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  [No.1341] 浦島太郎(嘘) 投稿者:リナ   投稿日:2011/06/19(Sun) 23:46:18   103clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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 今、なんとも古めかしい格好で浜辺を散歩している彼は、タロウ・ウラシマ。この海で漁師を営んでいます。なにか起こりそうなので、後を追ってみましょう。

「見つめ合〜うとぉ〜、素直に〜、おしゃぁ〜べり〜、できぃ〜なぁ〜い〜♪」

 懐かしいナンバーですね。サザンオールスターズで「TSUNAMI」です。ダブルミリオンを達成した名曲なんですが、彼が歌うとその面影もありません。ちょっとモノマネしているのに全然似ていないのが非常にイタいです。正直言って下手です。音楽への冒涜です。

 そんな漁師にとって不謹慎な歌を口ずさんで浜辺を歩いていると、小さな岩に一匹のゼニガメが腰掛けていました。彼はサングラスをかけ、足を組み、じっと海を見つめています。そのあまりのシュールさに、ウラシマはぞっとしました。

「――あの、いじめられてる設定じゃ?」

 設定云々は言ってはいけない約束なのですが。この状況ではいたしかたないでしょう。

「いじめられっぱなしじゃいられねぇのが男ってもんよ」

「いや、てかいじめられてすらいないですよね? そのサングラスも傷一つないし」

「俺はジョニー。おめぇ名前は?」

「そっか、あんたアホなんだね」

 話が全くかみ合いません。仕方なくウラシマは名を名乗り、ストーリーを強引に進めることにしました。

「とりあえず、竜宮城に連れてけよ」

「――ボスに何の用だ?」

「あんたヤクザか。まあ見えなくもないけどさ。てか本当はそっちが連れてってくれる流れなんだから別に用なんてないんだけどさ」

「仕方ねぇ、案内してやるか」

 マジ面倒臭ぇ。ウラシマボーイは思いました。ですがとにかく、ジョニーはウラシマを竜宮城へ案内してくれるようです。

「よろ」

 ジョニーはてくてくと浜辺を歩き始めました。歩きながら「最近波に乗ってねぇな」とか「ちっ、葉巻切らしてんだった」とかぶつぶつ言っていましたが、ウラシマは全て無視しました。そして彼がいっこうに海に入ろうとしないことに突っ込むこともしませんでした。面倒だったからです。

「さぁ、着いたぜ。竜宮城だ」

 案内されたのは、沖縄県の田舎に一般的に見られる形の家屋でした。玄関口にしっかりシーサーがふんぞり返り、災厄からこの家を守っています。

「質問、いいですか?」

「端的にな」

「これのどの辺が竜宮城なんですか?」

「良い質問だ。お前、昔沖縄がなんて呼ばれてか知ってるか?」

「――琉球。え? まさか琉球→りゅうきゅう→りゅうぐう→竜宮とか言うつもりですか?」

「お前、見た目に寄らず頭良いじゃねぇか。大学出てんのか?」

「少なくともあなたの考える大学は出てません」

 そうだったのです! ウラシマの目の前にそびえる「城」は、まさしく竜宮城だったのです!(こんな感じで良い?)

「ボスもきっと喜ぶぜ。宴の準備だなこりゃ」

 一体どんな「ボス」が出てくるのか、ウラシマは全く興味はありませんでしたが、万が一、億が一、「ボス」が美人だった時のことを考えて無理矢理モチベーションを上げ、ジョニーと共に「竜宮城」に入りました。

「ボス! お客さんですぜ!」

 ジョニーがそう呼びかけると奥から「はいはぁーい」と、気の抜けた声が聴こえました。その声が女性だったので、第一関門はクリアです。

「あら、人間のお客さんは久しぶりかも。ふふ、めんそーれ☆」

 現れたのは、全身ピカピカの鱗をまとったミロカロスでした。「ちっ、配役ポケモンか」と思ったウラシマですが、下手な女が現れるよりはよっぽど良いと思い、スレスレ第二関門もクリア。

「宴の準備、しやすか?」ジョニーは多分、宴がしたいだけです。

「もちろんじゃない! ほらほら、大急ぎでお願いね! 泡盛もよろしく☆」

 なんだか「ボス」と呼ばれるポケモンにしてはキャピキャピとギャルっぽい話し方をするミロカロスだと、ウラシマは思いました。実際のところポケモンなので年齢は不詳です。

 ウラシマは客間に通されました。名前を名乗ると、彼女も自己紹介してくれました。「フェモニール」と言うのでした。

「それで? どちらからいらしたの?」

「どちらからって言われても――わりと近所です」

「そうなんだ〜じゃあいつでも会えるね☆」

 なんだか勘違いを起こさせるような言い回しですね。でも多分これが彼女のデフォルトなのです。

「そうそうウラシマさんはツイッターやってる?」

「はい、一応」

「やったー! じゃあフォローしとくね☆ そうそう、最近ルナトーンちゃんが『スケベクチバシ』ってあだ名付けられちゃってね、すっごく盛り上がったんだから! それと、この前チャットでリレー小説やってたらさぁ――」

 それからは彼女の独壇場でした。ペラペラと良く動く口です。よっぽど話し相手に飢えてたんだなとウラシマは思いました。

「――あらやだ〜なんかアタシばっかり話しちゃってる。ウラシマさんもなんか面白い話してよん☆」

「む、無茶ぶりですね……」

 そこへちょうど料理の支度が整ったようで、客間には先程のジョニーの他様々な水タイプのポケモン達が食べ物を運んできました。オリオンビールと泡盛もありました。思いのほか豪華な食事に、ウラシマは完全にネタ扱いしていた「竜宮城」を少し見直しました。

「とりあえず乾杯しましょ! さぁ皆の者! ウラシマさんの今後の人生の充実を祈願して――」

「余計なお世話です」

「かんぱーい☆」

 ――いまさらですが、ウラシマは亀を助けていないので、この竜宮城に歓迎される理由がありません。しかしギンギンに冷えたオリオンビールのせいで、そんなことはもうどうでもよくなってしまいました。
 どんちゃん騒ぎとはこのことかと、ウラシマは思いました。こいつらほとんど学生のノリで互いにコールをかけ合っているではありませんか。一番ウラシマのツボにハマったのが、

「むかしむかし浦島は♪ 助けた亀に連れられて♪ 龍宮城へ来て見れば♪ 乙姫様は飲んだくれ♪ (ハイ! ※合いの手)ミロカロス☆ ミロワロス☆ ミロワロタ☆ ミロオワタ☆」

 こいつらもう駄目です。

 さて、宴もたけなわ、ウラシマはそろそろ帰る時間です。漁師の朝は早いのです。

「すみません、私はこの辺で――」

「えぇ〜!! もぉ帰っちゃうのぉ〜!!」飲んだくれことミロカロスのフェモニールは完全に出来上がっていました。一体彼女、四十度の泡盛を何杯飲んだんでしょう?

