は消せない


      [No.1098] 旅ポケ『ドーブル』の見聞録 投稿者:巳佑   投稿日:2010/12/27(Mon) 12:08:50     91clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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     この世には世界中のポケモンに出逢いたいと、旅をしている人間がいる。
     俗に言うポケモントレーナーという者の他には
     世界中のポケモンと出逢いたいと、旅をしているポケモンだっている。

     ベレー帽のような頭をしており、
     長い尻尾の先端は絵筆のような形をしており、
     そこから文字や絵の産声が上がる。
     彼の名はドーブル。
     世界中のポケモンと出逢う為に世界中に足跡を残して来たポケモンだ。

     
     
     がさこそと震えるような音は多分、誰かを誘うかのような音。
     ボクはその音の源に逢おうと、件の茂みをかき分け――。
    「ねぇ! 君、見たこともないポケモンだね!」
    「あ……はい。え……と?」
    「ボクの名前はドーブルって言うんだ! 君の名前はなんて言うの?」
    「わ、わたしですか……?」
    「うんうん! 君の名前、教えてよ!」
    「は、はい……わたしはタブンネといいます……」
    「タブンネさんかぁ……あぁ、それで早速、頼みごとがあるんだけど、いい?」
    「……なんでしょうか?」


    「君の足跡、取らしてくれない?」

     
     用意した紙にタブンネさんの右足が静かに乗る。
     可愛らしい音が一瞬した後、紙の上に現れて来たのは一つのハートだった。
    「ごめんね。いきなり頼みごとなんかしちゃって。あぁ、そうそう。
     そのインクは本当に水で簡単に落とせるから心配しないでね」
    「では……ちよっと洗ってきますね……」
     恥ずかしそうにタブンネさんは微笑むと、ゆっくりと立ち上がって川の方へと向かって行った。
     タブンネさんのふわふわんな尻尾が小刻みに踊っていて、とても可愛い。
     それにしても……タブンネさんかぁ。
     ハート形の足跡かぁ……とても可愛らしいなぁ。
     紙に映ったタブンネさんの足跡を改めて眺めながらボクは尻尾を揺らしていた。
     恐らく、今のボクの顔は生き生きしているに違いない。
    「ただいま……戻ってきました……」 
     どうやら嬉しいという感情に時の流れを忘れさられてしまったらしい。
     川から戻って来たタブンネさんがいつの間にか、ボクの隣に座っていた。
    「あ、タブンネさん。本当にありがとね! おかげでいい足跡がまた増えたよ!」
    「いいえ……そんな、私はただ……その白いモノに、足跡を残しただけですよ……」
     両腕を後ろに回して、もじもじさせながらタブンネさんが答えてくれた。
     瞬きの数も忙しそうにさっきから増えているような気がするんだけど。
    「……あ、あのドーブルさん。一つだけ、聞かしてくれませんか?」
    「うん? 質問ってこと? なんでも聞いていいよ? さっきのお礼は後で渡しておこうかな」
     お礼にとびっきりおいしいモモンの実を出そうとしてボクは手を止めた。
     そしてタブンネさんの小さな唇が動いた。
    「ドーブルさんは……旅をしているかたで……。
     そして、足跡を、集めているみたい……ですが、どうしてなのですか……?」
    「それってボクの旅の理由ってことでいいよね?」 
     誤解防止の為にボクは確認する意味を込めてタブンネさんに尋ねてみると、
     彼女は首を縦に振ってくれた。
    「ボクたちポケモンってさぁ、ポケモンという同じ名前なのに一匹一匹の姿形が違うじゃない?
     なんか、それにロマンを感じたというかなんというか…………」
     
     ボクは産まれたとき、この世界のポケモンってボクと同じ姿をしたモノしかいないのではないかって思っていた。
     けど、そうじゃなかった。
     巣から外へ出てみるとボク以外の生き物がいた。
     ボクと同じポケモンと呼ばれているのに、その子は丸くて桃色の体をしていた。
     歌がうまかったから今でも鮮明に覚えているよ。
     心地よくて思わず寝てしまったら、思いっきり『おうふくビンタ』をされたことも、
     「ワタシの歌をさいごまで聞きなさ〜い!!!」っていう言葉を浴びせられたのも覚えているよ。

