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  [No.1351] マジカル☆レボリューション 投稿者:キトラ   投稿日:2011/06/21(Tue) 18:07:12   29clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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 私は珠里。いつかアイドルになるって、小さい頃から思ってた!
 やっとデビューしたアイドルも、仕事はたくさんあって大変!
 雄一君に近づく女の子も後を絶たないし、負けられないんだから!!


「クラスがえー!!」
赤い髪をまとめているの女の子、珠里が叫ぶ。魔法の白いエネコ、ミルクが彼女の足元をうろついていた。人前では喋らないミルクは、エネコらしい鳴き声を一つあげる。目の前に映るのは、学校と新学期になったためのクラス割り。
「雄一君と一緒かなあ、ドキドキするぅー!」
「にゃあ」
珠里の片思い中の男の子、雄一。学年で一番モテて、ラブレターもわんさか来てる。ライバルは一人や二人ではないからこそ、珠里はこれがチャンスだとばかりに狙っていた。一緒になれれば席も隣になったり。学園祭も体育祭も一緒になれたりしてー!珠里の妄想は続く。ミルクがそろそろいい加減にしろよ、と言うように鳴いた。
「今歌ってる『スウィートスウィートハート』も雄一君聞いてくれるかなー!?」
アイドルをしていることは学校に届けてあるけれど、まだそんなにメジャーではないからテレビに映ることは稀。そして歌っているものだってそうそう聞くものではない。どこかでその曲が届けばいいなと珠里は一人でテンションが上がっていた。
「ちょっと見えないんだけど」
珠里を押しのける女子。雄一を狙ってるライバルだ。
「なによ!」
「見えないっていってんのよ!見たらさっさとどきなさいよ!」
「なんですってー!!!」
ミルクが珠里の靴を引っ張る。喋れないとは随分辛い。彼女に引っ張られるようにしてクラス割りを見る。
「えーっと、石田、石田珠里っと」
上から名前を探す。珠里は自分の名前をみつけると同時に、雄一の名前も探す。彼の名字をすぐ下に見つけ、珠里は飛び跳ねる。
「上杉雄一!!!なんていう偶然なのかしらぁっ!!」
その様子を見て、ミルクはため息をついた。


 新学期早々から雄一と席が近くて飛び跳ねるどころの騒ぎではなかった。すぐ後ろが雄一の席だ。珠里が期待しすぎて集中できないのも無理はない。始業時間を過ぎようとも雄一は姿を見せなかった。新学期から欠席かと思われるが、先生まで来ない。教室がざわつき始める。
「担任遅すぎじゃない?」
「そうよねえ、上杉君も来てないし」
「あ、あたし見てくるっ!」
珠里は教室を飛び出していく。後をミルクがつけた。静まり返った廊下は、足音だけが響く。一体何が起きたのか、珠里にも解らない。職員室に駆け込むと、誰もいなかった。
「えええええ!?前代未聞って感じ!」
「珠里ちゃん、ちょっと大騒ぎしすぎよ。冷静に冷静に」
「ああ、そうねそうね。落ち着かなきゃ私!」
「どこかに学校が嫌いな子がいるね、それを探さないとさ」
ミルクが瞑想する。ヒゲとしっぽがぴくぴく動いていた。それは敵を感知する時の動き。そしてミルクの目が開く。
「いた、珠里ちゃん体育館だ!」
「わかった、いくよミルク」
珠里とミルクは走る。走り回ってついた先は、広々とした体育館。ミルクのヒゲがぴりぴりしている。
「珠里ちゃん、注意して。敵が珠里ちゃんをみつけたよ」
「わかった、私のジャマをするのは許さないんだから!」
「はははは、女の子になにができるのさ!」
体育館の天井に現れるそれ。マルマインのようなものが降ってくる。珠里の目の前に立ちはだかった。
「学校は嫌いなんだ。行きたく無い。だから学校を爆発させるんだ!」
「何よそれ!学校はつまんないけど、みんなと会えるから楽しいじゃない!」
「だから嫌いなんだ。誰にも会いたくない、話したくない。でも行かなきゃいけないのに。君は運がいいね、仲間が他にいるんだ。ここは最後に爆発するよ」
直後聞こえる爆発音。校門の方からだった。出口から塞ごうということらしい。
「次はどこかなあ、君の友達も一緒に死ねるなんていいことだね」
「よくない!雄一君と会える場所を破壊されてたまるか!ミルク!」
「はいよ!マジカルジュリーキューティレボリューション!」
ミルクが呪文のように唱えると、二人の体が光る。そしてアイドルらしい衣装の珠里が現われた。ミルクと合体したような、白い猫のような衣装。手にしたマイクに口を近づける。
「歌って踊れて正義のアイドル!ジュリー参上!」
体育館に響く。そしてジュリーは大きく息を吸い込むと歌いだした。
「ころりのよーるねるねるニャーのおつきさまー」
エネコに伝わる子守唄らしい。たいていの敵はそれで眠ってしまうのだが、マルマインは平然としている。それもそのはず、彼の特性が防音なのだ。そこまで忠実に再現されている。
「しまった、歌が効かない!」
「ジュリーちゃん!」
ミルクが叫ぶ。二個目の爆発。衝撃が大きく、揺れに耐えられずジュリーは地に手をついた。
「無駄だよ、止められないよ。無理に決まってるじゃん」
「どうしよう、ミルク、私とめられないの!?もう、雄一君に会えなくなっちゃう!」
三個目。今度はさらに大きかった。屋上が爆発させられる。次が校舎ではない保証はない。ミルクがささやく。こいつを止められるのはジュリーだけ、と。そのジュリー最大の武器の歌声も届かない。泣き出しそうになるのをこらえ、ジュリーは立ち上がる。
「まだあったわ、私は正義のアイドル、ジュリーだもの!」
再び息を吸い込むとマイクに声を通す。
「わき上がるシークレットパワー!ほとばしるパッション!センセーショナルな太陽!」
アップテンポな曲を歌った時の替え歌。不思議と歌詞は上がってきた。ミルクの技を発動させるための合い言葉。
「私に力を!」
地面がわき上がる。そしてマルマインを土が囲む。他の爆弾も同じように。エネコの秘密の力といったところか。全てのマルマインを包んだ。中には爆発してしまったものもあるが、土のバリアーのおかげで被害はなし。
「やった、やったわミルク!私は正義のアイドル、ジュリーよ!」
ミルクは魔法の力をジュリーから解放する。元の珠里に戻ると、無事かどうか学校を走った。