「泊ってけばいいじゃない? ねっ☆」

「『ねっ☆』ってそんな上目遣いされても駄目です。明日朝早いんですから」

「ちくしょー、『フェモちゃん視線』が通用しないとは、ウラ様まさかかなりのプレイボーイ?」

「違います」

「そんなドライなところも素敵よ☆ しょうがないわねぇ、今お土産を用意させるから、それだけお持ちになって。ジョニー?! 例のものを」

「へいっす!」

 さあついに来ましたね。大きな箱と小さな箱の、究極の二択。さてウラシマ! キミはどちらの玉手箱を選ぶんだ?! う〜ん、レッツチョイス!(今、カビラっぽく言ってみたんだけどどう? イケてた?)

「持ってきやしたぜ」

 この辺りは通説に沿って、ちゃんと普通の玉手箱です。

「さて、ウラ様が欲しいのは大きい箱? 小さい箱? ――それとも、ア・タ・シ? きゃあ〜言っちゃった☆」

「『どちら』にするか迷いますけど、小さい箱ですね。大きいのは持てないですし」

 あくまで二択です。

「連れないわねぇ、ウラ様は。またいつでも遊びに来て頂戴ね。ジョニー?! 送って差し上げて」

「へいっ」

 ウラシマはフェモニールと他の水ポケモン達にお別れとお礼を言い、竜宮城を後にしました。
 すっかり外は夜、アルコールで火照った身体に海風がとても気持ちが良く、ウラシマは思わず深呼吸しました。

「ウラシマさん、うちのボス、ぶっ飛んでるでしょう?」

 ジョニーがどことなく静かな口調で切り出しました。

「そうですね、天真爛漫というか、なんというか」

「正直ウザい。そう思ったでしょうや?」

「――まあ、少し」

 ジョニーは暗闇の中に浮かぶお月さまを眺めながら言いました。

「許してやって下せぇ。ボスはミロカロスになる前、それはもうみずほらしい姿で、だれからも相手にされず、一人ぼっちやったんでせ。だからボスは、誰よりも明るく、おしゃべりで、あんな大酒飲みになんたんでぇ――」

 姿かたちが醜くいのなら、せめて誰よりも元気に、明るく振る舞って、心だけは美しく光り輝いて生きたい。フェモニールはそんな思いであのような性格になったのでした。

「そう、だったんですか」

「ツイッターで、たくさんのポケモンと繋がっていられるのも、あの方のお人柄ひとつでせ。俺ら、みんなボスのことが大好きでせ。これからも、時々顔出してくだせぇ、ウラシマの旦那」

 そしてウラシマは、ジョニーと出会った小さな岩のところで別れを言いました。
 今頃乙姫様は、ぐでんぐでんに酔い潰れてポケモン達に介抱されているのかな――ウラシマそんな光景を思い浮かべて、微笑みました。愛されてこそ、「ボス」の役職は務まるのです。

 ウラシマはお土産の小さな玉手箱に気付きました。通説通りだと、これを開けてしまうとおじいさんになってしまいます――まあ、そんなことは「浦島太郎(嘘)」では起こり得ませんが。彼はその箱を開けました。
 そこにはモンスターボールが一個だけ入っていました。

 カタカタとモンスターボールが揺れました。なんだかあの末恐ろしい感覚が、ウラシマに戻ってきました。

「――有り得ない話ではない。でもいつも間に……」ウラシマは呟きます。

 開けるか否かの選択は、ここからが勝負です。負けるな! ウラシマジャパン!(あ、間違えた! ついノリで「ジャパン」付けちゃった! てへ☆)



 ――――――――――


 ……ノーコメンツ!

 【好きにしていいのよ】


  [No.1343] 乙姫様にハートを射抜かれた 投稿者:イサリ   投稿日:2011/06/20(Mon) 22:53:30   67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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>  現れたのは、全身ピカピカの鱗をまとったミロカロスでした。「ちっ、配役ポケモンか」と思ったウラシマですが、下手な女が現れるよりはよっぽど良いと思い、スレスレ第二関門もクリア。
 いやいやいや、何をおっしゃる! 最高じゃないですかー!w
 ミロカロスのモデルがリュウグウノツカイという噂をどこかで見て、ナルホドナーと思っていたところ、ググってみたら案外不気味な生き物でした(汗


 全文に散りばめられたネタの密度が素晴らしいのですが、 

> 乙姫様は飲んだくれ♪ 
> ミロワロス☆ 

 この一気コールで完全にやられました(笑)
 どうやら自分は言葉遊び系に弱いようです



 ギャグもシリアスも自在に書き分けられるリナさんに憧れます……!

 ボールの中に入っていたのはもちろん……?




 拙文失礼いたしました!


  [No.1345] キター! 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2011/06/21(Tue) 07:49:19   64clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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> 「やったー! じゃあフォローしとくね☆ そうそう、最近ルナトーンちゃんが『スケベクチバシ』ってあだ名付けられちゃってね、すっごく盛り上がったんだから! それと、この前チャットでリレー小説やってたらさぁ――」

すいません。
(嘘)って字を見たときから、正直期待してました。



ミロワロス☆ ミロオワタ☆

リナさんのギャグの才能に嫉妬の嵐だぜ……w


  [No.1356] フェモニールもよろしくね☆ 投稿者:リナ   投稿日:2011/06/22(Wed) 23:22:19   40clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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 忘れた頃を見計らって、この「パチモンシリーズ」は末永く続けていきます。どんなに非難を受けようとも。
 お読みいただいてありがとうございます!

 >イサリさん

 ミロさんのモデルリュウグウノツカイなんですか? だとしたらキャラデザイン担当の方相当デフォルメ頑張りましたねw 画像検索したら、しばらくお刺身が食べられなくなりそうにw
 私の周りにも優秀なコールクリエイターがたくさんいます。彼らのセンスには脱帽w あ、イッキ飲みはいけませんよ、良い子は真似しないでね☆
 ボールの中身を決めるのは、そう、ご覧になったあなたです(えっ 
 自由に続きを書いて下さいw 超展開歓迎☆

 >鳩様

 私はスケベクチバシが何気に可愛がられているのに嫉妬していますw 次は出してやらないんだから!w
 (嘘)とかつけてお目汚しして毎度すみません。事実これは本家への冒涜です。しかし書くときはいつも禁断症状なので仕方がないんです。
 次回はもと良いものをと、日々精進してまいりますw


 


  [No.1618] 【パスもらいました】 タロウ・ウラシマ(嘘にもう一つ嘘を) 投稿者:巳佑   投稿日:2011/07/20(Wed) 20:46:44   100clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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 Sukebekutibashi@罰ゲーム

 今、ソルロックとの勝負で負けて、罰ゲームやっているなう。

 デボツイから  3時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム

 罰ゲームの内容:ビキニのおねえさんの水着をエスパーの力で脱がせ。そしてその状況を随時ツイッターで報告すること。

 デボツイから  3時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム

 というわけなので、今、オレがやってることはあくまで罰ゲームであって、オレ自身の意志ではない! 断じてない! そこら辺は理解しておけよ!

 デボツイから  3時間前

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 SL6@傍観者 

 @Sukebekutibashi 説得力がないぞ、スケベクチバシ。

 デボツイから  3時間前

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 みろわろす@殿方と一緒☆ 

 @SL6 黙れ☆ 小僧☆ お前にスケベがすくえるか!? 

