[掲示板へもどる]
一括表示

  [No.1696] “リアジュウ”さんの災難 投稿者:マコ   投稿日:2011/08/06(Sat) 22:04:15   44clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

ある所に、リアガワ ジュウゾウさん(38歳)、通称リアジュウさんがいました。
この人、38歳にも関わらず、妻子どころか彼女も居らず、それはそれは寂しい毎日を過ごしていました。
そして、そのうち、彼氏や彼女がいて満たされている人達、通称リア充のことが憎たらしくて仕方がなくなってしまいました。
ある日、とうとうリアジュウさんは1つのモンスターボールをひっつかみ、リア充がわんさかいる真夏の海へと飛び出していってしまったのです……!


真夏の海、そこは恋人達のランデブースポット。
この日も夏休みの真っ最中だったからか、リア充がそこかしこに居るわけです。彼らのポケモン達もどうやら同じようで、特に水タイプのポケモン達はかなり元気です。
しかし、その楽しそうな彼らの声は、ちょうどそこへ来た男の一声で崩壊するのです……。


「お前らリア充だろう?俺はお前らが憎い!だから爆発しやがれ!」
その声を発していたのは、何とリアジュウさんだったのです!
たちまち海岸はパニックに包まれてしまいました。
さらに、リアジュウさんがモンスターボールを放って出現させたポケモンを見た人達は、ギャアギャアと喚き回ってしまいました!
それもそのはず、リアジュウさんが出したポケモンは、今にも爆発しようとしているマルマインだったからです!

「マルマイン、大爆発!」
リアジュウさんの指示に従って、体内に溜め込んだエネルギーをそこら中に撒き散らそうとするボールポケモン。
カップル達はただ怯えるばかり。
そして、爆発が起きかけたその時!

客の一人がモンスターボールを放って、あるポケモンを出したのです!

そのポケモンの登場で、マルマインの大爆発は……、

「おいマルマイン、何で大爆発しねえんだよ!」

止まってしまいました。
リアジュウさんの怒鳴り声が響きます。
そして、マルマインの大爆発を止めたのは、

隠れ特性“しめりけ”を持った、ぬまうおポケモンのラグラージだったのです!
傍らには、ラグラージのトレーナーと思われる女子大生。
「おっさん最低」
彼女は吐き捨てるように、しかし単刀直入に言いました。


リアジュウさんは、こんな挑発らしき言葉に黙っていられるはずもありませんでした。
「邪魔くさい!マルマイン、電磁浮遊からジャイロボールで気持ち悪いやつを弾け!」
ボールポケモンは電磁力で浮き上がり、さらに高速回転しながらぬまうおポケモンにぶつかりました。
しかし、ラグラージは種族的に力がとても強いポケモンです。難なくマルマインを受け止めてみせました。
ラグラージのトレーナーの指示が飛びます。
「ラグラージ、冷凍パンチ!」
ボゴオッ、と激しい音が起き、マルマインはガチガチに凍ってしまいました。
さらにラグラージは太い腕を振り上げて……、
「とどめのー、」
「やめてくれ、もうしないかr」
「アームハンマー!!」

ズッドォンッ!

リアジュウさんの悲鳴なんてお構い無しに、ラグラージの必殺の打撃攻撃が炸裂し、リアジュウさんは相棒共々、吹き飛ばされたのでありました。


こうして、真夏の海に平和が戻ったのでありました。

めでたし、めでたし。




マコです。
夏です。リア充がわんさかできる季節です。
リアジュウさんは名前のわりに全然リア充じゃないですね。
あんなことされたら迷惑です。
後でちょっとした後日譚でも書こうかと思います。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【感想はお手柔らかにお願いします】


  [No.1749] 災難の後日譚 投稿者:マコ   投稿日:2011/08/14(Sun) 22:13:06   67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

リアジュウさんが吹き飛ばされた日の夕方のニュースです。


「それでは、続いてのニュースです。」
女性キャスターが冷静に原稿を読み始めました。
「今日のお昼ごろ、海水浴場で襲撃犯が女性トレーナー所有のラグラージに吹き飛ばされました。そして、吹き飛ばされた方は道路に刺さった状態になりました。」
(映像として、ノックアウトされて転がっているマルマインと、道路に頭から刺さって犬●家の一族よろしく足しか出ていないリアジュウさんが映る)


足しか出ていないリアジュウさんを、通りすがりの人がカメラ撮影しています。
「何これ、ウケるんだけど!」
「足だけ星人じゃん、こいつ!」
その人達の連れているランクルスがサイコショックやら雷、気合い玉やらを足にぶつけまくっていました。



ほとぼりが冷めて、誰もリアジュウさんの方に目を向けてくれなくなりました。
「うう……、夏もリア充も大っ嫌いだ……。」
何とか自力で抜け出して、そして足をヒョコヒョコ動かして、家路を急ぐのでありました。



翌日、足だけ出したリアジュウさんの動画が、ニッコリ動画やPikaTubeといった動画サイトで100万回以上再生されたとか。




マコです。
ようやく後日譚を書きました。長かった……。
かわいそうな、リアジュウさんです。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】