さて、ワタクシの目標はイッシュ地方の伝説のポケモン、レシラムを目覚めさせて僕(しもべ)にし、世界を統一することとですとも。そのためには組織を作り、手足となる部下を育てなければなりませんな!
というわけで、ワタクシはホウエン地方で開かれているリーダーズ研修会というものに参加したのです!名目は会社組織の代表としての目標とか、まとめ方とか、集団心理とかを学ぶためなのです!そして私はまた一歩、世界への道を手にしたわけですな。
そもそも、なぜワタクシごときがこんな田舎に来たのかは、ワタクシと勝負した色違いゾロアークを持ったトレーナーがそんなチラシを持っていたのですぞ。それは行かなければなりません。トップに立つもの、常に勉強しなければなりませんからな!
「いいですか。トップとして立つもの、まずは部下を導く目標がなければなりません。目標がなければ、部下はただ日々の業務をこなすだけで、やりがいを感じなくなり、やがて離れていってしまうのです」
そうそう、組織というものはそういうものですとも。ワタクシが見て来た組織は全て強い理念があってこその組織。それこそ結束を強くする秘訣!
今日の講義も終わりましたので、しばらくホウエン観光と行きましょうか。そういえばこのホウエン地方にも、陸のグラードンと海のカイオーガの話が残っていますな。とても有名なのでそれも検討いたしましたが、レシラムには及ばない。
「おや、さきほどの」
ワタクシに声をかけたのはすらっとした男性でした。見覚えがあります。さっきのリー研に出ていた人ですな。
「奇遇ですな。貴方はここの地元の方ですか?」
「そうですね。大学では心理学をやってました」
その傍らにはこれまた小さい男の子がいますな。どうやら息子のようです。そういえばイッシュから来る前、子供が出来たと言われましたな。男の子か女の子か解りませんが、どちらにしろ、その子の為にちゃんとした組織にしておき、王様として君臨させる。そしてそれを摂政関白として牛耳るのがワタクシゲーチスの役目なのです!
「何か会社でも起こすのですか?」
「いえいえ、ワタクシの故郷に、古代のポケモンがいましてな。それを再び現代に蘇らせないか研究したいのです。そのための組織を作ろうと思いましたな」
「なるほど。私も同じでしてね。そのために優秀なトレーナーを探しているんですよ」
大人同士の会話に飽きたのか、隣の男の子がまわりをきょろきょろし始めましたな。子供というのは落ち着きがなくてワタクシあんまり好きではありません。しかし、育てれば役に立つという点では無限の可能性を秘めている。それにしても、組織のトップの息子だというのに、目つきがおびえているように見えるのは気のせいでしょうか。ワタクシの背丈が2m近いからおびえているのでしょう。子供というのは本当に愉快です。
「そんなに帰りたいなら帰ってろ」
ワタクシがびっくりしました。いやいや、ホウエン地方というのは穏やかな人間が多いと聞いたからでしょうか。自分の子供を倒れるくらいの勢いでビンタしましてね。尻餅ついた子供は泣くのかと思いきや、そうでもなく大人しくごめんなさいと言いましたよ。最近の子供は素直ですな。ワタクシのまわりの子供なんて生意気なのしかいませんが。
「すみませんね、うちのは役に立たないだけなんで」
「いえいえ、もうすぐワタクシにも子供が生まれるので、先に見せてもらいましたよ」
厳しいしつけをしている人がまだいたなんて、きっとこの人が作る組織は安泰でしょうな。どんなポケモンを研究しているのかは知りませんが、活動を楽しみにしてましょう。そして、それすらもレシラムはけちらし、素晴らしい世界を作り上げてくれることでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーー
チャットにて。
イケズキ:ゲーチスゲーチスゲーチスゲーチス
きとら「ゲーチスか、あれスカウターだよな。ってかゲーチス書きたいなー」
と、ロングの方を書いていたら、ホウエンの話なのに、ラスボスがゲーチスになってました。あれ?
これが噂のゲーチスの洗脳か。
そのことを話したら、リーダー研修に来るゲーチスというネタになってました。
ゲーチスの相手は歴代の悪のトップの誰かっす。
サカキ様かもしれんし、ワルダックかもしれん。
【好きにしてください】【ワルダックって誰?】【オーレ地方ディスってんじゃねえ】