 デボツイから  3時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム

 @MIROWAROSU ちょ、それが言いたかっただけだろ!! それとスケベで止めるなぁ!  

 デボツイから  3時間前

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 SL6@傍観者

 @Sukebekutibashi いいから、集中しろよ。スケベ。

 デボツイから  3時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム

 @SL6 黙れよ羅針盤。  

 デボツイから  3時間前

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 Urashima@船

 @Sukebekutibashi @SL6 お前ら仲いいだろ?

 デボツイから 3時間前

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【1】

 海は穏やかに何処までも続いている。
 波は荒ぶることなくたゆたっていて、見上げれば、空は澄み渡る青色が広がっていて、まばらに散っている雲が流されては様々な形に変わって、見る者を楽しませている。
 キャモメやペリッパーは気持ち良さそうに飛んでいて、海からは時々テッポウオがピョンピョンと小さい孤を描きながら、跳ね現われる。
 風はゆったりとした追い風で、ある一隻の船はゆっくりと進行していた。
 このゆっくりとした船旅、船内も落ち着いているかと問われると――。

「ありったけの夢を〜♪ かき集め〜♪」
「探し物を〜、探しに行くんだ〜☆」
 
 そうでもなかったよ!
 めちゃくちゃ楽しい雰囲気丸出しだよ!
 一人の男と一匹のミロカロスが甲板で楽しそうに歌ってるよ!
 そして、あまりの明るさに文体が変わっちゃったよ、どうしてくれる!? 
 
 それにしてもミロカロスの方はハキハキとしたいい声(多分、歌手デビューとかしたら即トップクラス入りすると思うなぁ)なんだけど……かたや、もう一人の男、なんか外しすぎているような気がする。二億人を敵に回しそうな外しっぷりだ。
 それでも、ミロカロスは楽しそうに歌い続けるし……まぁ、何事も楽しんだもん勝ちだよね☆

「ねぇ、ウラ様〜。このままワタシ達で海賊王目指さない!?」
「いや、遠慮しときます」
「うぅ〜いけずなウラ様。でもそういう堅実なところも好きよ☆」

 堅実かどうか分からないのだけど……ウラ様と呼ばれたタロウ・ウラシマは困ったような顔をしているね。
 対して、ミロカロスのフェモニールはニコニコ明るい笑顔をウラシマに振り撒いてるよ!
 
 さて、そろそろよい子にも分かる(かどうか保証できないけど)事情説明の時間にしないとね☆  
 ある日、サングラスをかけたゼニガメのジョニーに漁師のウラシマは、強引に竜宮城に連れて行ってもらってね、そこでボスと呼ばれているミロカロスのフェモニールさん率いるポケモン達と宴をしたんだ……お酒を飲んだりしてうらやましいなぁ、じゅるり。
 その後ウラシマは帰り際に小さい玉手箱を受け取ってさぁ、家に帰って、玉手箱を空けたら……あら、ビックリ! 煙……じゃなくてモンスターボールが! 
 そしてそのモンスターボールを開けたら煙がモクモク! 
 そしてそしてウラシマはおじいちゃんになってめでたしめでたし……にはならず、ミロカロスのフェモニールが出てきたんだよね。
 フェモニールによると煙は演出だってさぁ。

 すっごい紛らわしいよね!(イラッ☆) 

 まぁ、そういうわけで宴を開いてくれたフェモニールをそのまま無下に帰すわけにもいかなくなったウラシマは暫く、フェモニールと暮らすことになったとさ!
 多分、一ヶ月ぐらい滞在するってフェモニールは言ってたなぁ。

 さてはウラシマを竜宮城にスカウトしようとしてんな!(キラッ☆)

 ささ、ある程度の説明は終わったし、ウラシマとフェモニールは今何をしているかというと……。
 ご覧の通り出航していて、漁をしているというわけ。
 網を仕掛けたポイントの所に向かって、獲物がかかっているかどうかを調べに行っているところだよ。

「でも、ウラ様〜」
「ん?」
「ワタシ達なら、絶対、海賊王になれると思うんだけど……ネッ☆」
「そんなにキラキラな目を見せても、やらないと言ったら、やらないです!」
「だいじょ〜ぶ☆ ワタシ機械に強いから☆」
「そっちの海賊ですか!! なおさら嫌ですわ!」

 ん〜この一人と一匹、中々似合いそうな感じがするのはきっと気のせいではないはず!
 とまぁ、ウラシマとフェモニールがピーチクパーチクと談話を交わしていると――。

 ドーーーーーーーン☆☆☆
 バシャーーーーーン☆☆☆
 
 何やら、発射された音がしたかと思いきや、次の瞬間には派手なスプラッシュが大きく空を待舞ったぞ!?
 今まで話に夢中になっていたウラシマとフェモニールが気付いたときには、前方100メートル先に佇む黒い船が一隻、ウラシマの船に進路を向けているのが分かったんだ。
   
「逃げましょうか」
「え? どうして〜?」
「どうしてって! あの旗を見れば一目瞭然でしょ!?」

 ウラシマがそう叫びながら指で示した先の旗には、ドクロマークに白いシルクハットが描かれているけど……うん、これって俗にいう海賊だよね。
 このまま海賊に捕まってしまったら、間違いなくウラシマは身包みをはがされて海にぽぽぽぽーん!
 そしてフェモニールはもしかしたら娼館みたいなところに連れさらわれてしまうかも!? 
 確かにこれは逃げた方がいいに決まってる!
 ウラシマも職業柄、海賊で被害にあった漁師の話を聞いたことがあったみたいだけど、まさか自分に降りかかってくるとは思わなかったみたいで、歯をガチガチ鳴らし始めているよ。恐怖感が臨界点を突破しないか不安だね。
 さ〜て、さっさと逃げる為に行動を――。

「……フェモニールさん」
「ん〜? な〜に?」
「どうして巻きついてくるんですか?」
「え〜ウラ様、逃げちゃ駄目よ〜☆」

 こうして、動けないウラシマの船に、黒い海賊船が徐々に近づいていってきてるね。
 冷や汗垂らりなウラシマに対して、キラキラ笑顔を見せるフェモニール。
 ちなみに巻き付き方がエロイとか、そういうのは読者様の想像にお任せするね!

「海賊に会いに行きましょっ☆」
「い〜や〜だ〜〜〜〜!」

 ウラシマの悲痛な叫び声も虚しく、結局、海賊船はウラシマの船の隣までやって来ちゃったよ。
 果たして、ウラシマとフェモニールはどうなっちゃうんだろうね〜?
 あ〜んなことされたり、こ〜んなことされるバッドエンドにならなきゃいいんだけど。
 え? 他人事に聞こえる? 

 だって、ここで三人称の語り部交代だもん。
 
 だから、後のことは知らないんだよ。
 というわけで、後、よろしくね〜☆


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 Sukebekutibashi@罰ゲーム

 とりあえず、手頃なビキニのおねえちゃん発見。とりあえずあの子をターゲットにすることにしたなう。

 デボツイから  2時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム

 あんまり騒ぎになってもアレだから、人の少ない孤島のビーチで都合のいい茂みに隠れているなう。

 デボツイから  2時間前

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 原画@見守り中

 ターゲットの容姿とかを教えろや。それか画像うp! うp!!

