この世界の空は最初、翠緑色でした。
それはそれは綺麗な緑色でした。
ある日のこと、一匹の小さな青い龍がその空に恋をしました。
やがて、一匹の青い龍が翠緑色の空に告白をしました。
愛の告白をしました。
翠緑色の空はその愛の告白を受け止めました。
すると、
一匹の小さな青い龍の体から徐々に青色が消え、
その姿は大きくなっていき、
やがて綺麗な翠緑色の巨大な龍となりました。
そして、
空は綺麗な青色になりました。
「我等はお互いの色を結婚指輪にしたのだ」
その名はレックウザ。
空と番を結び、
空の色を青色に変えたもの也。
そして、
この愛が
この青い空を美しくさせているのだろう。