快音が響いた。
「右中間! 伸びていく!」
出番だ。そう確信した。
「この回先頭のキリキザン、右中間を破るツーベースヒット! ウォーグルス、サヨナラのチャンスを迎えます!」
9回裏、同点、無死二塁。監督に呼ばれ打席へ向かう。
『ウォーグルス、バッターの交代をお知らせ致します。9番、ジェームスに代わりまして、ローブシン。代打、ローブシン』
決める。ここで決める。監督、チームメイト、ファン、皆からの期待に、そして信頼に応えるために。プレッシャーが重くのしかかる。自分なら出来る。そう言い聞かせる。
「ノーアウトランナー二塁! バッターボックスには代打のローブシンを迎えます! さぁ、ピッチャーのマニューラ、なげつけた!」
ボールをしっかり見る……ここだ!
「絶妙なバント!」
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【描いてもいいのよ】
【書いてもいいのよ】
【お好きにどうぞなのよ】
ということで題「送」です。「送/贈」で送りバントが思い浮かんだ結果がこれだよ! ポケモンである必要が全くありませんね、すみません。
ライモンスタジアムでの一幕的な何か。きっとこのローブシンは川相選手的な感じ。バットにコンクリ柱を使ってますが。
マニューラの特性のプレッシャーはもっとうまく使いたかった。この状況による緊張と区別する書き方が出来なかったので一緒にしてしまいました。
ちなみにジェームスは「ワシの 球は 速すぎて のお 打たれんのは いいんじゃけど ポケモン以外には なかなか 受け止めて もらえんのじゃ」って言ってた人です。
人とポケモン混合ではどうも普通になってしまうのが悔しいところ。ボールにくろいてっきゅうとか使ってみようかとも思ったけど、人間には打てないものね。
今度ポケモンだけで野球させてみたいなぁとか思ってたり。思ってるだけで実現できない可能性が高いですが。