 デボツイから  2時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @GenGa いや、画像は流石に肖像権とか引っかかりそうだから、オレの目から伝えるよ。 

 デボツイから   2時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 身長は165センチメートルで高めかな? 胸はFカップ、ちょっと大きいメロンかな? ヒップも中々の美尻で、トップクラスのボン、キュッ、ボン! 赤い情熱的なビキニを着てるぜ。

 デボツイから   2時間前

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 SL6@傍観者

 もはや変態だよな。 RT@Sukebekutibashi オレの目から伝えるよ。

 デボツイから   2時間前

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @SL6 黙れよ羅針盤。  

 デボツイから   2時間前

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【2】

 さて……海賊船に捕まったウラシマの船はもちろん身動きが取れずじまいである。
 顔色が真っ青に塗られて気分が悪そうなウラシマと、こちらは楽しそうな笑顔を振り撒いているフェニモール。
 そして、その一人と一匹の前にぞろぞろと現れるのはもちろん海賊達で、一人一人、日に焼けているからか、その顔を褐色に染まらせている。
 悪い業を働いているからかどうかは不明だが、海賊達の目つきは怖いものである。
 その視線が複数に突き刺さってくるものだから、心臓に悪いとウラシマが思っているのに対し、興味津津に海賊達を見つめているフェニモールには恐怖という言葉はなかった。
 しかし、右目を黒い眼帯で隠しており、白いヒゲをたっぷりと生やしている男――船長のような者が現れれば、流石のフェモニールも戦々恐々に――。 

「キャアー!! アレ、絶対に船長さんよん☆ マジでモノホンよね〜? キャアー! マジ素敵だわぁ☆」

 ……この者に怖いという感情はないでござるのか?

 あ……しまった、ここでも文体が変わってしまったでござるか。
 三人称の地の文を変えるほどとは、フェモニール殿、中々でござるな。
 まぁ、先程の語り部よりかはマシでござると思うから、しばしの間、お付き合い願うでござる。

「ちょ、フェモニールさんっ! 相手の気分を害することは止めてください!」
「え? ワタシ、なんかヤバイことでもした〜?」
「見てくださいよ、あいつらが持ってるサーベル……! あいつらが怒ったら、あれで、フェモニールさんなんか刺身ですよ! 刺身!」
「…………ミロカロスの刺身? なんかおいしそうじゃない☆」
「ちょっと待ってください。誰がそうなると思っていて――」
「あ、ゴメンね☆ 想像したらつい、よだれが垂れてきちゃったわ☆」
「ちょ、それって、共食いっ」

 完璧に海賊達が置いていかれているでござるなぁ……。
 お前ら、何勝手に進めてんだ、コラ……といったような雰囲気はなく、なんか何も言えないといった感じで……とうとう、どうしようかという困惑な感じが顔に出ているでござる。

「貴様ら……いい加減に話を――」
「というより……刺身といったら、コイキングの方がおいしいに決まっているじゃないですか!」
「え〜〜? コイキングって骨だらけって聞くわよぉ〜?」
「あれは実はおいしいところがあるというのを知っている人が少ないんですよ」
「流石、ウラ様ねぇ〜☆」

 まさかの船長殿でも駄目でござったか。
 ウラシマ殿もフェモニール殿のペースですっかり恐怖が飛んでいったようでござるなぁ……あの乙姫殿、やはり大物でござる。
 このままではウラシマ殿とフェモニール殿の戯れで日が暮れる上に物語が進まないのでござるが……いかがしたものか。

「よぉ? なんか結構楽しそーじゃんかよ」

 ふと、海賊の群れの中から若者らしき声が聞こえてきたと思った――刹那、火炎の拳がいきなり飛ぶかのように――。

「あら、ウラ様、あっぶない☆」
「え?」

 いち早く 異変に気が付いたフェモニールが絡みついているウラシマを思いっきり甲板の上に倒したでござる。
 頭を強く打ったウラシマが小さく悲鳴を上げただけで命に別条はないようでござる。
 それにしても、傍目からだとフェモニール殿がウラシマ殿を襲っているような感じがするのは……うむ、気のせいでござるよな。
 
「お、エース!」
「エースの兄貴ぃ!」
「エースさん!」
「エース君!!」

 倒れているフェモニール殿とウラシマ殿の少し先に立っている男――エース殿がその拳に炎を宿しながら立っているでござる。
 エース殿はフェモニール殿とウラシマ殿を見下ろすと軽く口笛を鳴らしたでござるよ。

「へぇ〜 オレ様の火拳を初見でかわせるなんて大したミロカロスじゃねぇか」
「惚れたわ〜☆ 中々いいパンチをしているわねん☆」

 フェモニール殿が興味津津にエース殿の顔を覗くと――。

「エビ様☆」
「海老って言うんじゃねぇ!!」

 一見、カニパン……いや失礼でござった。
 一見、貝のような輪郭に、褐色の肌。そして紫色の服を着用していて、赤いパンチグローブを装備しているポケモン――エビワラーことエース殿がすかさずツッコミを入れたでござる。

「じゃあ、えびぞう様っていうのはオッケーかしら☆」
「それ、明らかに職業違うだろ!?」 
「う〜ん、そ・れ・な・ら! えび天様とか、エビチリ様とか☆」
「勝手に他ポケを料理にするんじゃねぇよ!」
「wとか☆」
「わら……って、ケンカ売ってんのか!? コラッ!」
 
 ここで強い海風が一つ吹き抜ける。

「パンチラ様で☆」
「ぜってぇ、嫌だ!!!」
「じゃあ黒パン様☆」
「そこまで言うなぁあああ!!」
 
 このフェモニール殿が作る流れは激しい海流の如く、誰も抵抗することができないのでござろうか……完璧にエース殿はフェモニール殿のペースに捕まってしまったようでござる。

「いいから! オレ様の話を聞けぇ!」
「何分かかりそうかしら?」
「五分だけ……って、だぁぁぁぁああああ! 何言わしてるんだよ、てめぇはぁああ!」

 流石に憤慨したとばかりにエース殿の拳から炎が噴き上がると、ウラシマ殿は喉をゴクリと鳴らしたござる。
 恐らく、戦慄、というものを感じているのでござろうなぁ……何せエース殿の顔つきも怖いものでござるし。 
 だが……その、フェモニール殿の顔はどうしてこんなにもキラキラを保っていられるのでござろうか……本当に謎の乙姫様でござる。

「いいからぁ! オレ様の話を聞かねぇと、てめぇら、オレ様の火拳で丸焼きにするぞ!」
 
 丸焼きにされるのも嫌だった……というのもあったのでござるが、このままでは物語は進まないしラチが明かないと判断したウラシマ殿はとりあえず、フェモニール殿に一度、口を閉じてもらうように頼んだでござる。
 すると、ようやくフェモニール殿もエース殿の話を聞く姿勢を見せると、エース殿の拳から炎がゆっくりと消えていったでござる。
流石に声を張り過ぎた為か、エース殿は少々、肩でハァハァと息をしているでござる。

