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  [No.1519] そうして見えた真実 投稿者:キトラ   《URL》   投稿日:2011/07/07(Thu) 21:23:24   46clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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 世界は変わってしまった。ポケモンは解放され、人と切り離された。僕のポケモンも例外ではない。初めてカノコタウンを出た時のポケモンも、旅のポケモンも。Nと戦い、僕は敗れた。僕が甘かったのだ。理想ばかり言う僕が。Nの堅く決意した真実の前には無力も等しかった。
 これはNの温情なのかもしれない。イッシュが見渡せるNの城の一番高いところ。そこに僕はいた。プラズマ団が見守る中、Nは宣言した。
「英雄は誕生した!そして英雄に刃向かったものは処刑せねばならない!」
 ここから見えるイッシュはとても小さい。遠くに見えるあれはヒウンシティのビルかな。ハイルツリーも渦をまいたまま止まってしまった。強制的に椅子に座らせる間も、ずっとイッシュを見て。もう見えなくなる、うまれたこの大地。
「それでは、逆賊よ、最後に言い残したことはないか?」
 Nは僕を見ていった。言葉を許される。まっすぐにNを見ていった。
「まだ死にたくない。まだ・・・」
「そうやって死んでいったポケモンたちはたくさんいた。君が直接手を下してないとしてもだ」
「あいつらより先に死ぬわけにはいかないんだ」
 言いたいことはそれだけか、とゲーチスが笑った。けれど頭の中には、ムリヤリ解放してしまったポケモンたちのことしか浮かんで来なかった。Nが何か喋っているが聞き取れない。違うんだ、こんなところ早く出て、うまれたばかりのメラルバにご飯あげないと。水タイプのやつらに海水浴につれていってやらなければ。炎タイプはカロリー消費するからいつも餌を食べてないといけない。草タイプのやつらに水をやらなければ。こんなところ・・・


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Nに負けたもう一つの未来。

【百字の予定だった】【やっぱり百字じゃ足りない】【好きにしていいのよ】