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  [No.1025] 散歩中にて 投稿者:紀成   投稿日:2010/12/10(Fri) 22:14:17   39clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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小説のネタが詰まると、私はよく二匹を連れて散歩に出かけた。休日なら、たとえ朝だろうが昼だろうが、深夜だろうが、とにかく歩くのだ。
スラリと長い二本脚を持つバシャーモと違い、脚が無いと言っていい(こんなこと言ったら持ってる人に殺されそうだ)ダストダスは、私達の後を転がるようについて行く。
まるで運動会の大玉転がしだ。


歩きながら私はとにかく話す。この前ミコトがワニ二匹を引き連れて他校の不良男子生徒をカツアゲして、先生に怒られたとか。
あと・・カオリちゃんがなんか最近変だとか。元々不思議な子だったんだけど、最近それが増してるとか。
後輩のミドリちゃんのこともよく話す。前に聞いた話では、眼鏡だったのを中二になってからコンタクトに変えたらしい。
まあ、学校のことばかりじゃないんだけどさ。
たとえば。


「この世界には、人の手で造られたポケモンがいるらしいの。悪人が金儲けのために、色々なポケモンの細胞を組み替えて作ったんだって」
前読んだ本に書いてあったことだ。ショックと同時に、体が震えた。
「本当はポケモンの方が私達より強いはずなのにね・・」

私の頭に入っているプロットは、ザッと分けて四種類くらいある。
一つは、前にカオリちゃんに言われたギラティナの話。
二つは、面白い本を求めて全国を旅する少年の話。
三つは、ストレートに恋愛もの。苦手だからこそ、練習しないとね。
で、四つは・・


「人工のポケモンが、傷ついたまま逃亡して、どこかの廃墟に身を隠していたところへ、主人公が来て・・」


私の頭の中にプロローグみたいな台詞が浮かんでくる。


『それを愛したことが罪ですか

それに愛されたことが罪ですか

それとも

私達が出会ったことが罪だったのですか』


「って感じなの!どう!?」
「勝手にしなよ」
「恋愛、恋愛っていうけど相手が人間とは限らないわよね」
「何で僕に同意を求めるの」
「氷漬けにされたミコトに聞くのが手っ取り早いかと」
「今すぐワルビアルがカラカラにしに行くから」


ミスミ。
小説を書くにあたり、素晴らしい才能を持つ。

ただし、暴走すると話が百八十度回転するという・・

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[モエルーワ]byミスミ
[ババリバリッシュ]byミコト


明日のチャット楽しみです。