「へ、変な奴らだぜ……ったく……」

 ここで異論を唱えるタイミングを逃したウラシマ殿は泣きたくなったようでござる。
 それには一切気付かず、エース殿は話を続けるでござるよ。

「オレ様達は見ての通り、海賊だ。だが! 別にてめぇらをどうこうしにきたわけじゃねぇ……ちょいと協力して、もらいてぇんだよ」

 ここで初めて海賊らしい、笑みがエース殿から零れたでござる。
 さて……ここでまた語り部交代の時間でござるか……果たして、エース殿は何を求めているのか、それとフェモニール殿とウラシマ殿は無事に帰ることができるでござるか?
 いよいよ、佳境といったところでござるか……はてさて、どうなることやら、でござるなぁ。


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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 目標は約150メートル先、タイミングをうかがっているなう。

 デボツイから1時間前

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 ツノドリルではない、オニドリルである@見守り中

 すぐにはいけないのか? 先程からやけに時間ばかりが流れているような気がするが。

 デボツイから1時間前

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @Oni! いや、ここで慌てても仕方ねぇ……ここは自然にポロリとさせるようにサイコキネシスを駆使すべきだと俺は判断する!

 デボツイから1時間前

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 SL6@傍観者

 @Sukebekutibashi やっぱ変態だと語ることが違うなぁ。

 デボツイから1時間前 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @SL6 黙れよ羅針盤。

 デボツイから1時間前

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【3】

 青い海を何処までも泳ぎ続ける二隻の船があった。
 前方を走る一隻は白く塗られた小型から中型にかけての船で、それに導かれるように後方を走る一隻は漆黒に塗られた大型の船で、マストに張られている旗からは海賊を主張するドクロマークがデカデカと描かれてあった。
 別に鬼事をしているというわけではなく、穏やかな(一見、追って追われているように見えても船旅がおかしくはなさそうだが)船旅がしばし続くと――。
 やがてお互いの船から見えてきたのは一つの孤島らしきものであった。

 港がなかったので、浜の近いところで錨を下ろして船を停泊させてから、青年――ウラシマとミロカロス――フェモニール、そしてエビワラーである――エース率いる海賊団が孤島に足を着けた。
 見事に誰かがいる雰囲気は一切なく、どうやらこの孤島は無人島であるという見解が一同の中でされた。
 さて、ウラシマとフェモニールは海賊団に絡まれて、今、この状況に至るのだが……ここで一旦、時を遡らせて、その一部始終を覗くことにしてみよう。

「アンタ達にお願いがあるんだけどよ……この地図、見方分かるか?」

 そうエースがウラシマとフェモニールに見せたのは二枚の地図らしきもの。
 時がそれなりに経っているのか、紙はうっすらコゲが表れていた。
 そして、地図はというと……一枚目は海図のようなものであろうか、周辺の島々だけではなく、緯度線などもしっかりと描かれている。
 そして、もう一枚の方は恐らく、その孤島(形はやや楕円形)の拡大図であろうもので、孤島の真ん中にはバツ印が点けられていた……恐らく、ここにエース達の探しているお宝が眠っているのだろう。
 とりあえず、ウラシマとフェモニールは同行すると伝えると――。

「サンキューな! やっぱり、本物の船人は違うぜ!」
「え?」
「いや、ここまでノリでなんとか来れたんだけど、やっぱり難しいんだな、海賊って」
「あの……ノリって?」

 なんだか、嫌な予感しかしないウラシマにエースは笑顔で応えた。

「いや〜、ちょっとな、とある漫画読んだら海賊やってみたくなって」
「あぁ! あの麦わら帽子のやつでしょ☆」
「おぉ!? アンタ分かるのか!?」
「もっちろん☆ 全巻揃えてあるわよん☆ もしかして、エースっていう名前、狙ってたんでしょ☆」
「あぁ! もちろん! いや〜あのキャラにはマジで熱くなったわ」
「だよねだよね☆ もう、あの場面とか、その場面とか☆  それとあそこはマジで泣いたわぁ」
「そうそう! あそこはオレ様もマジで!? って感じで……気付いたら涙腺崩壊してたっ」

 なんか、意気投合に語り合っておるのう!?
 いきなりのカミングアウトじゃし、目を丸くさせたままのウラシマに対してフェモニールはエースと語り合っておるしで……って。
 また地の文が変わってしまったじゃと!?
 なんじゃ、こやつらは!? 一体どんな技を繰り出せば、このようなことが可能なんじゃ!? おかしいじゃろ!? 訳ワカメじゃろ!?
 キャラが成せる業です、なんて一言で片づけされそうで怖いわ! ガクブルもんじゃ!
 というか、これ、怒られないのか!? 

 ……まぁ、変えられてしまった以上は仕方あるまい。
 元には戻せぬようじゃし、このままでいかせてもらうぞ。

 さて、フェモニールとエースが某漫画について語り合い(意気投合するとアレやコレという代名詞だけでも通じるとか、通じないとか)、更にはエースが引き連れていた者達も加わって、完全にウラシマ一人だけが放置プレイされること約一時間、ようやく再出発を果たした一行はこの孤島にたどり着いたというわけなのじゃ。
 孤島に到着する前、ウラシマはこんなことを呟いていた。

「はぁ……知識もないのに、よくここまで来れたものかと……逆に小一時間ほど問いたいですねぇ」

 海は生き物だ。
 だから決してあなどってはいけないと昔、同じく漁師である父に言われたことのあるウラシマにとって、エース達がやっていることは海を甘く見て、馬鹿にしていることでもあったようじゃな。
 しかし、そんなウラシマの気持ちを知ってか知らずか、フェモニールはただニコリと笑うとこう言い放った。

「影響力ってすごいよね☆」

 その一言で片づけられたウラシマから溜め息が漏れたのは言うまでもないぞ。


 
 さて……エース達が目的としていた孤島に到着し、一行は海図とは別の地図――この孤島の拡大図に記された目印に向かって、歩き始めたわけなのじゃが。
 行く先はジャングルのような獣道、足場は必ずしも安定しておるとは限らんし、あちこちに生えておる大木共が一行の足を遅くさせたり、木に自然と巻きついてあるツルかと思ったら、ポケモンによる『ツルのムチ』だったりでバトルが勃発したり、一筋縄では中々いかなかったのじゃ。
 しかし、一行の目の前に問題が降りかかってくる度に、エースの『ほのおのパンチ』が……。

「火拳だっつうの!」
「どこ向いて、喋ってるんですか、エースさん」

 と、とにかく、その火拳が全てを燃やして、目の前の道を切り開いていっていたのじゃ。(ったく、語り部にケチをつけるなんぞ……これだから最近の若者はブツブツ……)
 大木共はとにかく高く、薄暗い影の世界が一行を包んでいく。
 その世界で更に木霊していくペラップとヤミカラスの不気味な鳴き声の不協和音が一行の心を揺らして――。