「謎の爆弾、生徒を人質に、先生たちはどこに捕らえられていたのですか!?」
「犯人の目星は!?」
「また犯人を捕らえた人物に心当たりは!?」
学校は記者たちに囲まれていた。生徒たちは裏から帰るように指導され、珠里も新学期どころではなかったので家路につく。
「あーあ、結局雄一君に会えなかったなあ」
「そういえば、雄一はマジメな生徒なのにね。どうして来なかったんだろう」
「そうよねえ。せっかく明日はテレビで会えないから期待したのに」
「え、明日テレビ収録!?」
「そうよ。私の魅力を普段に映してもらうんだから!」
「・・・映るのは珠里ちゃんじゃなくて、珠里ちゃんがレポートする物でしょ。売れないアイドルなんだからそれくらい覚悟してよ」
ミルクの戯言も、珠里には聞こえない。明日のラーメンレポートの仕事にうきうきしていた。




「えーっとさ」
エンディング曲になった時、思い出したように話しかけた。
「何が面白いの?これ」
「お前、珠里たんの可愛さが解らないの!?萌えないの!?」
「いや、全く・・・ってか変身ものなのかアイドルものなのか微妙だし・・・」
「だから歌って戦える正義のアイドルが、珠里たんなの。だから声優だって本物のアイドルなの!歌までこなせるルビーたんバカにすんなよ」
大きなお友達はまともな話が通じない。ため息をついて、女児向けアニメに夢中になる彼に背を向けた。


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意味がわからねえ!
ロングの方で書いているキャラがアニオタで、それで今、みんなが萌えだといってるアニメと、完全にりぼん系のアイドル目指すとあるマンガを組み合わせ、遠い日の記憶を頼りに、こんな感じかなあと。セーラームーンもまじってるかもなあ

ルビーというのは、友達がホウエンの話を書いた時に女の子がルビーで、芸能活動をしてる子というので、許可をいただき、書かせていただきました。でも完全に他人のキャラを扱えるほど上手いわけではないのですが。他サイトにあるのですが中々面白いので、読んでみる価値ありです。

それにしても、中学男子の想像力(妄想力)半端ないことを表現したくて借りたのですが、あんまり表現できてなくて申し訳ない。

【おすきにどうぞ】