久し振りに徹夜をした。
寒いし静かだし寂しいのでCDでもかけようかと思ったが、ちょっとカッコつけてラジオにしてみる。
選局ボタンを長押しして適当に電波をキャッチしてみると、滑らかなピアノの旋律が流れてきた。
だがしかし聞いていると眠くなってきたのですぐ消した。
これぁ駄目だぁ。
デジタル目覚まし時計を見ると日付が変わって随分経っていた。
もう寝よっかなぁ。
明日はテストである(しかも結構大事)。
勉強スイッチが入ったのは昨日の夜である(テスト二日前の夜)。
まだプリント終わってないけど寝ちゃおうぅう……。
仕方ないので社会の教科書片手に布団に潜り込む。
が、電気に悩む。
のろのろと這い出て机の蛍光灯を片方点けたまま部屋の明かりを消すと、想像以上に明るかった。
これでは寝られない(普段は真っ暗)。
試行錯誤の末、要らない紙を蛍光灯に貼りたくり、何とかぼんやりさせることに成功した。
まだ明るめだが……妥協しよう。
もごもごと口の中で教科書を読みながら温まった毛布に戻り、寝心地を追求する。
ああ……眩しい。
持ち上げた腕が痛くて教科書を投げ捨てる(訳にもいかず枕の下に忍ばせる)。
ああ……電気タイプのポケモンがいたらなぁ。
ふと、テスト一週間前のくせにダイヤモンドのポケトレに目覚めたあの日を思い出す。
四十連鎖ちょっきりで飛び出てきたあいつ。
あの桃パチリスが蛍光灯代わりに机で寝そべっているのを想像する。
確か性格きまぐれだったな、ふふ。
桃『何か眠くなってきた……電気消していい?』
『ええ、どうせ勉強してないじゃん。この明度、微妙だから疲れるんだよね』
『ていうか尻尾ピリピリしてきた』
Me「あああ! カフェイン(紅茶)! カップ倒すなぁあノートがぁああ!」
ん、そういや♂だった。
桃『え? 電気エネルギー? ふっ、気が向いたら教えてやるよ』
あのオレンジほっぺにもキザな笑窪はできるのだろうか。むふふ。
……何て考えていたらいつの間にか朝だった。
いつの間に寝ちゃったんだろう、ていうか目覚まし時計を止めた記憶なんてない。
あああプリント終わってない!
慌てて布団から跳ね起きる、そんな日常。
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お久し振りです。
もうポケスコ速報チャットの季節ですか。
何とかして見に行きます。
※この作品はノンフィクションです。
【なにしてもいいのよ】