「えへへへ☆ なんかワクワクしてきたわよねぇ」

 ……例外もおるようじゃが。
 
 そして更に進んでいく矢先、列の後方で悲鳴があがった。
 ちなみに列の並びは先頭にウラシマ(地図が読めるから)隣にフェモニール(ウラ様好きだから)そしてその一人と一匹の後ろにエース(特に理由はない)後の者達は後ろに続いているといった感じじゃ。
 
「どうした!?」
「エースの兄貴、下っ端Aがポケモンのツルに!!」
「え?」
「あら? ウラ様?」

 直後にウラシマの悲鳴が木霊していくと、隠れていたポケモン――ウツボットがその姿を現した。
 その黄色に緑色のまだらを乗せた大きなツボ型の体の中には強力な酸が入っておるからのう……すぐに溶けることはないと思うが、あのツボの中に入ったらタダでは済まぬぞ。

「ちっ、挟み撃ちかよっ!」

 列の一番前に一匹、列の一番後ろに一匹、ウツボットがツルをゆらゆらと獲物を定めるかのように動かしておる。
 そしてウラシマと下っ端Aは足首に力強くツルを巻かれ、ぶらんぶらんと頭が下向きの宙吊り状態に。 
 あ、そうそう、説明が遅れたのじゃが、例の海賊(の真似事)団のメンバーではポケモンはエビワラーであるエースしかおらんのじゃ……他の奴らは人間でのう、刃渡り十五センチの小型ナイフを各自所持しているのじゃが、そんな小物ではウツボットに対抗なんぞ到底できん。
『ツルのムチ』で弾かれるのが目に見えるのう。
 それに……恐らく経験不足なんじゃろうな、可愛そうに足を震わせておる。

「仲間に手ぇ出すんじゃねぇ!!」

 刹那、何かがへこむような音が辺りを振動させていった。
 人間を一人捕まえて余裕をかましていたウツボットの目が丸くなったと同時に、その目の色が恐怖に染まっていき――。   

「焦げ落ちやがれ」

『マッハパンチ』で一気に距離を詰めてからの、左拳から渾身の『ほのおのパンチ』を――。

「火拳だっつうのぉおお!!」

 ……エースの叫びと共に轟炎をまとった火拳がウツボットの急所に入り、地響きを伴う爆発音を撒き散らかしおった。(ったくケチをつけるなんぞ、ブツブツ……) 
 ウツボットの断末魔が空へと木霊していく中、下っ端Aの足首を縛っていたツルが焼け落ち……無事に下っ端Aの救出に成功したようじゃな。
 ツルが焼け落ちて、地面に頭をぶつけたようじゃが、そんなに高さもなかったので、ケガはなさそうじゃった。
 さて、下っ端Aの方は大丈夫のようじゃが、一方のウラシマはどうなっているかというと――。

「キャッ☆ ワタシったらやりすぎちゃった、てへ☆」   

 乙姫様による全力全開の『れいとうビーム』によって、ウツボット諸共、氷付けされているウラシマがそこにおった。 


 
 まぁ……なんとかピンチを切り抜け、更に獣道を進んでいくと、ようやく獣道を抜け、一行の前に湖が現れたんじゃ。
 例の孤島の拡大図によれば、この湖にバツ印がされておった……ということは、宝物はこの湖の中にあるということ――。

「この湖が宝だったのさ……なんてね☆」

 これ! フェモニール、ここで物語が終わるようなフラグを立てるでない!
 悟ったような顔をするのも禁止じゃ!
 エースもそんなフェモニールの推測には不服のようじゃった。

「この湖の中にきっと、宝があるはずだ! そうに違いねぇ! フェモニール! 湖に潜って宝を取って来い!」
「え〜? 別にそれは構わないけど☆ でも、エースは一緒に行かないのん?」
「そうですよ、折角ここまで来たのですし、お宝を自分の手で取りに行くというのも――」

 すると、エースは空に仰ぎ遠い眼差しをしながら応えた。

「オレ様……カナヅチだからさ」
「よく、海賊(ごっこ)が出来ましたよね。本当に」

 この後、エースが涙を流しながらウラシマに一撃を加えたことは言うまでもない。
 仕方なく、フェモニールが湖の中に潜入して探索することになったのじゃった。  

「それじゃあ、フェモニール、いっきまーーす☆」

 キュートでチャーミーな(敵役ではない)ウィンクを一回、一同に向けると、フェモニールは湖の中にダイビングしていったのじゃった……フェモニールの奴、相変わらずの派手さはここでも発揮しておっていて、高く宙を綺麗な孤を描きながら飛び、入水していきおったわ。
 水しぶきが大きく舞い、太陽の光を浴びて淡い虹を描いておった。
 
 ブクブクと水泡が水中に舞う中、フェモニールの体は完全に湖の中に入る。
 そしてフェモニールは辺りの様子を伺おうと、視線を辺りにちらつかせた。
 水深は十メートル程とそれなりに深いのだが、透明度が比較的高い湖のようで、見渡しは良好であった。
 親子らしいウパーとヌオーが一緒に泳いでいたり、コイキングの群れが何やら泳ぎの速さを競っていたり、雌のゼニガメ達がガールズトークを交わしていたりと、先程のウツボットの件に比べたら嘘のような平和な湖の世界である。

 とりあえず、フェモニールは底の方に行き、這いながら宝を探してみることにしたようじゃ。
 フェモニールは自分の直感を信じて、底を這い進んでいき、ここだと思ったところ(ちなみに底は砂利のようなものが敷かれておった)を掘っていき――。 

「見つけちゃった☆ 流石、ワタシ☆」

 この乙姫様はチートなのじゃろうか?
 フェモニールがまだ潜って、そんなに時は……十分も経っていないような気が……するのじゃが。
 普通、この場じゃったら、一つや二つぐらいの対立とかがあってもおかしくないじゃろう!?
 そのようなフラグが何本も林立しているはずじゃのに、あっさり、事を済ますとは……やはりこの乙姫様、チートじゃあ!

 ま、まぁ、ともかく、フェモニールは掘り当てた宝箱(大きさは二人の人間が担いで運べるような物で、材質は木製、開け閉めする所には金色の鍵穴付きの板が装着されておる)を自らの体で起用に巻き付け、そして、そのままウラシマ達の元へと戻る為に水面に向かって力強く泳ぎだしたのじゃ。
 そして勢いよく、湖から飛び出し、再びド派手に水しぶきが空に舞っていた。
 一瞬、予告なしのフェモニールの再登場に待機組は驚いていたようじゃが……フェモニールの尾が巻きついている宝箱の存在に気付くと、歓喜の声を上げた。
 フェモニールが無事に地面に着陸し、野郎共は我先にと宝箱の傍に寄って行った。

「フェモニール、ただいま戻りましたぁ☆」
「よくやったぜ! フェモニール!」
「は、早く見つかったんですね」
「えへへ、なんたってワタシだからね☆」

 何故、自信満々にそう語ることができるのじゃ!?