    「そしたらさ、世界中のポケモンってボク以外にはどんなヤツがいるんだろうって気になって
     気が付いたら旅に出てたんだ。そして……足跡はそのポケモンと出逢ったという変わらない証として集めているんだ」

     ちなみにボクが足跡を押してもらう為に使っている紙は親切な人間からもらったものだ。
     人間は悪いヤツだから近づくなって母さんから耳にオクタンができるほど言われたけど、
     いざ出逢ってみたらイイ人もいたんだ。ポケモンと同じで人にも色々な人がいて、
     ボクの世界観がどれだけ小さかったことか教えられている気がするなぁ、この旅は。

    「大変……だったのでは、ないですか……? いろいろと……その…………」

     確かに色々と大変だった……って現在進行中だけど。
     心配そうにボクの顔をのぞき込んでくるタブンネさんの不安を晴らすかのようにボクは笑った。
     実際、旅は大変だけど苦しいに限定されたわけではないしね。
     
    「こうやって可愛らしいタブンネさんに出逢ったっていう嬉しいことだってあるんだから」
     タブンネさんの顔が若干、赤くなったような気がした……多分ね。

     ボクたちドーブルには不思議な技があるんだよ。
     『スケッチ』っていう技でね、相手のポケモンの技を自分の物にできる技なんだ。
     それで、色々な技を自分の物にしては自分の旅ができる範囲を広げていって…………。
     例えば……。
     
     ラプラスさんから『なみのり』や『ダイビング』などを『スケッチ』させてもらって、海にいるポケモン達に出逢ったりした。
     紙を使っている関係上、その場で足跡は取れなかったけど、代わりに鱗をもらったなぁ……。
     川辺付近のポケモンからは陸から上がってもらって足跡をもらっていたりした。
     それにしても、あのラプラスさんは元気にしているかな。
     とても口笛が上手くて、思わず昔のことを思い出しちゃってさ……ちょっと涙が出てきたの覚えているよ。
     
     カモネギさんから『いあいぎり』を『スケッチ』させてもらって、細い木々を倒しては道を開いていったこともあるよ。
    「いいかあぁぁぁあ!! いあいぎりぃ、とは! 侍の心を持ってぇええ!! 切り込むのだぞぉぉおお!!」
     ……協力してくれたカモネギさんはいつもテンションが高いお方……いや、かなりの熱いハートを持っている師匠で、 
     カモネギさん曰く、弟子入りの為の鍛練というものに合格しないと『いあいぎり』を『スケッチ』させてくれなかったんだ。
    「侍のぉおお! 心をっ! 持たぬやつにぃいい! 中途半端なやつにぃいい!! この技はぁああ! 教えんっ!!!」
     …………恐らく師匠のおかげで根性という言葉が体の芯まで染みついたと思う。

     ゴーリキーさんから『かいりき』や『ロッククライム』などを『スケッチ』させてもらって、山や谷などにいるポケモン達に出逢ったりした
     ウリムーさん達の案内で雪山の温泉に赴いたこともあったなぁ…………。
     雪山だったから、そこで出逢ったポケモン達と雪合戦をしたりとかしたんだ。
     そして寒い寒いと身を震わせながら再び温泉へ……本来は疲れを取る為の温泉だったのに、
     雪合戦と温泉の鬼ごっこで逆に疲れちゃった……けど、なぜだか心地よい疲れだったのを覚えているよ。
     ……また、皆と雪合戦したいなぁ…… 

     ピジョンさんから『そらをとぶ』を『スケッチ』させてもらって空にいるポケモン達に出逢ったりした。
    空を飛ぶ感覚って、まるで自分が雲になったかのようで摩訶不思議なんだよね。
     そして空を飛んでいるポケモンたちには悪いんだけど、
     足跡を取らしてもらう為に地上まで降りてもらったこともあったなぁ……。
     あっ、そうそうボクは普段は歩いて旅をしているんだけど、
     ある程度、紙がたまると、一回、自分の巣に戻っているんだ。
     荷物がかさばるといけないしね。
     その巣に戻る際に『そらをとぶ』が結構活躍するんだよな、これが。

