それは突如現れた
それは突如訪れた
陸を揺るがし海を揺るがし
竜は空より現れた
そして竜は問いた
「なぜおぬしらは争っている。」
「なぜおぬしらは命を奪っている。」
人は答えた 「海を広げ、陸を狭めるため。」と
人は答えた 「陸を広げ、海を狭めるため。」と
その答えに、竜は嘆いた
その答えに、竜は怒った
そして竜はこう言った
「陸があるから作物が実り、花が咲くのだ。」と
「海があるから魚が獲れ、風が生まれるのだ。」と
「それが一尺でも一寸でも狂えば、命あるもの全てが失われる。」と
「藍も紅も、争いを望んでおらぬ」と
「我は翡翠の空より、この豊縁の陸と海を空より見守る者。」と
「深き眠りにつきし藍と紅は同等、そしてそれは我とて同じ
陸も自然、海も自然、そして空もまた自然、それを壊してはならぬ
時に身を任せよ、決して争ってはならぬ、そして起こしてはならぬ、藍と紅を起こしてはならぬ。」と
竜は人を見た 人は竜を見た
竜は獣を見た 獣は竜を見た
獣は竜を恐れ、争いを辞めた
人は竜を恐れ、争いを辞めた
なぜなら竜は力を見せたから
なぜなら竜は空を操ったから
それから人は竜に誓いを立てた
「空より出し翡翠の竜よ、我らは自分の過ちを認めます。」
「我らは共に歩み、陸を、海を、そして空を守って行きます。」
「そして見守り続けてください、我らを、獣を、そしてこの豊縁の地を。」
「そして我らがまた、藍と紅を目覚めさせようと、愚かな争いを始めたときは、また我らの前にたち、正しく導いてください。」
竜はそれを聞き届けると、空へと去っていった。
そして人は争いを辞め、平和な地になったそうな。
+あとがき+
ども、NOAHと申します
レックウザ主体で昔話書きたくてやっちゃいました
お目汚しすみませんm(_ _)m
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】