「エースの旦那! これ、カギがかかってまっせ!」
「だろうな……よし、ちょいと、針金持って来い」
「へい! そうだろうと思って用意してましたぜ!」
「よし! 早速、やってみるかぁ……!」

 部下から受け取った鈍色の細い針金を受け取ったエースは、鼻歌を交じあわせながら、宝箱の鍵穴に針金を通して――。

「こうして、ああして、あっという間に出来上がりってな」

 鍵が開く音が響いた。
 うむ、このエビワラーのめざパは『あく』じゃと見た。間違いない。

「エス様さすが!」
「オレ様はSじゃねぇ!! 縮めると変になるだろ! ちゃんとエースって呼べよな!」
「エースの兄貴って、受け? 攻め?」
「攻めじゃね?」
「受け……じゅるりっ」
「てめぇら……どうやら丸焦げにされてぇらしいな……!?」
 

 無邪気な乙姫様と無謀知らずなパンチラ男(後、KYな下っ端数名)の茶番が続いては肝心の物語が進まぬと判断したウラシマは、他の皆に声をかけ、とりあえず宝箱に入っている物を引っ張り出しおった。
 すると、そこにあったのはのう――。


 犯られる前に殺れ! 一撃必殺技集(実用本)
 人魚姫はお転婆(少女漫画)
 はとむねクッション(家具)
 ミックミクにオレがしてやるよぉ!(CD、アーティスト:カモネギ)
 ロッシ写真集 〜マイ・アルトマーレ・デイズ〜(写真集)
 カイリューの郵便屋さん、僕の手紙、あの子に届けて。(絵本)
 ロッキー人形(ムサシもファンの人形……だったはず)
 スケベクチバシ・ドール(ストレス解消グッズ)
 ☆三つ(…………ヒトデマン………の化石。タブンネ)


「…………」
「…………」
「…………」
「…………」

「……この実用書は――」
「あ、それ、ウチの近所の古本屋の百円コーナーにありましたっす」
 下っ端Aが申し訳なさそうに言ったぞ。

「……この少女漫画は――」
「あぁ! どこかで見たことあると思ったら、妹が持っている漫画!」
 下っ端Bが思い出したかのように告げたのう。

「……このクッション――」
「これ、僕の知り合いに百個持っている人がいたなぁ……相当、はとむねが好きだったみたいだけど」
 下っ端Cがそう呟いたぞい。

「……このCDは――」
「ミリオン突破した曲ですけど……その、えっと、宝ってほどでは……握手権もないですし」
 下っ端Dが困ったかのように喋ったな。

「……この写真集って――」
「……知っている人は知っている有名人ですね」
 下っ端Eがよだれを垂らしながら言ったぞい。

「……この絵本は――」
「確か、自分の幼稚園にあったなぁ……懐かしいなぁ」
 ウラシマが懐かしむように呟いたぞい。

「……この人形って――」
「あぁ! それ! サンタさんからもらったことあるやつだぁ!」
 下っ端Fが興奮しながら言ったぞい。

「……にゃろうっ」
 スケベクチバシ・ドールが悲鳴を上げたようじゃ。

「せいぜい……この化石ぐらいか……?」
「ちょっと……いいですか……? …………これ、あんまり値打ちのない化石みたいです」
 下っ端Gが何故か鑑定できたのじゃが。

「…………」
「…………」
「…………」
「…………」

 場の雰囲気に沈黙が舞い降りたぞ。
 うむ……まぁ、命を賭けた割にはそのあまり期待外れじゃったというか、なんというか……流石の乙姫様も――。

「この漫画、中々いいわねん☆ めっちゃ甘酸っぱいわぁ〜☆」

 何事にも例外は付き物じゃが……まぁ、流石にこの例外ばかりには周りの者達も溜め息を禁じえなかったようじゃ。
 さて、途方に暮れてもおかしくない空気が漂っていく中――。

「エースの旦那! まだ一つ何か入ってました!」
「なんだと!?」

 下っ端Hがちらっと、宝箱を確認したところ、底の板から何やら、紅い何かがはみ出しているのを発見したようじゃ。
 とりあえず、第一発見者の下っ端Hが引っ張り出して見てみたところ……。
 真紅の紐に二等辺三角形の布が二枚繋がっていて……。

「これ……ブラジャーってやつじゃ……」

 ここで強い風が一つ吹き抜ける。

「あっ」

 強い風に引っ張られて、思わず下っ端Hがブラジャーを離してしまったようじゃ。
 風に吹かれて、ブラジャーは何処までも行く……ブラジャーは……ってなんか言ってて空しくなるのは気のせいじゃろうか。

「あら☆ 黒いパンツが☆」
「言うなぁああああ!」
「まぁ、いいじゃないですか……その人にとっては、大事な宝物だったのでしょう」
「さっすが! ウラ様☆」
「そんなんで、納得できるかぁああああ!」
「そう納得しないと、話終わらないというか、もう、やってられないじゃないですかぁああああ!」

 ブラジャーが風に乗って去りゆき、ウラシマの泣き言がその後に続いて空に去りて。
 …………。
 ……。
 うむ、有終の美な感じで締めようと思ったのじゃが、無理じゃったな。


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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 サイコキネシスでビキニのおねえちゃんの水着を解く作業しながら、念力でツイッターするとか、マジ鬼畜。

 18分前  デボツイから
 
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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 もうちょっと! 気付かれないように……あの紐をちょい……うおっ、いい感じにっ! うひょう! ひゃあ!

 15分前  デボツイから

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 ガバイト@野次馬中

 @Sukebekutibashi おいおい、完全に本性丸出しwwwwwwwww 

 10分前 デボツイから

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @GABA!! はっ! 違う、これは断じて、オレの意志じゃっ、あっぷ!?

 8分前 デボツイから

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中 

 なんか紅いもんが顔に、かかって、うっぷ、くっそ、もうちょっとでビキニのおねいちゃんのメロンがぁああ!

 6分前 デボツイから

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 SL6@傍観者

 よし、罰ゲーム完了で。
 これ、皆、拡散よろしく。
 これが変態の末路だ。 ××××××.jp/×××××/×××××

 4分前 デボツイから 

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @SL6 ちょ、おま! いつの間に撮ってるんだよぉおお!!

 2分前 デボツイから

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 ガバイト@野次馬中

 @SL6 なにこれスケベすぎwwwwww 拡散完了なう

 1分前 デボツイから

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @GABA!! ちょ、やめろぉおおおおお! 肖像権! 肖像権!!