    「……あの、いつも空を飛んで移動すれば……いいのでは……ないでしょうか……?」
     ボクの冒険談を聞いていたタブンネさんからもっともな質問が飛び出てきた。
     確かに、普段から『そらをとぶ』を使えば楽かもしれないけど……。
    「う〜ん……それなら空を飛んでいるポケモンには簡単に出会えるけど、
     逆に地上にいるポケモンたちに会いにくくなるから、いつも……というわけにはいかないんだ。
     それに、ボクは空を飛んでいるより、こうやって地上を歩いて行くほうが性に合うしね」
    「……ふ、ふくざつな事情があったの、ですね…………」
     心配そうな顔を見せるタブンネさんを安心させるかのようにボクは微笑んだ。
    「そんな深刻な問題じゃないから大丈夫だよ。要は適材適所ってやつ……って言って分かるかな?」
     タブンネさんの頭の上から疑問符が浮かび上がったかと錯覚したぐらい、タブンネさんの青い瞳はきょとんとしていた。
     それがとても可愛らしいものだったから、悪いと思いつつもボクはつい笑ってしまった。
    「それと言い忘れてたけど、ボクは歩く方が好きだからさ」
    「歩くのが……大好き、なんですか……?」
     
    「うん、大好き」
     ボクは自分の足を示しながら答えた。
     
    「歩くとさぁ、地面に足跡が残るでしょ? ……ボクはその足跡が大好きでね。
     なんか……自分の物語を残してきた感じがして、ボクにとっては自分の足跡を見ることで、
     生きている……っていう想いと感覚がすごくするんだよ。
     色々とある、生きている、という絵を描くということの一つに、
     きっと足跡があるんだって思った瞬間に、すっごいロマンを感じてね。
     ……それ以来かな、歩くことが大好きなったのは」

    「なんか……カッコイイですね、ドーブルさんって…………」
     ボクの話を聞いたタブンネさんが感心したかのようにボクを見つめてくる。
     うわ、わわわっ。
     女の子からそんなに見つめられるとボク、困るんだけどな……と言いたげにボクの尻尾は揺れていることだろう。
     
     あ、ちなみに誤解がないように補足説明をさせてもらうと……。
     足跡がないヤツは駄目なヤツ、というわけではなく、
     本当に、ただ単純にボクが足跡大好きポケモンなだけの話で、
     出逢ったポケモンに足跡を取らしてもらっているのはボクの大好物が足跡、というのと、
     それと、もう一つ、この方法の方が相手に時間をあんまり取らせなくていいかな、と思ったからである。
     ……ボクは一応、絵描きができるけど、早く描くというのが苦手というか、
     ついつい凝っちゃって、時間がかかってしまうんだよね。
     納得いかない! って感じに。
     ……足跡を持たないポケモンに関しては鱗などをもらうとか以外に、その姿を描かしてもらうことがあるんだけど、
     時間をかけすぎないようにしなきゃ! って、いつも意識して描くようにしているから大変なときもあるんだ。

    「……ドーブルさんは……とても絵が上手なんですね……」 
     ボクがトートバックから出した、今までに初めて出逢ったポケモンに足跡を取らしてもらった紙と、
     ボクが描いたポケモンの絵をタブンネさんはまじまじと見ていた。
    「あの……よろしければ、わ、わたしの絵も描いてくれません……か?」
     いきなりのタブンネさんの提案を映したボクの目は丸くなった。
     今まで、自分からボクに描いて欲しいと言ってきたポケモンが少なかったからである。
    「す、すいませんっ。……だ、だめでしたら……」
     しゅん、とうなだれそうになるタブンネさんにボクが慌てて声を出す。
    「い、いや! 突然の提案で驚いただけで、もちろん、大歓迎だよ!」
     その言葉を聞いたタブンネさんの顔色が明るくなったような気がした。
     ……タブンネさんって分かりやすいところもあって、本当に可愛いなぁ。
     「じゃあ、描かせてもらうね」

