・これもポケモンへの『愛』?
23日夜、ポケモン販売ショップから出てきた男性が出会い頭に、待ち構えていた自称ポケモンNPO職員の女に傘で頭を殴りつけられるという事件があった。女は傷害容疑で現行犯逮捕され、男性は転倒し頭を強打して救急車で病院に搬送された。
男性と女に面識はなく、女は警察に対して「ポケモンを『クリスマスプレゼント』として利用することが許せなかった」と語っているという。
このポケモン販売ショップではポケモンのクリスマスセールを行っており、男性はクリスマスイブの息子へのプレゼントとしてピカチュウを購入した帰りだった。
・暖かなハートは絶滅寸前?
警察は、大規模ポケモン乱獲組織「ルート」の構成員22人を逮捕したと発表した。
「ルート」はドンファンの牙、ペルシアンの毛皮や宝石といったポケモンの身体部分の利用のための乱獲組織として知られているが、今回の逮捕はそれにあてはまらなかった。
「ルート」構成員はホウエン地方キナギ海域において機械操業によるラブカスの乱獲を行い、付近のホエルコの生育にも大きな影響を及ぼしていたという。
ラブカスはクリスマスにかけてのこの時期にカップルが愛を確かめ合うための贈答用として需要が急増するため、組織の資金源とされていたのではないかとみられている。また、野生のラブカスがまれに持っている「ハートのウロコ」は愛好者のみならず一般のポケモントレーナーにも需要が高く、警察はこうした裏ルートを利用した購入を行わないよう呼びかけている。
・ホワイトクリスマス、実は……
ジョウト地方コガネシティ近辺において、局地的な大雪によりリニアモーターカーの運行が停止するという事件があった。
ジョウト地方においてこの時期の積雪は珍しく、鉄道関係者が原因を調べたところ、コガネシティのデートスポット「恋人岬」において複数匹のユキノオーが戦闘しているのを発見し、トレーナーを探し出すと同時ポケモン管理不行き届きで警察へと通報した。
ユキノオー達のトレーナー4人は警察の調べに対し、「彼女とのデートの際にどうしても雪を降らせたく、ユキノオーを物陰に放していた」と述べている。警察は放されていたユキノオーがトレーナーのいないまま戦闘を始め、技によってさらに冷気が強まったことが局地的な大雪の原因であると結論づけた。
ユキノオーはバンギラスなどと同じく、周囲の天候を変えてしまうその特性の存在から第一種管理指定ポケモンに指定されており、ジムバッジ7個以上を持つ高位のトレーナーでなければ所有、戦闘使用が許されない。警察はトレーナー達がその基準を満たしているかどうかにおいても調べを進めている。
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きっと「悪」はタイプだけじゃない。悪の組織だけのものであるはずがない。
ポケモンの世界においても、おそらくはこんな小さな「悪」がたくさんあるのでしょう。
【お題:悪】
【描いてもいいのよ】【書いてもいいのよ】【お話作っていいのよ】【好きにしていいのよ】