「ジョーイさん!助けてください!私のフリージオがただの水になってしまいました!」
「まずいな…ユキメノコが夏バテで何も食べないよ」
「マスター大変!ドレディアの顔が赤くなってる!おまけに何かそれっぽいポーズをしてる!」
「水風呂をいれようか」
イッシュ日報発 2011年 7月7日 夕刊 『ポケモンによる熱中症 各地で相次ぐ』
本日のイッシュ地方は猛暑日となり、人だけでなく、ポケモン達まで熱中症で倒れ始めた。午後二時の時点でポケモンセンターに運ばれたポケモンはおよそ五十匹を超えるという。
節電の影響でクーラーを使わずに過ごしたり、炎天下でむやみにバトルをさせたことが原因だと思われる。ポケモンセンターは、各地のトレーナーにポケモンにも水分補給と、こまめに休憩させることなどを呼びかけている。
運ばれたポケモンのタイプで一番多いのは、氷タイプ。あるトレーナーのコメントは『暑いのでフリージオにふぶきを使わせようと思ったら、床で水になっていた』『マニューラが倒れた』『ウリムーがわけの分からない鳴き声をあげた後に目を回した』など。
草タイプ、炎タイプなども同様のようで、『草タイプは水風呂などに入れてあげてください』『炎タイプはなるべく扇風機などを使って、水分をよく摂らせてください』などのアドバイスがある。
「あらら…マグマラシがヘタレになってる。いや、元々かしら」
「カクライさんのメラルバは大丈夫なの?」
「そーいや今日来てないわね。ま、大丈夫でしょ。殺しても死なない気がするもの、彼」
「いや、トレーナーじゃなくてね」
「シャンデラは大丈夫?え?何も食べる気がしない?…ヒウンアイスが食べたい?その前にスタミナつく物を食べないと。…なんだその顔」
『炎が変な色になって直らない。ヒウンアイス食べないと治らない』
「ガキか!…暑いな」
『速報 道の真ん中でヨノワールが倒れているのが見つかる』
今日午後五時ごろ、シンオウ地方コトブキシティで一匹のヨノワールが倒れているのが見つかりました。すぐにポケモンセンターに運んだので、命に別状は無いということです。
あ、たった今入って来た情報…え!?ポケモンセンターからいなくなった!?
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毎日暑いですね。