小さな赤い龍。 近づくと真っ黒な目が開いて、 私の指を引っ掻いた。 痛みに私は泣いてしまった。 その子は私の傍に来てそっと傷口を舐めた。 申し訳なさそうな顔をしたその子を見て 私は思わず笑ってしまった。