 30秒前 デボツイから

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 SL6@傍観者

 @Sukebekutibashi もはやスケベに権利なんかない。それにしても本当に失念したよスケベ。

 10秒前 デボツイから

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 Sukebekutibashi@罰ゲーム中

 @SL6 黙れよぉぉぉぉおお! 羅針盤!!!(泣)

 5秒前 デボツイから

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【4】

 その日の夜、ウラシマの家にて、人間のウラシマとミロオカロスのフェモニールはくつろいでいました。
 色々ありすぎて、心底疲れたと顔に書いてあるウラシマ(まぁ、氷付けになったりしましたからねぇ)と、とても楽しかったといった感じで顔ツヤがツルツルピカピカなフェモニールがそこにいます。
 
 ん? 地の文がもう変わっている? ですか?
 はい、ワンパターンな展開はもういいかと思いまして、もうこの感じでいかせてもらいます。

 さて、例のエースさん達ですが、がっかりしながらもなんとか気を持って、一回故郷に向かって舵を取ることを決めたようです。
 まだ……海賊(ごっこ)を続けるのでしょうか。
 ハッキリ言って心配なのですが。

 さて、今日あったこと(事件と言っても過言ではないですよね)をギンギンに冷えたオリオンビールを片手にお互い話し合って(ほぼフェモニールさんのマシンガントークですが)いますと、何やら電子音が部屋に鳴りました。
 その発信源はウラシマ宅の固定電話機からで、何故かフェモニールさんが出ました。尾で器用に受話器を取り、そのまま顔に近づけさせました。
 そして、受話器を取る際、フェモニールさんが何やらボタンを押してしまい、電話相手の声がウラシマさんにも筒抜け状態に。

「あ、ボスですか?」
「あら☆ その声はジョニーじゃない! 元気にしてる!? 竜宮城の皆はしっかりしてるかしら☆」
 
 一応、もう一度説明しておきますと、ジョニー様とは乙姫様であるフェモニールさんに仕えている、サングラスをかけたヤクザ風のゼニガメのあんちゃんで、竜宮城では皆の兄貴分の存在です。(ジョニー様のファンですから、ここはしっかりと説明を)
 久しぶりに聞くその渋カッコイイ声にフェモニールさんのテンションは更に上昇し、勢いに任して、今日あったことをジョニー様に語りました。(電話を持っているジョニー様かっこいい、キャ☆)

「え、その宝箱にはソレが入ってたんですね?」
「えぇ、そうよぉ☆ 後でジョニーに写メ送るわねん☆」
「…………」
「あら? どうしたのぉ〜? ジョニー? もしも〜し、ジョニー?」 
「…………あ、いや、ボス。あの宝箱、忘れたんで?」
「え?」


「あれ、ボスがヒンバスの頃にタイムカプセルしたいって言って埋めたやつでっせ」


 一瞬、場の空気は水を打ったかのように静まり返りました。
 ウラシマさんは信じられないものを見ているかのような顔になっていき、一方、フェモニールさんは大きく目を見開かせて――。

「あぁ!! おっもいだしたわぁ☆ 確かに、ヒンバスの頃にやったわよねぇ☆ 懐かしいわぁ〜☆」
「本当に懐かしいっすよね」
「ジョニーが海図を描いてくれたんだっけ☆ で、最終的には遊び心で海図をビンに入れて流したわよねぇ〜☆」
「そういえば、人間ものの紅いブラジャーも入れてましたっけ?」
「そうそう☆ ワタシ、進化したら人間になるって信じてた頃があったわよねぇ〜☆ いや〜本当に懐かしいわぁ☆」

 フェモニールさんとジョニー様は昔話に花を咲かせていて、それはそれはものすごく楽しそうでした。
 一方、突然のカミングアウト、更には徐々に空気化の可能性が高まっているウラシマさんは、色々と抗議したいそうな顔つきになっていました。

「本当にボス……あの頃から更に立派になられて」
「乙姫様として、ワタシがやっていけているのは、アナタ達のおかげでもあるわよん☆ いつもありがとね☆ キャー☆ 改めて言うとこそばゆいわねぇ〜☆」
「うぅ……ボス! 一生ついていきますぜ!」
「ふふふ☆ これからもこの乙姫様にしっかりついてきてねぇー☆(ここでフェモちゃんウィンク一つ☆)」

 ここでようやくウラシマさんの喉から言葉が絞られて――。 

「異議アリ!! これは――」
  
 あ、ごめんなさい、ウラシマさん、尺いっぱいだそうです。




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【プチおまけ1 後日ツイートA面】

 ロールちゃん

 @Sukebekutibashi えっちぃのは……いけないとおもいます……。

 5時間前 デボツイから  

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【プチおまけ2】
 
 某罰ゲームを境に、スケベクチバシのフォロワー数が100万を突破したとか、してないとか。

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【プチおまけ3 後日ツイートB面】

 Sukebekutibashi

 情報化社会だいきらい……。

 2時間前 デボツイから

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【書いてみました】

 前置き:筆者はワンピースに詳しくありません。(アニメ版ではアラバスタ編までは観たのですが、それ以降はめっきり(汗))
     ちなみに、『二億人が敵に回る』という表現はワンピースの累計売上数2億冊以上から来てます。
     …………分かりづらくて、スイマセン。(汗)     


 ある日のチャットにて、スケベクチバシの話題が挙がった頃、リナさんからぜひ浦島太郎の続きを書いて欲しいというリクエストパスをもらいまして。(ドキドキ)
 当時、あの場にはもう一人いらっしゃったので、その人にパスしてみようかと、試みたのも今ではいい思い出です。
 …………。
 ……。
 だって、正直言って、あの面白い話にちゃんと続けられるかどうか自信なかったですもん!(汗&もちろんリクエストパスは嬉しかったですけど)
 ちゃんとキャラを書けているか、面白さが出ているか、めっちゃドキドキしています。(汗)
 
 そして、荒ぶる地の文の嵐の件。(汗)
 でも、それぐらいフェモニールさんの存在感ってインパクト大だったんだぜ! という個人的な想いが詰まっています。(笑)
 色々と不安なところも多々あるのですが、やっぱり書いてて楽しかった(パンチラ☆とか)です! ありがとうございました!
 
 それと、スケベクチバシさんには(色々な意味で)活躍してもらいました。
 なんだかんだ言いながら、彼は結構、変態さんだと個人的には思いまして、あのようなことに、愛ゆえに。(笑) 
 彼の人気が上がりますようにと願いながら。(笑)
 どなた様か、スケベクチバシbotとか作って欲しいと思っている今日この頃であります……需要はきっと、あるはず。(笑)
 
 改めて、リナさん、リクエストパスありがとうございました!
 遅くなってしまってすいません(汗)
 お気に召したら幸いです。(ドキドキ)

 

 それでは失礼しました。

 

 追伸:宝物リストには、ある仕掛けが……。(もうお気付きかと思われますが)




【みんな大好きフェモニール☆】
【みんな大好きスケベクチバシ☆】


  [No.1628] うおー!!! 投稿者:リナ   投稿日:2011/07/22(Fri) 23:43:47   41clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5


 ついに、ついにキター!!w

 感想遅れて申し訳ありません汗
 無茶ぶりに答えてくれた巳佑さん、本当にありがとうございます。

 さすがわらわっちや長老様の生みの親! 世界観の展開がとてつもない!


 1:同時並行でツイッター罰ゲーム生中継……だと? 臨場感☆☆☆

 2:エースが出てきた時は「やりおった……」と思いました汗 ふう、ただの海族かぶれだったかw

 3:フェモ――相変わらずw

 4:オチがすっきり! いやいや、ここでビキニ出てくるとは。

 5:白状すると、最初暗号が読み解けませんでした泣 犯人はやっぱこいつか。

 6:欲を言えば、スケベクチバシは最後殺ってもよかった (ちょ


 とにかく、感無量です。ありがとうございました!!