     
     真白の紙の上で踊り続けてくれたボクの尻尾は、
     可愛らしい桃色、独特な柔らかい肌色、ふわふわで甘い白色、そして癒されそうな青色を紡ぎ、
     一匹のタブンネさんを描いた。
    「あ、ありがとう、ございます……! こ、これ、ほんとうに、もらってもいいんですか……?」
     タブンネさんが大事そうにボクが描いた絵を優しく抱きしめるように持ちながら尋ねてきた。
    「もちろん。こっちも喜んでもらって嬉しいよ」
     さて、タブンネさんも喜んでもらっていることだし、これでめでたしめでたし……という頃には、
     もう月が昇り始めていた……って今夜はどこで泊まろうかな……と迷い始める。
    「あ、あの今夜は、ぜひ、わたしのところで休んでいって……ください……」 
    「え? いいの?」
    「は、はい……狭い場所かも……しれませんが……」
     折角のタブンネさんのご好意を無駄にしたらいけないし、
     それと正直言って、こんな可愛い子と一緒に寝られる機会なんて……そうそうないしねって言ったら怒られるかな?
     とりあえずボクはタブンネさんの住みかに案内してもらうことにした。
     

     タブンネさんの案内でボクがたどり着いたのは一本の大きな木。
     その大きな木の幹には穴が開いていて、その中の空間は二匹ぐらい入っても大丈夫そうであった。
     ボクは夕食に渡そうと思っていたモモンの実を『ひのこ』で少しあぶり、タブンネさんにごちそうした。
     程よく熱が通ったモモンの実から……とろけるような甘い蜜が口の中に広がる。
     タブンネさんも青い目を一気にキラキラと輝かせるほどの衝撃を受けたらしく、大絶賛してくれた。
    「……ドーブルさん、ちょっと、いいですか…………?」
     夕食を食べ終わると、後はもう寝るだけかなと思っていたところに、タブンネさんの顔がボクに近づいてきた。
     タブンネさんから先程のモモンの実とは違う、甘い香りがしたような気がした。
     なぜだかボクの心拍数が速度を上げているような感覚が……。
    「ちょっと……失礼しますね……」
    「え?」
     戸惑っているボクをよそにタブンネさんは耳から垂れている、先端が可愛らしく、ぐるっと曲がっているモノをボクの体に当てた。
     そのままタブンネさんは目を閉じて…………しばらくすると、ゆっくりと目を開けた。
    「…………少し、疲れ気味、のようですね……少しばかり、ここで休まれていっては……どうですか?」
    「……………………」
     タブンネさんの真剣な青い眼差しを受けて、ボクは、もしかして…………と思った。
    「す、すいません。いきなり、
     そ、その……わたしたち、タブンネはこの耳の触覚で、相手の体調を……調べる……ことができるんです……」

     …………。
     
     ……これは、多分、ばれたかも。

     う〜ん、今まで秘密にしてきたことなんだけど……実は…………。


     ボクの命はもう数年ぐらいしかないらしいんだ。


     あれは……数ヶ月前、ハピナスさんに出逢ったときのことかな。
     足跡を取らしてもらったとき、ボクはどこか、体調がだるかった。
     心配をかけさせないように、ボクはポーカーフェイスを顔に描いたつもり……だったんだけど、
     それを見抜いていたんだろうね、きっと……ハピナスさんは。
     すぐにボクの体を調べると言って、診査をしてくれた結果――。

     ……ボクの命は、もって、後、三、四年らしい。


     そう、ハピナスさんが告げたのだった。


    「ごめんね、心配かけさせちゃって。でも、ボクは明日の朝には出発するよ」
    「えっ!?」
     タブンネさんの青い目に驚きの色がにじみ出ていた。
     ……これはもうカンペキに、タブンネさんは知ってしまったとみて、間違いなさそうだった。
     タブンネさん自身、なんて言えばいいのか分からないのかもしれない。
     気まずい沈黙の間が降り注いでくる前に、ボクは自分の意思を言うことにした。
    「これまで……色々なポケモンに出逢ってきたけれど……タブンネさんは伝説と呼ばれるポケモンを知っているかい?」
    「でんせつ……ですか?」
    「うん。人間たちやポケモンたちの間での語り継がれているだけで、
     実際に姿を見たものがあまりいないポケモンのことなんだけど……。
     そのポケモンについての有力な情報を手に入れてね、それを元に、これから、そのポケモンがいるって言われているところへ行くんだ」
     ポケモンの中でも伝説とも言われているポケモン。
     真の姿は分からないものの、その伝説という言葉だけで新たなロマンを感じさせてくれるポケモン。
     一体どういうポケモンなのか、
     手足を持っているとしたらどんな足跡なのか、
     それを見ないまま死ぬのはごめんだった。
     ……まぁ、ご覧の通り、ボクは最期まで新たなポケモンを求めて、新たな足跡を求めて旅を続けることだろう。
     それが使命とか、宿命とか、そういう堅いものじゃなくて、
     ……まぁ、もちろん、世界には色々なポケモンがいるということを知ってもらいたいという気持ちは少なからずあるけど。
     ボクみたいにさ、自分の世界を広げていってほしいなっていう想いもある。
     
     だけど、一番の理由は――

     大好きなこと、だからかな。

     そうじゃなかったら、今まで、ここまで、足跡をこの世界につけてこなかったと思うんだ。


    「……あの、ドーブル、さん」
     ボクを見ていたタブンネさんの青い瞳が若干、うるんでいた。
    「……そ、その、『スケッチ』と、いう、わざは、まだ……つかえ、ます、か?」
     今にも泣きそうなタブンネさんだったが、必死に青い湖からあふれ出しそうな雫を押さえ込んでいた。
    「うん……まだ二、三回使えるはずだよ」
     自分のだいたいの感覚から数値を出したボクにタブンネさんが微笑みを努めようとした。
    「よ、よろしけ、れば……わたし、の……『リフレッシュ』と、いうわざを『スケッチ』して、くだ、さい……」
     タブンネさんが声を上げて泣くことはなかった、しかし、その青い湖から数粒が空中へと羽ばたいた。
    「きっと……苦しく、なった、とき、に……役に、立つ……と、思い、ます、から……」
     
    「ありがとう……タブンネさん」

     ボクは感謝の気持ちを込めてタブンネさんを抱き締めた。



     
     翌朝、青い空が大きく広がっている中、彼――ドーブルさんは新しい足跡を一歩一歩つけながら出発しました。
     わたしは迷いました。
     ……あのとき――ドーブルさんを初めて見たとき、とても嫌な予感がしました。
     そして、その嫌な予感は当たってしまいました。
     わたしはドーブルさんを止めたほうがいいのではないかと思いました。
     これ以上、自分の体を傷つけて欲しくなかったから……単なるわたしのわがままだった想いかもしれませんが。
     しかし、わたしは迷いました。
     ドーブルさんの足跡を止めるようなことをしてもいいのだろうかと。
     彼の言う生きている証や想いを消してしまってもいいのだろうかと。
     ………………結局、ドーブルさんの意思が強かった。
     わたしなんかでは、止めることができなかった。
     
     ………………。
     
     わたしは、ドーブルさんに出あえて、誇りに思っています。

     どうか彼が一つでも多くの足跡を残せるように。


     


     この世には世界中のポケモンに出逢いたいと、旅をしている人間がいる。
     俗に言うポケモントレーナーという者の他には
     世界中のポケモンと出逢いたいと、旅をしているポケモンだっている。

     ベレー帽のような頭をしており、
     長い尻尾の先端は絵筆のような形をしており、
     そこから文字や絵の産声が上がる。
     彼の名はドーブル。
     世界中のポケモンと出逢う為に、世界中に足跡を残して来たポケモンだ。
     
     今、私たちが様々なポケモンを知っているのは、
     旅ポケ『ドーブル』が残してくれた足跡が起こした、キセキなのかもしれない。






    【足跡を書いてみました & 間に合いませんでした(汗)】

    ポケモンストーリーコンテストに挑戦してみよう! と書いたところまでは良かったのですが、
    メールという段階で見事につまずきました。
    家からのPCメールは初めてで……出来れば、家からのPCで送るぞ! とあれやこれや試みてみましたが失敗。(汗)
    方向音痴ならぬ、メール音痴状態が続き……
    「しょうがない……こうなったら最終手段として残しておいた、学校のパソコンの力を借りて……!!」
    まだロスタイムもあるし、間に合う……かもしれないと思いました(汗)

    ……そして、現在に至ります。(汗)
    自分の考えが甘かったです、すいません。(汗)

    間に合わなかったのですが、せっかく書いたのだし、
    コンテストにはもちろん参加出来ないけど、
    ポケスト! に投下しようということでここに置いておきます。

    うぅ、次こそは家からのPCメールを操れるようになれたらいいなぁ(汗)……と願いながら。 




    ありがとうございました。


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